風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

マイノリティー

2018-05-17 | 世界・平和
自分自身は身体上、戸籍上の性に違和感は全くない。
そして異性愛者で、現に結婚して30年以上になる。
しかしそんな私でも、LGBTの人たちのことや
ジェンダーについて以前からとても興味を持っている。
どんな悩みや苦しみを抱えてきたのか、
どんな差別を感じているのか、
私のような人が気づかないことがたくさんあるだろう。

統計をとったわけではないけれど
性的少数者やジェンダーに興味を持つ人は
少なくとも知る範囲においては女性が多いようだ。
男性でそういうことに興味があると公言している人は
そんなに多いわけではないのではなか?
そういう意味において
私もある意味マイノリティーなのかもしれない。
あまりあちこちでそういう話をすると誤解する人もいるだろう。
と考えると、マイノリティーの生きにくさが
ほんの少し理解できるような気はする。

でもさ。
身長が高い人、低い人、色黒の人、色白の人、
筋骨隆々の人、太った人、痩せた人、
髪、ホクロ、毛深さ、手足の長さ・・・
好きな風景やスポーツや趣味、
嫌いな仕事や食べ物や季節や乗り物、
人それぞれのこだわりやファッションなど
この世にすべて同じ人間などひとりもいない。
と考えると、
人間全てがマイノリティーとも言えるんじゃない?
世の中でマイノリティーと言われる人たちは
ほんのひとつかふたつのカテゴリーに入らないってだけで
悩み、苦しみ、差別される。
そんな社会規範なんてのは糞食らえだ。

できるだけフレキシブルな価値観を身につけていたい。
男も女も、黒人も白人も、キリスト教徒もイスラム教徒も
イラン人も北朝鮮人も、年の住む人も地方に住む人も、
みんな同じ人間なのだから。
そういえば先日のNHK特集で
純粋なホモサピエンスはアフリカ南部の人たちだけで
あとは人種問わず世界中の人間みんな
ネアンデルタール人のDNAも併せ持っているという
最新の学説が紹介されていたなぁ。
みんな同じで、みんな違う。
コメント
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