ツリーの飾りつけも終わって岩手はもうすぐ雪
少々古い昨年11月の「よみうり寸評」から
〈卑怯を憎む心〉
これをきちんと育てないといけない。
藤原正彦・お茶の水女子大教授は父の作家、新田次郎氏に徹底的に教えられた。
「弱いものいじめの現場を見たら、身を挺してでも弱いものを助けろ」
「見て見ぬふりは卑怯だ」
「弱いものを救う時には力を用いても良い」と教えられた。
ただし五つの禁じ手がある
「一つ、大きいものが小さい者をぶん殴ってはいかん」
「二つ、大勢で一人をやっつけちゃいかん」
「三つ、男が女をぶん殴っちゃいかん」
「四つ、武器を手にしてはいかん」
「五つ、相手が泣き、謝ったらすぐにやめなくてはいかん
禁じ手の理由もすべて「卑怯だから」
この父の教え、同氏の著書「国家の品格」にある。
父新田次郎氏、母藤原テイ氏をご両親にもつ同氏は現在、読売新聞「時代の証言者」に数学と品格と題してご自身の体験を連載中である。
同年代の「岩手の頑固親父」は深く感銘
皆さまもご一読の程。