吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

言葉だけにならないでください、「強い何々」の実現。

2010年06月12日 | Weblog
 2010年6月11日菅直人首相の所信表明演説があった。下落つづきだった民主党支持率のⅤ字回復を確かにしたい一心か、”強い何々と強いリーダーシップ”で飾られた演説だった。”強い経済、強い財政、強い社会保障を強いリーダーシップで”実現するというものだ。

 同じ民主与党の鳩山内閣でついこの間まで、財政や国家戦略など中枢的な担当と責任を受け持っていた副総理・大臣とは思えない変容だ。水や地がヒトを変えるとはよく言ったものだが、”変容”していないものもある。

 ついこの間の自民党終わりの麻生内閣リタイア時の官房長官が、官邸を退く間際に2億円の官房機密費を出金しフトコロにしたことを非難した民主鳩山さんの平野官房長官が、全く同じ行為をして辞職したのだ。お辞めになる直前の2ヶ月の間に3億円也を国庫から引き出し、その行方は問われないのだという。同じ穴のムジナとは思いたくないが、「民主党さん、お前もか」と思わざるを得ない。

 2020年までの年平均名目3%、実質2%以上の経済成長を目標とする”強い経済”が、はたして5年後までのプライマリーバランス半減以上(10~15兆円の改善)、10年後PB”黒字化”とのセットで達成できるのであろうか。消費税アップだけでは強い財政が得られそうもないことを思えば、税と景気経済の関係に何か新たなハイブリッド関係でも構築できるのか。大きくて難しい課題だ。

 26000円と言っていた子ども手当てを13000円+αにしたり、年金や介護をはじめとする”強い社会保障”を保障する歳入や財政をどのようにして実現してくれるのであろうか。強いリーダーシップだけではどうにもならない部分をどのようにするのか。示してほしい。

 強い知恵や技術のアタマを、強いリーダーの傍に配してください。確かな構想や計画を確かなシュミレーションでつくり、わたくし達に示してください。その実現状況をわたくし達に開示してください。そういうことが、リーダーシップの強さだと思うのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする