銚子・角巳之・三代目

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消費者主義②

2008年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2432 モノを作ったところで、買ってもらえなければ意味がありません。出来れば高く評価して頂きたい。高い評価とは、値段が高いとか、購入頻度が高いとか、それだけではなく、作り手の想いまでご理解頂くと本当に有り難い...。同類他商品と比べて、自分達の商品を区別して頂きたい。それがブランドであり、自分達の商品を優先購買して頂こうと様々な方策が採られて行く訳です(以上あくまでも作り手の視点で)。マーケティングという領域が80年代に米国で発達し、それは初期に“寡占的製造企業の対市場行動方策の総称”などと堅い定義が用いられておりましたが、後に、“マーケティングとは我々の生活水準の創造と伝達である”という理念に踏み込んだ定義付けがなされて参りました。モノが市場に溢れ出し、如何に作るか?というより、如何に売るか?に重点が置かれてきたからです。さらには需要を如何に創り出すか?に及び、消費者の欲望に火をつけろ...。となって行く訳です。マーケティングという領域はもはや商品を如何に売るか?に留まらず、学校、病院経営からはたまた個人をいかにアピールするか?そんな広範囲な領域まで含まれだした....。前置きが長くなりました。いくら作っても、買ってもらえなければ意味がない。確かにその通り。だから作り手はあの手この手で自社製品をアピールする。しかしながら、自分自らを省みれば一目瞭然。私はわがままな消費者であります。新しいものにはすぐに興味を示すし、値段は出来れば安い方が良い...。食品に関して言えば、日本で流通するすべての食品は安全であるという前提で、値段は安い方が良い。輸入品であっても国が安全性を保証しているんだから....。商品の評価基準が経済的価値一辺倒になってしまった弊害。物事を多面的に捉えず、都合の良い一方方向からしかみなかった矛盾が噴出しております。消費者主義とは、誤解を恐れずに言えば、お客様は神様です。という事ではないように思います。ある意味当たっているけれど、すべてではない。消費者主義に関しては、1962年にケネディー大統領が発表した消費者主義4原則が今でもその根底をなしております。続きは明日。