goo

道端アート/素人アート + 自然 (18)

道端アート/素人アート + 自然 (18)



横浜みなとみらいのどこかの壁



仙台国際センター前



白い馬



白い21世紀の馬

* * *
画像はわたしが撮影。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

From May, Lvcan's Pharsalia, bk. 1 ("War's rage is threatened")

トマス・メイ (c.1596-1650) (翻訳)
『ルカヌスのパルサリア』第1巻より

(荒れ狂う戦争がおこりそうだ)

荒れ狂う戦争がおこりそうだ。剣の力により、正義が
メチャクチャになる。悪が正義の
名を騙るようになり、何年ものあいだ
そんな狂乱がつづく。平和を求めてもしかたがない。
平和が来るということは、誰かに支配されるということだから。

* * *
Thomas May (trans.)
From Lvcan's Pharsalia, bk. 1

VVarres rage is threatned, the sword's power all right
Confounds by force: impiety shall beare
The name of Vertue, and for many a yeare
This fury lasts; it bootes vs not to craue
A peace: with peace a master we shall haue.

* * *
英語テクストは、Thomas May, Lvcans Pharsalia: Or
The Civill Warres of Rome (1631) (Pollard and
Redgrave 16888), B3r より。

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

From May, Lvcan's Pharsalia, bk. 1 (Caesar-Lightning)

トマス・メイ (c.1596-1650) (翻訳)
『ルカヌスのパルサリア』第1巻より

(ユリウス・カエサルは稲妻のよう)

・・・・・・かたやカエサルには、
偉大な将軍という名声のみならず、
休むことなく戦う〈力〉があった。戦うとき、彼は
勝利以外を認めない。荒々しく、いっさいの抑制を嫌い、
いつでもどこでも彼は戦う、期待あるいは怒りが
彼の勇む剣を呼ぶならば。彼は、負けることなど考えない。
むしろ、あつかましくも神々のご厚意をみずから奪う勢いだ。
野心の邪魔をする者は、みななぎ倒して滅ぼす。
そして滅ぼして道を切りひらく。
それは、まるで、風で雲から押し出された稲妻が、
大きな雷鳴とともに空気を切り裂き、
空を乱し、人々を恐怖におとしいれるときのよう。
わたしたちのくらんだ目では、その斜めの光を直視できないときのよう。
ゼウスの神殿すら破壊する稲妻--どんな力でも、
どんな障壁でも止められない、無敵の稲妻--
その急襲と撤収の後、残るのは一面の廃墟。
一瞬のうちに稲妻は、炎を飛ばして集めて帰っていく。

* * *
Thomas May (trans.)
From Lvcan's Pharsalia, bk. 1



* * *
マーヴェル「ホラティウス風のオード」におけるクロムウェルの
描写に援用された一節。そこではクロムウェル=稲妻。

(次の記事に掲載。)
Marvell, "Horatian Ode"
アンドリュー・マーヴェル (1621-78)
「ホラティウス風のオード
--クロムウェルがアイルランド遠征から戻った折に--」より

* * *
英語テクストは、Lvcan's Pharsalia, bk. 1 (1627)
(Pollard and Redgrave 16887) より。

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Dryden (trans.), Horace, Ode III. 29 (日本語訳)

ジョン・ドライデン(1631-1700)
「ホラティウスのオード第3巻より29番--
ピンダロス風に翻案し、ロチェスター伯ローレンスに捧げる」

I.
トスカナを長く治めた
いにしえの血筋を引く君、
お急ぎください。芳醇なワインが待っています。
君が来るまで樽を開けられませんから。
バラの花冠も用意できています。
職人たちも準備しています、
シリアの香油を君の髪のために。
(1-7)

II.
ワインの輝きが遠くに見えたら、
気のいい友が「さあ、来て!」と大声で呼んだら、
お急ぎください、仕事や気にかけていることなど、みな後にして。
この世の関心ごとなど、気にする価値はありません。
(8-11)

III.
豪奢な田舎のお屋敷を、しばしお離れください。
そして、真に偉大な者として、お忘れください、
偉大な者たちの、胸焼けするようなお楽しみを。
お急ぎください。
飽き飽きするほどのごちそうなど、お捨てください。
お屋敷の塔もお忘れください。高くから、
ローマの煙・富・喧噪を見わたす塔も、です。
あわただしくて仰々しい仮装行列も、みなお忘れください。
そのようなもの、知恵ある者はあざけります。憧れるのは愚かな者だけです。
さあ、魂を自由にしましょう。そして貧しい者のよろこびを楽しみましょう。
(12-21)

