人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

メジャーいいの?

2017-03-03 22:13:14 | Weblog

メジャーはこれで良いのだろうか。米大リーグと大リーグ選手会は昨日、今シーズンの規則として敬遠四球「申告制」を導入すると発表した。この申告制の敬遠四球は、守備側の監督が球審に敬遠四球を伝えると、打者は一塁へ出塁できる。投手が4球を投げなくても敬遠四球となる。 大リーグのマンフレッドコミッショナーによる試合をスピードアップさせる方針に関連しての策ではあるが、日本にはこれまで数々の敬遠ドラマがある。
 古くは、1960年7月17日の巨人対大洋戦。5回2死二塁の場面で、打席には巨人の長嶋茂雄。大洋バッテリーは、立ち上がって敬遠球のようなボールを投げたかと思えば、次は座ってストライクという幻惑作戦で長嶋に挑んだ。迎えた4球目。捕手は立ち上がり、投手は明らかに高めに外れるボール球を投げた。すると長嶋は、このボール球を大根切り。打球はレフトの頭上を越え、さらに野手の転倒も重なって、俊足・長嶋は一気にホームへ。まさかのランニングホームランが生まれたのだ。長嶋自身敬遠を嫌っていた打者で、この試合以外でも敬遠球を打つことが何度かあり、また、敬遠に抗議してバットを持たずに打席に立ったことでも知られている。
 1981年7月19日の日本ハム対西武戦。6回、2死三塁で日本ハムの打席には柏原純一。捕手が敬遠のために立ち上がると、その3球目、柏原は思いっきり踏み込んでバットを一閃。打球は平和台球場の最前列に飛び込むツーランホームランとなった。これには、日本ハムの監督である“大沢親分”も「痛快じゃねぇか、なあ」と大喜び。敬遠球をスタンドまで運んだのは、この柏原の打球がはじめて、といわれている。
 1990年6月2日の巨人対広島戦。この日は巨人・桑田真澄、広島・金石昭人の両投手が好投を演じ、1対1のまま9回裏の巨人の攻撃。2死二塁でクロマティが打席を迎えた。カープバッテリーの作戦は敬遠。その外角高めに外れるボール球をクロマティは狙い撃ち。ライトオーバーのサヨナラヒットが生まれた。クロマティはこの1990年が巨人最終年。このようなプレーもあっていまだに「巨人軍史上最強助っ人」と呼ばれる。多くの人がいちばん記憶に残っているのが、1999年6月12日。首位を走っていた阪神と巨人の伝統の一戦。4対4で延長戦に突入。延長12回裏、走者一、三塁の場面で、打席には新庄剛志。巨人のマウンドは槇原寛己。その2球目、外角に外した敬遠球を思いっきり踏み込んで打った打球は三遊間を抜け、サヨナラヒットに。一球目があまりコースから外れていなかったため、二球目の前にさりげなく打席の一番前に立ち、狙って打ったヒットだった。このとき、阪神ベンチから「打ってもいい」と目で合図を送っていたのが、前述の柏原純一打撃コーチ。そして、巨人の監督が長嶋というから皮肉なものだ。ただその長島監督、自分のことは棚に上げて、「打席から足が出ていたはずだ」と猛抗議したが実らなかった。
 一方で、1952年8月9日、金田正一(国鉄)は延長13回裏、巨人の代打・藤本英夫に対して敬遠球を剛速球で投げたため暴投となりサヨナラ負けとなった。また1982年4月3日には小林繁(阪神)が大洋との開幕戦において左の巧打者・高木嘉一に対し敬遠球が暴投となりサヨナラ負けを喫した。
 高校野球ではあの「松井秀喜の5打席連続敬遠」がある。もちろん試合のスピードアップも大事だが、イチローが言うように「野球を変えてしまうのではないかと心配」してしまうのは野球ファン誰しものような気がする。
 この敬遠四球「申告制」の他にもスピードアップのために「チャレンジ」(監督が審判にビデオ判定を求める行為)は30秒以内というのが決められた。これまで各チームはビデオ判定を求めたほうがよいかを、映像を見て判断するスタッフを抱えていた。そのスタッフが、判定が覆りそうならば監督にゴーサインを出していたのだが、それが短くなる。これはいいことだと思う。テニスなどでもそうだが、やはり「チャレンジ」は失敗があった方が楽しい。そのやり取りが勝負のあやとなった方観ている方も楽しめる。またここ数年、低下していた審判の価値が改めて評価されるのも良いことだと思う。
 時間短縮とは別に、“これ何?と思う規則があった。守備のポジショニングのためにグラウンドに目印をつけることの禁止というものだ。 っていうか、こんなことやっていたの?報道によると、“3月2日付けのUSATODAY紙では「昨年5月にドジャースが敵地のニューヨークでメッツと試合をしたときに、ドジャース側から外野にマークをつけたいという要求があり、メッツのアルダーソンゼネラルマネジャーが、これを拒否するという事件があった」ことを伝えている。同紙によると、ドジャースは守備のポジショニングにレーザーやGPSデバイスを活用、ドジャースタジアムの外野には守備の起点となる場所にマークをつけていたというのだ。現在、大リーグはデータの分析が進み、より細かく傾向を把握できるようにもなって、打者によって守備位置を変えることがすっかり定着している。その守備位置をマークしたいというのだが、この規則は、その行為禁止するものだ。アメリカらしいシステム化の攻防ではあるが、スポーツの素晴らしさは生の人間思考を巡らせ、鍛えられた肉体で緊張感一杯のプレーを見せてこそ楽しいものだ。僕は切に思う。つまらないルール構築もいいが、もっと基本に戻って世界一のベースボールを魅せてくれ!と…。

 では明日の予想。まずは中山メイン【オーシャンS】。本命は10番スノードラゴン。9歳馬でもう上がり目はないが、忘れた頃にやってくる馬。ここ2走は距離が長すぎで、得意の1200mなら・・・。相手は3,7,8,9,11,14番。阪神メイン【チューリップ賞】は4番エントリーチケット。正直2頭強いのがいるが、その2頭が牽制する事を祈ってこの馬で勝負。このレース、決まって穴あけるのは前に行く馬だ。鞍上は先行馬なら実力以上の馬を走らせる柴田大。相手は1,2,3,5,10,11番。小倉メイン【早鞆特別】は14番エポック。前走は全体的に物足りない内容も小倉2度目ならその教訓を生かす。相手は3,9,10,12,13,15番。
 明日は年に一度の仙台墓参り。よってすべてのレースを敬遠・・・なんてことはしない。帰ってくるときは大儲けしてるはずなので・・・。。

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