銚子・角巳之・三代目

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購買力平価②

2008年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2414 購買力平価(こうばいりょくへいか)、為替などによる価値の比較ではなく、そのお金一単位で何がどれだけ買えるか?を示したもの。内閣府やOECD(経済協力開発機構)などの国際機関などでも公表しております。為替は投機の対象になりやすく、必ずしも実態を反映していないとも言われております。購買力平価とはこういう事です。アメリカで1杯のコーヒーを飲んだら1ドルだったけど、日本でコーヒー飲んだら、1杯300円だった。この時、為替は1ドル106円だけれど、購買力平価を用いた比較では、1ドル300円となる....。むろん、原材料費、人件費...、すべて同じ条件で比較する事は不可能なんですが、この考え方は実に多くの示唆に富んでおります。世界的な企業の象徴的商品で比較される事が多いです。コカ・コーラとか、マクドナルドのハンバーガーとか。学生時代はビックマックの価格比較による購買力平価なんてことやってたような...。世界的なチェーン店は基本的に全世界統一マニュアルで、原料の買い付けも世界年契(全世界の店舗で使う数量を一括発注してコストを下げる)、他の商品よりも価格差が付き難い商品であります。私の記憶では、1ドル90円の時に、マックのビックマックを使った購買力平価の算定によると、1ドルは150円以上だったように思います。円が強くなっても、一般庶民の生活からすると、その恩恵を感じ難い....。ちょっとへそ曲がりの視点で考えます。東京にいると、殆どの食品はお金を出して購入する訳です。当たり前ですが。しかしながら、地方にいると、お裾分けがあったり、自分で家庭菜園なんてのも可能。“一般的に”言って、地方は都会に比べて所得水準が低いけれど、物価水準も低い。が、しかし可処分所得(使えるおカネ)は都会より大きかったりする場合があります。これからの日本は人口が年間80万人ペースで減っていく未曾有の人口減少局面に入り、国の借金は1時間に60億円以上という天文学的スピードで増加。気が付けば国と地方の借金は1000兆円....。食糧自給率は世界最低水準で、中国産商品は恐いわね。と言ったところで、じゃああんた農業やんなさいよ。と言うと沈黙....。もはや過去の延長線上に解決策はなく、発想や価値観の転換をしていかねば...。昨日、国会中継でやってました。またまた脱線しました。続きは明日。