吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

保守自民党の再生強化を願うためのサジェスチョン!

2009年09月07日 | Weblog
 戦後ずっと政権体制側にあって、この日本をここまで発展させてきた自民党が、壊滅的な総選挙敗退をした。初めて経験した小選挙区制の特徴が、そのまま姿した結果だ。このような2大政党のチェンジがあり得ると政治が選んだ制度が、そのように作動したのだが、大きく惨敗した自民党のリベンジ復活は大変だ。ただ、制度がそうした以上の敗因が大きいからだ。

 政治の”要諦”は何かと問われれば、わたしは一も二もなく”偏在の解消”というか社会の公正をつくることだと思う。公平、平等らしく見える自由や競争がそのままだと、勝ち負けをつくりあらゆる側面での格差というか”偏在”を生むことを知っている。何の政治もしなければ、偏在が争いや戦争をもたらすということも理解できる。

 だから、政治に携わるものが留意しなければならないことは、あらゆる社会現象の偏在なのだ。富の偏在がもたらす格差、平和や争いの偏在、貧困の偏在、文化の偏在や環境の偏在など、”偏在”をなくしたり解消したりすることこそ政治だと、わたしは思っている。だから、政治家は”偏在”に敏感でなければならない。

 今回の総選挙の結果の自民党は、まず自らの当選者議員の世代というか年代の偏りをつよく自省しなければならない。今回の自民党・衆議院議員119人に占める60歳以上の方は49人、41%である(ちなみに、民主党の60歳以上は71人だが、全議員308人の23%)。民主党の倍の高齢化率だ。最も議員働き盛りの40~50代は、自民55%(119人中65人)、民主54%(308人中166人)と変わらないが、28歳も含む30代が大きく違う。

 民主党が71人(308人に対し23%)なのに対し、自民党の30代は僅かに5人、119人に対しても僅かに4%と少ない。この民主との差66人と働き盛りの中年議員の格差101人(166ー65)の議員候補をつぎの総選挙までにツモれるかが自民党再生の最大の課題だ。都合160~170人を確保できるために、この2倍3倍の”支持されそうな”候補者をどうツモり、どう育てるか。保守自民党は、首班指名をどうしようかなどとしているヒマはないのだ。

 すでに高齢者の仲間に入った65歳以上の26人の方には、ときどきのアドバイスでもいただければいいではないか。オモテの舞台に出ることはご遠慮いただくことが”要諦”でもある。自民党の世代的”若返り”を期待する。ますます増える高齢者にやさしい社会を、若い方々の知恵と汗でつくってほしいのです。
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