風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

花巻市郷土芸能鑑賞会

2018-06-08 | 神楽・芸能


10日の日曜日は
午前中昨日書いたイベントに参加のあと
午後からは花巻市文化会館で開催される郷土芸能鑑賞会に出演。
今回の上根子神楽の出し物は「天王舞」だ。
牛頭天王(スサノオ)が主人公であり
蘇民将来を助けて悪鬼コタンを退治するという
蘇民伝説が元となっているのでシリアスに思われがちだが
実は狂言の部類に入るお楽しみ演目。
下ネタ系なのでご披露する場面は限られるけど(笑)
けっこうお楽しみいただくことが多い。
お時間ある方はぜひ文化会館へ。
出番は14時半ごろになる。

ところでこの物語。
よくよく考えてみると、秘められた物語の奥が深い。
蘇民将来伝説はもともと台湾の昔話だったはず。
それが大和民族(牛頭天王=スサノオ)の力を借りて
日本の先住民族コタンを退治する物語と読み解くことができる。
(アイヌ民族の言葉で神はコタン)
南方系民族が日本列島に流れ着いて
先に移住していた大和民族と協力して先住民族を駆逐する。
なんか田村麻呂によって退治された阿弖流為、
源義家に駆逐された安倍貞任、
源頼朝によって滅ぼされた平泉藤原四代、
そして、戊辰戦争で西軍によって仕置きを受けた奥羽列藩同盟・・・
すべて似た構図に重なって見えるのはひが目だろうか。

桃太郎の話でもよく語られることだが、
他国に攻め入る口実は「相手は悪者」というイメージ作り。
本当に悪者だったのか?
現代の外交や防衛にもそのまま言えること。
コメント
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