風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

信濃のくにからLove Letter

2008-02-05 | 風屋日記
   「信濃のくにからLove Leter」

 半径1mの円があれば 人は坐り、祈り、歌うよ
 半径10mの小屋があれば 雨のどこか、夢のどこか
 半径100mの平地があれば 人は稲を植え、山羊を飼うよ
 半径1kmの谷があれば 薪と水と山菜と紅テングタケ
 半径10kmの森があれば 狸、鷹、マムシが来て遊ぶ
 半径100kmのみすず刈る、信濃のくにに人住むとかや
 半径1000km 夏には歩くサンゴの海
          冬には流氷オホーツク
 半径1万km 地球のどこかを歩いているよ
 半径10万km 流星の海を泳いでいるよ
 半径100万km 菜の花や 月は東に 日は西に
 半径100億km 太陽系マンダラを昨日のように通り過ぎ
 半径1万光年 銀河系、宇宙は春の花
 半径100万光年 アンドロメダ星雲、桜吹雪に溶けていく
 半径100億光年 時間と空間と全ての思い、燃え尽きるという
 そこでまた
 人は坐り、祈り、歌うよ  人は坐り、祈り、歌うよ

    ☆      ☆      ☆

25年以上も前、
1度だけ会ったヒッピーのお兄さんが書いた詩。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一段落 | トップ | 別れの曲 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あっ、ななおさかきさんの詩 (自然)
2008-02-08 01:51:43
ご無沙汰してます。
ななおさんの「ラブレター」ですね。
昨年3月、こちらでも職場近くのライブハウスで友人たちが主催した「ナナオ朗読会」があり、わたしもお会いしました。
独特の調子で朗読された詩の中で、この詩は、等身大の日常を再確認する視点とともに、おごる現代文明への警鐘を内に秘め、人智の及ばない大いなる自然への畏敬を謳った詩として、私の心にも響きました。
やはり信州の友人のところで、晩年の山尾三省さんにもお会いできました。80年代読んでいた野草社の雑誌で存じ上げていたお二人に信州でお会いできたことはとても私にとって幸いでした。
返信する
>自然さん (風屋)
2008-02-08 08:18:14
そうそう、確かお会いしたのはナナオさんという方でした。
そっかー、今もお元気でお過ごしなんですね。
ヒッピーなんて言って大変失礼しました(^^;
でもその当時は名前ぐらいしかわからない、
正直言って得体の知れない方でしたので(笑)
当時私の知人が経営していた喫茶店には
全国からそんな方々が集まってました。

信州はいろんな方を排出していますね。
↓この記事で紹介した方も信州出身です。
http://blog.goo.ne.jp/k_kazeya/s/%C0%D6%B1%A9%B2%A6%CF%BA
「千万人といえども我行かん」という、信念に満ちた方々が
真宗には多いような気がしています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

風屋日記」カテゴリの最新記事