確かまだ小学生だった頃、女の子たちの間で
マーク・レスターという子役の男の子が人気だった。
こちとら、まだまだ泥だらけで遊びたい盛りのガキだったから
名前は知っていたが「へんっ」てな感じで興味なし。
どうやらそのスターはこの映画に出ていると知ったけれど
映画そのものもアイドル映画みたいに思えて
当時は興味なく、見もしなかった。
先週、BSでこの映画が放送された。
タイトルと、懐かしい子役の名前を見て、
ふと見ようという気になった。
平日だったので録画し、週末ゆっくりと鑑賞。
案外いい映画だったな。
しかもこれはアイドル映画でもないし、
子ども向けの映画でもない。
取り繕ってばかりで肝心なことに答えない教師、
子どものためと言いながら、子どものことをみていない親たち。
そんな幼い頃、ぼんやり感じていた大人たちへの理不尽な思いが、
この映画ではちゃんと描かれている。
自分もそんな子ども時代の感覚を忘れていた。
子どもには子どもたちの世界がある。
そのことも。
そんな映画を作った大人たちをリスペクト。
どこか、映画「糸」の前半部分を思い出させる作品だった。
マーク・レスターは私よりも2歳上、
相手役のトレイシー・ハイドは1歳上、
2人とももう役者はやめて、それぞれの道を歩んでいるとのこと。