岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

がんばれ御嶽海

2018-08-30 17:01:42 | 日々の暮らし

 朝日に映え、鮮やかな青の花を咲かせる露草(つゆくさ)
  きれいとは感じるが、憎い草でもある。
 ほっといていたら、一面に、はびこり、野菜を台無しにする。
 残念ながら除草剤の対象である。
 花言葉が振るっている、「なつかしい関係」だが、二度と会いたくない関係である。

 この冬、木曾路を訪ね、その素晴らしさに感動した、妻籠宿、馬籠宿、木曽福島と巡ってる合間にも、あちらこちらに張ってある、「がんばれ御嶽海」のポスター、「地元出身のお相撲さんなんだろう」と、その後はすっかり忘れていた。
 その御嶽海が、なんと先、名古屋場所で大活躍、一挙に優勝してしまった。
 木曾谷、上松町出身 25才、1,8㍍、167㎏、学生相撲出身 2014年の御嶽山の噴火の翌年の初土俵というから、僅か3年での初優勝。
 長野出身力士の優勝は古今最強と言われた「雷電」以来とか、地元の応援、人気はごもっとも。
 優勝を伝えるテレビに喜びを見せる、美しいお母さんも素晴らしい。
 今場所は新関脇として登場、大関を狙う。力強さに加えて運も強そう。
 子供の頃、ラジオの相撲中継に興奮して以来、相撲とは少し遠のいていたがこの機会に、又相撲中継を楽しもうと思う。

 先場所6勝8敗の郷土、岩手出身の前頭の「錦木」は残念、2枚下がって西12枚目で登場する。
 その昔、活躍した盛岡藩抱えの、「錦木」を名乗った何人かのうちの一人の「錦木」は、となり町、大迫の出身。
 -余談ー 大迫出身の「錦木」の末裔は「みちのくクボタ」の社員のHさんですよ。

 がんばれ木曾の「御嶽海」 岩手の「錦木」
         
                         秋場所が楽しみ。

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豊作の秋

2018-08-28 10:15:10 | いなか暮し

 暑さの続いた今年の夏、元々熱帯生まれの稲は良く稔った。
  この後、大きな台風でも来なければ豊作は間違いなし。

 25年前、忘れもしない平成5年は100年に一度と言う大冷害に見舞われた。
 寒い寒い夏だった、真夏の地区の野球大会の応援には長袖の服を着て応援した、8月10日過ぎのお盆には布団を被って寝た思い出がある。
 いつもの年なら、8月10日頃には、出揃うはずの、稲の穂が中々出ず、8月29、30日頃になってようやく穂が出揃ったが、刈取り時期になっても稲穂は中々傾かずに、まっすぐ天をむいたまま。
 そして、目を当てれないような大冷害、不足と聞くと買い漁りに走る人が多く、新聞紙上では、連日のように「お米は買いだめしなくても大丈夫です」と報じた。
 稔りの悪かった米だが、八戸から来たと言う業者は、30㌔のお米を3万円で買ってくれた。
 こんな高いお米を売ったのは初めての経験、そばにいた娘は、「来年も冷害だったらいいね」

 有り余る食料に囲まれた現在では凶作、米不足なんて考え付かないが、農家の現状を見れば、そうばかりも言っていられない。
 農業経営者の平均年齢67才、お米を作ってる農家に限っては平均70才は心寒いものがある。

 花巻の偉人、宮沢賢治先生のの亡くなった昭和8年は豊作だったと言う。
   方十里 稗貫のみかも 稲熟れて
       み祭り三日 そらはれわたる  賢治

    今年の花巻まつりは9月7日から三日間
        豊作の今年は、おまつりがにぎわいそう。
 

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お節介爺(じじい)

2018-08-17 17:31:30 | いなか暮し

   ♪ きじのめんどり 小松の下に
      つまを呼ぶ声 千代千代と しょうがいなぁー ♪
 おなじみ「さんさ時雨」の一節、近くに住みついたのだろう 雉の”つまを呼ぶ声”の鋭い鳴き声に毎朝、起こされる。
   写真、拡大してご覧ください、雉の仲良し夫婦が・・・

 退職後、趣味の川釣りや、山菜取り三昧をしていた知人が、年を重ねるごとに、趣味は庭造りに移り、広い庭に池を掘り、色々の庭木を植えて、その手入れを楽しんでいたが、80代半ばにして倒れた。
 幸い回復が良く、退院も早かったが足に後遺症が残り、外に出て庭の手入れは無理になった。
 ガラス越しに庭を眺めては、手入れできない歯がゆさを感じているに違いない。

