吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

扇子絵「壺中日月長」(禅語)をいただく。

2013年10月02日 | Weblog
2013年10月1日(火)、本日発売の拙著『マイライフ徒然草』-2010年前後の世情(湘南社)の上梓報告。青山骨董通りのレストランで、この本の表紙絵や章扉絵を描いてくださった谷内田孝さんと師友岡田良一さんとランチをした。言ってみればいつもの3人食事会なのだが、きょうは私がお願いした。本の中身は、ここ5~6年のわたしのブログの抜粋編集で他愛もないが、表紙絵や章扉絵が素敵なのだ。

わざわざ写生してきてくれた国学院大学校庭の緑咢梅の表紙絵。忙しい中、夜なべで描いてくれた鯰や大蓮花や白梅などの章扉絵が8枚もある。ふる里の中山間地の山女魚やわらびは、わたしの少年時代を彷彿させる。これらの絵に乗せて、谷内田さんの山椿の絵や先日の能(狂言)面の絵の話しがつづく。ついこの間行ったという月山や出羽三山のスケッチ絵に花が咲く。

ただいま彼が描いているお化け幽霊や妖怪などの扇子絵を見せていただいている最中、ぽろっと覗き見した枯葉落葉の絵。余りにも素敵だったのでつい「その扇子ほしい」と言ってしまった。こころよくいただいたその扇子絵「彩どりの衣を纏う落葉かな」という彼の句でシメられていた。美しい落葉絵の間には、壺中日月長(こちゅうじつげつながし)という禅語が入っていた。

わたしのような者を勇気づけてくれるにはピッタリの禅語だ。いわく由来は彼に教わったが、要は”心の持ちよう”が大事だということのようだ。ついこの間お正月を迎えたというのに「もう十月 今年もあとわずか」だ。日々是好日に過ごそうと思う。
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