風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

秋の1曲

2021-10-08 | 音楽
かつて、秋といえばジム・ホールの「アランフェス」だった。


今でもこのギターの音を聴くと
20歳の頃のあの高円寺の古く狭いアパートの部屋を思い出す。
自分で淹れたコーヒーや、安いサントリーホワイトの水割りを手に
何度このレコードを聴いたことか。
しかもそれは大抵秋の記憶なのだった。

あれから40年。
年齢を重ねるごとに
だんだんラテン音楽に嗜好が向いてきた気がする。
以前からボサノバが好きで、
アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトなど、
あるいはロックならサンタナなどもCDで聴いていたのだが、
15年ほど前にブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブを聴き、
映画も見てすっかり虜になってしまった。


この怪しげな爺さんたちの色気はどうだ。
特にボーカルのイブライム・フェレールがかっこいい。
こんな爺になりたいなぁ。
この人たちを知ってから、キューバに行ってみたくて仕方ない。
TVの旅番組でキューバが取り上げられた時は見逃さない。
(特に「異郷の駅前食堂」は時々キューバ特集を放送する)

暑い国の音楽なのに
秋のイメージで聴くことが多いのは、
どこか物悲しいコード進行とメロディのせいだろうか。
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