吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

最小不幸社会とは何か

2010年06月10日 | Weblog
 不幸を最小にするのが政治だと言って、菅総理の内閣がスタートした。母親から、一ヶ月に1500万円とも2000万円とも言われるお小遣いをもらっていた最上流家庭の鳩山総理が辞職し、最も庶民に近い家庭出身の菅さんがポスト小鳩政権を継いだ。

 ただいまの政治課題は何かと聞かれれば、”格差解消社会”をつくることと答えたいのだが、もっと広くみればやはり”サステナビリティ(持続可能性)世界”をつくることではないかと思う。地球環境のサステナビリティ、サステナブルな民主的で公平な社会、エコできれいな地域社会や健康で快適な暮らしのサステナビリティなど、あらゆる活動や暮らしのサステナビリティが人々の価値基準になったともいえる。

 不幸の極小化と幸福の極大化とどちらが暮らしやすいのか、どちらが達成しやすいのか、どう違うのか、わたしは知らない。個人の望みと公益の選択やバランスも難しいが、最近は”公益”を選択する人が増えているとも言われている。サステナビリティといっても、時間的な相対感もある。人々の望みや選択の相対感もあるし、絶対基準もありそうだ。菅総理の目的とする最小不幸社会の姿や尺度が浮かばない。

 もっと大雑把に考えても、自分自身の価値基準さえ不明確だ。体制や政権の違いや選択基準も確かではない。自民党と民主党の選択すら不確かなのだ。ましてや、強い財政が先か景気経済の回復や成長が先かなど私にはわからない。公平や格差についてのモノサシも不確かなのだ。だから、選択を強いる前に選択できるように”功罪や行き着く先”を教えてほしい。政治や政治家の皆さんにそこまで求めることは、贅沢でしょうか。

 普天間移転の問題と日米安全保障の問題は、セットですか、区別してあたるのですか。政治とカネの問題は、ただいまあがっている小鳩さんや内閣を構成している方々のことと一緒ですか、区別してただいまの政治資金規正法や歳費などの問題に向うのですか。わたくしたちが格差是正や公平と景気経済の回復や所得の向上の択一的な選択を迷うように、政治家の皆さんも政治課題の選択に迷うでしょうね。

 しかし、国や国民をリードしようと立ち、選ばれて政治家になったのですから、”選択基準”まで含め、どちらかというと選ぶことばかりになりそうな”選択社会”に、指針を与えてください。お願いします。取り急ぎは、最小不幸社会の姿や基準を教えてください。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする