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From Behn, Love-Letters

アフラ・ベーン
『ある貴族とその義理の妹のあいだで交わされた愛の手紙』より

シルヴィアに

君の命令にしたがうことはできない、しかししたがわねば、などと思いつつ、ぼくは君と別れました。ああ、シルヴィア、君にはかないません! 愛と美徳がぼくの心のなかで千回も死闘をくり返し、とうとう愛の神が美徳の暴君を追放してしまいました。今や愛の神がぼくの絶対君主です。ぼくの気高き求愛を退けるべく千ものいらない言い訳を君に授けてきたあの冷酷な暴君は、もうどこかに消えました。かわりにぼくはシルヴィアの幻を見ています! まさに美しさそのものです! ぼくは降伏するしかありません! 若さの花が満開で、まさに神です! 天使です! 流れるように、誘うように風に舞い、楽しげに輝く髪! 恋に焦がれてけだるそうな瞳! 服は乱れていて隙だらけで、だから心惹かれてしまいます! 先日、最後に会ったときと同じです! 魅惑的なところがたくさん見えて、思わずうっとりしてしまいます。白くて丸い、小さな胸、細くてきれいな首、隠しきれないため息で大きくなってる胸のふくらみ、ほかのところなんて、もう想像するだけで言葉も出ません……あああ、もう考えるのをやめないと、でないと欲望で頭が変になって、おかしなことを口走ってしまいそうです。だから一言だけ言わせてください、シルヴィア、ぼくの女神さま、義理の兄妹というけちなつながりがあったって、ぼくの燃える思いはけっして罪ではありません。むしろ女神のようなシルヴィアを愛するのなら、人並み以上の愛を捧げなくてはなりません。心を捧げる、愛を捧げる、というだけでは不十分です。君の美しさは、もっと大きな奇跡をもたらさなくてはなりません。つまり、すべての義務、法、自然の定めを破壊してしかるべきなのです。ぼくのかわいいシルヴィア、君はたんにふつうに愛されるために生まれてきたのではありません。ぼくにふつうの愛しかたをしろといったって無駄です。親族だから、なんて話はもっと無駄です。だって、かわいいシルヴィア、ぼくと君は親族なんかじゃないのですから。血はつながってないし、そもそも慣習的な儀式にどんな意味がありますか? 牧師がぼくの手をとって君のお姉さんに与えたからといって、そんなの、ぼくのシルヴィアにはまったく関係ないでしょう? 結婚したって血がつながるわけじゃないんです。こどもの血筋とかを心配をする年寄りたちが編み出したインチキのために、ぼくが永遠に奴隷として生きるなんて、そんなことがあっていいのですか? いえいえ、違いますよね、かわいいシルヴィア、結婚なんてまったく無意味なんです。ぼくたちはより気高いよろこびを味わうために生まれてきたのですから、みんなが通るくだらない道を行くのはやめましょう。神に近い関係にあったいにしえの人々のように、自由に乱れて愛しあいましょう。父と娘でも、兄と妹でも、自由に愛のよろこびを刈りとりましょう。かつてはそれが敬虔なことだったのです。神々に推奨されていたのです。まじめでかわいいシルヴィア、恐がることなどありません。恐がるのは馬鹿な連中だけで十分です。こんなふうにぼくをじらさないでください。愛を少し隠してみただけ、と言ってください。好きだけどやっぱりダメ、なんてことは言わないでください。そんなの、世間体にこだわる一時的な気の迷い、妄想のなかの亡霊にすぎません。惑わされてはいけません。心のなかで思い描いてください。今、ぼくは君の足下でもう死に絶えそうです。最後のため息をつくところです。君をやさしく責めながら、ああ、冷たいシルヴィア……。そして死んだぼくを前によく考えてください、本当に失ってつらいのはどちらですか。君が「名誉」と呼ぶもの? それとも血を流して青い顔をして

死んでいるフィランダー?

一日経つが、
シルヴィアからはまだ返事が来ない。

(つづく)

* * *
Aphra Behn
From, Love-Letters between a Nobleman and His Sister

To SYLVIA.

Though I parted from you resolved to obey your impossible commands, yet know, oh charming Sylvia! that after a thousand conflicts between love and honour, I found the god (too mighty for the idol) reign absolute monarch in my soul, and soon banished that tyrant thence. That cruel counsellor that would suggest to you a thousand fond arguments to hinder my noble pursuit; Sylvia came in view! her irresistible Idea! With all the charms of blooming youth, with all the attractions of heavenly beauty! Loose, wanton, gay, all flowing her bright hair, and languishing her lovely eyes, her dress all negligent as when I saw her last, discovering a thousand ravishing graces, round, white, small breasts, delicate neck, and rising bosom, heaved with sighs she would in vain conceal; and all besides, that nicest fancy can imagine surprising--Oh I dare not think on, lest my desires grow mad and raving; let it suffice, oh adorable Sylvia! I think and know enough to justify that flame in me, which our weak alliance of brother and sister has rendered so criminal; but he that adores Sylvia, should do it at an uncommon rate; 'tis not enough to sacrifice a single heart, to give you a simple passion, your beauty should, like itself, produce wondrous effects; it should force all obligations, all laws, all ties even of nature's self: you, my lovely maid, were not born to be obtained by the dull methods of ordinary loving; and 'tis in vain to prescribe me measures; and oh much more in vain to urge the nearness of our relation. What kin, my charming Sylvia, are you to me? No ties of blood forbid my passion; and what's a ceremony imposed on man by custom? What is it to my divine Sylvia, that the priest took my hand and gave it to your sister? What alliance can that create? Why should a trick devised by the wary old, only to make provision for posterity, tie me to an eternal slavery? No, no, my charming maid, 'tis nonsense all; let us, (born for mightier joys) scorn the dull beaten road, but let us love like the first race of men, nearest allied to God, promiscuously they loved, and possessed, father and daughter, brother and sister met, and reaped the joys of love without control, and counted it religious coupling, and 'twas encouraged too by heaven itself: therefore start not (too nice and lovely maid) at shadows of things that can but frighten fools. Put me not off with these delays; rather say you but dissembled love all this while, than now 'tis born, to die again with a poor fright of nonsense. A fit of honour! a phantom imaginary, and no more; no, no, represent me to your soul more favourably, think you see me languishing at your feet, breathing out my last in sighs and kind reproaches, on the pitiless Sylvia; reflect when I am dead, which will be the more afflicting object, the ghost (as you are pleased to call it) of your murdered honour, or the pale and bleeding one of

The lost PHILANDER.

I have lived a whole day,
and yet no letter from Sylvia.

* * *
To PHILANDER.

OH why will you make me own (oh too importunate Philander!) with what regret I made you promise to prefer my honour before your love?

I confess with blushes, which you might then see kindling in my face, that I was not at all pleased with the vows you made me, to endeavour to obey me, and I then even wished you would obstinately have denied obedience to my just commands; have pursued your criminal flame, and have left me raving on my undoing: for when you were gone, and I had leisure to look into my heart, alas! I found, whether you obliged or not, whether love or honour were preferred, I, unhappy I, was either way inevitably lost. Oh! what pitiless god, fond of his wondrous power, made us the objects of his almighty vanity? Oh why were we two made the first precedents of his new found revenge? For sure no brother ever loved a sister with so criminal a flame before: at least my inexperienced innocence never met with so fatal a story: and it is in vain (my too charming brother) to make me insensible of our alliance; to persuade me I am a stranger to all but your eyes and soul.

Alas, your fatally kind industry is all in vain. You grew up a brother with me; the title was fixed in my heart, when I was too young to understand your subtle distinctions, and there it thrived and spread; and it is now too late to transplant it, or alter its native property: who can graft a flower on a contrary stalk? The rose will bear no tulips, nor the hyacinth the poppy, no more will the brother the name of lover. Oh! spoil not the natural sweetness and innocence we now retain, by an endeavour fruitless and destructive; no, no, Philander, dress yourself in what charms you will, be powerful as love can make you in your soft argument--yet, oh yet, you are my brother still. ---- But why, oh cruel and eternal powers, was not Philander my lover before you destined him a brother? Or why, being a brother, did you, malicious and spiteful powers, destine him a lover? Oh, take either title from him, or from me a life, which can render me no satisfaction, since your cruel laws permit it not for Philander, nor his to bless the now

Unfortunate SYLVIA.
Wednesday morning.

* * *
(http://www.gutenberg.org/ebooks/8409)

* * *
書簡体小説の起源のひとつ。17世紀後半の大ヒット作。

貴族Ford Greyとその妻の妹Henrietta Berkeleyのあいだの
実際の不倫関係が元ネタ。

* * *
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From Behn, Oroonoko: Or the Royal Slave (陰惨・残虐注意)

アフラ・ベーン
『オルーノーコー--奴隷になった王子--』 より
(陰惨・残虐注意)

(あらすじ)
1.
オルーノーコーはアフリカのある王の孫で、その王の最高将軍の娘であるイモインダに恋する。

2.
祖父である王もイモインダに恋をし、彼女を無理矢理自分のハレムに入れる。

3.
オルーノーコーの友人アボアンが、王の妻のひとりでイモインダの見張り役であった中年女性オナハルを口説いて彼女とセックスしているあいだに、オルーノーコーはイモインダと会う。

4.
が、このことが王に知られ、王はイモインダを奴隷として売る。(オルーノーコーには、彼女は処刑した、と言う。)

5.
オルーノーコーは、自分が戦争に勝ってとらえた捕虜たちを奴隷船に売る際に、悪質なイギリス人船長に「中で食事でもどう?」と騙されて船に乗り、とらえられる。

6.
オルーノーコーとイモインダは偶然二人ともイギリスの植民地であるスリナムに売られ、シーザーとクレメンという新しい名をつけられる。

7.
二人はスリナムで再会して結婚し、イモインダは彼の子を身ごもる。

8.
オルーノーコーは他の奴隷たちを率いて反乱を起こすが、イギリス政府軍の甘言にたぶらかされて奴隷たちはみな彼を裏切る。

9.
オルーノーコーはイギリス人副総督バイアムに特赦を約束してもらって降伏するが、バイアムは約束を破りオルーノーコーを鞭打ちにする。

10.
自由の身になることをあきらめたオルーノーコーは、イモインダがイギリス人に犯されたり、お腹の子が将来奴隷にされることがないよう、イモインダを殺すことにする。その後バイアムを殺したうえで自殺するつもりであった。

11.
イモインダも同意し、彼女は笑顔で殺される。

12.
バイアムを殺しに行かなくてはならないはずのオルーノーコーだが、イモインダを失った悲しみに打ちひしがれてしまい、彼女の死体のそばを離れることができない。

13.
やがてイモインダの死体が異臭を放ちはじめ、これに気づいたバイアムの部下らにオルーノーコーはとらえられる。

14.
オルーノーコーは自殺を試みるが、止められて治療され、その後公開処刑に処せられる。

15.
耳、手足などを順番に切り落とされているにもかかわらずオルーノーコーはタバコを吸い、痛みや苦しみの表情をまったく見せないまま死ぬ。

* * *
(場面 1)
この偉大なる正義の王子オルーノーコーの評判を聞き、わたしは彼にぜひ会いたいと思った。彼は英語とフランス語を話せたので、ぜひ話を聞きたいと思った。このように、彼についてはたくさんの話を聞いていたのだが、実際の彼は噂をはるかに超えるすばらしい人であった。部屋に入ってきて、まず彼は、わたしや他の女性たちに対して世界一上品にあいさつをしてくれた。彼はとても背が高く、スタイルも抜群であった。どんなすぐれた彫刻家でも、頭のてっぺんから足のつま先までこれほど完璧な男性像をつくることはできないだろう、と思わずにはいられなかった。彼の国の人々は、だいたいみなさびついたような黒茶の顔をしていたが、オルノーコーの顔は黒檀やみがかれた黒玉の色、完璧な漆黒であった。彼の目にはこのうえない威厳があり、刺すようなまなざしをしていた。白目は雪のように白く、歯もそうであった。鼻は高くローマ人のようであり、平たいアフリカ人の鼻ではなかった。口はそれまでに見た誰の口よりもきれいなかたちをしており、ふつうの黒人たちのめくれあがった分厚いくちびるとはまったく違った。顔全体が完璧に整っていて、きわめて高貴で、色をのぞけば、この世で彼ほど美しく、かっこいい人はいなかっただろう。彼には真の美しさがすべて備わっていた。髪は肩にかかる長さで、鳥の羽の芯を使ってまっすぐにのばしてあって、いつもくしでとかしていた。これに彼はとても気を使っていた。外見のみならず、内面的にもオルノーコーは完璧な人であった。彼はどんな話題についてでも楽しく新鮮な話をすることができた。彼が話すのを聞けば、機知や博識は白人のみのもの、キリスト教徒のみのもの、というありがちな考えかたの誤りに誰もが気づくであろう。オルノーコーは統治者としてすばらしく、偉大な精神と知的な判断力をもち、権力の正しい使いかたを知っていた。彼は、最高・最良の学識を誇るもっとも輝かしいヨーロッパの君主にもまったく劣らない人物なのであった。

さらに、このように心もからだもすばらしく美しかった王子オルノーコー(まだ祖父である王が国を治めていた)は、最高のかたちで女性を愛することもできた。これは、りっぱで洗練された男性のみにできることである。真にすぐれた精神の持ち主のみが、女性を気高く愛せるのである。

すでに書いたが、この国の将軍は戦いのなかでオルノーコーのすぐそばで矢に撃たれて死に、その後、彼が将軍になった。この死んだ将軍には娘がいたが、この子は彼の部族の女の子の最後のひとりであり、そしてとてもきれいな子であった。高貴な男性にふさわしい女性、マルスにふさわしいウェヌス、オルノーコーと同じくらい魅力的で内面的にもすばらしい人、などといえば、この子の説明として十分であろう。たくさんの白人たちが彼女に恋い焦がれ、ひざまずいて愛を誓い、そして拒絶されていた。実際、彼女はこのうえなくすばらしい人であり、彼女の国の支配者以外はその恋人・夫として考えられないのであった。

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
(場面 10)
シーザーは考えた。もし復讐を試みてそのなかで、あるいはその後に、死んだりしたら、愛するイモインダが敵の手に残されてしまう。怒り狂う敵の群衆は、彼女を奴隷にするだろう。気高い彼の心は、このようなことを許すわけにはいかなかった。彼は言った。「あの連中はけだものと変わらないから、そのひとりひとりが彼女を犯すだろう。けがわらしい欲望のままに。その後で無残に殺してしまうだろう。ありえない。このような心配を抱えて生きてはいけない。とてもじゃないが耐えられない」。後に彼曰く、このように考えた、心のなか、思いをめぐらしたのだそうだ。こうして彼は決めた。バイアムだけでなく、彼を怒らせてきた敵をすべて殺すことを。プランテーションが血の海になるのを想像すると、気高い彼の心は安らぐのだった。彼はこれを決意した。最初わたしたちは、ひどい、恐ろしい、と思ったが、彼の話を聞いて、むしろそれは正しくりっぱなことであると考えた。なんとか歩くことができ、偉大なる計画を実行できると彼は信じていたので、彼はトレフリーに外に出たい、散歩に行きたい、と願い出た。こうして許可を得て、シーザーはイモインダをつれて外に出た。おだやかで幸せだったかつての日々のようだった。ふたりは森に行った。そこで彼は、数えきれないほどため息をつき、なにも言わずじっと彼女の顔を見つめ、あふれんばかりの涙を流した。そして彼の計画を話した。まず、彼女を殺し、次に敵をみな殺し、最後に自分も死ぬ、と。もう脱出は不可能だから、死ぬしかない、と。英雄的な強い心をもつ妻は、彼の計画とかたい決意を聞いてすぐに同意した。むしろひざまずき、すぐに殺して、わたしを敵の餌食にしないで、と彼にせがんだ。彼は死ぬほど悲しみ、しかしこの気高い決意に胸打たれ、彼女を抱きあげた。そして愛をこめて、悲しみをこめて、抱きしめた。死を覚悟した二人の最後の抱擁であった。シーザーはナイフをとり出した。彼のいちばんの宝もの、彼のいちばんのよろこびを殺すために。涙が彼の頬をつたって流れつづける。イモインダはほほえんでいた。シーザーのように気高い夫の手によって死ぬこと、心から愛し、尊敬する彼の手によって自分の国に帰れること--彼らの国では死をこのように考えていた--が本当にうれしかったのだ。彼らの国では、妻たちは夫をまるで神のように崇拝していた。なんらかの事情で夫が妻と離れなくてはならないとき、夫は、もし妻を愛していたなら彼女を殺した。愛していないのであれば、彼女を売るか、あるいは他の者に殺させた。だからシーザーとイモインダはすぐに決意できたのだ。もちろん、二人の永遠の別れ、高貴な者として生まれ、すぐれた知性をもち、美しく、若く、そして深く愛しあっていた二人の別れは、このうえなく悲しいものだったはずだが。後で話を聞いたわたしが泣いてしまうほどだったのだから。

つづきは次のページに(未完成、陰惨注意)。
http://1drv.ms/1J35imW

* * *
Aphra Behn
From Oroonoko: Or the Royal Slave

This great and just Character of Oroonoko gave me an extreme Curiosity to see him, especially when I knew he spoke French and English, and that I could talk with him. But tho’ I had heard so much of him, I was as greatly surprized when I saw him, as if I had heard nothing of him; so beyond all Report I found him. He came into the Room, and addressed himself to me, and some other Women, with the best Grace in the World. He was pretty tall, but of a Shape the most exact that can be fancy’d: The most famous Statuary could not form the Figure of a Man more admirably turn’d from Head to Foot. His Face was not of that brown rusty Black which most of that Nation are, but a perfect Ebony, or polished Jet. His Eyes were the most aweful that could be seen, and very piercing; the White of ’em being like Snow, as were his Teeth. His Nose was rising and Roman, instead of African and flat: His Mouth the finest shaped that could be seen; far from those great turn’d Lips, which are so natural to the rest of the Negroes. The whole Proportion and Air of his Face was so nobly and exactly form’d, that bating his Colour, there could be nothing in Nature more beautiful, agreeable and handsome. There was no one Grace wanting, that bears the Standard of true Beauty. His Hair came down to his Shoulders, by the Aids of Art, which was by pulling it out with a Quill, and keeping it comb’d; of which he took particular Care. Nor did the Perfections of his Mind come short of those of his Person; for his Discourse was admirable upon almost any Subject: and whoever had heard him speak, would have been convinced of their Errors, that all fine Wit is confined to the white Men, especially to those of Christendom; and would have confess’d that Oroonoko was as capable even of reigning well, and of governing as wisely, had as great a Soul, as politick Maxims, and was as sensible of Power, as any Prince civiliz’d in the most refined Schools of Humanity and Learning, or the most illustrious Courts.

This Prince, such as I have describ’d him, whose Soul and Body were so admirably adorned, was (while yet he was in the Court of his Grandfather, as I said) as capable of Love, as ’twas possible for a brave and gallant Man to be; and in saying that, I have named the highest Degree of Love: for sure great Souls are most capable of that Passion.

I have already said, the old General was kill’d by the Shot of an Arrow, by the Side of this Prince, in Battle; and that Oroonoko was made General. This old dead Hero had one only Daughter left of his Race, a Beauty, that to describe her truly, one need say only, she was Female to the noble Male; the beautiful Black Venus to our young Mars; as charming in her Person as he, and of delicate Virtues. I have seen a hundred White Men sighing after her, and making a thousand Vows at her Feet, all in vain and unsuccessful. And she was indeed too great for any but a Prince of her own Nation to adore.

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
He consider’d, if he should do this Deed, and die either in the Attempt, or after it, he left his lovely Imoinda a Prey, or at best a Slave to the enraged Multitude; his great Heart could not endure that Thought: Perhaps (said he) she may be first ravish’d by every Brute; expos’d first to their nasty Lusts, and then a shameful Death: No, he could not live a Moment under that Apprehension, too insupportable to be borne. These were his Thoughts, and his silent Arguments with his Heart, as he told us afterwards: So that now resolving not only to kill Byam, but all those he thought had enraged him; pleasing his great Heart with the fancy’d Slaughter he should make over the whole Face of the Plantation; he first resolved on a Deed, (that however horrid it first appear’d to us all) when we had heard his Reasons, we thought it brave and just. Being able to walk, and, as he believed, fit for the Execution of his great Design, he begg’d Trefry to trust him into the Air, believing a Walk would do him good; which was granted him; and taking Imoinda with him, as he used to do in his more happy and calmer Days, he led her up into a Wood, where (after with a thousand Sighs, and long gazing silently on her Face, while Tears gush’d, in spite of him, from his Eyes) he told her his Design, first of killing her, and then his Enemies, and next himself, and the Impossibility of escaping, and therefore he told her the Necessity of dying. He found the heroick Wife faster pleading for Death, than he was to propose it, when she found his fix’d Resolution; and, on her Knees, besought him not to leave her a Prey to his Enemies. He (grieved to Death) yet pleased at her noble Resolution, took her up, and embracing of her with all the Passion and Languishment of a dying Lover, drew his Knife to kill this Treasure of his Soul, this Pleasure of his Eyes; while Tears trickled down his Cheeks, hers were smiling with Joy she should die by so noble a Hand, and be sent into her own Country (for that’s their Notion of the next World) by him she so tenderly loved, and so truly ador’d in this: For Wives have a Respect for their Husbands equal to what any other People pay a Deity; and when a Man finds any Occasion to quit his Wife, if he love her, she dies by his Hand; if not, he sells her, or suffers some other to kill her. It being thus, you may believe the Deed was soon resolv’d on; and ’tis not to be doubted, but the parting, the eternal Leave-taking of two such Lovers, so greatly born, so sensible, so beautiful, so young, and so fond, must be very moving, as the Relation of it was to me afterwards.

All that Love could say in such Cases, being ended, and all the intermitting Irresolutions being adjusted, the lovely, young and ador’d Victim lays herself down before the Sacrificer; while he, with a Hand resolved, and a Heart-breaking within, gave the fatal Stroke, first cutting her Throat, and then severing her yet smiling Face from that delicate Body, pregnant as it was with the Fruits of tenderest Love. As soon as he had done, he laid the Body decently on Leaves and Flowers, of which he made a Bed, and conceal’d it under the same Cover-lid of Nature; only her Face he left yet bare to look on: But when he found she was dead, and past all Retrieve, never more to bless him with her Eyes, and soft Language, his Grief swell’d up to Rage; he tore, he rav’d, he roar’d like some Monster of the Wood, calling on the lov’d Name of Imoinda. A thousand Times he turned the fatal Knife that did the Deed towards his own Heart, with a Resolution to go immediately after her; but dire Revenge, which was now a thousand Times more fierce in his Soul than before, prevents him; and he would cry out, ‘No, since I have sacrific’d Imoinda to my Revenge, shall I lose that Glory which I have purchased so dear, as at the Price of the fairest, dearest, softest Creature that ever Nature made? No, no!’ Then at her Name Grief would get the Ascendant of Rage, and he would lie down by her Side, and water her Face with Showers of Tears, which never were wont to fall from those Eyes; and however bent he was on his intended Slaughter, he had not Power to stir from the Sight of this dear Object, now more beloved, and more ador’d than ever.

http://www.gutenberg.org/ebooks/29854
(散文)

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From Behn, The Rover

アフラ・ベーン 『放浪貴族』 より
From Aphra Behn, The Rover (1677)

- 一部を除き、以下はすべて散文。改行は任意。
- 下ネタ注意。

***
(姦淫か殺人か)

ウィルモア
頼むよ、カワイコちゃん、信じてくれよ、オレ、とっても
いいヤツだぜ。さあ、まず恋のごちそうをおくれよ。
もう、むしゃぶりついちゃうぜ。なあ、我慢できないよ。
君んちに行こう、ね、カワイコちゃん、君んちへ、ね。
でなきゃ、オレ、死んじゃうよ。

ヘレナ
どうしてあんたたち男と話してると、姦淫か殺人、
どっちかの罪に問われることになっちゃうのよ?

WILLMORE
Prithee, dear creature, give me credit for a heart,
for faith I’m a very honest fellow. Oh, I long to come
first to the banquet of love, and such a swingeing
appetite I bring! Oh, I’m impatient. Thy lodging,
sweet heart, thy lodging, or I’m a dead man!

HELLENA
Why must we be either guilty of fornication or murder
if we converse with you men?
(1.2.190-96)

***
(男は受け身)

フロリンダ
この極悪人、手を離して。

ウィルモア
極悪人? ねえ、裁判官だってね、若くって健康で、で、
君の目を見たらね、最初に手を出したのは君の目だって
わかってくれるはずさ。オレはそそられちまっただけなんだ。

FLORINDA
Wicked man, unhand me.

WILLMORE
Wicked! Egad, child, a judge, were he young and vigorous,
and saw those eyes of thine, would know ’twas they gave
the first blow, the first provocation.
(3.5.41-44)

***
(美が男のなかに掻きたてるのは欲望だけ)

アンジェリカ
バカだわ、あたし、自分の魅力に頼りっきりで、
あたしの美貌を買いかぶって・・・。ホント、バカだわ、
あたしの目は永遠の恋の炎を掻き立てる、なんて
信じてたなんて・・・・・・。

ANGELLICA
In vain I have consulted all my charms,
In vain this beauty prized, in vain believed
My eyes could kindle any lasting fires. . . .
(4.2.400-2)

(これは詩:弱強五歩格)

***
(プラトニズムなんて嘘)

ウィルモア
暗くってさ、この子は娼婦だとてっきり思い込んじまったよ。

ベルヴィル
てめえの腐った頭を信じてんじゃねえよ。ふざけんなよ、
あの子が女の子だってわかる明かりとアタマがあったんなら、
あの子のまわりに何か見えなかったか?てめえの心に
畏怖と尊敬を叩き込む何かが、よ。

ウィルモア
いや、その、さ、全然だよ。好きなようにしていい女だと
思っちまったんだよな。

WILLMORE
By this light, I took her for and arrant harlot.

BELVILE
Damn your debauched opinion! Tell me, sot, hadst
thou so much sense and light about thee to distinguish
her woman, and couldst not see something about
her face and person, to strike an awful reverence
into thy soul?

WILLMORE
Faith no, I considered her as mere a woman
as I could wish.
(3.6.21-27)

***
(Cf. プラトニズム)

Marsilio Ficino (1433-99)
. . . the passion of a lover is not quenched by
the mere touch or sight of a body, for it does
not desire this or that body, but desires the
splendour of the divine light shining through
bodies, and is amazed and awed by it.

John Milton, Comus
’Tis chastity, my brother, chastity:
She that has that, is clad in compleat steel,
And like a quiver’d Nymph with Arrows keen
May trace huge Forests, and unharbour’d Heaths
Infamous Hills, and sandy perilous wildes,
Where through the sacred rayes of Chastity,
No savage fierce, Bandite, or mountaneer
Will dare to soyl her Virgin purity,
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Som say no evil thing that walks by night
In fog, or fire, by lake, or Moorish fen,
Blew meagre Hag, or stubborn unlaid ghost,
That breaks his magick chains at curfeu time,
No goblin, or swart Faëry of the mine,
Hath hurtfull power o’re true virginity.
(これは詩: 弱強五歩格)

***
(キレイと言われたい 1)

アンジェリカ
集まってきてくれるのはイヤじゃないわ。見とれて
くれる男がいたら、虚栄心がくすぐられるってものでしょ。
あたしを買いたいって言ってくれる男はね、あたしを
いい気分にしてくれるのよ。あたしを買っても
全然よくしてくれない男たちより、ずっとましだわ。

ANGELLICA
I’m not displeased with their rallying;
their wonder feeds my vanity, and he that wishes
but to buy gives me more pride, than he that
gives my price can make my pleasure.
(2.1.121-23)

***
(キレイと言われたい 2)

ヘレナ
別にたいしたこと考えてるわけじゃないわ。
でもステキじゃない。ちょっとしたラブレター書いてね、
すっごい大変な目に遭いながら返事をもらってね、
その返事にはね、あたしはかわいいとか、頭がいいとか
書いてあってね、(実際空っぽだったとしてもよ、)
何て言うの? 恋の対象として見られてるって感じ?
ステキじゃない? バカっぽいんだけど、ねえ?

HELLENA
I never thought beyond the fancy that ’twas a very
pretty, idle, silly kind of pleasure to pass one’s
time with: to write little soft nonsensical billets,
and with great difficulty and danger receive answers,
in which I shall have my beauty praised, my wit admired
(though little or none), and have the vanity and
power to know I am desirable.
(3.1.53-58)

***
(男をゲットしに行きましょ!)

カリス
で、どうするの?

ヘレナ
どうするって、みんながしてることをするのよ。みんなに
負けないくらい乱れまくって、ちょっといけない自由を
満喫するの! お姉ちゃんも行くんでしょ? さあさあ
服を脱いで、重たい気分も一緒に脱いで、ね。ヴァレリアと
あたしが陽気でぶっ飛んだ服を用意しといたから。
さあさあ楽しく行きましょうよ! 男をゲットしに行きましょ!

CALLIS
. . . what would you do there?

HELLENA
That which all the world does, as I am told: be as
mad as the rest, and take all innocent freedoms.
Sister, you’ll go too, will you not? Come, put off
this dull humour with your clothes, and assume one
as gay, and as fantastic, as the dress my cousin
Valeria and I have provided, and let’s ramble.
(1.1.172-78)

***
(見境なし)

ブラント
なあフレッド、オレたちゃおかしいんか?
こいつみたいに、ひとりの女の子にのぼせ
あがるなんて、絶対ねえからな。まったくよ、
オレたちの恋の神様は軍隊のコックみたいな
もんだぜ。女を煮たり焼いたりして食えるように
してくれるのはいいんだがよ、何か、こうさ、
特別な味つけってのができねえんだよな。
なんかうまいタレをつけてだな、この子が食べたいっ!
ほかの子じゃダメだ! みたいな気にはしてくれねえんだ。

BLUNT
Fred, what the devil are we made of, that we cannot
be thus concerned for a wench? ’Adsheartlikins, our
cupids are like the cooks of the camp: they can roast
or boil a woman, but they have none of the fine tricks
to set’em off, no hogoes to make the sauce pleasant
and the stomach sharp.
(1.2.32-36)

***
(愛とはセックスである)

ヘレナ
あたしを好き、っていうのと、あたしと寝る、
っていうのは同じことなの?

ウィルモア
同じじゃないけどさ、なぜかとっても仲良しなんだ。

HELLENA
And is there no difference between leave to love me,
and leave to lie with me?

WILLMORE
Faith, child, they were made to together.
(1.2.195-97)

***
(女の子のお礼って言ったらアレに決まってんだろ)

ベルヴィル
な、見てみろよ、あの子はオレに怖いお兄さんから
助けてほしいって言ってるんだ。手伝ってくれるよな?

ウィルモア
何のことだかよくわからんが、女がからんでるんだったら
いつだって手伝うぜ。でもその子、お礼はしてくれるんだろうな?

ベルヴィル
何のことだ?

ウィルモア
何のことって、おまえ、女の子のお礼って言ったらアレに
決まってんじゃねえか。

BELVILE
See how kindly she invites me to deliver her from
the threatened violence of her brother: will you not
assist me?

WILLMORE
I know not what thou mean’st, but I’ll make one at
any mischief where a woman’s concerned. But she’ll
be grateful to us for the favour, will she not?

BELVILE
How mean you?

WILLMORE
How should I mean? Thou know’st there’s but one way
for a woman to oblige me.
(1.2.249-56)

***
(娼婦にお説教・・・・・・ただでさせてもらうために)

ウィルモア
勘違いしてねえか?オレはあんたをバカにしに
来たんだ。思い知らせてやるぜ。罪にあんな値段を
つけるなんざ、何たる傲慢。そうさ、罪だろ?
恋人たちがただですることを売ってやがんだからな。

WILLMORE
You are deceived; I came to rail at you,
And rail such truths too, as I shall let you see
The vanity of that pride, which taught you how
To set such price on sin
For such it is whilst that which is love’s due
Is meanly bartered for.
(2.2.11-16)

***
(小売りしてくれない?)

ウィルモア
確かにここにはひと月1000クラウンって書いて
あるんだが・・・・・・例えば1ピストールだったら
どれだけ楽しめるんだい? なあ、あんた、鉛筆くらい
あんだろ? 計算してくれよ。
この図々しい女を1ピストール分ほしいんだ。
くれればすぐに消えてやるからよ。

WILLMORE
I grant you ’tis here set down, a thousand crowns a month:
pray, how much may come to my share for a pistole? Bawd,
take your black lead and sum it up, that I may have a
pistole’s worth of this vain thing, and I’ll trouble
you no more.
(2.2.36-39)

***
(共同購入ってのはどう?)

ウィルモア
全部かゼロかってのはきっついぜ。なあ、お嬢さん、
とてもじゃないがそんな金は払えねえ。
あんたを買うのは無理だ。だがよ、街に同郷のヤツらが
いるんだ。オレみたいな恋の商人でさ。
ヤツらも投資するかどうか聞いてくるよ。
どっちみち損はねえんだから。それからさ、
いらないものはみんな金曜の市場で売ってくるからさ。

WILLMORE
’Tis vary hard, the whole cargo or nothing. [To Angellica]
Faith, madam, my stock will not reach it, I cannot be
your chapman. Yet I have countrymen in town, merchants
of love like me: I’ll see if they’ll put in for a share;
we cannot lose much by it, and what we have no use for,
we’ll sell upon the Friday’s mart. . . .
(2.2.44-46)

***
(悪い男が好きなの 1)

ウィルモア
君に恋をしちゃってから、どれだけオレがブルーに
なってたかわかるかい? 坊さんみたいにさ、
こう手を袖につっこんで、道を行ったり来たりしてさ。
ね、カワイコちゃん、かわいそうだろ?

ヘレナ
この人に怒ったらバチがあたっちゃうわ。
こんなに一生懸命嘘ついてるんですもの・・・・・・。

WILLMORE
. . . hadst thou seen what a melancholy dog I have
been ever since I was a lover, how I have walked
the streets like a capuchin, with my hands in my
sleeves, faith sweetheart, thou wouldst pity me.

HELLENA [aside] Now, if I should be hanged, I can’t
be angry with him, he dissembles so heartily.
(3.1.140-41)

***
(悪い男が好きなの 2)

ヘレナ
あれはアンジェリカだわ。あの歯抜けの婆さんが
一緒なんだから。そうよ、間違いないわ!
あ、あたしのイカレた船長さん[ウィルモア]も
一緒じゃないの、あんなに約束したのに。
浮気な人ねえ・・・・・・ますます好きになっちゃう!

