岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

かたぐるま

2015-08-27 09:26:22 | いなか暮し

   人気の岩手、石鳥谷町の田んぼアート。
東北本線沿いの30a区画だろうか、田んぼに描かれた巨大な花巻鹿踊りにびっくり。
            
今日の「夏休み絵日記」に書こう。

 「じいちゃん 肩車できる?」
   127㌢、38キロに育った小1の孫が言う。

 「無理だよね、じいちゃんが壊れるかも・・・・・」
   ずーっ、と前から肩車して欲しかったと言う。そういえば、おんぶはしたけど肩車の記憶はない。

 昔々、60余年も前の話。 私も肩車の記憶はない。

 1歳の誕生日の直前に父は病死した。
 その前年、私が生まれた年には父の弟(叔父)が21歳で戦死している。
 
  訳あって母は里に帰った。
 そして終戦、農地開放で田んぼも失った。戦後の混乱期に幼い私は祖父母に育ててもらった。
 生活も困窮を極め 祖父母に肩車の余裕はなかったことだろう。

 数年して母が戻り小学に入る少し前に新しい父(継父)を迎えたが もう肩車はできなかった。

 育ててもらった祖父母への恩を想い、 
  祖父母の年齢を大幅に超えたいま、
孫に想いを重ねる。

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神楽デビュー

2015-08-15 18:05:06 | 日々の暮らし

 お正月に家々を回る神楽が大好きになり、権現舞を真似しているうちに 刀も好きになり2才頃から百均の刀を腰に差して、大迫の「神楽の日」や各地の郷土芸能鑑賞会にでかけていました。

                  
 4才頃におばあちゃんに神楽衣装と缶ビールの空き箱利用の鳥兜を作ってもらい、ディサービスセンターや敬老会に参加して自己流神楽をやってましたが
今年、一年生になって胡四王神楽を習うようになりました。

 小学一年生の夏休みの神楽鑑賞会で先輩と一緒の「三番叟」でデビューし沢山の拍手をいただきました。

                   

 ダンボールで作った太鼓やばち、すずき、笛を作ってくれた誠治おじさん、立派な扇をいただいたご夫妻、集落行事に踊って、びっくりするほどのお金(お花)もいただきました。 
 いつも刀を差して歩く姿に声をかけてくださった多くの方々に感謝いたします。

 まだ、神楽(しんがく)と鶏舞、三番叟しかできませんが、いつかお兄さんたちのように「八幡舞」や「権現舞」も教えてもらえると思います。   

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大森清水

2015-08-15 11:23:09 | いなか暮し

8月7日は昔から、朝はお墓の掃除、お墓の後は井戸の掃除と決まっていたが勤め人の多い昨今、共同井戸の掃除は8月7日に近い日曜と決まって、今年は9日に井戸の利用者が集まっての井戸掃除。
 久しぶりの顔もあってワイワイ、ガヤガヤ、にぎやかに楽しく草取りや井戸、水槽の掃除。

                                        

 深さ15メートルほどの一本の井戸から24戸、100人弱が利用する。
 今年は春から極端に雨が少ないが、井戸の蓋を取って見たら水は満々、この60年程枯れたことがない。
 一人1日200㍑の利用とすると100人、1日20トンもの水がこんこんと湧いている。 

 井戸からくみ上げた水はいったん8㎥ほどの水槽に蓄えられて落差で各家庭に利用される。
 市水道を併用している家庭もあるが組合をやめると言う人もいないほどその水は美味い。標高200㍍弱の大森山は石の多い山で岩の隙間を通り抜けた水は昔から良い水が湧くことで知られる。
 同じ水系にはきれいな水にしか住まない絶滅危惧種のゼニタナゴのビオトープもある。

 わが里には同じような共同井戸が4ヵ所もあってそれぞれ組合で管理、利用している。

 「おいしい水の郷」ともいえる自慢の故郷である。  

           きれいに掃除した後はみんなで水神様に感謝といつまでもおいしい水をと・・・・・祈る。
                            この後の懇親会もにぎやかに・・・・・                 

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「庭木の手入れ」

2015-08-04 11:31:16 | 日々の暮らし

 田んぼの緑が微妙に色が替わって連日の暑さと、程よい雨に恵まれ岩手県中南部は稲の出穂最盛期は8月3日~4日頃か 
      
 岩手放送ラジオの人気コーナー「おとみの相談室」、父親の残した庭木の手入れ管理が心配という相談があった。
 先祖や親が丹精込めた見事な庭やその庭木の数々、手入れの行き届いた庭木には誰もが美しいとは感じるが、さてその手入れとなると・・・・

 庭いじりの好きな先祖がいたのか、我が家も百余年のキャラ木の生け垣が50㍍余、紅葉につつじ、紫陽花、糸ヒバ等々、加えて居久根の杉、ヒバが数十本。
 父親が元気で手入れしてくれる頃は良かったが、ある日突然にその仕事がどーっと我が手に・・・・

 剪定、整枝・・・ある程度の知識も必要、見よう見まねで数年、農作業の合間の庭仕事だから一向にはかどらない。
 枝を切り落としては眺め、葉を摘んでは眺め、時にはコーヒーを飲みながら眺める。
 そのうちに、「よし、これでOK!!」 思うような形が出来上がった時には充実感を覚える。そしてお盆の頃にはすっきりしたお庭でご先祖様を迎えることができる。

 「おとみの相談室」の相談者さん
  あまり心配せずに少しずつ挑戦してみては・・・・そのうちに楽しさもわかってきますよ。

 もっとも、倅には言っている。
  手入れのしない庭木はみっともないから俺が死んで手入れが出来なくなったら全部切り倒せ。

 

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