吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

何かが変化している兆しでしょうかー大阪維新の会の勝利。

2011年11月28日 | Weblog
 2011年11月27日(日)の大阪ダブル選挙における橋本さん維新の会の勝利は、支持不支持は別にして何かの”予兆”を思わせる。大阪ローカルや大阪人の特徴などと片付けられない気がする。維新を変化と思うのか改革と思うのか、都構想がテコなのか何かの維新がテコなのかわからないが、大阪の人々が何か”変化”を求めたことは確かのようだ。

 表層的にみると、保守と革新のように見えるが、世代間の争いにも見える。40代と60代の戦いだ。エネルギーがある分、若い世代が勝った。市長選は橋本徹さんの42歳と平松邦夫さんの63歳の戦いを、42歳が勝った。府知事選は、松井一郎さんの47歳が倉田薫さんの63歳に勝った。大阪府の有権者約720万を50代の半ばで区分すると、20~54歳までの人口は400万で55%、55歳以上の人口は320万で45%だ。世代の戦いにしては、60代が負けるのは当然のような気もする。

 変化を推進するには、エネルギーが要る。平和や現行の仕組みを穏やかに維持しようとする60代保守が、変化を希望する人々の代表40代に負けるのは自然すぎる道理だ。大阪人は、タレント性やお笑い好みだとか,好き嫌いだけで投票するとかをいうヒトもいるが、ただ瞬間的な合理性だけの投票ではなさそうだ。ただいまの政治不信が奥で既成不信になり、一言でいう閉塞感打破即ち”変化”希求になったのではないだろうか。

 それにしても、維新の会松井一郎さんの200万票は、大きい。既成政党の多くの支持を取り付けた倉田薫さんの120万票の倍近い。大阪市長の橋本徹さんの75万票もまた大変な数字だ。ほとんどの既成政党の支持を取り付けた現職平松邦夫さんの52万票を見れば、得心できよう。大阪維新の会の圧勝といえる。このままの二重行政によるムダや効率の悪さを指摘しての大阪都構想支持だけではなさそうだ。歳費や行政経費の使い方だけをどうしろと言っているのでもないだろう。”既成”を壊して維新することが、広く支持されたようだ。

 先の民主党のマニフェストでの”やらせてみよう”結果でもなさそうだ。ただいまの国政にもこのような風が来そうな、そんな感じがするこのたびの大阪ダブル選挙の結果だ。50代や30代もだが、40代層のますますの台頭と活躍を願ってやまない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする