風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

色紙

2023-08-16 | 文化

この色紙は、宮沢賢治さんの弟 清六さんにいただいたもの。
若い頃から清六さんと親交があり、
戦前は一緒に文芸同人誌を作っていた親父に連れられて
子どもの頃何度か清六さんを家に訪ねて行き、面識があったので
(本などいただいたりして可愛がっていただいた)
この色紙は親父の死に際し、いただいたお悔やみのお礼に伺った際
確かその時にいただいたものだと思う。
「あなたのお父さんも聖玻璃の風が行き交う天の海におられますよ」
という意味で描かれたのであろうか。
19歳年下で(空襲で焼け出されるまで)すぐ近所に住んでいた、
青臭かったであろう文学青年だった親父は
清六さんにとってどういう存在だったのだろうか。
年表で調べてみると、親父が死んだ当時清六さんは88歳。
ご年齢の割にはしっかりした墨跡だなぁ。
コメント
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