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From Heywood, J (tr.), Thyestes, act 2

ジャスパー・ヘイウッド (1535-1598) (訳)
セネカ 『テュエステス』 2幕より

偉大な王になって国を治めたい者は、
都の頂点に立って、危なっかしく落っこちそうになっていればいい。
わたしは、心地よく、安らかに生きたい。
誰も知らないところで、低い身分で、
穏やかに、楽しく、くらしたい。
高貴な人々の知らないところで、
静かに、ひっそり、生きていきたい。
こうして、日々を最後まで生きていき、
面倒な騒ぎなどいっさいなく生涯をすごし、
年老いて、この世を去っていきたい。
低い身分のまま、しかし心から満足して、死んでいきたい。
死とは悲しいものだろう、
名声が遠くまで広まり、
人々に知られすぎなほど知られているのに、
自分が何者か、わからなくなってしまった人々にとっては。

* * *
Jasper Heywood (tr.)
From Seneca, Thyestes

Let who so lyst with myghtie mace to raygne,
In tyckle toppe of court delyght to stande.
Let me the sweete and quiet rest obtayne.
So sette in place obscure and lowe degree,
Of pleasaunt rest I shall the sweetnes knoe.
My lyfe vnknowne to them that noble be,
Shall in the steppe of secret sylence goe.
Thus when my daies at length are ouerpast,
And tyme without all troublous tumulte spent,
An aged man I shall departe at last,
In meane estate, to dye full well content.
But greuous is to him the deathe, that when
So farre abrode the bruyte of him is blowne,
That knowne he is to muche to other men:
Departeth yet vnto him selfe vnknowne.
(1459-73)

* * *
1 (上の抜粋中の行数)
whoso lyst to raygne

1-2
Let whoso lyst . . . delight to stande

9
And [when] tyme [is] spent without all troublous tumulte

12-15
the deathe is greuous to him that Departeth
unknowne vnto him selfe [i.e., not knowing who he is]

12-14
when the bruyte of him is blowne So farre abrode
That he is knowne to muche to other men

* * *
劇中のコーラスの言葉。劇全体は未読。

* * *
英語テクストは次のページより。
https://archive.org/details/jasperheywood00seneuoft

* * *
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Spenser, Faerie Queene 2.12.74-75

エドマンド・スペンサー
『妖精の女王』
2.12.74-75

そのあいだ、誰かがきれいな歌を歌っていた--
ああ、美しいものを見たいなら、ごらん、
咲きはじめた花を。それは君の一生の縮図のよう。
ああ、処女のような薔薇を見てごらん。かわいいね、
恥ずかしげに、控えめに、外を覗いている。
隠れようとしているから、ますますかわいらしい。
ほら、見てごらん、すぐに大胆になって、惜しみなく、
裸の胸を開いて見せるようになる。
ほら、見てごらん、すぐに彼女は枯れて、散っていってしまう。

こうして一日が過ぎ、
人の葉も、つぼみも、花も、みな散っていく。
一度枯れたら、二度と咲かない。
多くの恋人たち、愛人たちに捧げられ、
部屋やベッドを飾った花でも。
だから、春、咲きはじめているうちに薔薇を摘もう。
すぐに年老いて、彼女は散ってしまう。
愛の薔薇を摘もう、まだ時間があるうちに。
愛し、愛されて、それが相手と同じ罪であるうちに。

* * *
Edmund Spenser
Faerie Queene
Book 2, canto 12, 74-75

The whiles some one did chaunt this louely lay;
Ah see, who so faire thing doest faine to see,
In springing flowre the image of thy day;
Ah see the Virgin Rose, how sweetly shee
Doth first peepe forth with bashfull modestee,
That fairer seemes, the lesse ye see her may;
Lo see soone after, how more bold and free
Her bared bosome she doth broad display;
Loe see soone after, how she fades, and falles away.

So passeth, in the passing of a day,
Of mortall life the leafe, the bud, the flowre,
Ne more doth flourish after first decay,
That earst was sought to decke both bed and bowre,
Of many a Ladie, and many a Paramowre:
Gather therefore the Rose, whilest yet is prime,
For soone comes age, that will her pride deflowre:
Gather the Rose of loue, whilest yet is time,
Whilest louing thou mayst loued be with equall crime.

* * *
75.9
若いうちに同年代の男の子と恋をしよう、
ということ。大人になってからのいけない関係は、
たぶんいろいろ複雑だから。

* * *
自制temperanceの騎士ガイアンが、悪い(多分に性的な)
誘惑に満ちた至福の園で聞く歌。

タッソー『解放されたエルサレム』 のなかの歌の翻訳。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://www.gutenberg.org/ebooks/6930

* * *
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Jonson (tr.), "A Speech Out of Lucan"

ベン・ジョンソン (訳)
「ルカヌス 『パルサリア』 中の言葉」

ポティヌスはいう--プトレマイオス王よ、正しく、義なるおこないをして、
多くの者が痛い目にあってきました。信義を重んじれば称賛されますが、
みずからに鞭打つことにもなりかねません。特に、〈運〉の女神が見棄てた者を
支持でもしようものなら。〈運命〉の女神たち、その他の不死なる神々に
すり寄るのです。幸運に恵まれた者たちだけを
愛するのです。不幸に沈む者は敵です。そんな者たちからはお逃げなさい。
星が大地から、海が炎から、どれだけ離れているか
お考えください。益となることと正しいことは、それくらい離れているのです。
支配権など、すぐに破滅を見るでしょう、
良心を大切にしはじめたりしたら。
そんなことにちまちまこだわっていたら、まさに全軍壊滅です。
法にとらわれず悪をなす、こうしてもっとも
憎まれている国でも長らえるのです。法など、剣で黙らせれば
いいでしょう。剣が好き放題のことをする、掟はこれだけで十分です。
でも、いいですか、何をするにしろ、慈悲を見せてはなりません。
悪事は、とことんやらなければ危険です。
清廉潔白でいたい者など、宮廷を去ればいいでしょう。
美徳と支配権は両立しないのですから。
暴君と呼ばれることを恥じるなら、そんな君主に
できるのは、ただ恐がって生きることだけなのです。

* * *
Ben Jonson (tr.)
"A Speech Out of Lucan"

Just and fit actions, Ptolemey (he saith)
Make many, hurt themselves; a praised faith
Is her own scourge, when it sustains their states
Whom fortune hath depressed; come near the fates
And the immortal gods; love only those
Whom thou see'st happy; wretches flee as foes:
Look how the stars from earth, or seas from flames
Are distant, so is profit from just aims.
The main command of sceptres, soon doth perish
If it begin religious thoughts to cherish;
Whole armies fall swayed by those nice respects.
It is a licence to do ill, protects
Even states most hated, when no laws resist
The sword, but that it acteth what it list.
Yet ware: thou may'st do all things cruelly:
Not safe; but when thou dost them thoroughly:
He that will honest be, may quit the court,
Virtue and sovereignty, they not consort.
That prince that shames a tyrant's name to bear,
Shall never dare do anything but fear.

英語テクストは次のページより。
http://www.poetryexplorer.net/poem.
php?id=10076647

* * *
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From Rowe (tr), Lucan's Pharsalia

ニコラス・ロウ (1674-1718) (訳)
『ルカヌスのパルサリア』 より

だが、カエサルの偉大さ、彼の強さは、過去の
栄光、はるか昔の偉業などではない。
それはかつての名声ではなく、
いにしえの記録・年代記でもない。
彼の強さの源は、とどまることなき、閉じこめられることなき、戦いへの意志。
どれほど勝っても満たされぬ、尽きることを知らぬ、戦いへの欲望。
屈することを知らぬ戦士がもつ、恥に対する恐れ。
下手な戦いのみを恥じる心。
めざすもののため、彼は猛々しく戦う。とどまることなどけっしてない、
討伐・征服が彼を駆りたてるならば。
抵抗にあえば、おつりがくるほど戦力をつぎこみ、
惜しみなく剣に血を塗りつける。
有利な状況は最大限に生かし、どんな不利でも有利に変える、
運と神々を最大限に利用して、だ。
狙いを阻む者は何者であろうと、打ち倒し、
死んだ敵、荒れはてた敵地を見て、満足そうにほほえむ。

* * *
Nicholas Rowe (tr.)
From Lucan's Pharsalia

But Caesar's greatness, and his strength, was more
Than past renown and antiquated power;
'T was not the fame of what he once had been,
Or tales in old records and annals seen;
But 'twas a valour, restless, unconfin'd,
Which no success could sate, nor limits bind;
'T was shame, a soldier's shame untaught to'yield,
That blush'd for nothing but an ill-fought field;
Fierce in his hopes he was, nor knew to stay,
Where vengeance or ambition led the way;
Still prodigal of war whene'er withstood,
Nor spar'd to stain the guilty sword with blood;
Urging advantage, he improv'd all odds,
And made the most of fortune and the gods;
Pleas'd to o'erturn whate'er withheld his prize,
And saw the ruin with rejoicing eyes.

* * *
英語テクストは、The Works of the English Poets,
from Chaucer to Cowper, vol. 20 より。
http://books.google.co.jp/books?id=VOYUAAAAYAAJ

* * *
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Spenser (tr), Ruines of Rome 3, 26

エドマンド・スペンサー (訳)
『ベレーの「ローマの廃墟」』 より

3.
異国の者よ、ここローマでローマを探しても、
今のローマにかつて栄えたローマらしきものは、まったく見つからないだろう。
君の前にある、まさにこれらの古い城壁、古いアーチ、
それから古い宮殿、それがローマと呼ばれるものだ。
何という残骸、廃墟、荒地であるか、見るがいい。
強大なる力で世界を征服した
ローマの国が、みずから征服され、
すべてをむさぼり食う時の餌食となりはてたさまを、よく見るがいい。
今やローマは、ローマの墓にすぎない。
ローマを滅ぼすことができたのは、ローマだけなのだ。
落ちるように流れるテヴェレ川以外、
もう何も残っていない。ああ、常ならざる世界よ。
ゆるぎないはずのものも消えていく。朽ちはてていく。
消えてゆきつつあるものが、しばらくとどまっているだけなのだ。

26.
ローマの偉大さを知りたいなら、
紐や鉛、ものさしや直角定規はいらない。
これらで国の長さや幅、
深さや高さを正しくはかる、ということなど必要ない。
ただ見わたせばいい、
長い海の腕に抱かれるすべての国々を。
一年中太陽が大地を焦がすところも、
冷たく厳しい北風が吹き荒れるところも、すべてをだ。
ローマこそ世界であり、世界とはローマのことだった。
もし、名が名づけられたものに等しいなら、
陸や海といえばローマのこと、
ローマといえばすべての陸、海のことだった。
いにしえのローマの国土を見れば、
そこに地図上の全世界があったのだ。

* * *
Edmund Spenser (tr.)
From Ruines of Rome: By Bellay.

3.
Thou stranger, which for Rome in Rome here seekest,
And nought of Rome in Rome perceiu'st at all,
These same olde walls, olde arches, which thou seest,
Olde Palaces, is that which Rome men call.
Behold what wreake, what ruine, and what wast,
And how that she, which with her mightie powre
Tam'd all the world, hath tam'd herselfe at last,
The pray of time, which all things doth deuowre.
Rome now of Rome is th' onely funerall,
And onely Rome of Rome hath victorie;
Ne ought saue Tyber hastning to his fall
Remaines of all: O worlds inconstancie.
That which is firme doth flit and fall away,
And that is flitting, doth abide and stay.

26.
Who list the Romanes greatnes forth to figure,
Him needeth not to seeke for vsage right
Of line, or lead, or rule, or squaire, to measure
Her length, her breadth, her deepnes, or her hight:
But him behooues to vew in compasse round
All that the Ocean graspes in his long armes;
Be it where the yerely starre doth scortch the ground,
Or where colde Boreas blowes his bitter stormes.
Rome was th' whole world, and al the world was Rome,
And if things nam'd their names doo equalize,
When land and sea ye name, then name ye Rome;
And naming Rome ye land and sea comprize:
For th' auncient Plot of Rome displayed plaine,
The map of all the wide world doth containe.

* * *
3. 5
Behold what wreake, what ruine, and what wast [it is now]

3.5-10
古代ローマの詩人ホラティウスのエポードXVIの
冒頭14行に同じ内容の記述がある。
ローマがローマに勝利して滅ぼす、という。
Horace, Complete Odes and Epodes, tr. David West
(Oxford, 1997) の英語訳にて参照。

26. 13-14
th' auncient Plot of Rome [when] displayed plaine
doth containe The map of all the wide world

* * *
ジョアシャン・デュ・ベレーの連続ソネット
『ローマの古跡』の翻訳。脚韻は無理のないものに
簡略化。

恋愛以外を扱うソネットも、16世紀末にすでに
イギリスに入ってきていた。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://darkwing.uoregon.edu/~rbear/rome.html

* * *
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From Heywood, J (tr.), Thyestes, act 3

ジャスパー・ヘイウッド (1535-1598) (訳)
セネカ 『テュエステス』 3幕より

あなたがた、大地と広い海を支配する神に許されて、
人の生死をつかさどる者たちよ、
傲慢、尊大なまなざしでものを見るのはやめるがいい。
無知にも臣下が恐れるあなたがたの仕打ちは、
より高位の者からあなたがたにも下される。
王はみな、より強い王に従わねばならない。
夜明け頃、壮麗な支配の座にあり、誇らしげな者でも、
その日の夜には打ち倒されていたりする。
幸運を手にしてよろこびすぎてはいけない。
最悪の時に、最高の幸せをあきらめてもいけない。
運命の女神クロートーはすべてを混ぜて共存させる。だから、運・不運は
固定しない。運命の向かう先は、急に、あちこちに、変わる。
どれほど神々に愛されていても、
明日の命を確信できる者などいない。
神は、この世のものすべてをあちこちに放り投げ、ひっくり返す。
竜巻といっしょに吹き飛ばす。

* * *
Jasper Heywood (tr.)
From Seneca, Thyestes

O ye, whom lorde of lande and waters wyde,
Of lyfe and death graunts here to haue the powre,
laye ye your proude and lofty lookes asyde:
What your inferiour feares of you amys,
that your superiour threats to you agayne.
To greater kyng, eche kyng a subiect is.
whom dawne of day hath scene in pryde to raygne,
Hym ouerthrowne hath scene the euenyng late,
let none reioyce to muche that good hath got,
Let none dispaire of best in worst estate.
for Clothoe myngles all, and suffreth not
Fortune to stande: but fates about dothe dryue.
suche friendship fynde with godds yet no man might,
That he the morowe might be sure to lyue.
the god our things all tost and turned quight
Rolles with a whirle wvnde.
(3. 1826-41)

* * *
劇中のコーラスの言葉。劇全体は未読。

* * *
1-2 (上の抜粋中の行数)
O ye, whom lorde of lande and waters wyde
graunts to haue the powre Of lyfe and death here

4-5
your superiour threats to you What your inferiour
feares of you amys

7-8 scene
= seen

9
let none that hath got good reioyce to muche

13-14
no man might yet fynde suche friendship with godds
That he might be sure to lyue the morowe

15-16
the god Rolles our things with a whirle wvnde,
[so they are] all tost and turned quight

* * *
英語テクストは次のページより。
https://archive.org/details/jasperheywood00seneuoft

* * *
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Wyatt, ("I find no peace, and all my war is done")

トマス・ワイアット
(「争いはないのに平和がこない」)

争いはないのに平和がこない。
ぼくは恐れと希望を同時に抱く。燃えながら、凍って氷になる。
ぼくは高く飛ぶ。でも立ちあがれない。
一文無しでも、世界はぼくのもの。
閉じこめられていないのに、ぼくは牢屋にとらわれている。
つかまっていないのに、どうしても逃げられない。
ぼくは自由に生きられないし、自由に死ねない。
でも、もう死にそうだ。
ぼくには見えないのに見える。言葉が出てこないのに、悲しみの声が出る。
死を望みつつ、癒しを求める。
他の誰かを愛し、みずからを憎む。
悲しみがぼくを養い、痛みがぼくを笑わせる。
そう、死も、生も、気に入らない。
そんな葛藤の原因が、同時にぼくの幸せの源。

* * *
Thomas Wyatt
("I find no peace, and all my war is done")

I find no peace, and all my war is done;
I fear and hope, I burn, and freeze like ice;
I fly aloft, yet can I not arise;
And nought I have, and all the world I seize on,
That locks nor loseth, holdeth me in prison,
And holds me not, yet can I scape no wise:
Nor lets me live, nor die, at my devise,
And yet of death it giveth me occasion.
Without eye I see ; without tongue I plain:
I wish to perish, yet I ask for health;
I love another, and thus I hate myself;
I feed me in sorrow, and laugh in all my pain.
Lo, thus displeaseth me both death and life,
And my delight is causer of this strife.