HELLENA
[aside] This must be Angellica, I know it by her
mumping matron here; aye, aye, ’tis she! My mad
captain’s with her too, for all his swearing.
How this unconstant humour makes me love him!
(4.2.197-99)

***
(無理やり結婚なんてイヤ)

フロリンダ
お兄さまはわたしをあんなイヤな人と結婚させようと
してるけど・・・・・・わたし、思い知らせて
やるんだから、わたしのほうがこの美貌と家柄と財産と、
それと何よりもわたしの気持ちのことをちゃんと
考えてるってことを、ね。お兄さまのムチャな命令に
なんてしたがえないわ。

ヘレナ
あらら、悪い子なんだから・・・・・・もう、大好き、お姉ちゃん!

FLORINDA
. . . how near soever my father thinks I am to marrying
that hated object [Don Vincentio], I shall let him see
I understand better what’s due to my beauty, birth and
fortune, and more to my soul, than to obey those unjust
commands.

HELLENA
Now hang me, if I don’t love thee for that dear disobedience.
(1.1.20-25)

***
(やっぱり娼婦じゃダメですか?)

アンジェリカ
バカだわ、あたし、自分の魅力に頼りっきりで、
あたしの美貌を買いかぶって・・・・・・。ホント、バカだわ、
あたしの目は永遠の恋の炎を掻き立てるなんて
信じてたなんて・・・・・・。
あたし、自分が誰だか忘れてたわ、自分が汚れた女だってこと、
あたしも普通の恋をする、なんて
とても言えた柄じゃないってことを・・・・・・。
純情だっていう名声、そんなの
だいたいあてにならないものだけど、
でも、一度汚れてしまったら、どんな美徳も埋めあわせできないわ。

ANGELLICA
In vain I have consulted all my charms,
In vain this beauty prized, in vain believed
My eyes could kindle any lasting fires;
I had forgot my name, my infamy,
And the reproach that honour lays on those
That dare pretend a sober passion here.
Nice reputation, though it leave behind
More virtues than inhabit where that dwells,
Yet that once gone, those virtues shine no more.
(4.2.400-8)

(これは詩:弱強五歩格)

***
(やり逃げなんてさせないわ!)

ウィルモア
オレたち、息がピッタシだよな。だからさ、オレの部屋に行こうぜ。

ヘレナ
ここであたしが 「うん」 って言ったら、やることやって、
ハイ、おしまい、でしょ。だから結婚の神さまと
神父さまに 「アーメン」 って言ってもらいましょ。
そしたら、あたし、お母さまの子をあなたのお父さまの
息子のようないい男の腕にさし出すわ。
ためらったりとか、そういうのはなしでね。

WILLMORE
. . . since we are so well agreed, let’s retire
to my chamber. . . .

HELLENA
’Tis but getting my consent, and the business
is soon done: let but old gaffer Hymen and his
priest say amen to’t, and I dare lay my mother’s
daughter by as proper a fellow as your father’s son,
without fear or blushing.
(5.1.436-44)

***
(結婚して何かいいことあるの?) (メモ:要確認)

ヘレナ
で、あたしに何の得があるの? ギャーギャー言って
世話のかかる子どもを抱えるだけじゃない?
山のような後悔を背負い込むだけじゃない?

ウィルモア
真の愛の結びかたを教えてあげるさ。

ヘレナ
そんなの、うちの犬だってやってるわ。

HELLENA
. . . what shall I get? A cradle full of noise and
mischief, with a pack of repentance at my back?. . .

WILLMORE
I can teach thee to weave a true love’s knot better.

HELLENA
So can my dog.
(5.1.456-60)

***
(たっぷり愛して)

ウィルモア
ほら、手を出して。その手に一回キスして、で、
オレはお前のものだ。

ヘレナ
キス一回ですって! あたしの召使みたいなこと
言わないでよ。わかったわ、もうキスなんてさせて
あげないから。そんなちょこっとだけでいいなんて。
キス一回なんてなくても一緒でしょ。ねえチュッチュさん、
前にはもっと大きなこと言ってたはずじゃない?
キス一回ですって? まったく味も素っ気もありゃしない!
もうさよならね、チュッチュ船長! お達者で!

WILLMORE
. . . here give me thy hand; one kiss and I am thine.

HELLENA One kiss! How like my page he speaks.
I am resolved you shall have none, for asking
such a sneaking sum: he that will be satisfied
with one kiss, will never die of that longing.
Good friend single-kiss, is all your talking come
to this? A kiss, a caudle! Farewell, captain
single-kiss.
(5.1.462-68)

***
これは、王政復古期に大ヒットした喜劇。
主人公の悪い男ウィルモアが大人気を集めた。

王政復古期とは、サブカルチャーであるべき
ものがハイカルチャーとなっていた、まれな時代。
この手の喜劇では、そんなこと言っていいの?
と思うようなセリフが軽やかにポンポン飛び交う。

歴史的には、恋愛・結婚における不道徳を
ひけらかす風潮は、内乱・共和国期(いわゆる
清教徒革命期)の極端な宗教性に対する反動。

より長い目で見るなら、17世紀の思潮における

ピューリタニズム (千年王国思想) x カルペ・ディエム
急進的プロテスタント思想 x ギリシャ・ローマ古典

という対立における右側の項の延長、それが悪のりして
あらわれたもの。

***
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