つい一カ月前の日(2021年2月13日)の深夜、東北地方で震度6強の激震があった。一ヵ月後の3月11日は、あの十年前の東日本大震災の日。この東京でも、眠りを破る大きな振れを感じた夜だ。ちょうど十年前(2011年3月11日)の、この国観測史上最大級のマグニチュード9の東日本大地震に匹敵するように思われた2月13日(2021)の地震は、震度6強でマグニチュード7。
大きな津波や原発事故の重なりがなかった分救われたが、震源近くの東北地方からこの東京あたりまで、道路のり面の崩落や崖崩れおよび家々の棚やコンビニ棚の商品などの崩れなどが報告された。十年前の大地震(東日本)やここ1~2年のよく経験した地震などに紛れて”慣れ”感が身についているからか、それなりに過ぎた。
それ以上に、この一年は世の中がコロナ禍の不安や政治などの喧噪に過ぎた。新型コロナウイルスの感染拡大の収まりや終息が見えないこと。繰り出す政府や行政の施策の後追いやその場しのぎ感が拭い切れないイラダチ。総務省や農水省の官僚たちや政治家の振る舞いの醜さや繰り返す欺瞞答弁。さらには、コロナ医療体制の逼迫や保健所や自治体のプアなスタッフ体制などに、いのちや生活の安心が得られないことなどに、ストレスが高まる国民市民です。
このような事態そのものが緊急事態なのだが、世の中は緊急事態宣言解除と解除された後などに喧噪している。十年経ってまだ福島原発事故の放射線で住まいを追われた人々は、帰還できない。ここは”住民の全数一致が出ていないから”住宅造成できないとか、まだ放射能の除菌すら手がついていない(白地)などで、きょう明日も読めない暮らしに悩んでいる人々がいるというのだ。
どうする菅総理や復興大臣はじめ政治家のみなさん。十年忌法要に手を合わせて終わりですか。新型コロナウイルスとその変異種への対処や東京オリ・パラへの対応など大変でしょうが、復興五輪ということも忘れず東北の復旧復興や原発出の汚染水・汚染土と燃料デブリの処理などにつき、頑張ってください。お願いします。