* * *
ペトラルカのソネット134の翻訳。テーマは片思い。

* * *
5 That
=What

5
= What [neither] locks nor loseth holdeth me in prison,
(OED, "nor", 3b)

14 strife
= trouble, pain, distress (OED, 1e)

* * *
英語テクストは次のページより。
http://www.luminarium.org/renlit/ifindno.htm

* * *
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Chaucer, "Canticus Troili"

ジェフリー・チョーサー
『トロイルスとクリセイデ』
「トロイルスの歌」

これが愛でなければ、神よ、ぼくが感じているのは何?
これが愛なら、それは何? どんなもの?
もし愛がすばらしいなら、どうして苦しい?
もし愛が悪しきものなら、ふしぎだ、
その痛み、
苦しみが、みな心地いい。
それらは、飲めば、もっとほしくなる。

しかし、みずから進んで恋い焦がれているなら、
どうして悲しく、満たされない?
不幸でうれしいなら、なぜ嘆く?
どうして? 疲れてもいないのに力が入らない。
ああ、生きながらの死、はじめて感じる幸せな不幸、
どうしてそれがぼくを満たす?
たぶん、そう望んでいるから?

みずから望んでいるなら、不平をいっても
しかたない。こうして、右に左に波にゆれ、
ぼくは、櫂(かい)のない舟にのっているかのよう。
海の上、両側から吹く風に、
いったりきたり、いつまでも揺れている。
ああ、このふしぎな病は何?
冷たさの熱さ、熱の冷たさのために、ぼくは死ぬ。

* * *
Geoffrey Chaucer
Troilus and Criseyde
"Canticus Troili"

"If no loue is, O god, what fele I so?
And if loue is, what thing and which is he?
If loue be good, from whennes cometh my woo?
If it be wikke, a wonder thynketh me,
Whenne euery torment and aduersite
That cometh of hym may to me sauory thinke,
ffor ay thurst I the more that ich it drynke.

"And if that at myn owen lust I brenne,
ffrom whennes cometh may waillynge and my pleynte?
If harme a-gree me, wherto pleyne I thenne?
I noot, ne whi vn-wery that I feynte.
O quike deth, O swete harm so queynte,
How may of the in me swich quantite,
But if that I consente that it be?

"And if that I consente, I wrongfully
Compleyne, i-wis; thus possed to and fro,
Al sterelees with-inne a boot am I
Amydde the see, bitwixen wyndes two,
That inne contrarie stonden euere mo.
Allas, what is this wondre maladie?
ffor hete of cold, for cold of hete, I dye."

* * *
ペトラルカのソネット132の翻案。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://quod.lib.umich.edu/c/cme/Troilus/1:1.7?rgn=div2;view=fulltext

* * *
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Lovelace, "Orpheus to Woods"

リチャード・ラヴレイス (1618-1657)
「オルペウスが森にいう」

聞け! なあ、聞けよ、おまえたち! 罪深い木々よ、
おまえたちの暗い木陰の道で、
もっともひどい殺人が、これまで太陽を
翳らせてきたきたなかでも最悪の人殺しがなされたんだ。
これからは、おまえたちなんか、
芽も小枝も枯れてしまえ。
一年の季節なんか、
おまえたちの髪を剃りあげる冬だけになってしまえ。
おまえたちの子宮から削ってつくられるものは、
棺桶と墓だけになってしまえ。

* * *
Richard Lovelace
"Orpheus to Woods"

Heark! Oh heark! you guilty Trees,
In whose gloomy Galleries
Was the cruell'st murder done,
That e're yet eclipst the Sunne;
Be then henceforth in your twigges
Blasted e're you sprout to sprigges;
Feele no season of the yeere,
But what shaves off all your haire,
Nor carve any from your wombes
Ought but Coffins, and their Tombes.

* * *
(参照)
オウィディウス『変身物語』10-11巻

* * *
英語テクストは次のページより。
http://www.luminarium.org/sevenlit/lovelace/
orpheuswoods.htm

* * *
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Rukeyser, "Waiting for Icarus" 

ミュリエル・ルーカイザー (1913-1980)
「イカロスを待っている」

彼は言った--帰ったら一緒にワイン飲もう。
彼は言った--なんでももっとうまくいくようになるよ、って
彼は言った--ぼくたちの関係、一歩先に進もうとしてるんだ
彼は言った--もう、絶対父さんにヘコヘコしたりしないから
彼は言った--プロの発明家になる、って
彼は言った--愛してる(あれがわたしに入ってくるとき)
彼は言った--社会に出るんだ、空に出るんだ
彼は言った--ベルトはみんな頑丈だよ
彼は言った--ロウは最高級品だし
彼は言った--ここの海岸で待ってて
彼は言った--泣かないで

わたしは思い出す--カモメたちと波
わたしは思い出す--海に浮かぶ島がだんだん暗くなって
わたしは思い出す--女の子たちが笑ってて
わたしは思い出す--いってた、あの人、あんたと別れたいだけなのよ
わたしは思い出す--お母さんはいってた、発明家なんて詩人と同じで社会のゴミ
わたしは思い出す--お母さんはいった、発明したものを本当に使うなんて、もっとバカ
わたしは思い出す--こうもいってた、いちばんバカなのはそんな連中を好きになる女たち
わたしは待っている、一日中、それか、もっと経ったかも。
あの羽、わたしが試したい、っていえばよかった。
そのほうが、こんなことになるよりよかった。

* * *
Muriel Rukeyser
"Waiting for Icarus"

https://murielrukeyser.emuenglish.org/wp-content/uploads/2014/02/Waiting-for-Icarus.pdf

* * *
このような羅列系の文章の場合、だいたい
真ん中と最後がポイントかな、と思って
「彼は言った」11行と「わたしは思い出す」
7行をそれぞれ見てみると……。

Cf. オウィディウス『変身物語』8巻

* * *
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Auden, "Musee des Beaux Arts"

W・H・オーデン (1907-73)
「美術館」

苦しみについて、彼らは常に正しい。
彼らとは、いにしえの巨匠たち。なんと正確に彼らは理解していたことか、
人の社会において苦しみが占める位置を。いかに人の苦しみが、
他の誰かがごはんを食べてたり、窓を開けていたり、だらだら歩いているときに起こるか、ということを。
老いた者たちがうやうやしく、心篤く、
奇跡の子の誕生を待ち望んでいるときにはいつも、そんなことを
望まない子供たちが必ずいて、森の端っこの池でスケートを
していたりする、ということを。
巨匠たちはけっして忘れなかった、
もっともひどい殉教の惨劇がおこる現場も、
どこかの片隅、どこか汚らしいところ、
犬たちが犬らしくくらし、拷問者の馬が
何も考えずにそこの木で尻をカイカイしているようなところだ、ということを。

たとえば、ブリューゲルのイカロスの絵でもそう。すべてのものがみなのんきで、
イカロスを襲った悲惨なできごとから、まったく目をそらしている。農民は
ポシャッ、という音や、ひとりさみしく落ちるイカロスの叫びを聞いているかもしれない。
しかしその農民にとって、イカロスの失敗は特に重大なことではない。また、太陽は
いつものように輝いている、緑の水の中に消えていく二本の白い足を
照らして。高そうな立派な船も、驚くべき何か、
空から落ちてくる少年の姿を見ているはずなのだが、
向かうべきどこかの港をめざして、何事もなかったかのように、ただ通って行っている。

* * *
(改行位置を変えて)

苦しみについて、彼らは常に正しい。
彼らとは、いにしえの巨匠たち。なんと正確に
彼らは理解していたことか、
人の社会において苦しみが占める位置を。
いかに人の苦しみが、
他の誰かがごはんを食べてたり、窓を開けていたり、
だらだら歩いているときに起こるか、ということを。
老いた者たちがうやうやしく、心篤く、
奇跡の子の誕生を待ち望んでいるときにはいつも、
そんなことを望まない子供たちが必ずいて、
森の端っこの池でスケートを
していたりする、ということを。
巨匠たちはけっして忘れなかった、
もっともひどい殉教の惨劇がおこる現場も、
どこかの片隅、どこか汚らしいところ、
犬たちが犬らしくくらし、拷問者の馬が
何も考えずにそこの木で尻をカイカイしている
ようなところだ、ということを。

たとえば、ブリューゲルのイカロスの絵でもそう。
すべてのものがみなのんきで、
イカロスを襲った悲惨なできごとから、
まったく目をそらしている。農民は
ポシャッ、という音や、ひとりさみしく落ちる
イカロスの叫びを聞いているかもしれない。
しかしその農民にとって、イカロスの失敗は
特に重大なことではない。また、太陽は
いつものように輝いている、緑の水の中に消えていく
二本の白い足を照らして。高そうな立派な船も、
驚くべき何か、空から落ちてくる少年の姿を
見ているはずなのだが、向かうべきどこかの港をめざして、
何事もなかったかのように、ただ通って行っている。

* * *
W. H. Auden
"Musee des Beaux Arts"

* * *
(参照)
オウィディウス、『変身物語』8巻

* * *
英語テクストは次のページなどで参照してください。
http://www.utexas.edu/courses/myth/12.Icarus.htm
http://english.emory.edu/classes/paintings&poems/auden.html

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
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Bridges, "Nightingales"

ロバート・ブリッジズ (1844-1930)
「ナイティンゲールたち」

君の家のある山は美しいにちがいない。
実り多き谷で、川は輝いているにちがいない、
君に歌を教える川は。
星降る君の森はどこ? そこに行って歩きたい。
花のなか、天国のような空気のなか、
一年中咲いている花々のなかを!

いいえ、あの山に木々はなく、川も枯れている。
わたしたちの歌は欲望、夢にまで出てくる欲望の声。
それは、心が痙攣している音。
わたしたちを苦しめるぼんやりした幻、心の底の禁じられた希望は、
消え入る歌や、長いため息ではあらわせない。
どんなに歌が上手でも。

うっとりして聴く人間の耳に、ひっそり、大きな音で、
わたしたちは、夜のように暗いわたしたちの秘密を注ぐ。そして、
カーテンが開くように夜が明けて、
きれいな草花の生える牧場や、飛び出すかのような五月の枝が見える頃に
夢を見る。数えきれない昼の聖歌隊が
夜明けを歓迎するなかで。

* * *
Robert Bridges
"Nightingales"

Beautiful must be the mountains whence ye come,
And bright in the fruitful valleys the streams wherefrom
Ye learn your song:
Where are those starry woods? O might I wander there,
Among the flowers, which in that heavenly air
Bloom the year long!

Nay, barren are those mountains and spent the streams:
Our song is the voice of desire, that haunts our dreams,
A throe of the heart,
Whose pining visions dim, forbidden hopes profound,
No dying cadence, nor long sigh can sound,
For all our art.

Alone, aloud in the raptured ear of men
We pour our dark nocturnal secret; and then,
As night is withdrawn
From these sweet-springing meads and bursting boughs of May,
Dream, while the innumerable choir of day
Welcome the dawn.

* * *
タイトル
ナイティンゲールは鳥。夜にきれいな声で鳴く。

2
the streams wherefrom Ye learn your song
[must be] bright in the fruitful valleys

7
the streams [are] spent

9
[Or] A throe of the heart

10-11
No dying cadence, nor long sigh can sound
Whose [i.e.,the Heart's ≒ our] pining, dim visions
[and] forbidden, profound hopes

13-14
(参考)
シェイクスピアのハムレットの父は、
寝ているときに耳から毒を注がれて死ぬ。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://www.theotherpages.org/poems/bridges1.html

* * *
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Wroth, Pamphilia, Song 3 (P93)

メアリー・ロウス
『パンフィリアより、アンフィランサスへ』
「〈愛〉の神にささげるソネットの冠」
歌3 (P93)

来て、陽気な春、うれしい気分にさせて。
長いあいだ、冬が冷たかったから。
ずっと楽しいままでいて。
ずっときれいなままでいて。
芽を出して、大きくなって、ずっと
そのままでいて。
喜びもどんどん大きくなるように。

寒さなんて追放、
わたしに希望があるあいだは。
春の花たちをきれいに育てて、
惜しみなく、あふれんばかりに咲かせて、あたりを満たして。
鳥たちにも歌わせて。
春が今、
なんでもみんな楽しい気分にしているの。

ピロメラが今、この木陰に
愛の巣をつくっている。
自分の身の上を悲しみながら、
静かに、でも力いっぱい、歌いながら。
きれいな歌、
でも、そこには隠されてるの、
かつての彼女の不幸な痛みが。

***
Mary Wroth
Pamphilia to Amphilanthus
"A Crowne of Sonnets Dedicated to Love"
Song 3 (P93)

Come merry Spring delight vs,
For Winter long did spight vs,
In pleasure still perseuer,
Thy beauties ending neuer:
Spring, and grow
Lasting so,
With ioyes increasing euer.

Let cold from hence be banish'd,
Till hopes from me be vanish'd,
But blesse thy daynties growing
In fulnesse freely flowing:
Sweet Birds sing,
For the Spring
All mirth is now bestowing.

Philomel in this Arbour
Makes now her louing Harbour,
Yet of her state complaining,
Her Notes in mildnesse strayning,
Which though sweet,
Yet doe meet
Her former lucklesse paining.

***
15
ピロメラはナイティンゲール(鳥)。
オウィディウス、『変身物語』6巻参照。

***
英語テクストは次のページから。
http://darkwing.uoregon.edu/~rbear/
mary.html

Josephine Roberts, ed., The Poems of
Lady Mary Wrothを参照してパンクチュエーションを
修正。スペリングのミスも修正。

***
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Smith, Chloris 10

ウィリアム・スミス (fl. 1596)
『クロリス』
ソネット10
(「わたしはメドゥーサか?」)

わたしはメドゥーサか? あの人がわたしから飛ぶように逃げるなんて?
わたしはナイル川で生まれたワニなのか?
愛しいクロリスは恐れているのか? わたしが
セイレーンの歌を歌って彼女を破滅させる、とでも?
もし、これらの理由であの人が
わたしを退けたいなら、(わたしはやましいところのない愛を誓っているのだが、)
わたしをただにらめばいい。それでわたしの悪しき幸せは防ぐことができ、
あの人が罪や汚名を着ることもない。
しかし、わたしが恐ろしい化け物ではないと知ってるのだから、
わたしが、他の男たちと同じような姿、
最高神ユピテル地上に降りてきて、変身して、
あの人を誘惑してもおかしくないような姿をしているとわかっているのだから、
どうしてあの人はわたしの心を悲しみで満たすのだろう?
常に愛し、仕えることを誓っているこのわたしの魂を?

* * *
William Smith
Chloris
Sonnet 10

Am I a Gorgon? that she doth me flie,
Or was I hatched in the riuer Nyle?
Or doth my Chloris stand in doubt that I
With Syren songs do seeke hir to beguyle?
If any one of these she can obiect
Gainst me which chaste affected loue protest,
Then might my fortunes by hir frownes be checkt,
And blamelesse she from scandall free might rest.
But seeing I am no hideous monster borne,
But haue that shape which other men do beare,
Which forme great Iupiter did neuer scorne,
Amongst hir subiects heere on earth to weare.
Why should she then that soule with sorrow fill,
Which vowed hath to loue and serue her still.

* * *
タイトル
Chloris
花の神の名(ギリシャ神話)。

(参照)
http://www.theoi.com/Nymphe/NympheKhloris.html

1 Gorgon
ギリシャ・ローマ神話に登場する三人姉妹の
いずれかひとり。髪が蛇でできていて、その姿を
見た人は石になる。三人のうち、ペルセウスに
殺されるメドゥーサがもっとも有名。彼女以外は
死なない存在。死んだ彼女の首は女神アテナの盾に。

(参照)
オウィディウス『変身物語』4巻。

4 Syren
= Siren. 女性と頭(と上半身)と鳥のからだを
もつ海の精。魔力のある歌を歌って船を難破させる。

(参照)
ホメロス『オデュッセイア』12巻
オウィディウス『変身物語』5巻

10-12
最高神ゼウス=ユピテルが、いろいろな姿に変身して
人間の女の子と関係をもったことへの言及。
(変身したのは、黄金の雨、白鳥、美しい牛などで、
ここの内容とは少し違うが。)

* * *
17世紀に入って恋愛ソネットが廃れた、というのは、
この手の作品にみんな飽きた、ということだろう。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://www.luminarium.org/renascence-editions/
smith1.html

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
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してください。

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詩人の言葉 (9) --古典と翻訳--

詩人の言葉 (9)
--古典と翻訳--

ホメロスもウェルギリウスもくたばっちまえ。奴らを読むには
ラテン語やギリシャ語に首を突っこんでなきゃいかん。
自分の国の言葉を愛する者なら、たぶん、もう
ドライデンやポウプの訳で読んでる、ってことよ。

Hang HOMER and VIRGIL; their Meaning to seek,
A man must have poke'd into Latin and Greek;
Those who love their own tongue we have reason to hope
Have read them Translated by DRYDEN and POPE.
(From Matther Prior, "Down-Hall: A Ballad")

* * *
英語テクストは The Poetical Works of Matthew Priorより。
http://books.google.co.jp/books?id=6iQJAAAAQAAJ

* * *
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