風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

これからお前は里に住め

2023-08-08 | 生活の風景
先日、ちょっと探したい場所があって
深い山道をドライブした。
新鉛温泉を過ぎ、豊沢ダムを過ぎ、ダム湖の反対側まで、
宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」の舞台であるなめとこ山が見える
銀河なめとこラインと雫石への山道の分かれ目付近
かつて野外活動センターがあったあたりまで。


ダムからしばらく走ると、目的のひとつであった
ダムに沈んだ豊沢集落の痕跡として記念碑を見つけた。
でも残念ながら見つけたのはそれだけ。
野外活動センター跡近くの目的の場所は見つけられなかった。
鬱蒼とした森と草が道路の両脇を埋めているだけ。
そりゃそうだよね。
探していたのはもう100年以上前の痕跡だから。
しかも猛烈なアブの大軍に取り囲まれて
車から降りることすらできなかった😅
なにせ車を停めた途端に
大雨が降ってきたかのようなアブが車体にぶつかってくる音💦
あれはヤバい・・・。

帰ろうとしたら、
フロントガラスにまだ羽が小さいバッタが。


車にとまった虫は総じて、走っている間は風圧で動けない。
そのまま走り、山から降りても信号に引っかからずに
25Km離れたまちまで来る間中、
バッタは動くことができずにフロントガラスにへばりついていた。
車が止まってようやく動き始める。
人に会うこともそう無い山の中から花巻のまちへとやってきたバッタ。
のそのそ車から跳んで離れようとしているヤツに言葉をかけた。
「これからお前は里に住め」
コメント
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