岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

ゆっくり田んぼ

2017-07-28 16:53:06 | いなか暮し

 6月の半ば頃だったろうか、通常の田植えより一ヶ月ほど遅れて家族総出だろう、田植えを見かけた。
 作業の遅れに、あせっている様子はない、子供たちと田植えを楽しむ一家が見られた。

 主食のお米が余るからと、昭和40年代から始まった米の生産調整制度は、50年近くも続いたが、これからは「売れるだけ勝手に作れ」と言わんばかりに米の生産調整制度はなくなるそうだ。
 そのせいもあってか、昨今、縛りにはとらわれず、米つくりを自由に楽しむ姿が見られるようになった。

  かっての米つくりは、一生懸命にやらなければと、どこか悲壮感があったような・・・・・
 近所、地域が一体で、何が何でも、田んぼの作業は一緒に進み、雑草を生やさない、荒らさないが鉄則だったが現代はマイペースで田んぼ作業を楽しむ姿がチラホラ。
 只、途中で田んぼの管理の手を抜こうものなら、一年、いや半年で草ぼうぼう、1、2年も放棄してら取り返しはつかなくなる。
  主の都合で今年、耕作を放棄して2ヶ月、去年の作付の跡が見えているが
  更に1ヶ月後、稲と見違えるほどの雑草が田んぼを覆ってきた
 日本中の田んぼが、このようにならないように・・・・・

 昔から、夏至の11日後の半夏生までに、田植えは終われば良いと言われている。
 ゆっくり田んぼ、楽しもうよ・・・・・

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「政じい様」

2017-07-23 17:38:51 | 日々の暮らし

  痩せた土壌に良く咲く、きれいなピンクの「ねじり花」 最近は群生は、ほとんど見かかない、たまに数本、見かけるが草刈機で刈られたり、除草剤の影響を受けて少なくなっている。

 テレビもなかった昔、近所に「物知りの政じい様」と言われる人がいた。
 お金持ちとか学歴があるかではなく、むしろ学歴らしきものはなかった人だったかと思う。
 「物知りの政じい様」は、ほら(うそつき)じいさまと悪態をつく人もあったが「政じい様」のほら話は子ども心に楽しく、次の話をねだった。

 昔々、弓矢自慢の武将が、胡四王山から北にそびえる山に向かって弓矢を放った。
 現代で言えば、その距離10㌔近く、その山に僅かのところで、矢はそびえる山に届かなかった。
 「届かない」は、この地方の方言で「とづかない」・・「とづかない森」・・・「戸塚森」と呼ばれるようになった。
   胡四王山付近から戸塚森を望む 弓矢の届く距離ではない!

 万事、この調子の「政じい様」の話は、子ども心をわくわくさせ、次の「ほら話」を待った。
 三郎堤の「首洗いの池」 、 本宮さんの「首塚」、  寝小便する子が参る山の神さんの「金精さま」、姥捨ての話等々

 パソコン、スマホ全盛の現代、裏付けのない話など子供が受け付けてくれない。

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「ありがとうございます」

2017-07-23 12:07:47 | いなか暮し

 入院中の8階の病室からは盛岡の街が見下ろせる。
 道路を行く車や、歩く人が僅かに見えているが、そのほかは大小のビルやマンションが林立して、殺風景な景色が広がり、その向こうには岩手山が見えている。
 殺風景な景色も、優しい看護婦さん(あえて師ではなく婦)に救われる。
 みんな優しくてきれい (だと、思う・・みんなマスクをしている)
 加えて、病院の指導もあるのだろう、何につけても 「ありがとう ございます」と言ってくれる。
 看護婦さんばかりではない、掃除をしてくれる人、お茶を持ってきてくれる人、先生までもが気軽に 「ありがとうございます」
 「ありがとうございます」 は人を近づける、つられてこちらも 「ありがとうございます」
 その言葉で、殺風景な病院も明るい感じがする。
  今の時期、里山には白い豪華な花が咲く、何という花だろう・・

 居心地は悪くはないが入院生活は退屈・・・・・
 田舎で暮らすわが身は、やっぱり花の咲く田舎がいい。

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「脳トレ・・・」

2017-07-18 16:12:54 | いなか暮し

  近づく、暑い夏を前に、稲の根が丈夫になるようにと入院の前日には田んぼの水を落とし、中干しを始めた。
  20日後退院、主がいなくとも田んぼの稲たちは、逞しく育って体内には幼穂が芽生えている。
 

 随分と長いこと、ブログ投稿を休んでしまった。
 当初、長くとも10日、もしかしたら1週間位の入院と思っていたが、長引いて20日ほどの入院生活を過ごしてしまった。
 痛いとか痒いとかでの入院ではなく、毎日繰り返す1日4回の注射を、体に取付けるポンプで薬を体内に送り、注射の煩わしさを軽くしよう、と言った器械を利用するための、いうなれば教育入院。
 スマホを覚えるくらいの努力をすれば・・・・と言われていたが老いたる脳には苦戦、中々手強い。
 休眠状態の脳には良い脳トレにはなったかもしれない。
 入院中は退屈を持て余すかと思っていたが、いろいろの検査や、病気や健康についての講義が盛りだくさん。
 ご丁寧に 「入院中のブログ等の投稿はお断りします」 の張り紙。
 「もう少し泊まって、ゆっくり覚えましょう」 との先生の優しい言葉を振り切って退院、
 さて体に取付けた器械、期待通りに動いてくれるだろうか。

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