銚子・角巳之・三代目

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サンマ初水揚げ③

2020年10月16日 | 日記・エッセイ・コラム

たかが...とは極めて不適切な言葉であること承知しております。サンマの激減は自らの生業にも関係するし
地域全体にとっても深刻な状況をもたらしており、たかがで済むか!、何事か!ということであります。
ただし深刻な状況に直面した時に、いないものを追いかけ空想の世界に逃げるか、現実的な対応するか...。

たかが...、の次には、されど...。が続く。されど...は心の中の矜持に留め、まずは現実的な対応と考えて
いる次第であります。かつて先人達もこんな状況に多々遭遇してきた訳で...。30年前はサバ、15年前は
イワシ、そして今...サンマ。“たかが(現実的対処)”と“されど(心意気)”は車の両輪...。

サンマは、棒受け網漁と言うサンマの習性を利用した独特の漁法で漁獲しているのですが、船の性能は
年々上がり、それに比して船の建造費用も嵩む...。乗組員は15名前後(その人件費)、漁場は益々遠く
(その燃料費)、維持するためにはシーズン(8月~12月)で2億円以上の水揚げが必要とされています。

心意気の部分でいうと、当然のことながらサンマ船は今後も存続して欲しい。しかしながら現実を直視
すると、年々膨らむ赤字に借金の返済...。船の方々の苦しみを考えると綺麗ごとは言ってられないな...と。
厳しい現実を前に、あえてたかが...と書きました。されど...の矜持あれば現実的な対処は可能と思ってます。