TBSテレビ日曜朝の「サンデーモーニング」コメンテータとしても
よく知られるフォトジャーナリスト安田菜津紀さんの著作。
父親の出自の秘密からルーツを辿っていくドキュメンタリーだ。
その過程でたくさんの人たちが手を差し伸べ
最後には知らなかった縁者たちとも交流できた物語。
実は昨年辺りから
ワタシも父親方のルーツをいろいろ調べている。
明治から大正、昭和の初めぐらいまでという時代は
現代のような単線のわかりやすい人生というわけではなく
驚くほどいろんなことがあって、人々の関係性がとても複雑だ。
それを把握している親戚や縁者の方々はもう鬼籍に入り
もしかしたら関係性について今一番詳しいのはワタシかもしれない。
それでもまだまだわからないことがたくさんある。
それをひとつひとつ調べ、解明したり推理したりして
データでまとめ、最終的には本にして残そうと考えている。
調べるのは面白いし、新たな事実がわかると嬉しい。
びっくりするようなことも出てくる。
最終的にいつできるかまだ見えないけれど
この機会に徹底的に調べられればと思っている。
昔を知る人たちがみんな年々歳をとっていくからね。
でも本書を読んで気づいたことがある。
調べて記録するだけでは自己満足で終わってしまう。
その過程で知り合った人々、出会った知らなかった親戚、縁者と
直接会って交流することこそ大事なのではないか?
本当はそれを最終目的にしなきゃ行けないんじゃないか?
ルーツ調べはこのまま続けながら
そのことについても引き続き考えていこうと思った。
「国籍と遺書、兄への手紙〜ルーツを巡る旅の先に」安田菜津紀:著
図書出版ヘウレーカ
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