吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

ソーシャルビジネス『グラミン・ユニクロ』に大きな希望!

2010年07月14日 | Weblog
 不況やデフレの雰囲気が濃い元気のない日本だが、ユニクロ(ファーストリティリング)一人は大変元気だと思ったら、昨日の『グラミン・ユニクロ』設立発表にみる柳井正社長にその理由が見えた。世界で最も貧乏な国バングラデシュで、かのグラミン銀行と合弁のソーシャルビジネス(社会事業会社)を立ち上げたというのだ。拍手だ。

 このところのユニクロは、特に不況色濃い衣料品市場や業界にあって、しまむらやポイントなどとともに”好調”を一人独占している感じだ。営業収益5千億、7千億そして次期あたり1兆円を展望されているユニクロは、ここ3年営業利益も年1000億円を確保しつづけている。イマイチの国内市場をみてのこのところの海外市場への進出も他に先行している。時代や社会趨勢を感じ取るチカラに敬意を払う。

 そして、今回のソーシャルビジネスの発表だ。2006年のノーベル平和賞者ムハマド・ユヌス(グラミン銀行)総裁と一緒の記者会見に、両者の社会への認識と社会事業への意気込みが見えて”勇気”をいただいた。おそらく、日本と同じ以上の人口のバングラデシュの人々は、毎日1ドルにも満たないお金での生活をしているのだろうが、そこに一日1ドルほどの働き場所ができることがどのような希望をもたらすか計り知れない。初年度の雇用250人や3年後1500人のそれが、大きくサクセスすることを希望する。

 わたくしがこのブログで、ムハマド・ユヌスさんや世界の最貧国事情を紹介したのは、2009年の2月(『貧困のない世界を創る』早川書房)だが、その丁度一年後のこどもの日あたりにも「貧困は平和への脅威」(2010年5月4日)と題して、世界人口の半分の人が一日2ドル以下でくらし、約7分の1の10億人の人々が一日1ドル以下で暮らしている事情を紹介した。この7月13日の『グラミン・ユニクロ』の設立発表に心からの賞賛と希望を表したい。
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