昨年、牝馬3冠を達成したデアリングタクト(牝4歳・杉山晴)が右前肢繋帯炎を発症したことが明らかになった。管理する杉山晴師は「修復するまでにある程度リハビリ期間が必要だと思います。着地検疫期間を終えた後にトレセン診療所で再度検査を行い、今後の治療方針を考えていく予定です。このような報告となってしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。全治は不明で、次戦予定の【宝塚記念】は絶望的となった。同馬は昨年、史上初の無敗3冠に輝くと、“世紀の一戦”とうたわれた【JC】でアーモンドアイ、コントレイルと激闘を繰り広げて3着。今年に入ってさらなる躍進が期待されていたが、【金鯱賞】で2着、香港の【クイーンエリザベス2世C】で3着となっていた。まぁ残念な結果ではあるが、競馬に故障は付き物。早く完治して復活してほしいものだ。
そのデアリングタクトもいずれ参戦するだろうと思われた【凱旋門賞】(10月3日)の出馬登録が現地時間12日午前に締め切られ、主催するフランスギャロから登録馬が発表された。日本馬はクロノジェネシス(牝5・斉藤崇)、レイパパレ(牝4・高野)のG1牝馬2頭に加え、ディープボンド(牡4・大久保)、モズベッロ(牡5・森田)、マイネルウィルトス(牡5・宮)、ステラヴェローチェ(牡3・須貝)の6頭が登録。昨年はディアドラ1頭だったから昨年から大幅に増えた形だ。尚、9月29日までは12万ユーロ(約1560万円)を支払えば追加登録が可能である。【オークス】、【ダービー】、【宝塚記念】の結果で、十分追加登録の可能性はある。
では明日の予想。東京メイン【京王杯スプリングC】には僕の一口馬・13番エングレーバーが出走する。3歳時の【セントライト記念】(2019年9月)以来の重賞出走となるが、中内田師が前走で「距離短縮で適性があることが分かってホッとしました」と語るように1400mでどんな競馬をしてくれるか楽しみにしている。このメンバーで勝ち負けするようなら、今後GⅠへの道が広がる。相手は幅広く、3,4,5,9,10,11,14番。中京メイン【都大路S】は1番ガロアクリーク。このメンバーなら実力は断然。前走は負いきり2本だけだった。鞍上も川田に戻り、ここは勝ち負け。相手は2,6,7,8,9,12番。新潟メイン【八海山S】は10番サダムスキャット。このクラスで安定した力を見せ、どんな競馬でもできる。ここは黙って買い。相手は6,7,8,11,14,15番。
今週の一口馬は明日が前述したエングレーバー1頭。そして日曜日に2頭出走予定。それが今週一番期待しているヴィーオマージュ。日曜新潟2R【3歳未勝利】(1200mダート)に出走する。新潟1200mダートで2戦連続2着。さすがに順番が回ってきてほしいものだ。もう1頭はアースライザー。同新潟12R【中ノ岳特別】(1800mダート)に出走する。前走は高知で5着。1400mと距離不足の中、終いはいい脚を使っていた。鞍上には過去2勝を挙げた山田が務める。ここはハンデ戦だし掲示板を期待したい。
それから出走ではないが、新馬勝ち以降、なかなか成績が上がらないホワイトクロウ。ここ2回続けてレースしているのにも関わらず傷みが少ない。つまりレースで力をフルに出していないとのこと。この性格は育成時代からあったようで、このタイミングで去勢して、精神面を少しでも改善する方向で考えることになった。新馬勝ちしているぐらいなので力は持っているはず。この判断がいい方向に向かうことを期待したい。