 そこで頑固親父ならぬ お節介爺の登場。
 周囲の草刈や庭木の手入れを引き受けてしまった。
 草刈は難なく片付けて、いざ庭に踏み込むと、辺りから見ていた時より、実に多くの庭木がある。
 手入れの経験のある木は良いが、手入経験のない松などに至っては、まったくのお手上げ、自分の庭の手入れと違って、よそ様の庭木には気を使いながらも、もう延べ3日ほど。
 我が家の仕事もあるから、長い生け垣の手入れは稲刈りが済んでからにしよう。
 それでも知人は喜んでくれている。
 お年寄り世帯が多くなり、庭の手入れが出来なくなり、葉や枝がボウボウになっているお宅も見かける。
 散歩や運動に精出している元気なお年寄りが、散歩や運動に替えて、そんな庭の手入れなど引き受けてくれると喜ばれ、助け合いにもなるとおもうが・・・・

 おまけに近所の高齢者世帯を見守る、「ご近所見守り安心事業・ご近所ささえ隊」隊員まで引き受けてしまった。
 自分の高齢を棚に上げて・・・・・・
  

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昭和のこども、必見

2018-08-17 11:16:16 | いなか暮し

 暑い暑いと言っても、岩手の秋は日々近づいている。
  
  高く澄んだ空が広がり、彼岸花が咲いている。

 花巻市博物館は色々の企画展で楽しませてくれる。
 今夏、7月から開催中の「写真家が捉えた昭和のこども」展は、土門 拳、木村伊兵衛など有名写真家が捉えた作品を数多く展示している。
 写真家の名前だけは知っていたが、これだけ多くの作品をじっくり見たのは始めて。
 ゆっくり見ようと、孫を連れて行かなかったのが正解だった。
 たくましい昭和の子供たち、やたら子供が多く、みんなが貧しかったのに活き活きしている。
 小さな子供が弟、妹を背負って仲間と遊んでいる、貧しくて学校に弁当を持っていけなかった子が、きちんと座って本を見ている、その隣では弁当を食べてる子がいる。
 本を読んでる子も、お腹が空いているに違いない。
 紙芝居に群がる子供たちの真剣な目、
 
 昭和も後期の作品だろう、スイミングスクールと題した写真の説明に

 「スポーツも、おけいこ事で行うものになった。
  飛び跳ね、けんかしながら、社会のルールを体得する時間がなくなった。」
 先日、ベトナムを旅行した知人が 「ベトナムはどこにいっても、元気な子どもや若い人たちが多い、近い将来、日本は追い越されるじゃないだろうか?」と言っていたのが思い出された。
 「昭和のこども」、自分自身の事でもある。
 展示された、多くの作品の中に、自分もどこかに映っているような錯覚を感じる。

 

 別コーナーに、展示されている「昭和の花巻」、今はなくなった学校、駅、祭り、懐かしい写真がいっぱい。
 今度は老妻も誘って、もう一度、見に行こう。

 昭和時代、子供だったみなさん。
 「昭和のこども展」は8月26日(日)まで、お急ぎください。

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農薬散布にも歴史

2018-08-16 15:28:25 | いなか暮し

 二十四節気 立秋
  次候 寒蝉鳴く (・・・カナカナ・・と、ひぐらしが鳴くころ)

 いつもの年より今年の夏は暑くて、長い。
 花巻でも35℃をうかがう日が数日。立秋がまだ実感しない。

 晴れた朝、早くから轟音が聞こえてくる。
 田んぼに農薬散布するラジコンヘリの音である。
 70㌶ほどの田んぼを
  2機のヘリで数時間で終わる。

 3、40年前には重い散粉機を背負い、暑さの中を防毒マスクをつけて、汗だくになって散布した。
 そのうちに、有人ヘリでの散布が始まり、楽になったと思ったら、世の中は公害問題でにぎやかな頃、田んぼ以外にも農薬が飛散すると言われて中止、今度は大型の噴霧装置をトラクターで牽引して、更に100㍍のあぜ道を10人ほどの人の力でホースを引いての散布は1日中、歩き回るので重労働、この上なし。
 そして、ここ数年はラジコンヘリの登場で、朝、寝坊してる間にも農薬散布作業が終わる。
 そして次は、いよいよドローンの出番らしい。
 先日も、近くの田んぼでドローンによる農薬散布のデモが行われていた。
 貧乏農家を次いで、半世紀余り、進歩は止まらない。

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