岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

平均年齢

2019-04-25 18:44:05 | いなか暮し

 花曇りで、空の白いのが残念だが、我が郷にある「下田の滝桜」(勝手に命名)
  この巨木、近寄ってみたら、花の滝が降り注ぐような、包み込まれるような不思議な感覚を覚える。
 老木ゆえに、なせる感覚か・・・
 表の通りから少し入った場所で、地区の人たちにも意外と知られていないのが残念。
 この家の主とは古い飲み友達だが、「咲いたから花見に来い」・・と誘われたことは無い!

 名古屋近郊に住む、次女が3年ぶりに帰省した。
 夫は単身で赴任して、子供たちは成長した今、近くの会社に勤め始めたが、岩手の出身と言うと「大震災」「家は流されなかった?」「家族は大丈夫だった?」と良く聞かれると言う。
 帰省中にぜひこの目で被災地を見て、復興の進み具合も確かめようと、短い帰省中に被災地を訪ねた。
 そして、会社の同僚への土産に三陸銘菓「かもめの卵」を、大量に買い込んだ。
 被災地に遠い、中京圏の人々に案じられていることに感謝。

 久しぶりの帰省の歓迎パーテー、子供たち3人が勢揃いした。
 粗末、この上ない育て方したのに、それぞれがしっかり成長してくれたことに感謝、少し涙目、・・・も。
 「私達、平均年齢50才なのよね」、ドキッ。
 子供が50才、  金婚も、もうすでに済ませて数年。
 身体のあちこち痛んでくるのも当然か、
 平均年齢50才にはまだまだ負けないぞ・・・・とおもう。

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平成の買い物

2019-04-25 11:09:20 | いなか暮し

  外敵に襲われのか、羽を痛めた小鳥が、あおむけになったまま飛べずにいた。
 当初、人が近づくと籠の中を逃げ回っていたが、数日後には、すっかり慣れて人を恐れなくなった。
 固いトウモロコシの実を、鋭いくちばしで音を立てて噛んでいるから百舌鳥の雄だろうか・・・・・

 平成もあと数日、平成を振り返る話題の多いこの頃である。
 昭和の終わりから、平成、随分と多くのものを買ったと言うか、買わされたものである。
 平成の始め、バブルの頃まで、限られた国土は、限りなく値上がりが続くと高い土地を買った方もあるだろう。
 たいして使い途もなかったパソコンを無理やり習わされて、今ではすっかり必需品、むやみに高かった携帯電話の使用料、携帯からスマホに、今では、スマホなしの生活はかんがえられなくなり世界中の人たちがスマホを買った。
 昔は親から子へ、孫も、丁寧に使った住宅だって、新製品?に買い替える人だっている。
 農業の世界でも、トラクターは全てキャビン仕様となり、エアコンで快適に音楽を聴きながらの作業、これからはGPSとか利用しての無人運転とか、ドローンの利用も始まっている。
 人手不足もあって個人なり組織で、平成に買ったり、近い将来にこれらも買うことになる
 欲しいもの、便利なものは多いが値段もそれなり、欲しいものを次々につくり、買わされ、いったい夢はどこまで続くんだろう。
 夢の続きに、次世代型のスマホ、あの世とやらに持っていくようにできないだろうか、天国で5Gで、ユーチューブなんてのは素晴らしい、こんなスマホだったらみんなが買うと思うが。
 「令和」、の時代に、もしかして・・・・

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朝のテレビ

2019-04-11 14:13:43 | いなか暮し

  多くの、白鳥が冬を越して、北に帰った後に幼鳥と思われる白鳥が3羽残った。
 遊び呆けているうちに仲間が帰ってしまったのか、それともどこか傷でも負っているのか、さびしそうに人に近づいてくる。
 この広い池で、今年の秋に仲間が戻ってくるまでは長いぞ・・・・

 この春、楽しみが増えた。
 元来、私はテレビはあまり見ない方だと思う。
 決まってみるのは、朝晩7時のニュースと、「笑点」は欠かさない。
 大河ドラマフアンではあるが、時代物以外は興味はないから、今年の”マラソン”は見ない。
 4月からBSで始まった「おしん」の再放送、これだけは見逃すわけにはいかない。
 7時15分、あのテーマ音楽が流れると「ドキン!」、もう35年ほど前に放送されたものらしい、あらすじだってすっかり覚えているのに、又見て感動している。
 あの年、「おしん」に感動して物語に沿って、銀山温泉から酒田など訪れて以来、銀山温泉のフアンでもある。
 ちょうど朝ごはんの時間、涙をこらえようと喉が詰まりそうになることも、しばしば。
 「おしん」に続いて「なつぞら」も良い、45分から、日野正平の「こころ旅」を見ながらお茶、
  あまり見なかったはずのテレビだが、この春からすっかりテレビファンになってしまった。
 「おしん」が放送された年、「厄年」だったから
 乙羽信子演じる、老後の「おしん」にも近い年になった。

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火防の神さま

2019-04-03 10:32:15 | 日々の暮らし

 花巻地方では昔から「古峰ヶ原さん」と呼ばれる栃木県鹿沼市の「古峯神社」が火防の神さまとして信仰が厚い。
 「古峰ヶ原さん」の講中碑や記念碑を見ると、江戸時代末に建てられた碑もあるから、もう150年以上前から信仰されていたようだ。
 昔、昭和20年代頃までの茅葺き屋根が多かった頃の火事は、現代では考えられない程恐ろしいものだった。
 地区ごとに講を組み、積立して、かわるがわる「古峰ヶ原さん」に代参して防火の「お札」を頂き、各家に配り、受け取ったお札は各家ごとに、囲炉裏や火の気のある場所に貼り、火の用心をする。
 中には個人で屋敷内に氏神さまとして祀る家もあった。
 形こそ替わっても今でもその信仰は続いている。

 この春、花巻地方は季節外れの暖かさと異常乾燥が続いた。
 そんなある日、空気が異常に乾き、となり町ではお昼前に、野火火災が2件も続いていた。
 地区内のある農家が、乾いた天候を利用して、その日の夕方 畦草焼きをしていたが、その火が近くの長木小屋に燃え移り、更に側の居久根の杉の立木に燃え移り、炎が立木に沿って大きく燃え上がり、近くの物置、そして新築間もない母屋も危険になった。
 乾いた天気に、延焼の危険もあって、近所の人や、消防車が20数台も出動し懸命の消火作業をやった。
 水の便も良く、その時間たまたま風が止んでたことも幸いして、長木小屋と杉の立木30本ほど焼いて消しとめられ、住家への延焼は逃れた。
  消しとめられた後には、この家の先祖が、大正の始めに建てた氏神さまが半分に割れた状態で残った。
 小屋、立木が燃え、更に物置、母屋に燃え移る寸前、氏神さま「古峰ヶ原さんが、身代わりとなって、ここで火を食い止めた」その時に割れたのだろう。
 この家のご先祖様が、子孫を災害から守るために建立したものだろう、100余年してその役目を果たした。

 地区の鎮守の八幡さまでは、毎年、旧暦の3月15日、空気が乾燥する時期を前に、火防祭がおこなわれる。
  境内の古峯神社、「古峰ヶ原さん」に御神楽を挙げて地区の防災を祈願する。
 その後に各集落ごとに直会をし消防団や関係者を招いて、防火の啓蒙を受ける。
 旧暦3月15日、今年は新暦で4月19日、案内はすでに全戸に届いた


 

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