銚子・角巳之・三代目

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天気晴朗ナレドモ....

2008年02月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2851 “本日、天気晴朗ナレドモ波高シ” まさにここ数日の銚子港がそれ。快晴なのに大シケ。船は出漁できず、港は閑散としております。さて冒頭の言葉、日本海海戦時に、何度か掲載しております秋山真之が、本国に向けて打電したと言われている文章。時代は江戸時代の“~そうろう”から、実用的で平易な近代日本語に変わる転換期。軍事戦略の天才と言われた秋山真之はまた、文章の天才とも言われております。あまりの天才、常人にはその真意が伝わり難く、軍事通信に冒頭のような文章は相応しくない。という議論もあったようですが....。日本とロシアの戦力差数十倍。その敵に対峙し、勝てないまでも負けない戦いを挑むには、物量、兵力量を補って余りある戦術を。これまた何度か掲載しておりますので詳述を避けますが、物量、兵力の少ない日本海軍は、大砲の精度を上げるため、凄まじい訓練を行っていた訳です。霧でも発生すれば敵艦を見逃す、見逃せば大陸との補給路を絶たれ、大陸にいる陸軍は孤立する。波が無ければ自分達の精度も上がるが、敵の精度も上がる。とすれば、物量に劣る日本は不利になる...。快晴で波が高い。敵はハッキリと確認できて、波の高さは一撃必中の猛訓練をしてきた我が方有利。冒頭の言葉は単なる気象を表現しているのではなく、その深い意味まで含まれていたのだそうです...。さすがに天才。攻撃を前に“Z旗(ぜっとき)”が掲げられたと。その意味。皇国の荒廃この一戦にあり。各員一層、奮励努力せよ....。一層の奮励努力。天気晴朗なれども波高い銚子の最近、そんな言葉が頭を過ぎります....。


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1 コメント

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確か本日天気晴朗ナレドモ波高シは日本海海戦当日... (中野 智文)
2008-02-29 17:35:34
確か本日天気晴朗ナレドモ波高シは日本海海戦当日の新聞天気予報をそのまま拝借したと記憶してます。ロシアの戦艦は厚い鉄板で覆われた不沈艦、但し海に沈んでいる船腹側は鉄板が薄くここに当てれば撃沈可能。まさに波高シは日本海軍にとって好都合だった訳です。銚子の海も波高シのようですね。荒波に疲れたときは肩の力を抜いてリラックス出来ると 良いですね。私などはさざなみで溺れ掛けていますよ!
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