銚子・角巳之・三代目

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アカザル

2007年05月25日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0946 サルエビ(カテゴリー銚子の魚:サルエビ参照)の中に赤いエビが混ざっておりました。桜エビの一種か?と思いましたが、これ通称アカザル。アカサルエビ(サルエビの亜種)なんだそうです。味はサルエビと殆ど変わらないようです。と言う事は、そのまま素揚げ....、少々塩を振って....、ビールが美味しい季節、最高のツマミです。このサルエビなどを水揚げする近海小型底引きは今月末から3ケ月の禁漁となります。資源保護のためです。3人乗りの小さな船ですが、水揚げされる魚種は非常に多い。3ケ月の禁漁の他、選択性漁具と呼ばれる小さな魚を逃がしながら一定サイズの魚だけを捕獲する網などを使用。すべて資源保護のために行っている事ですが、なかなか一般の方々まで伝わっていないようです。スローフードの総本山・イタリア・スローフード協会には、魚の漁法に関する規定もあります。伝統的な、一網打尽にしない漁法で捕獲された魚は、一般の魚と流通が別。それら魚にはプレミアム価格が付けられ他の魚とは区別されているようです。食べる側の意識が変わると、流通が変わり、流通が変わると、生産者に変化が起こります。食材の生産に最も近い場所にいる生産者が変わると....。資源は無尽蔵では有りませんし、世界的に見ると非常に激しい食糧争奪戦の様相を呈しております。


タイラガイ

2007年05月24日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0997 これ銚子で言うところのタイラガイ。ホラ貝という方もおりますが、漁師さん、市場関係者の多くがタイラガイと言っているので、タイラガイなのだと思います。魚介類の名前は難しいです。正式名称は別にあっても地域独特の呼び名がありますので。この貝ですが砂地の海底に棲息しております。近海小型底引きで時々見掛けます。気になっていたので漁師さんに聞いたら、おめえこの貝はホタテよりうめえぞ。歯ごたえもあるし.....。数量はごく僅かですのでまず市場には出回らない。こういうものに出会える喜び。これまた銚子の楽しみであります。食べる機会に恵まれましたら改めて報告させて頂きます。


マンボウ

2007年05月23日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0961 マンボウを見付けました。観賞用でも何でもなくて食用。私は食べた事が有りませんが、海沿いの街では(食用にするのが)一般的かと思います。マグロ・サメ延縄船の混獲のようです。以前、赤マンボウを掲載しました(カテゴリー:銚子で揚がった珍しい魚参照)、本物に接すると、やはり赤マンボウはマンボウに似て非なるもの。赤マンボウ(マンダイ)は身にするとマグロの身のような色、味をしており、赤マンボウの身をマグロとして売っている悪徳業者もいるとかいないとか聞きました。むろん銚子では簡単に見破られてしまいます。至る所にプロが揃っていますので。マンボウを食べる。というと、イルカ同様(銚子周辺のスーパーでは切り身で売ってます)可愛そう....。となりますが、じゃあイワシは?アジは?カツオは可愛そうじゃないのか?と言う事であります。牛は?豚は?....。と子供のような事を言うのはここまで。命を頂くからにはせめて本名と姿・形が分かった上で。ただマンボウ、本当に愛嬌のある顔をしております。愛嬌のあるのは可愛そうで、ぶさいくなのはどうでもいいのか?....。脱線しそうなので、本日はこの辺で。


アミモンガラ

2007年05月18日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0949 写真の黒い魚体に斑点のある魚。アミモンガラと言うそうです。斑点の無いものはイサキの仲間かと。市場には沢山の師匠がいて、中には“神”の領域に近い方もおります。年齢に関係なく存在するのですが、最近は廻船問屋の三代目に何かとお世話になっております。年は私より若いですが、市場に出て20年。何を聞いても答えが返って参ります。写真の魚に遭遇し、彼に質問したんですが、ああそれはクロカワハギですよ。図鑑ではアミモンガラって言ったかな。今(写真)の状態なら刺身で行けます。美味いですよ。という事でありました。で、図鑑で確認したらアミモンガラでした...。脱帽です。魚の名前が分かったって...という方もおりますが、自分が全くの素人として(私もそれに近いですが)、知らない魚を見て、この魚何て言うんだろうと誰かに質問する。そんなの知るか!とやられるか、調べてみますと言われるか、すぐに答えが帰ってくるか....。大違いであります。日常の姿勢の問題かと。彼のお店は銚子でも有名な繁盛店。その意味が分かるような気がしました。


オキザヨリ

2007年05月13日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0932_1 これはオキザヨリかと。もしかしたらダツ(カテゴリー:銚子で揚がった珍しい魚・ダツとハマダツ参照)かもしれません。名前があるのに、どっちでもいいや。では魚さんに失礼ですが、ちょっと私では識別が出来ません。さて、この魚にしても、昨日のウミスズメにしても、食用として流通しないので、何だこんなもの。となり、こんなのがいて、イワシを食べてしまうからイワシが少ねえんじゃないの。とか考えてしまいます。が、これ人間中心の考え方。生きとし生けるもの、すべからく、この世に存在する意味があり、その意味を知り、人間やその他生物を尊重しなければ人間は幸せになれない...。とはある僧侶のご高話。私はそんなレベルには全く到達しておりませんが、毎日いろいろな魚を見ていると、なんでこんな形をしているんだろうとか、写真の魚など、こんな口の形じゃ不便だろうな...とか、食えねえのに.....と訳の分からない事を考えております。が、すべて地球上に生存している生き物。特に農業の分野で“生物多様性”という言葉が盛んに出てくるようになりました。生物多様性国家戦略なる言葉もあり、全世界的に、自分だけでなく他者、他者だけでなくすべての“生き物”を尊重しようと動きが加速しております。たんなる情緒の話ではなくて、そうしないと人間は幸せになれないからだ...。再び僧侶の話....。さて本日も脱線ですね。


ウミスズメ

2007年05月12日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0935 これ恐らくウミスズメ(海雀)だと思います。ハコフグの仲間だそうです。TV等で有名な“さかなクン”が頭に被っているあのキャラの仲間。愛嬌のある顔をしております。もともと暖流にいる魚で、夏に北上。と図鑑にありました。表面は硬い膜で覆われ、ちょっとヌメヌメしている。後で分かった事ですが、このヌメヌメは毒素で、この毒で他の魚を殺す事があるとか。ただし人間には無害だそうです。食べられるようですが、写真のものは10㎝前後の小型。身は殆ど無いようでした。この魚はセグロ(カタクチイワシ)の混獲ですが、セグロの網に混獲される魚を見ていると、トビウオが散見されるなど、夏の魚が多くなっているように思います。農家の方々は田植えや稲刈り、畜産は牧草の色や家畜の食欲?、水産関係者は水揚げされる魚の種類....で季節を感じる。田植えの季節に下流の水産関係者はカツオを贈り、稲刈りの季節に上流から新米が届く...。地域コミュニティーが維持されていると、こういう営みはごく自然で、お互い様の精神が日本の四季を彩る風景の維持に大きく役立っていた。先輩方から良く聞かされております。本日は珍しい魚の話...。ちょっと脱線してしまいました。ウミスズメ君、本当に愛嬌のある顔をしておりました。でも毒が...。可愛いいものには気を付けろ。という事でしょうか...?また脱線しました。


コショウダイ

2007年04月12日 | 銚子で揚った珍しい魚

Img_0821 写真はコショウダイ。体の縞模様と背中の斑点からまず間違いないと思います。コショウは、香辛料の胡椒から来ているとか、諸説あるようですが詳しくは分かりません。首都圏などでも、ちょっとしたお寿司屋さんではメニューに入っていると思います。かなり美味しいとの評価。私はまだ食べた事がありませんが....。昨日からまき網船のカツオが揚がり始めました。セグロ(カタクチイワシ)の混獲でサワラも揚がっております。桜は散り始めましたが、海からの贈り物はいまだ春爛漫です。


エゾイソアイナメ

2007年03月22日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_1132 写真はエゾイソアイナメ(別名:ドンコ)かと思います。チゴタラという似た種の魚かもしれませんが、この辺の判別は今のところ私には不明です。多分ドンコだろうと思いますが....。ドンコですが水深数百メートルのところに住むものから、沿岸のテトラポットの中などに住むものまで色々だそうですが、写真は浮き袋が飛び出てしまっているので深い海のものでしょう。釣りなどしてドンコが掛かると、ケッ、ドンコかよ~。となるのですが、浜の大先輩に聞くと、そんな事を言っているうちは魚の素人なのだそうです。この魚の味が分かるようにならねえと、お前らもまだまだガキだな....。と言われました...。味噌汁の他、“なめろう”にしても美味いのだそうです。今度早速試してみます。


ヒガンフグ?

2007年03月03日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_1225本日3月3日。ひな祭り、ミミ(耳)の日....、何か話題は無いものかと思いましたが、昨日珍しい魚を見つけたので.....。これヒガンフグかもしれません。間違っていたらどちら様かご指摘下さい。これは昨日のアカメの樽に紛れ込んでいて、市場のプロの方々がこれは食用しない方が良いという事でセリ箱から外されておりました。図鑑で調べるとアカメと良く似たヒガンフグというものがいて、揚がる地域によっては身に毒がある場合があるので、食用しない方が無難とありました。やはり魚は奥が深いです。


サメガレイ

2007年02月08日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_1167 写真はナメタガレイかと思って通り過ぎましたが、良く見るとどうも違うようでした。師匠に聞いたらこれはサメガレイじゃないかとの事。図鑑で見たら背中の模様や形、何よりも最大の特徴である皮(サメ皮のような突起物あり)からサメガレイと推測致します。違っていたら投稿下さい。サメガレイとするならば、これは北海道から三陸で珍重されているカレイで、刺身で良し、煮て良しの優等生ながら、見た目とあまり揚がらない事から人気がないと言う事でした。本当ならもったいない話。次に見掛けたら食べてみようと思ってます。


ミノカサゴ

2007年01月25日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_1105 写真はミノカサゴ。小型底引きに1尾だけ紛れ込んでおりました。綺麗で美味しそうな魚ですが、見た目とは裏腹に、綺麗なヒレには毒があり、食べても美味しくないと言う評価でした。食用禁止の魚ではないようです。綺麗な花にはトゲがあって、綺麗な魚には毒がある...(人も?)...。と言う事でしょうか。何事も見た目では分かりません。食用禁止の魚や、危険な部分(スズキのカマやアカエイの尻尾など)の掲載もこのブログの使命かと勝手に思っております。私は市場に通ってすぐにホウボウの頭にやられ、昨年の夏はオコゼのトゲが刺さって小指が親指くらい腫れ上がり、秋には間抜けな事にサバの背びれで手を切りました....。どこをどう触ったらサバの背びれで手を切るんだ???と周囲の冷たい視線を浴びたのであります....。


エチオピア

2006年12月10日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0888 写真の魚に遭遇し、名前が分からないので周囲に確認したら、ああこれエチオピアね。....との回答。早速図鑑で調べてましたが、エチオピアなる名称の魚は見当たらない。いろいろ調べてみると、シマガツオという魚のようです。その事を周囲に確認したら、どうもシマガツオやその類似種を総称してエチオピアと呼んでいるらしい....。でもどうしてエチオピアなのか?今のところ不明です。


ハダカイワシ

2006年12月04日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0853 偶然、ハダカイワシを見付けました。これ俗称でも何でもなく正式名称です。見た目は気味が悪いですが、味は最高なのだそうです。以前、イワシの骨せんべいでご紹介した渡船場近くのK店のマスターに聞きました。K店のマスターは漁師さんのご子息で魚のスペシャリスト、この方が言うのだからまず間違いはありません。ウロコはあるようですが、網に掛かった時に擦れ、取れてしまうそうです。腹側に見える斑点は発光器のような役目をして、そこから光を発する。深いところにいる魚なのだと思います。銚子以南、尾鷲とか高知とかでは一般的な美味なる魚として通っているとも聞きました。脂が強く、味は濃厚だそうです。


イトヒキアジ

2006年11月25日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0793 写真はイトヒキアジと言うそうです。確かに糸のようなものを引いているように見えます。小型底引きの水揚げに1匹だけ紛れ込んでおりました。以前掲載しましたオキアジ同様、あまり見かけませんが食べると美味しいと言ってました。私はまだ食べた事がありませんが...。


マツダイと言うそうです

2006年09月06日 | 銚子で揚った珍しい魚

100_0414_1 名前や素性が分からないけれど、銚子で揚がって写真に収めたストックの掲載を3日ほど続けました。日常が伝わらなくなるので、この辺でと書きましたが、早速投稿を頂いたので再掲します。この魚、マツダイと言うそうです。かなり獰猛な魚だそうです。この写真は手の平くらいのサイズなのですが、大きいものは1mを越えたりするようです。また食べると非常に美味いとの事でした。投稿頂きました“あんこマイスター様”(正体は分かってますよ...いつか一緒にルアー行きたいですね....)有難うございました。