吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

国会の公聴会やタウンミーティングは、止めた方がいい?

2006年12月15日 | Weblog
 官僚や公務員などが、文字通りの「ビューロクラシィ」の推進者だと思っていたら、政治家や一般人の町内会などもそうらしい。形式や手続きという”カタチ”を重んじる国民性だから仕方ないと言っていいのか、どこもかしこも”きまったことやいままでやってきたこと”という慣例を、何の疑問もチェックもなくやる。時代や社会やライフスタイルが変わっているのに、旧来の方式や慣例に従う。ニーズや効果に反映されないことを、今日もつづける。
 公聴会は、国会などの事案審議の過程で、ふつうの人々(選挙民)の意見を聞き、自分たち(政治家や官僚)が、一般の世の中とズレていたら「それを直そう」としてやるのかと思ったら、”やれば、いい”らしい。”どのような意見がだされようとも”、役人や政治家が作った作文(法律)は、修正するところなどないのだ。呼んで、来ていただいて”無視する”ワケだから、失礼も甚だしいのだが、お上が考えたことが、一番庶民や国民のことをよく考えてあるのだから、カタチ上の公聴会をやればいいのだ(教育基本法改正関係)。
 タウンミーティングも同じだ。もっと、性格がわるい。できるだけ、国民、それも地方地方の働いている人々や議会制民主主義といって、なかなか「自分の考え」を言えないような人々の意見を、広く、生で聞くという触れ込み(イメージ)で、いろいろなところでやる。電通(含、朝日広告社やその他代理店)とかいう代理店に”丸投げ”し、総務省や各都道府県にいるたくさんの職員は、本来(?)業務に忙しく、「参加者モニターを募ったり、会場設営したり、案内や整理や安全管理をしたり、マイクを運んだり」というようなことはしないのだ。予算化し、外部の代理店に、歳費を使って”公共事業”にしてやるのが、最もお国のためだと考えている。
 包括的に仕事を請ける代理店だって、下請けやアルバイトを使い、”そそうのないよう”業務をこなし15%ぐらいのマージン(管理費)では、商売にならないのだ。1万円の人件費を2万円にし、2万円の経費単価を3万や4万円にして積算して”もうけ”を入れさせてもらうのはお互い了解の常識だ。エレベーターのボタンを押すだけの人でも、家から会場に来て、終わるまで拘束され、また電車で帰れば実際一日分の日当、1万円ぐらいほしい。もちろん、ボタンだけの人がいるわけではないが、見えない”管理、運営スタッフ”や”代理店の利益”を妥当な線まで勘定してくれてある”丸投げ”など、そうはない。下手すれば、何もしないで出張してくるエライさんの”夕べ”を持たされるのだ。仕方のない一回平均2000万円強のタウンミーティングなのだ。
 タウンミーティングや”世の中”というジャングルで、人々の「本当の願い」や「真実」に触れたり、これを知ったりするために、時には”さくら”や”やらせ”も要る。本来のホンネや真実の”呼び水”もいるからだが、汗したり、泥したりしたことのない人間は、ただ形骸化した儀式をして、これを「さも、大切そうに」繕うとする。タウンミーティングや公聴会と言わずとも、国民や選挙民の意見および願いや希望を、公平に、正しく聞き、これを政治や行政に反映させることは、最も大切なことだと思っています。 
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