銚子・角巳之・三代目

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川施餓鬼

2022年04月22日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子第三魚市場方面に向かう道すがら、千人塚(せんにんづか)のカーブを通り掛りましたら
“川せがき”法要の看板を見付けました...。施餓鬼(せがき)...、水難者など、期せずして死を
迎えてしまった方々への慰霊祭と理解しております。餓鬼に施すと書いて施餓鬼(せがき)

天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄...。輪廻転生する六道(りくどう)の世界であります。
或いは、六趣・六界とも...。下から2番目の餓鬼道は、常に飢えと渇きに苦しむ恐ろしい世界。
生前の悪行や、不慮の死などによるこの世への未練によってこの地に送られていくのだそうです。

銚子に戻ってから17年となっておりますが、この17年を見ても漁師の方々が操業中に亡く
なられた事例は10名以上(記憶しているだけで)...。いつものように漁に出て、海の事故で
帰りは冷たくなって...。帰ったらあれ食べよう、あそこに行こう...。でも突如として人生が終わる...。

施餓鬼とは、この世に未練を残し成仏できない霊魂を慰め、そこに施しを行うことによって
現世で生きている我々が彼の地に行った時の極楽往生を願う...そういうことかと思います(説明
違っていたらご指摘ください)。本日は水難者の方々がおられる海や川にて合掌を....。