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Tom Petty, "Breakdown"

トム・ペティ
「壊れていいよ」

俺が好きならそれでいいし
そうじゃなくてもいい
さよならだったらそれでもいい
でもそれは君も嫌じゃないかなって

嘘いってもしかたない
君の目見れば本音がわかる
感じてることは君と俺たぶん同じ
もう話すことなんてない

壊れていいよ、さあどうぞ
暴れていいよ、朝までずっと
罵っていいよ、逃げないから
崩れていいよ、泣けばいい
それでいいから
それでいいから

*****
Tom Petty
"Breakdown"

It's alright if you love me
It's alright if you don't
I'm not afraid of you runnin' away honey
I've got this feeling you won't

There is no sense in pretending
Your eyes give you away
Something inside you is feeling like I do
We said all there is to say

Baby, breakdown, go ahead and give it to me
Breakdown, honey take me through the night
Breakdown now I standin' here can't you see
Breakdown, it's all right
It's all right
It's all right

"Break Down Lyrics."
Lyrics.com. STANDS4 LLC, 2017.
Web. 21 Oct. 2017.
https://www.lyrics.com/lyric/30886168

*****
最近亡くなったトム・ペティの代表曲。
円満ではない別れ際の、微妙かつやけくそな
気持ちの歌。いわば若者のためのアメリカ版演歌。
日々の美しくない事実・現実を描く。

*****
"Breakdown" = "Break down"
命令・お願い・誘いのかたち。
文法的にゆるい。サビの3行目でも am がない。
歌の言葉と教科書の言葉は違うということ。
日本語でもそう。

https://www.merriam-webster.com/
でいえば次の定義を参照。

break, 10.a-b
to fail in health, strength, vitality, resolve, or control
to become inoperative because of damage, wear, or strain

break down, 1.d
to succumb to mental or emotional stress
e.g., broke down and cried

つまり、(人が)「壊れる」ということ。

*****
あまり細かく考えなくてもいいとは思うが、
この歌詞のポイントは次のところ。

Something inside you is feeling like I do
感じてることは君と俺たぶん同じ

壊れていいよ = 自分が壊れそう

*****
でもコンサートでは大合唱。

(1985)
https://www.youtube.com/watch?v=qNxfPAF1frM

(1978)
https://www.youtube.com/watch?v=G1cm0QJ9MSo

(ついでに)
https://www.youtube.com/watch?v=QpG09PenZt8
(曲は1:30から)

独特の声、完璧な音感、独特なのに自然なメロディ、
ステージ上での不思議な余裕と存在感、ふつうなのに
時々カリスマ的に美しく見えるルックス。
中学生の頃からファンだった。

ギターのマイク・キャンベルもすごい。どの曲でも、
この曲にはこのソロしかない、というメロディを弾く。
しかも、どこかで聞いた、ということのないまったく
新しいメロディを。そして自分のリサイクルは絶対しない、
という。

*****
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Milton, "On Shakespeare" (1630)

ジョン・ミルトン
「シェイクスピアについて」 (1630年)

栄誉あるシェイクスピアの遺骨には不要です、
長年かけて石を積みあげることなど。
聖なる彼の亡骸を隠す必要はありません、
星を突き刺すピラミッドに。
そんなもの、〈記憶〉の最愛の子、〈名声〉の跡継ぎである
あなたの名を残すには脆すぎます。
わたしたちは驚きと賞賛を捧げます、
あなたが建てたあなた自身という永遠の記念碑に。
遅筆に悩む詩人を尻目に、
あなたは易々と紙葉に
計り知れぬほど神々しい詩行をあふれさせ、
すべての人の心に感銘を深く刻んできました。
思考から思考を奪われ、あなたの言葉で頭がいっぱいで、
わたしたちは大理石のように固まってしまいます。
そんなわたしたちに囲まれ、あなたは眠ります。
王たちが望んでも手にできない、そんな墓に。

*****
John Milton
"On Shakespear" (1630)

What needs my Shakespear for his honour'd Bones,
The labour of an age in piled Stones,
Or that his hallow'd reliques should be hid
Under a Star-ypointing Pyramid?
Dear son of memory, great heir of Fame, [5]
What need'st thou such weak witnes of thy name?
Thou in our wonder and astonishment
Hast built thy self a live-long Monument.
For whilst to th' shame of slow-endeavouring art,
Thy easie numbers flow, and that each heart [10]
Hath from the leaves of thy unvalu'd Book,
Those Delphick lines with deep impression took,
Then thou our fancy of it self bereaving,
Dost make us Marble with too much conceaving;
And so Sepulcher'd in such pomp dost lie, [15]
That Kings for such a Tomb would wish to die.

http://www.dartmouth.edu/~milton/reading_room/on_shakespeare/text.shtml

*****
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Lovelace, "From Prison"

リチャード・ラヴレイス
「アルシーアへ、牢獄より」

愛の神が自由に羽ばたいて
この部屋を舞う。すると
天使のような君のささやきが
鉄格子の向こうから聞こえる。
今ぼくを縛るのは鎖ではなく君の髪、
今ぼくをとらえるのは枷(かせ)ではなく君の瞳。
空を舞って恋する神々より
今ぼくは自由。

グラスにはあふれるワイン。
テムズの水で割ったりしない。
悩みのない頭に薔薇の冠。
心に燃えるは忠義の炎。
悲しみをワインに浸し、
祝福と乾杯を重ねる。
海の酒に酔う魚より
今ぼくは自由。

閉じこめられていてもぼくは
鳥のように高らかに歌う。
美しく、優しく、輝かしい
王の栄光を。
ぼくは歌う、最高の王、
永遠に偉大なれ、と
洪水を巻きおこす嵐より
今ぼくは自由。

壁が石でも牢獄ではない。
窓が鉄柵でも檻ではない。
罪のない穏やかな心にとって
ここはただの隠遁部屋。
愛は自由、
魂も自由。
空に舞いあがる天使より
今ぼくは自由。

*****
Richard Lovelace.
"To Althea, from Prison: Song"

WHEN Love with unconfined wings
Hovers within my Gates;
And my divine Althea brings
To whisper at the Grates;
When I lye tangled in her haire
And fettered to her eye;
The Gods that wanton in the Aire,
Know no such Liberty.

When flowing Cups run swiftly round
With no allaying Thames,
Our carelesse heads with Roses bound,
Our hearts with Loyall Flames;
When thirsty griefe in Wine we steepe,
When Healths and draughts go free,
Fishes that tipple in the Deepe,
Know no such Libertie.

When (like committed linnets) I
With shriller throat shall sing
The sweetnes, Mercy, Majesty,
And glories of my KING;
When I shall voyce aloud, how Good
He is, how Great should be;
Enlarged Winds that curle the Flood,
Know no such Liberty.

Stone Walls do not a Prison make,
Nor Iron bars a Cage;
Mindes innocent and quiet take
That for an Hermitage;
If I have freedome in my Love,
And in my soule am free;
Angels alone that sore above,
Injoy such Liberty.

http://www.luminarium.org/sevenlit/lovelace/altheaprison.htm

*****
キーワード:

不動心 apatheia
賢い人 sapiens
幸せな人 beatus ille
心の安らぎ ataraxia
セネカ Seneca
ホラティウス Horace
エピクロス Epicurus
アナクレオン Anacreon

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