岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「卑怯を憎む心」

2007-11-28 17:49:42 | いなか暮らし

 Cimg3077

 の飾りつけも終わって岩手はもうすぐ雪

少々古い昨年11月の「よみうり寸評」から
 〈卑怯を憎む心〉
 
これをきちんと育てないといけない。

 藤原正彦・お茶の水女子大教授は父の作家、新田次郎氏に徹底的に教えられた。

  「弱いものいじめの現場を見たら、身を挺してでも弱いものを助けろ」
  「見て見ぬふりは卑怯だ」
  「弱いものを救う時には力を用いても良い」と教えられた。

 ただし五つの禁じ手がある
  「一つ、大きいものが小さい者をぶん殴ってはいかん」
  「二つ、大勢で一人をやっつけちゃいかん」
  「三つ、男が女をぶん殴っちゃいかん」
  「四つ、武器を手にしてはいかん」
  「五つ、相手が泣き、謝ったらすぐにやめなくてはいかん


  禁じ手の理由もすべて「卑怯だから」

 この父の教え、同氏の著書「国家の品格」にある。

父新田次郎氏、母藤原テイ氏をご両親にもつ同氏は現在、読売新聞「時代の証言者」に数学と品格と題してご自身の体験を連載中である。

 同年代の「岩手の頑固親父」は深く感銘
 皆さまもご一読の程。

コメント (4)
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「笠松(かさまつ)」

2007-11-23 17:44:27 | いなか暮らし

Cimg3056_2

集落のはずれに「笠松」という松の大木がある。
 樹齢も、誰が何のために植えたのか定かでないが周囲を圧する大木である。時代劇の背景の襖、何枚かに亘って描かれるあの大きな松の絵そのまま。
 幹回り、測ってみたら3.2㍍もあった。Cimg3057  ※ 写真右

 この松の巨木の手入れを一手に引き受ける、おじいさんは大正7年生まれの89才。
 愛用の軽トラックにおばあさんを乗せていつもニコニコしながら松の手入れに出かける。
 この秋も10月初めから11月にかけて毎日手入れに精出している。
 脚立や梯子を使って、てっぺんまで、きれいに剪定をするその技はもう、素人ではない。

 「おじいさん元気ですね」と声をかけると
 「年だから今年限りかも知らん・・元気でさえいたら来年もやるけど、誰に頼まれたわけでもなし、つまらん事してるから」と謙遜する。
 何とか保存する方法がないか役所に聞いてみたら、何のいわれもない容姿が美しいだけの巨木では保存の方法がないらしい。

 おじいさんが手入れ出来なくなって松の葉が「ぼうぼう」になり巨木が次第に弱り、枯れて行く姿を想像するだけで悲しいことである。

Cimg3058 手前の池には菖蒲が植えられている Cimg3059
 池も菖蒲もおじいさんの手作り。

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「初雪の頃」

2007-11-22 18:34:29 | いなか暮らし

Cimg3053 ※写真 木の葉の残る山に大雪。
  秋、木の葉が落ちて、冷たい風に風花が混じる。
 寒さ除けに手拭で顔を隠して秋野菜の穫り入れ、取残しの柿に小鳥が止まる・・・・・次第に雪が近づく。  
 というのが例年のパターンだがこの秋、木の葉も落ちない、野菜の収穫もまだの11月末に大雪が来た
 冬タイヤを履いていない人は大慌て、翌日の出勤に併せて夜遅くまでタイヤ交換する。Cimg3054

 30年ほど昔、11月8日に大雪が降った。初期の機械のせいもあって稲の穫り入れも遅かった。
 大雪の朝、田んぼで茫然。
 折悪しくその日は父が酒屋出稼ぎの出発の日、「後はよろしく」と出かけてしまった。
       ※写真 早すぎる雪も美しいことは美しい。
 一旦、雪の当たった稲は湯に通したホーレンソーの様にグニャ、グニャして大型機械もままならず手で刈ったり、バインダーで刈ったり。
 その後 濡れた稲を「ホニオ」で水を滴らせて、ぬかるみの田んぼに板を敷いてコンバインを入れ手で脱穀。
 寒い夕方、電灯の下で遅くまで妻と頑張ったことがある・・・・・30年も昔、元気で体力に満ち溢れていた頃の話。
 Cimg3055

 降り続く雪と寒さに、妻はコタツで取残した野菜が凍るのをしきりに心配している。
 ※写真 取残しの柿にも大雪

 翌朝、真冬並みの-9℃まで下がって庭の水道はカチンカチンに凍った。
   早すぎた冬の到来でした。

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「つわり」

2007-11-16 21:05:44 | いなか暮らし

 Cimg3019 孫は元気な3才半、両親とも一人っ子は避けたいようだが子宝には中々恵まれにくい体質とか、・・・・・だったがこの秋、その兆候ありと喜んだ。
柿も孫も豊作

・・・が、お医者さんから「確定」でるまで安心できないと思っていたら「確定」の前に「つわり」が始まった。

 なぜか、どちらの孫も「頑固親父」の誕生日の頃におめでたの第一報が届く。
 ビッグな嬉しいプレゼントではあるが「つわり」に苦しむお母さんが可愛そうだ。
 食事どころか水さえも受け付けない。 ハラハラしながら見ていたがついに入院。
 「妊娠悪阻(にんしんおそ)」ということになった。

お母さんが入院、お父さんは会社。
 孫は当然じいちゃん、ばあちゃんについて廻ることになる。秋野菜の穫り入れに忙しいばあちゃんに代わってじいちゃんがお相手。
 「ブラクチョウ」の用件や農協、役所、それに買い物
 Cimg3028 弁当、おやつを沢山リュックに詰込んで河童の※写真 遠野へ旅行も。
 毎日、どこへ行くのも一緒。

 最初の外孫から数えてこの10年、いつも小さな孫が一緒 嬉しいことである。
 さて、明日はどこに出かけようか・・・・・Cimg3022

 入院したお母さん、精神的にも落ち着いたのだろう、「つわり」の症状も軽くなった
 お母さんを苦しめた『お孫様』も3センチほどになり健康に育っている。

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「1トンの柿」

2007-11-11 10:15:03 | いなか暮らし

Cimg3007 お隣の、大豊作。
 ご主人と話したら「1トンくらい成っている?」これだけの柿、どうしようかと首をひねる。

 この秋、岩手はが大豊作気候のせい?
 柿の木のない我が家にも毎日のように柿が届く。おまけに紅葉を見にいった母も「美味しそうだったから」と箱ごと買って来る。
 渋抜きの焼酎も二本目、せっせと皮をむいた干し柿も晩秋の日差しを浴びて脱渋中。

 昔、おやつも食べれない時代、大きな柿の木には子供達が群がった。
  その柿は種が多く、今考えたら余り美味しくもなかった様な気がする。
  今の柿は種が無いから食べやすいし、とても甘い。

 あちこちから貰った沢山の柿、孫の柿もぎ体験に招かれて貰った一輪車いっぱいの柿は
 柿の育たないといわれる北海道の知人には沢山送った。
 「そうだ、九州に住む孫にも・・・」電話したら好き嫌いは無いのに柿だけは食べないという返事。

 「岩手の頑固親父」柿は好物の一つ。この秋、頑張ってを食べよう

   嬉しい豊作の秋である。

 

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