風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

タイムマシン

2018-06-01 | 文化
もしもタイムマシンがあったら・・・
未来はあまり見たくないな。
この歳だともう未来もそんなに長くもないから
少なくとも自分の未来には興味はない。
もしこれから何かとても楽しいことがあるとすれば
先に見ちゃうとつまらないし(笑)
もしこの先は辛い人生だとしたらなおさら見たくない(^^;
息子たちや孫たちについても
先々を見ても何も手を貸せないのなら見ても仕方ない。
それぞれが自分の人生を歩んでいってもらえれば。

で、タイムマシンがあったらだけど
過去は見てみたい。
江戸時代の人たちが、鎌倉時代の人たちが、平安時代の人たちが
どんな格好をして、どんな生活をして、どんな言葉を話していたのか
時代劇ばかり見ているとわかったような気になるけど
たぶん現代において時代考証したものを俳優さんたちが演じるのとは
全く別物だと思うんだ。
有名な武将たちや為政者たちではなく
市井に生きる一般の庶民の生活。
たぶん今とは違う価値観の中で違う言葉を話している。
特にその話し言葉に興味がある。

明治や大正、昭和の初め頃なら、自分の先祖たちに会ってみたい。
両親、祖父母や伯父、伯母、大伯母など
実際に自分が会ったことある人たちの若い頃の姿を見てみたい。
何を大切に思い、何を考えて、どんな風に生きたのか。
特に明治期、まだまだ近代日本が混沌としていた時代に
明治20年代に生まれた父方祖父がどんな人生を歩んでいたのか。
(私が生まれる前に死んだので会ったことない人だけど)
とても興味がある。

でもね、未来においてもタイムマシンはできないと思う。
なぜなら、未来からタイムマシンでやってきた人がいないから。
いたらたぶん異彩を放っていたと思うし
それが何かしらの記録に残っているはずだもんね。
そして歴史も変わっていたと思うし。
例えば坂本龍馬が暗殺されなかったら・・・と
未来の人も思うだろうし、
タイムマシンがあったらその時代に行って助けただろう。
でも結果的に龍馬は暗殺されてしまった。
ってことは、未来から来てご注進する人がいなかったことになる。
物理的な専門知識はないから、技術的にどうかというのはわからないが、
そんなことからタイムマシンの発明は未来永劫ないと思う。

中学時代、時間というのはほんの少しずつずれながら
縦に並んで流れていると考えたことがある。
自分が生きている時間の流れからひょいと隣に移ることができれば
それでタイムマシンになるんじゃないかと考えた。
でも、時間は川に流れのように
逆行することなく、並列することなく
良くも悪くも淡々と流れていくものなのだなぁ。

〜ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の流れにはあらず〜
コメント
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