岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

「虫除け」

2020-07-07 15:37:44 | 田舎暮らし

 梅雨あけを控えた今の時期、田んぼの稲に悪さをする虫の発生が多い。
 現代では、大方、農薬で防げる時代ではあるが、昔は脅威だったに違いない。
  田んぼに、お札(おふだ)を立て、「害虫退散」を祈る。
 かって、虫よけのみならず、疫病除けとしても、お札を祀り、退散を祈ったとされ
 地区に伝わる胡四王蘇民祭も、その始まりは疫病退散と言われる。
 田んぼの害虫とともに、コロナも退散を・・・・

 昭和40年代頃までの、お米が不足する時代には、味はともかく、多収穫品種が、もてはやされ、米つくり日本一を争った人たちは、普通の農家が10aから500㌔程度の頃、倍近い、900㌔もの収穫を挙げた人もあった。
 多収品種も多く開発されて、日本一を争わなければ、「となりの爺さま」のやり方を真似ていれば、そこそこの収穫ができた時代があったが、一転して「米余り」時代になり産地間競争が激しくなった。
 美味いコメ、良質米、ブランド米・・・は、デリケートで、細かな技術も必要になり、作業も難しくなった。
 度々、稲作技術講習会が開かれ、現在の生育状況、今後の天候、病虫害の発生予想、水管理は・・・等々
 加えて食味に影響を与える「玄米タンパク質含有率7.3%以下」、失格は安値となる。
 細かな技術の指導を受けるために、今日も、片道15㌔ほどの道のりを・・・走る。

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秋祭りの頃

2017-09-05 21:07:58 | 田舎暮らし

 花巻市矢沢の胡四王山参道には落葉がいっぱい・・・・
  今の時期、いつもこんな季節だったろうか。
 毎日、暑い7月が過ぎて、低温と記録的な日照不足の8月が過ぎて、山々の木は早々と「秋が来た」と感じたのかもしれない。

 ここ、胡四王山には宮沢賢治が度々訪れ瞑想に耽ったと言われている。

 『山上の木に かこまれし神楽殿
           鳥どよみなけば われかなしむも』

  ほのぼのとした恋心を胡四王山で詠ったものだろうと言われている。

 後年、胡四王山を訪れた賢治の実妹、岩田シゲさんは、案内した地元の小原無一さんに賢治は若い頃、、シゲさんと二人で胡四王山に登り、山頂の素晴らしさに大変喜び、即興の短歌を神社の南側の板戸に、ペンで落書きをした。
 シゲさんは「この辺に書きましたよ」 と板戸のある個所を指されたが、その痕跡は見つからなかったと小原さんは述べている。

 9月2日 胡四王山山頂の神社では、秋祭りが行われ、子供たちが元気に神楽を舞っていた。
 山麓の宮沢賢治記念館には今日も多くの観光客が訪れている。

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雪を求めて・・・

2017-02-20 14:55:41 | 田舎暮らし

 年々雪が少なくなっているが今年は極端に少ない。
 いつもの年だったら、まだ雪に覆われているはずの畑には、黒い土が広がっている。
 風当たりの少ない地面には、もうクロッカスが芽をだし日一日ごとに伸びている。

 降れば降ったで厄介な雪も、今年は懐かしい気持ちもあって、2月のある一日、豪雪地帯と言われる西和賀町を訪ねた。
 北上線の駅を一つ進むごとに、田んぼの雪が増えてきているのがわかる。
 列車の運転席の隣りに陣取った保線要員が前方の雪を睨んでいる。
 時おり斜面を見つめるのは雪崩や落雪を気にしているらしい。
 ほっと湯田駅前はかき上げた雪の山にびっくり         

 ほっと湯田から、バスに乗り換えて西和賀高校で下車、時折前が見えなくなるほど
 吹雪く道を15分  槻沢温泉「砂ゆっこ」を訪ねる。
45度の暖かい砂に埋もれて15分あまり、噴き出る汗は1㍑近くになると言う。
乾いた喉に冷えたビールはこたえられない。
地元の人は、やはり今年の冬は雪が少ないとのことだったが、どうして、どうして!
雪と「砂ゆっこ」楽しんで、帰りも電車を乗り継いでたった1時間ほど、我が家周辺はやっぱり雪がない。

と、思った翌日は朝から雪降り、この冬一番の積雪、やっぱり春はまだまだ。

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十大ニュース

2016-12-10 16:44:45 | 田舎暮らし

 地区の大先輩のNさんは体力作りに、毎年晩秋から翌年春にかけて大森山登山を続けている。
 標高差は僅か100㍍弱の山だが、一日に数回登ることもあって、来年春までに累計で1000回の登頂を目指している。
  大森山からは12月も中旬になるのに雪のない郷が拡がっている。

 
  山の写真がふんだんに使われて、毎日の記入が楽しくなる日記帳がお気に入りで、毎年同じ出版社の日記帳を使っている。
 その最終ページには、今年の反省が書き込めるスペースがあり、そのページに今年の我が家の十大ニュースを毎年書き続けている。
 ここ15年余は孫たちの成長に上位を独占された。
 退職や病気、家の新築やリォーム、ここ数年では金婚を迎えたりと我が家の一年のニュースは事欠かない。
 10年程前まではお米がいっぱい獲れたとか不作と言うニュースが毎年のように上位にいたが最近は欄外。
 米が余ってるとか安いとか言われるようになって、次第に無視されてるのかもしれない。

 年末は古い日記帳を持ち出して、昔の十大ニュースを振り返る。

 先が短くなると、この先の夢を描くのが難しい、どうしても振り返ることの方が多くなる。
 さて、今年も残すところ僅か、今年の十大ニュースはどんなことが・・・・・

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花巻まつり

2016-09-12 16:45:50 | 田舎暮らし

 学校から大急ぎで帰り、いつもより込み合う釜石線で花巻に向かう。
 待ちかねた花巻まつり 当時は「かぐずまつり」 (かぐず→川口→里川口まつり?)と言ったように思う。
 まだ日が高いから山車は準備中だろう、映画館に向かう。この夏にヒットした怪談映画は月遅れでこの頃の上映となる。
 たち席までいっぱいの映画館は時折、トイレの臭いが流れるが一向に気にならない。

 映画を見てから早めの夕食は、やぶや・新ばし・田村・権さん・・・・どこを覗いても今日はいっぱいのお客である。
 食事といってもカレーかラーメンだったかもしれない。
 露店を横目で見ながら御旅所へ、広場では賑やかなサーカス小屋、となりの見世物小屋では「この子は哀れな子でございます。親の因果が子に移り・・・・・」だみ声の呼び込みが手に持った棒で中を少しだけのぞかせる。
 露店がいっぱい出ている。当時の露店は怖いお兄さんが多かった。
 「さっき買ったばかりのオモチャがもう壊れたけど・・・」
 「安もんはすぐ壊れるのが当たり前なんだよ!」 一喝された。
 それでも楽しい露店を巡っている頃、暗くなった通りには明るく照らされ豪華に飾られた山車が花巻囃子と共にやってくる。

 元気な神輿も続く・・・・・昔々の話。

 今年の花巻祭りは9月9日から三日間 伝統の花巻囃子に豪華な山車、多くの神輿、
 初日には 権現舞パレードも  
 三日間のお祭りには一度は雨が降ると言われているが今年はセーフ。
 いつもは閑散とした通りもこの時ばかりは「お祭り広場」でにぎわった。

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