銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

消費者主義(補足)

2008年02月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_2714 食糧危機、環境問題....。これらに対して、最近良く“江戸時代に学ぼう”という声が大きくなって参りました。拙ブログにおいても過去数回、ミクロコスモスなどというタイトルで掲載させて頂きました。江戸時代の日本は鎖国時代。輸入ゼロでも食糧自給率は100%、廃棄物の循環も行われ、根底にはもったいない精神。男の気骨、女の気品を生み出す社会、文化の成熟....。江戸の元禄時代は現代でいうバブル時代。浮かれ、浮かれて幕府財政が逼迫。有名な八代将軍・吉宗の享保の改革、および寛政、天保(の改革)、いわゆる三大幕政改革によって軌道修正されていく訳です。さて先般、その寛政の改革に関する特集を見ました。天明の飢饉(ききん)によって、国内あちらこちらで餓死者が出る。食糧輸入はゼロですから、当面の代替措置はない。そんな中で農業技術の飛躍的な高まり、新品種の開発などによって難局を乗り切っていく訳ですが、当面は食べるものがない。田舎では暮らして行けず、江戸に出れば何とかなるだろうと、地方から江戸に人が殺到する。が、そう上手くはいかない....。江戸でも食えず、そういう方々が犯罪に走り、江戸の治安は一気に悪化する。寛政の改革の中心人物、松平定信はそんな上京組を地方に返せば(人返し)、江戸の治安は良くなると考えますが、いっこうに治安は良くならない。誰か良い知恵はないか?と聞いても皆、失敗を恐れて意見を言わない....。そこに長谷川平蔵登場。そう鬼平犯科帖で有名な鬼の平蔵であります。火付盗賊改めとして江戸の治安を取り締まるもいくら取り締まっても治安は良くならない....。そこで方針を180度転換する。追い払うのではなく訓練する。職業訓練を行い、心の勉強会を行う。自立できる道を授け社会復帰させる....。本日も迷走しました。江戸時代に消費者っていう概念はあったんでしょうか? 生産者と消費者という無機質な区分け。買えばいいんだろ...という感覚。バブル以降の現代の状況は、元禄時代を終えて急速に財政状態が悪化した江戸時代中期に似ているようです。今のお江戸も人が増えすぎて、1200万人総消費者という状態に近い。実際、東京都の食糧自給率は1%にも満たない...。だから何なのよ、バカな事言ってらあ~ということなんでしょうが...。本日はまったく取り留めの無い文章で誠に申し訳有りません。ただし、ある一線は見据えております。