IV.
富める者にとって心地よいものです、ときに
短期間の変化、貧しい暮らしを味わうことは。
おいしい食事、質素なもてなし--
すべてが素朴で、きれいで、
広くなく、壮麗でもなく、
ペルシャのじゅうたんやテュロスの織りものもないような、
そんな部屋でのもてなし--が、偉大な者の顔から雲を晴らすのです。
(22-28)

V.
太陽は獅子座に高くのぼっています。
おおいぬ座のシリウスは
遠くから吠えていて、
むっとする蒸し暑い息で空を汚しています。
下の大地は焦げたフライパンのようで、その上の天が焼かれています。
羊飼いは、暑さで気を失いかけた群れを
岩陰に連れて行き、
水の飲める小川を探しています。
森の妖精たちは木陰のすみかに帰っていますが、
その木陰や川ですら、さらなる木陰や川を求めています。
冷たいそよ風が吹き、怒り狂う炎を冷ましてくれたら、と思いつつ。
(29-39)

VI.
新しくロンドン市長になった者は何をすべきか、
ロンドンを牛耳る派閥は何をしでかそうとしているか、
ガリアの軍は次に何をするか、
矢の筒をもった敵たちは何を、
などと、君はいろいろ知りたがっています。
でも、かしこくも神は、人の目から隠しました、
運命が未来に命じることを、暗いところに。
神は、夜の闇の深いところに未来の種をまき、
そして、酔っぱらいのようにくるくる回る社会を見て笑っています。
人間が、まだないはずのものを見つけたり、
手遅れになってから不安に駆られたりしているので。
(40-49)

VII.
ほほえんでくれている今の時間を楽しみましょう。
〈運の女神〉の手から、それを奪いましょう。
この世におこるいろいろなことがらの波は、潮の流れのように、
ときおり高く、ときおり低く、
静かに引いたり、嵐のように満ちたり、
いつも極端です。
今、静かに穏やかに流れつつ、
水路の真ん中におさまっていたとしても、その流れは、
あっという間に頭を高くもちあげ、
圧倒的な力で、目の前のものすべてをひっくり返してしまうかもしれません。
木の幹は転げ落ち、
羊は柵ごと溺れてしまうでしょう。
家や納屋は海へと流され、
岩は大地からはぎとられ、
風に葉の飾りを散らされ、森はやせ細って悲しむでしょう。
(50-64)

VIII.
幸せ、幸せな人とは、
今日を自分のものにした人だけです。
心に不安や心配ごとがなく、こういえる人だけです--
「明日よ、わたしをどん底に突き落とせ。かまわない、今日を生きたのだから。
晴れようが、荒れようが、雨だろうが、日が照ろうが、
どんな運命が待っていようが、今日手にした楽しみはわたしのものだ。
天の力も、過去は変えられない。
過ぎたことは過ぎたこと。まちがいなく、今日、わたしは幸せに過ごしたのだ。」
(65-72)

IX.
〈運の女神〉は、意地悪な喜びのなか、
人という自分の奴隷を虐げ、踏みつけにします。
破壊という仕事を楽しんでいて、
人を幸せにすることなど、まずありません。
常にいろいろな顔をもち、常に変化しているのに、
悪意があるという点では、なぜかいつも一貫しています。
争いをおこし、人をおとしめ、そしてそれを楽しんでいます。
〈運の女神〉にとって、人の生など宝くじのようなものなのです。
彼女がやさしくしてくれるなら、わたしも彼女と寝ます。
が、彼女が風に舞って
羽ばたき、どこかへ行こうとしているなら、
あんな娼婦は吹き飛ばしてしまえばいいのです。
少し、あるいは多くのものをくれるかもしれませんが、それもすぐに奪われます。
貧しくてもいい、と、わたしは魂を鎧でかためます。
ボロを着ていても、美徳があたためてくれるでしょう。
(73-87)

X.
わたしには関係ありません、
あてにならない〈運の女神〉の海など絶対に渡らないので。
嵐がおきても、雲が黒くても、
マストが裂けて難破しそうでも、わたしには関係ありません。
そのようなとき、強欲な商人たちは恐れるでしょう、
不正に手にした品が失われることを。
そして、聞いてもくれない神に祈ることでしょう。
あちこちから吹く風がたがいに争うなか、大波がたがいにケンカするなか、
彼らの富が海に流されていくのを見ながら。
わたしは、〈運の女神〉に攻撃されることもなく
--失うものなどなく--
小さな舟で旅をします、
うなりをあげる風や波をあざけりつつ。
そして、楽しげなそよ風のなか、
幸運をもたらす星たちとともに、安全な道を舟で行き、
どこかの入り組んだ、小さな入り江に入ります。
そして、岸から嵐を眺めるのです。

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Dryden (trans.), Horace, Ode III. 29 (解説)

ジョン・ドライデン(1631-1700)
「ホラティウスのオード第3巻より29番--
ピンダロス風に翻案し、ロチェスター伯ローレンスに捧げる」
(解説)

古代ローマの詩人ホラティウスのオードをドライデンが
翻案(クリエイティヴに翻訳)。古典を翻訳するとき、
いつもドライデンは、自分の言葉をあちこちにはさみこむ。

どこがホラティウスのオリジナルにはないドライデンの
言葉か、ということはHammond and Hopkins, eds.,
The Poems of John Dryden, 5 vols. (Longman) で
確認できる。(この詩は第2巻に。)

* * *
(オード形式)

「カルペ・ディエム」(今という時間を大切に)の
語源となったオードI. 11など、ホラティウスも、
古代ギリシャのピンダロスと同様、オード形式の
ルーツとして知られる。ピンダロスのオードについては、
次の記事を。
Jonson, "To Sir Cary and Sir Morison" (解説)

ホラティウスのオードは、ピンダロスのものに比べて、
内容的にも形式的にも落ちついているのが特徴。
そんなオリジナルを、ピンダロス風のオードの発展版として
17世紀の詩人エイブラハム・カウリーが広めた
「ピンダリック」形式で翻案したのが、この作品。

ピンダリックの詩には、たとえば、次のものが。
Dryden, "Alexander's Feast"
Wordsworth, "Ode", 1807 ver. (日本語訳)

結局、大きくまとめれば、18世紀までのイギリス詩
におけるオードは、ピンダロス風、ホラティウス風、
ピンダリックの三種。その後、シェリーやキーツが、
より自由に「オード」という語を用いはじめた。

シェリーの「西風のオード」は、イタリアの詩形テルツァ・
リーマでソネット(14行詩)をつくって、それを五篇
連続させたもの。

* * *
(訳注)

9 come away
= come on (OED, "away" 1)。

19 busie pageantry
あわただしい日常生活のたとえ。仮装行列、というのは、
たとえば、貴族・政治家などのつきあいは表面的で、
ある意味、嘘ばかり、ということ。

22 grateful
心地いい、気持ちいい(OED 1)。

23 fit
短い期間(OED 4d)。

25 neat
きれい、よごれていない(OED 1)。

27 Tyrian
テュロス(Tyre)の。テュロスは、古代フェニキアの
海港都市。現在のレバノン南部。紫の染物で知られていた。

27 Loom
織機、機(はた)。ここでは、織りもののこと。

29-32
太陽の近くにのぼっているとき、おおいぬ座の星は
異常な暑さをもたらすと古代から考えられていた
(OED, "dog-star" 1)。

37 shades
太陽のあたらない場所、木陰(詩的表現、OED 9a)。

41 the City Faction
この詩の書かれた1680年代前半に、ロンドン市政の
主導権を握っていたホイッグたちのこと。ホイッグとは、
1679-81年の王位継承排除危機Exclusion Crisis
において、王チャールズ2世の弟で、カトリックだったヨーク公
ジェイムズ、のちのジェイムズ2世から王位継承権を奪おうとした
人々。

国教会支持・王権に対して従順なトーリーに対して、
ホイッグは、カトリック以外の非国教徒に寛容で、
王権に対して干渉的。この頃のドライデンはトーリー。

42 Gallique Arms
フランス軍のこと。当時の王ルイ14世は、スペインや
神聖ローマ帝国に対して軍事行動を起こしていた。
(上記Longman版の注より。)

43 the Quiver bearing Foe
おそらく、トルコ人。(1680年代前半、ヨーロッパに
攻めこもうとしていた。)
(上記Longman版の注より。)

48 giddy
目が回るほどの早さでくるくる回る(OED 2d)。

49
日本語訳は二行で。

52 bus'ness
「仕事」のほかに次のような意味も。
不安、心配ごと(OED 5, 1577まで)。
面倒なこと、やっかいなこと(OED 7a)。

ホラティウスのラテン語はcetera (= other things)。

52 stream
海の流れ(OED 2c)。

57 bed
海や川の底(OED 9)。

64 honour(s)
飾りもの(OED 6b)。

74 oppress
残酷で不正な力によって支配し、抑圧する(OED 4)。

75 Proud
(称えらえて、自尊心をくすぐられるようなことにより)
うれしく思っている、喜んでいる(OED 2)。

75 office
人のためになすこと(OED 1-2)。

76 bless
幸せを与える、幸せにする(OED 7)。

84
〈運の女神〉を愛人にたとえるマキアヴェッリなど参照。
(上記Longman版の注より。)細部は未確認だが、
おそらく『君主論』のこと。

87
比喩とはいえ、「寝る」、「娼婦」などという表現の
直後に「美徳が」といわれても……。このような、なんとも
いえない違和感の残る表現がドライデンには多い気がする。
知的でありつつ、投げやりで不誠実、というような。

(カウリーなど、いわゆる「王党派」詩人的な、ちょっと
「悪」なポーズと、内戦のなかを生きてきた者の重さ・
シリアスさの、ある種絶妙なブレンドかと勝手に思っている。)

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Dryden (trans.), Horace, Ode III. 29 (英語テクスト)

John Dryden
"The 29th. Ode of the 3d. Book of Horace,
Paraphras'd in Pindarick Verse, and inscrib'd
to the Right Honourable Lawrence Earl of Rochester"

I.
Descended of an ancient Line,
That long the Tuscan Scepter sway'd,
Make haste to meet the generous wine,
Whose piercing is for thee delay'd:
The rosie wreath is ready made;
And artful hands prepare
The fragrant Syrian Oyl, that shall perfume thy hair.
(1-7)

II.
When the Wine sparkles from a far,
And the well-natur'd Friend cries, come away;
Make haste, and leave thy business and thy care,
No mortal int'rest can be worth thy stay.
(8-11)

III.
Leave for a while thy costly Country Seat;
And, to be Great indeed, forget
The nauseous pleasures of the Great:
Make haste and come:
Come and forsake thy cloying store;
Thy Turret that surveys, from high,
The smoke, and wealth, and noise of Rome;
And all the busie pageantry
That wise men scorn, and fools adore:
Come, give thy Soul a loose, and taste the pleasures of the poor.
(12-21)

IV.
Sometimes 'tis grateful to the Rich, to try
A short vicissitude, and fit of Poverty:
A savoury Dish, a homely Treat,
Where all is plain, where all is neat,
Without the stately spacious Room,
The Persian Carpet, or the Tyrian Loom,
Clear up the cloudy foreheads of the Great.
(22-28)

V.
The Sun is in the Lion mounted high;
The Syrian Star
Barks from a far;
And with his sultry breath infects the Sky;
The ground below is parch'd, the heav'ns above us fry.
The Shepheard drives his fainting Flock,
Beneath the covert of a Rock;
And seeks refreshing Rivulets nigh:
The Sylvans to their shades retire,
Those very shades and streams, new shades and streams require;
And want a cooling breeze of wind to fan the rageing fire.
(29-39)

VI.
Thou, what befits the new Lord May'r,
And what the City Faction dare,
And what the Gallique Arms will do,
And what the Quiver bearing Foe,
Art anxiously inquisitive to know:
But God has, wisely, hid from humane sight
The dark decrees of future fate;
And sown their seeds in depth of night;
He laughs at all the giddy turns of State;
When Mortals search too soon, and fear too late.
(40-49)

VII.
Enjoy the present smiling hour;
And put it out of Fortunes pow'r:
The tide of bus'ness, like the running stream,
Is sometimes high, and sometimes low,
A quiet ebb, or a tempestuous flow,
And alwayes in extream.
Now with a noiseless gentle course
It keeps within the middle Bed;
Anon it lifts aloft the head,
And bears down all before it, with impetuous force:
And trunks of Trees come rowling down,
Sheep and their Folds together drown:
Both House and Homested into Seas are borne,
And Rocks are from their old foundations torn,
And woods made thin with winds, their scatter'd honours mourn.
(50-64)

VIII.
Happy the Man, and happy he alone,
He, who can call to day his own:
He, who secure within, can say
To morrow do thy worst, for I have liv'd to day.
Be fair, or foul, or rain, or shine,
The joys I have possest, in spight of fate are mine
Not Heav'n it self upon the past has pow'r;
But what has been, has been, and I have had my hour.
(65-72)

IX.
Fortune, that with malicious joy,
Does Man her slave oppress,
Proud of her Office to destroy,
Is seldome pleas'd to bless
Still various and unconstant still;
But with an inclination to be ill;
Promotes, degrades, delights in strife,
And makes a Lottery of life.
I can enjoy her while she's kind;
But when she dances in the wind,
And shakes her wings, and will not stay,
I puff the Prostitute away:
The little or the much she gave, is quietly resign'd:
Content with poverty, my Soul, I arm;
And Vertue, tho' in rags, will keep me warm.
(73-87)

X.
What is't to me,
Who never sail in her unfaithful Sea,
If Storms arise, and Clouds grow black;
If the Mast split and threaten wreck,
Then let the greedy Merchant fear
For his ill gotten gain;
And pray to Gods that will not hear,
While the debating winds and billows bear
His Wealth into the Main.
For me secure from Fortunes blows,
(Secure of what I cannot lose,)
In my small Pinnace I can sail,
Contemning all the blustring roar;
And running with a merry gale,
With friendly Stars my safety seek
Within some little winding Creek;
And see the storm a shore.
(88-104)

* * *
Sylvae: Or, The Second Part of Poetical Miscellanies
(1685) より。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

William Blake, "The Crystal Cabinet"

ウィリアム・ブレイク (1757-1827)
「水晶の小箱」

女の子がぼくを野原でつかまえた。
ぼくが楽しく踊っていたときに。
その子は、ぼくを宝石箱に入れて、
金色の鍵で閉じこめた。

この宝石箱は、金と
真珠と水晶でできていて、明るく輝いていた。
そのなかは別の世界につながっていた。
小さくてきれいな月の夜に。

ぼくは見た、もうひとつのイングランドを、
もうひとつのロンドンとロンドン塔を、
もうひとつのテムズ川やいろんな丘を、
もうひとつのサリーのきれいなおうちを。

それから、その子に似たもうひとりの女の子も。
この別の子は透きとおっていて、きれいで、明るく輝いていて、
三重になっていて、そのひとりひとりがひとりひとりのなかに入っていた--
とってもすてきで、そして、ふるえるほどこわかった!

そのほほえんだ顔! 三重のほほえみが
ぼくに入りこみ、ぼくは炎のように燃えあがった。
ぼくはかがんで、そのかわいい子にキスをした。
その子も三重のキスを返してくれた。

ぼくは、その子のいちばん内側の姿をつかもうとした、
激しく熱い思いで、炎の手で。
でも、そうしたら水晶の宝石箱が破裂してしまい、
赤ん坊のようにぼくは泣いた--

野原で赤ん坊のように泣いているぼくと、
青白い顔をして泣いている女の人が、もたれてすわっていた。
また外の世界に出た
ぼくは、通りすぎる風を泣き声で満たした。

* * *
William Blake
"The Crystal Cabinet"

The Maiden caught me in the wild,
Where I was dancing merrily;
She put me into her Cabinet,
And lock'd me up with a golden key.

This cabinet is form'd of gold
And pearl and crystal shining bright,
And within it opens into a world
And a little lovely moony night.

Another England there I saw
Another London with its Tower,
Another Thames and other hills,
And another pleasant Surrey bower.

Another Maiden like herself,
Translucent, lovely, shining clear,
Threefold each in the other clos'd
O, what a pleasant trembling fear!

O, what a smile! a threefold smile
Fill'd me, that like a flame I burn'd;
I bent to kiss the lovely Maid,
And found a threefold kiss return'd.

I strove to seize the inmost form
With ardor fierce and hands of flame,
But burst the Crystal Cabinet,
And like a weeping Babe became—

A weeping Babe upon the wild,
And weeping Woman pale reclin'd,
And in the outward air again,
I fill'd with woes the passing wind.

* * *
英語テクストは、Selected Poems by William Blake より。
http://ota.ox.ac.uk/desc/3069

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Jonson, "To Sir Cary and Sir Morison" (日本語訳)

ベン・ジョンソン (1572-1637)
「気高い二人、ルーシャス・ケアリ卿とH・モリソン卿との
友情を永遠に記念して」 (日本語訳)

(右から左へ移動しながら)
サグントの名高い子よ、誰もが知っている、
君があの大いなる年に生まれたことは。
あの怪物ハンニバルが、狂わんばかりの
征服欲を満たすために君たちの町を滅ぼしたあの年に。
君はあたりを見まわし、
この世に半分も出る前に、
かしこくも急いで戻っていき、
そして母の子宮を骨壺とした。
なんと完璧な円を君は残したことか、
もっとも深遠なる知恵の円を。中心が見えないほどの!
(1-10)

(左から右へ移動しながら)
思慮深い〈自然〉が君を引き戻したのか、
ハンニバルによる略奪を恐れ、嫌って。
この略奪により、つつしみ、信頼、栄誉、そして正義が、
踏みつぶされて横たわった。死の所業、闇の所業が、
駆りたてられ、急きたてられ、投げつけられるかのようになされ、
この世界を恐れおののかせた。
剣と、炎と、飢餓が、残虐な狂気といっしょになり、
あらゆるものを完全に壊滅させた。
すべての子にそのように悲惨な生が予見できたなら、
まちがいなく、みな君のように、生まれずに戻っていったのではないか?
(11-20)

(止まって)
というのも、生とは何か? 生きた時間の長さではかられていいのか?
何をしたか、ということでなく?
仮面の男は、その仮面で評価されるか?
実際の顔によってではなく?
ここに仲間よりも長く生きた者がいる。
これまで80年生きてきた。
が、彼は〈時間〉の邪魔者、国のやっかい者で、
敵にも友にも迷惑ばかりかけてきた。
しかも、何の意味や目的もなく。
そんなお騒がせ者はいったい何をしてきた? 死にそびれた、ということ以外に?
20歳で死ぬか、あるいはまっすぐに生きつづけていたら、どれだけよかったことか!
ここ60年、彼はろくなことをしてきていないのだから。
(21-32)

(右から左へ移動しながら)
生まれたときはよかった。美徳と知性で
評価され、まっとうな仕事で富を得た。
彼は、友と名声と名誉を手に入れ、
高貴なる者として、人々のあいだで名をあげた。
が、そのような飛翔に疲れ、
彼は、誰が見ても明らかなほど身を落とす。
卑しくも媚びへつらうようになり、また争うようになった。
あの生の死海に沈んでしまったのだ。
とても深く--流れる死の水をなめ、彼は死んでしまっていただろう、
爵位というコルクが彼を浮かせていてくれなかったならば。
(33-42)

(左から右へ移動しながら)
ああ、モリソンは若くして落ちた、倒れた。
いや、彼の心はけっして落ちなかった。落ちぶれているのはおまえ、わたしの口のほうだ。
彼はまっすぐ立っていた。最後の最後までりっぱな兵士、
非の打ちどころのない愛国者、気高き友で、
しかも徳高き息子だった。
どのような仕事も、
彼はすべて、余すところなく、完璧になしとげた。
どんな重さ、大きさ、数の仕事でも、申し分なく。
たとえ年齢的にまだ完成されていなくても、
彼は人間の完成形であった。
(43-52)

(止まって)
さあ、恐れとともに生きた日々を数えるがいい。
その一日一日を一年のように感じるがいい。
舞台に立ち、おまえの不幸を歌うがいい。
長く生きてきた気がするだろう。
日々押し寄せてきたさまざまなことを、くり返し語るがいい。
おまえが長くこの世にいたことが伝わるだろう、
ただそこにいただけで、生きてはこなかったことが。なぜなら、すばらしい人生とは、
しかるべきときにしかるべきものごとをなしとげ、
つくりあげ、そして世に示すことにあるのだから。
人生の歌において大切なのは、ひとつひとつの音が
どのように、どれほど美しく鳴り、そして響きあっているか、ということ。
人生の詩、人生のメロディは、このように書かれ、奏でられるべきもの。
(53-64)

(右から左へ移動しながら)
木のように育って
大きくなるということが、人をよくするわけではない。
また樫のように長く、300年も立っていればいいわけでもない。
最後には枯れ、葉を失って倒れ、丸太になるだけなのだから。
一日しか咲かない
5月のユリのほうがはるかに美しい、
たとえ咲いた日の夜に倒れ、枯れるとしても--
それは輝く草、輝く花。
小さくとも調和したものに、完璧な美しさがある。
たとえ短くても、人生は完成しうるのだ。
(65-74)

(左から右へ移動しながら)
だから、高貴なるルーシャス、ワインをもって来させ、
陽気に、顔を輝かせよう。
どうぞ、この花冠を頭に載せて。
そして考えよう、いや、そう理解しよう、君のモリソンは死んではいない、と。
彼は現世における生を跳びこえたのみ、
熱く神聖なる思いに駆られ、
あの輝く永遠の世界を見るために。
詩人であり司祭であるわたしたちは、その世界について、
幸せな人々に訪れるであろう真理を語る--
そこにモリソンは生きるのだ、この世でも記憶されつつ。わたし、ベン・
(75-84)

(止まって)
ジョンソンの歌ったこの詩によって記憶されつつ。みずから
最後の休息を得たときに
感じるであろう完全なるよろこびの一端を
あらわそうとした
この詩の描く、輝く星座のなかで記憶されつつ。
その星座が示すのは、切り離された友人たち、
(友ルーシャスと早く一緒になれるといい)
ふたご座のふた
ごの星たちが離れ離れで、
ハリーとその片割れである友が別れてしまっている。
しかし、運命が二つの星をそのように互い違いにしてしまったのだ、
あの星が天で、そしてこの光が地上で輝くように。
(85-96)

(右から左へ移動しながら)
そう、あなたがたは高くのぼった星のように輝く。
二人の友だが、ひとつの星のように。
二つの心がひとつになったかのように。その関係は、偶然や
契約によるものではなく、一時的な
利益のためのものでもない。
くだらない楽しみがゆかいな音を鳴らすことはなかった、
歌って騒ぐようなことはなかった、あなたがたの宴では。
飲んで乱れて暴れることもなければ、嘘の誓いもなかった。
あったのは、善と気高さに対する偽りのない愛だけ。
立派な心と気品をもって生きる人々を結びつけるのは、まさにこの愛。血縁などではない。
(97-106)

(左から右へ移動しながら)
だからこそ、まず
あなたがたは惹かれあい、引かれるように
動き、そして近づきあった。
たがいがたがいの一部となるくらいに。
最後には、称賛をこめて、たがいに
友の写し、と人にいわれるくらいに。
あなたがたの生により、その名は偉大なもの、
ある種の称号となった。みなが、みずからの
美徳を主張するときに名のるようなものに。完璧なことは、
「ケアリ」家あるいは「モリソン」家の者にしかできないのであった。
(107-16)

(止まって)
美しい模範、この二人の友情には大きな力がある。
彼らのすばらしい関係を見て、
それをみずから実践することはできなくても、人はうれしく思う。
そのような規範が、
まだ人類に残されていることがわかるのだから。
人は、そこに友情の姿を読みとる。
実際に友情が記されていることを知る。言葉によって、ではなく、
ペンによって、でもなく、心によって、
このように若い二人の友人たちの心によって。
この二人を歌う詩行こそ、友情の掟、友情の記録となるだろう。
彼らは、あごに産毛の花が咲きはじめる、その前に、
すでに友情の種をまき、そして果実を刈りとっていたのだ。
(117-28)

* * *
Jonson, "To Sir Cary and Sir Morison" (英語テクスト)
「気高い二人、ルーシャス・ケアリ卿とH・モリソン卿との
友情を永遠に記念して」 (英語テクスト)

Jonson, "To Sir Cary and Sir Morison" (解説)
「気高い二人、ルーシャス・ケアリ卿とH・モリソン卿との
友情を永遠に記念して」 (解説)

* * *
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

山手西洋館 (横浜)

山手西洋館 (横浜)
Yamate Bluff
http://www2.yamate-seiyoukan.org/
20130404












* * *
画像はわたしが撮影。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )