goo



1
菫(すみれ)淡く
百合清く
薔薇眩(まばゆ)く
向日葵(ひまわり)強く
笑い歌い舞い、背伸びする

夢生まれ
夢走り
夢追われ
夢迷う
夢の日々、日々という夢

花褪(あ)せる、花は散る
夢褪せる、夢は散る

2
闇の夢
夢の海
川の夢
夢の道
夢から覚めた夢から覚められない

猫無邪気に
鹿軽く
獅子威張り
馬静かに
遊び逃げ戦い、旅をする

花は散る、花染める、雨の道
夢は散る、夢染める、朝の道

夢褪せる、夢は散る、夢染める

*****
1990?
20180114-21
20180221
20180713

*****
(曲)

https://drive.google.com/file/d/1Oe8bKLDKFB9NPxwDZIqKbqX7BdtpGxUi/view?usp=sharing

GT: 曲・ギター・声
MT: 声

19くらいの時につくった曲。
歌詞を改めて47で完成。
昔からの仲間と
音楽のある職場に
心から感謝。

*****
盗用・商用・悪用以外でしたらご自由に。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

詩と音楽 2018(デモ)

詩と音楽 2018(デモ)

https://drive.google.com/drive/folders/1C4yx4bfjdIl6OFGNzsQxTH-QXsegmFUr?usp=sharing

GT: 曲・ギター・声

*****
上にアップロードする作品のためのデモ集。
盗用・商用・悪用以外でしたらご自由に。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

From Aristotle, Poetics

アリストテレス
『詩学』より

1
叙事詩、悲劇、喜劇、酒の神の歌、笛や竪琴の伴奏でアポロンを称える音楽、これらは総じて模倣と理解していいだろう。

2
模倣の対象は人や人がおこなうことであり、また人には気高く尊い者と下品で卑しい者がいる。(そもそも人はその性格によっておよそこの二者にわけられる。つまり、善い者と悪い者に、である。) わたしたちが人を描くと、それは現実の人より善い者となったり悪い者となったり、あるいは現実そのままの人となったりする。これは絵でも同じでことである。

3
さらに三つめの違いとして、題材の模倣の仕方による分類がある。ことばという媒体が同じで、人という題材が同じでも、詩人はホメロスのように人を語りで描いたり、その人自身になりきって語ったり、あるいは劇にして複数の人をわたしたちの前で動かしたりできる。

4
詩とは人の本質に深く根ざす二つの要因から生まれたものと思われる。ひとつは模倣の本能である。これはこどもを見ても明らかであり、人と他の動物の違いは、人が生きもののなかでもっとも模倣的であり、ごく小さい頃から真似を通じて生きかたを学ぶことにある。もうひとつは、模倣されたものを見るのは楽しいということである。これは経験が証明している。直接見たら嫌なものであっても、それを正確に模倣すれば見て楽しいものとなる。たとえば、卑しい生物や死体などがそうである。というのも、知者のみならず限られた知力しかもたないふつうの人にとっても、ものを知ることが最大の喜びだからである。

詩は、作者の個性に従ってここで二つの道にわかれる。知的な者は気高いおこない、善い人々の行為を模倣して描く。くだらない者はより卑しい人々の行為を模倣して描く。後者が最初に書くのは人を罵るような作品であるが、前者の場合、それは神々あるいは名高い人々を称える歌である。

5
喜劇とは……より下賎な人を模倣して描くものである。これは必ずしも悪い人とはかぎらない。笑える者とはむしろ醜い者の一種であるのだから。笑いは、苦痛や損害をもたらさない類の人の欠点や醜さによって引きおこされる。たとえば、喜劇の仮面を見ればわかるだろう。それは醜くねじれているが、しかし苦痛に歪んではない。

6
これに対して悲劇とは深刻で重大で取り返しのつかない人のおこないを模倣して描くものである。その言葉は場面の要求に従ってさまざまな装飾を帯びる。哀れみと恐れの感情を引きおこす物語が語られるのでなく演じられ、そして見る者のうちのこれらの感情を浄化する。

悲劇においては物語の筋がもっとも重要なもの、いわばその魂である。登場人物は二の次でよい。絵でもそうである。いくら色がきれいでもぐちゃぐちゃに塗られているだけであるなら、人の顔を描いた炭の絵のほうが楽しい。

9
……詩人は、実際に起こったことではなく、蓋然性や必然性の法則に従って起こるかもしれないことを語る。詩人と歴史家の違いは、詩で書くか散文で書くかではない。真の違いは、あったことを書くかありうることを書くかである。詩は歴史より哲学的で高貴である。詩は普遍を語り、歴史は特殊を語るからである。ここでいう普遍とは、蓋然性や必然性の法則のなか特定の性質の人が特定の状況下でいう・すると考えられることである。詩は、登場人物に個別の名を与えながら、このような普遍を描くことを目的としているのである。

悲劇は……恐れと哀れみを掻きたてるできごとを模倣して描く。このような感情をもっとも強く掻きたてるのは、なんらかのできごとに突然襲われるという物語である。

11
事態の急変・どんでん返しとは、蓋然性・必然性の法則に従いつつ、登場人物を取り巻く状況が正反対へと一転することである。

13
認識・思い知ることとは、知らない状態から知っている状態への変化であり、思い知る内容が幸せなことであれば当事者間に愛を生み、不幸なことであれば憎しみを生む。このような認識の場面がもっとも効果的なのは、たとえば『オイディプス王』においてそうであるように、それが事態の急変に続く場合である。

(つづく)

*****
Aristotle
From Poetics

1
Epic poetry and Tragedy, Comedy also and Dithyrambic poetry, and the music of the flute and of the lyre in most of their forms, are all in their general conception modes of imitation.

2
Since the objects of imitation are men in action, and these men must be either of a higher or a lower type (for moral character mainly answers to these divisions, goodness and badness being the distinguishing marks of moral differences), it follows that we must represent men either as better than in real life, or as worse, or as they are. It is the same in painting.

3
There is still a third difference- the manner in which each of these objects may be imitated. For the medium being the same, and the objects the same, the poet may imitate by narration- in which case he can either take another personality as Homer does, or speak in his own person, unchanged- or he may present all his characters as living and moving before us.

4
Poetry in general seems to have sprung from two causes, each of them lying deep in our nature. First, the instinct of imitation is implanted in man from childhood, one difference between him and other animals being that he is the most imitative of living creatures, and through imitation learns his earliest lessons; and no less universal is the pleasure felt in things imitated. We have evidence of this in the facts of experience. Objects which in themselves we view with pain, we delight to contemplate when reproduced with minute fidelity: such as the forms of the most ignoble animals and of dead bodies. The cause of this again is, that to learn gives the liveliest pleasure, not only to philosophers but to men in general; whose capacity, however, of learning is more limited.

Poetry now diverged in two directions, according to the individual character of the writers. The graver spirits imitated noble actions, and the actions of good men. The more trivial sort imitated the actions of meaner persons, at first composing satires, as the former did hymns to the gods and the praises of famous men.

5
Comedy is, as we have said, an imitation of characters of a lower type- not, however, in the full sense of the word bad, the ludicrous being merely a subdivision of the ugly. It consists in some defect or ugliness which is not painful or destructive. To take an obvious example, the comic mask is ugly and distorted, but does not imply pain.

6
Tragedy, then, is an imitation of an action that is serious, complete, and of a certain magnitude; in language embellished with each kind of artistic ornament, the several kinds being found in separate parts of the play; in the form of action, not of narrative; through pity and fear effecting the proper purgation of these emotions.

The plot, then, is the first principle, and, as it were, the soul of a tragedy; Character holds the second place. A similar fact is seen in painting. The most beautiful colors, laid on confusedly, will not give as much pleasure as the chalk outline of a portrait.

9
It is, moreover, evident from what has been said, that it is not the function of the poet to relate what has happened, but what may happen- what is possible according to the law of probability or necessity. The poet and the historian differ not by writing in verse or in prose. . . .The true difference is that one relates what has happened, the other what may happen. Poetry, therefore, is a more philosophical and a higher thing than history: for poetry tends to express the universal, history the particular. By the universal I mean how a person of a certain type on occasion speak or act, according to the law of probability or necessity; and it is this universality at which poetry aims in the names she attaches to the personages.

But again, Tragedy is an imitation not only of a complete action, but of events inspiring fear or pity. Such an effect is best produced when the events come on us by surprise. . . .

11
Reversal of the Situation is a change by which the action veers round to its opposite, subject always to our rule of probability or necessity.

13
Recognition, as the name indicates, is a change from ignorance to knowledge, producing love or hate between the persons destined by the poet for good or bad fortune. The best form of recognition is coincident with a Reversal of the Situation, as in the Oedipus.

http://classics.mit.edu/Aristotle/poetics.html

*****
ここでいう詩(poetry)とはことばによる創作一般のこと。
これが詩の語源。そのなかで特に一定のリズムをもつ
言葉としての詩が verse.

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

宮崎・大分・熊本 2018

宮崎・大分・熊本
201821-24


高千穂峡(宮崎)
http://takachiho-kanko.info/sightseeing/takachihokyou.php



































台風のためボート営業は中止だった
(ふだんは恐ろしく混むとのこと)


*****
稲積水中鍾乳洞(大分)
http://www.inazumi.com/











































当然ながら青や緑は照明の色
しかし大興奮、高千穂峡よりよかった
自然恐るべし


*****
上色見熊野座神社・穿戸岩(うげといわ)(熊本)
http://www.town.takamori.kumamoto.jp/kankomap/kanko/sp/kamisikimikumanoimasujinja.html













これまた自然恐るべし


*****
白川水源(熊本)
https://www.minamiasokanko.jp/suigen-list/shirakawa-suigen.html












湧き水で砂が動く


*****
阿蘇山(熊本)











火口












砂千里






草千里


*****
阿蘇ファームランド(熊本)
https://asofarmland.co.jp/



「元気の森」の歪んだ道
2時間かけて確か38の運動装置を全部クリア




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

京都 201808

京都
201808


吉田神社
http://www.yoshidajinja.com/








*****
KYOTO ART HOSTEL kumagusuku
https://kumagusuku.info/#













ここに宿泊。
古くて新しい手づくりの
小さな空間が美しく楽しい。

食事もそう。古くて新しくて
手づくりで美しく楽しかった。


*****
二条城
http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/












内側から






















朝一で敷地内をひとめぐり。
二の丸御殿観覧開始前はとても静か。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Gay, The Shepherd's Week 5: Friday

ジョン・ゲイ
『羊飼いの月火水木金土』5
金曜: 悲しみの歌

馬鹿之助と貧士郎(まずしろう)

馬鹿之助
なあ、貧士郎、なんでそんな暗なっとん?
なんやその悲しそうな顔?
まあ確かに樫の木とかも先っぽ黄色なって、
風も冷たなって今年もお終いやなとは思うが。
にれの葉っぱも雨みたい降ってくるわ、
ぶなの木だってぼろぼろで泣いとるみたいや。
でもな、こんな季節かていいことあらへんわけやない。
りんごしぼり機とか見てみ? なみなみであわあわや。
な、ぐだぐだしとらんとさくらんぼの酒でも飲み行こか。
悲しいことなんりんごの酒で流してまえばええねん。

貧士郎
おおお、馬鹿之助! おまえおらんと
こんなとこまるで楽しないわ。
おれの悲しみ話したらおまえも悲しなるで。
涙ちょちょぎれるで。

馬鹿之助
は? 涙なんくそ食らえや。あそこの小屋行こ。
ごちゃごちゃいわんとそねっととかつくって遊ぼや。
さふらん谷の若子がおまえの笛吹いてくれるやろ。
おまえ歌うまいやん。丘のずっと向こうまで届くやん。
おれは旦那にいじめられたぐりぜるだの歌でもつくるわ。
泣かす歌で谷響かせたるねん。
ささ、貧士郎、屋根の下入れ。
ここならやぎも見えるさかいな。

貧士郎
そやな、楽しせんとな。むっちゃ
悲しい歌で谷底ぐわんぐわん響かせたるわ。
やぎの子らだって泣かせたる。
ほんま最悪や! 売り子の春ちゃんが死んでまった。

馬鹿之助
なんやて? 春ちゃん、死んだて? そら笑われへんわ!
おれも死んだも同然や。
相方死んだはとが森でくるっくーゆうとるみたいに
おれも歌であの子弔ったる。
売り子の春ちゃん……かわいかったな。
あの子ほんま最高やった。

朝露は悲しみの雫や。
夕露も牧場いっぱいの涙や。
ばっしゃんばっしゃんゆう川の水もみーんな涙や。
風は泣き声やな。うおーんうおーん、とかゆうてな。
毎年秋の雨の日には
木が泣くわ。
田舎の花も木の葉も散ればええ。
秋に売り子の春ちゃんが死んだんや。

どこほっつき歩いとっても春ちゃんの顔が見えるわ。
森や乳小屋や草小屋や草の山がおれたちの関係みんな知っとる。
あそこの森見るだけで
悲しゅうてまた血が凍りそうや。
しょっちゅうあの子と行ってたさかい。
腐った枝燃やしてたき火してな。
あの子のでっかい薪の束は
だいたいおれがかついでった。
はしばみの枝とかこの鎌でぶちって切り落としたって、
あの子の前掛けいっぱいに木の実とってやったりもしたな。
あの子の豚がどっか変なとこ行ったり、
どんぐり食い放題でのたうちまわってたりしたら、
そいつら小屋までおれが連れてったった。
口笛吹いて、それか、好きやで、とかいいながらな。

乳小屋の窓んとこ行けば
春ちゃんのかわいい顔見えそな気いする。
あのかわいい顔ほんまにあそこで見たもんな。
きれいなすかーふやずきんがよう似あってた。たまーに
ばたーをろうちゃうねんてくらいねりねりしてぐるぐる巻きしたり、
でかいかたまりにしてゆりの絵彫ったりしてたな。
濃いいくりーむもつくってた。ほんで
かたまった乳から乳清の川ぶしゃーっしたら海綿みたいなってな。
でも悲しいわ、もう聞かれへん、
豚が腹へったぶーぶーて乳小屋に集まってくるのんとか。
空っぽなった皿に春ちゃんがつぎ足すことももうあらへん。
豚に乳清がぶ飲みさせて太らせたろとかってな。
おまえら豚、ぶひぶひゆうて悲しいこと忘れたらええねん。
おまえらもおれと同じ、慰めてくれる唯一の人を失くしたんや。

納屋で殻さおびしばしやれば、
あの子ん手のふるいからもみがら飛んでたのん思い出すわ。
鳥もぎょうさん寄ってきて、
餌くれるあの子がおると思うとる。
しかしや、あの子はもうおらん。
鳥んとってもおれんとっても春ちゃんはおらんくなってしもうた。

大麦のわらの山んとこ歩けば、
いつもかわいいあの子がおれの心の目の前通ってく。
おれがわらの束つくってほうって、
それあの子が山に積んでったもんや。もう昔のことやがな。
あん時おれん心ははしからはしまで愛の神に占領されてまった。
せやからあまーいきっすで愛の気持ち伝えたんや。
あああああ! 春ちゃーん! あのわらの山はもうないんやな!
でも君のこと、おれは忘れへん!

畑かて泣けばええんや。悲しめばええんや。
ええにおいのさくら草とかもう咲かんでええねん。
きんぽうげとかいらんねん。ぺんぺん草だけでええねん。
ひなぎくもいらん。毒にんじんとか生やしとけばええ。
まりごーるどもええ。たんぽぽにしとけ。
売り子の春ちゃん、あんなええ子が死んだんやさかい。
羊飼いのぼうずたちは墓まいりせえ。
墓石にこう刻んどけ--
「売り子の春ここに眠る」……うあああ! うあああああん!
おまえらも泣いてええで、ぼうず。聖書読んどけ、人は草なんや。

貧士郎
ええ歌や。耳にしみるわ。
のど渇いた牛が澄んだ川の水飲んだみたいな気分や。
それか寒い冬仕事でへとへとな時のすーぷやな。
それか女の子にとってのけーきとかあめ玉やな。
ま、ええわ。おれも売り子の春ちゃんの歌歌うで。
ずっとずっと永遠に歌うんや。いくで。

売り子の春ちゃん死んだ時な、ちんちん切られた羊の鈴が
弔いの鐘みたいからんからん鳴ったんや。他の羊みんな下向いてまってな。
死番虫もかたたたたたてあの子の死知らせてたで。
こおろぎまで煙突隠れてりんりんゆうて泣いてたわ。
その前からな、不吉なからすがあの子ん小屋の屋根とまっててな、
枯れた声でかあかあゆうててやーな予感してたわ。
春ちゃんかわいがってたちいちゃい子羊なんかな、
春ちゃんが死んだ瞬間原っぱでこってーん倒れて死んでまった。
蜂なん腐った枝にぶんぶんぶんゆうて集まってたで。
名高のおばはん死んだ時とおんなしや。

あの子の死をどう語ればええんや? もう涙も出えへん。
あの子のベッドんとこにおっかさん来てな、
ほんで売り子の春ちゃんはこうゆうたんや。
間違いあらへん。嘘はゆわん。遺言やさかい。

おかん、鳥らに餌やらなあかんよ。
がちょうにはこどもの分もな。
妹にちゃんとやらせたって。ほんで朝には
あひるの子らんとこでとうきびまいたって。
小屋んなかの病気の子牛の世話も頼むな。
乳やって寒ないようにしたって。
あともういっこな、おかん、あっこの棚あるやろ、
そんなかにへそくりあんねん。
ぼろ布あけるとほんまもんの20しりんぐあるから、
牧師さんに10はろうてうちにお祈りしてもらって。
残りはおかんにやる。家や畑の仕事道具は
百合ちゃんにあげたって。ねえねの形見やって。
新品の麦わら帽子あるやろ。ふちっこがみどり色のやつな。
あれは珠ちゃんにやったって。たぶんにあうやろ。
刈り入れの時にずっとつこうてた革の酒入れは
貧士郎にあげて。この銀の指輪もな。
ぺにー銀貨三つと曲がった9ぺんすは、
愛の証やから馬鹿之助に送ったって。
ま、こんなようなことをあの子はゆうたんや。おかんは泣いてたわ。
ほんで静かにな、子羊みたいにおとなしくな、あの子は死んだんや。

みんなあの子好きやったさかい、遠からも近うからも
ぎょうさん葬式来てな。
男も女もみんなや、ろーずまりーの枝もってぞろぞろて、
牧師さんは暗い顔して前歩いてたわ。
墓着いたら、ろーずまりーやらみんな投げてな。
他にもひなぎくとかきんぽうげとか青いきくぢしゃとかな。

牧師さんが聖書読んで、
次は誰の番かわからへんとかゆうて、
ほんであの子の魂は絶対天国行けるからとかなんとか、
一時間砂時計じゃ足りんくらいほめまくってたわ。

ほんで春ちゃんの思い出に花輪つくったりしてな、
そいつは教会の空んなったあの子の席に飾ったる。
そいから柳の小枝で塀あんで墓を囲んでな、
人や家畜入れんようしたる。聖地やからな。
牧師さんとこの牛に掘り返されたらたまらんわ。
馬やら牛やらうろちょろさしとるさかい。

なんや、とぼとぼ歩いてきたらもうあの子のおかんの畑や。
できたてのりんご酒、しょうが入り熱々でもらってこか。
布造のじいさんようゆうとったさかいな、
泣きすぎるとのど渇いてしゃあない、てな。

牛に角と巻き毛があるかぎり、
女の子がやさしい手で乳しぼりするかぎり、
あひるが水かいて静かな湖を泳ぐかぎり、
でぶった豚が泥沼で沈みながらごろごろ遊ぶかぎり、
もぐらがぽろぽろの土で小さな丘をつくるかぎり、
おれら羊飼いは売り子の春ちゃん称えつづけるで。

このように田舎者たちは悲しみの歌を歌った。
そこへかわいい百合ちゃんが走ってやってきた。
二人はきれいな前掛けがおしゃれなこの子をつかまえて、
強引に飲み屋に連れて行った。百合ちゃんも嬉しそうだった。
そしてみなで飲み、くちづけをたくさん交わして悲しみを忘れた。
百合ちゃんが売り子の春ちゃんのかわりを務めることになったのである。

*****
John Gay
The Shepherd's Week, V
Friday: Or, the Dirge

BUMKINET. GRUBBINOL.

BUMKINET.
Why, Grubbinol, dost thou so wistful seem?
There's Sorrow in thy Look, if right I deem.
'Tis true, yon Oaks with yellow Tops appear,
And chilly Blasts begin to nip the Year;
From the tall Elm a show'r of Leaves is born,
And their lost Beauty riven Beeches mourn.
Yet ev'n this Season Pleasance blithe affords,
Now the squeez'd Press foams with our Apple Hoards.
Come, let us hye, and quaff a cheery Bowl,
Let Cyder New wash Sorrow from thy Soul.

GRUBBINOL.
Ah Bumkinet! since thou from hence wert gone,
From these sad Plains all Merriment is flown;
Should I reveal my Grief 'twould spoil thy Chear.
And make thine Eye o'erflow with many a Tear.

BUMKINET.
Hang sorrow! Let's to yonder Hutt repair,
And with trim Sonnets cast away our Care.
Gillian of Croydon well thy Pipe can play,
Thou sing'st most sweet, o'er Hills and far away.
Of Patient Grissel I devise to sing,
And catches quaint shall make the Vallies ring.
Come, Grubbinol, beneath this Shelter, come,
From hence we view our Flocks securely roam.

GRUBBINOL.
Yes, blithesome Lad, a Tale I mean to sing,
But with my Woe shall distant Valleys ring,
The Tale shall make our Kidlings droop their Head,
For Woe is me! — our Blouzelind is dead.

BUMKINET.
Is Blouzelinda dead? farewel my Glee!
No Happiness is now reserv'd for me.
As the Wood Pigeon cooes without his Mate,
So shall my doleful Dirge bewail her Fate.
Of Blouzelinda fair I mean to tell,
The peerless Maid that did all Maids excell.

Henceforth the Morn shall dewy Sorrow shed,
And Ev'ning Tears upon the Grass be spread;
The rolling Streams with watry Grief shall flow,
And Winds shall moan aloud — when loud they blow.
Henceforth, as oft as Autumn shall return,
The dropping Trees, when'er it rains, shall mourn;
This Season quite shall strip the Country's Pride,
For 'twas in Autumn Blouzelinda dy'd.

Where-e'er I gad, I Blouzelind shall view,
Woods, Dairy, Barn and Mows our Passion knew.
When I direct my Eyes to yonder Wood,
Fresh rising Sorrow curdles in my Blood.
Thither I've often been the Damsel's Guide,
When rotten Sticks our Fuel have supply'd;
There I remember how her Faggots large,
Were frequently these happy Shoulders charge.
Sometimes this Crook drew Hazel Boughs adown,
And stuff'd her Apron wide with Nuts so brown;
Or when her feeding Hogs had miss'd their Way,
Or wallowing 'mid a Feast of Acorns lay;
Th' untoward Creatures to the Stye I drove,
And whistled all the Way — or told my Love.

If by the Dairy's Hatch I chance to hie,
I shall her goodly Countenance espie,
For there her goodly Countenance I've seen,
Set off with Kerchief starch'd and Pinners clean.
Sometimes, like Wax, she rolls the Butter round,
Or with the wooden Lilly prints the Pound.
Whilome I've seen her skim the clouted Cream,
And press from spongy Curds the milky Stream.
But now, alas! these Ears shall hear no more
The whining Swine surround the Dairy Door,
No more her Care shall fill the hollow Tray,
To fat the guzzling Hogs with Floods of Whey.
Lament, ye Swine, in Gruntings spend your Grief,
For you, like me, have lost your sole Relief.

When in the Barn the sounding Flail I ply,
Where from her Sieve the Chaff was wont to fly,
The Poultry there will seem around to stand,
Waiting upon her charitable Hand.
No Succour meet the Poultry now can find,
For they, like me, have lost their Blouzelind.

Whenever by yon Barley Mow I pass,
Before my Eyes will trip the tidy Lass.
I pitch'd the Sheaves (oh could I do so now)
Which she in Rows pil'd on the growing Mow.
There ev'ry deale my Heart by Love was gain'd,
There the sweet Kiss my Courtship has explain'd.
Ah, Blouzelind! that Mow I ne'er shall see,
But thy Memorial will revive in me.

Lament, ye Fields, and rueful Symptoms show,
Henceforth let not the smelling Primrose grow;
Let Weeds instead of Butter-flow'rs appear,
And Meads, instead of Daisies, Hemlock bear;
For Cowslips sweet let Dandelions spread,
For Blouzelinda, blithesome Maid, is dead!
Lament ye Swains, and o'er her Grave bemoan,
And spell ye right this Verse upon her Stone.
Here Blouzelinda lyes — Alas, alas!
Weep Shepherds — and remember Flesh is Grass.

GRUBBINOL.
Albeit thy Songs are sweeter to mine Ear,
Than to the thirsty Cattle Rivers clear;
Or winter Porridge to the lab'ring Youth,
Or Bunns and Sugar to the Damsel's Tooth;
Yet Blouzelinda's Name shall tune my Lay,
Of her I'll sing for ever and for aye.

When Blouzelind expir'd, the Weather's Bell
Before the drooping Flock toll'd forth her Knell;
The solemn Death-watch click'd the Hour she dy'd,
And shrilling Crickets in the Chimney cry'd;
The boding Raven on her Cottage sate,
And with hoarse Croaking warn'd us of her Fate;
The Lambkin, which her wonted Tendance bred,
Dropp'd on the Plains that fatal Instant dead;
Swarm'd on a rotten Stick the Bees I spy'd,
Which erst I saw when Goody Dobson dy'd.

How shall I, void of Tears, her Death relate,
While on her Dearling's Bed her mother sate!
These Words the dying Blouzelinda spoke,
And of the Dead let none the Will revoke.

Mother, quoth she, let not the Poultry need,
And give the Goose wherewith to raise her Breed,
Be these my Sister's Care — and ev'ry Morn
Amid the Ducklings let her scatter Corn;
The sickly Calf that's hous'd, be sure to tend,
Feed him with Milk, and from bleak Colds defend.
Yet e'er I die — see, Mother, yonder shelf,
There secretly I've hid my worldly Pelf.
Twenty good Shillings in a Rag I laid,
Be ten the Parson's, for my Sermon paid.
The rest is yours — My Spinning-Wheel and Rake,
Let Susan keep for her dear Sister's sake;
My new Straw Hat that's trimly lin'd with Green,
Let Peggy wear, for she's a Damsel clean.
My leathern Bottle, long in Harvests try'd,
Be Grubbinol's — this Silver Ring beside:
Three silver Pennies, and a Ninepence bent,
A Token kind, to Bumkinet is sent.
Thus spoke the Maiden, while her Mother cry'd,
And peaceful, like the harmless Lamb, she dy'd.

To show their Love, the Neighbours far and near,
Follow'd with wistful Look the Damsel's Bier.
Sprigg'd Rosemary the Lads and Lasses bore,
While dismally the Parson walk'd before.
Upon her Grave the Rosemary they threw,
The Daisie, Butter-flow'r and Endive Blue.

After the good Man warn'd us from his Text,
That None could tell whose Turn would be the next;
He said, that Heaven would take her Soul, no doubt,
And spoke the Hour-glass in her Praise — quite out.

To her sweet Mem'ry flow'ry Garlands strung,
O'er her now empty Seat aloft were hung.
With wicker Rods we fenc'd her Tomb around,
To ward from Man and Beast the hallow'd Ground,
Lest her new Grave the Parson's Cattle raze,
For both his Horse and Cow the Church-yard graze.

Now we trudg'd homeward to her Mother's Farm,
To drink new Cyder mull'd, with Ginger warm.
For Gaffer Tread-well told us by the by,
Excessive Sorrow is exceeding dry.

While Bulls bear Horns upon their curled Brow,
Or Lasses with soft Stroakings milk the Cow;
While padling Ducks the standing Lake desire,
Or batt'ning Hogs roll in the sinking Mire;
While Moles the crumbled Earth in Hillocks raise,
So long shall Swains tell Blouzelinda's Praise.

Thus wail'd the Louts in melancholy Strain,
'Till bonny Susan sped a-cross the Plain;
They seiz'd the Lass in Apron clean array'd,
And to the Ale-house forc'd the willing Maid;
In Ale and Kisses they forget their Cares,
And Susan Blouzelinda's Loss repairs.

http://spenserians.cath.vt.edu/TextRecord.php?&action=GET&textsid=33873

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Browning, R, "Helen's Tower"

ロバート・ブラウニング
「ヘレンの塔」

ヘレンの塔、と聞いてまず思い出すのは、おそらく、
あのギリシャの美人がスカイアイ門からかつての
友を見つめた--彼らはみな彼女を憎み、同時に
彼女の美しさゆえに死に定められていた--という話かもしれません。

ですが、別の意味で心は飛びあがるでしょう、
この塔が捧げられたあなたを目にしたら!
ギリシャのヘレネと同様、あなたのお顔は見る者を
気高くします。でもヘレネと違い、みなが優しい目であなたを見ます。

あの憎しみの塔は遠く異国の地に倒れています。
昔の恥のはかない証として
砂に埋もれています。もとの砂に返ったのです。
ですが、愛の岩でできたあなたの塔には廃れる恐れがありません。
神ご自身がしっかり土台をつくってくれたからです、
朝の星たちがいっしょに歌っていたあの日に。

*****
Robert Browning
"Helen's Tower"

Who hears of Helen's Tower, may dream perchance
How the Greek Beauty from the Scaean Gate
Gazed on old friends unanimous in hate,
Death-doom'd because of her fair countenance.

Hearts would leap otherwise, at thy advance,
Lady, to whom this Tower is consecrate!
Like hers, thy face once made all eyes elate,
Yet, unlike hers, was bless'd by every glance.

The Tower of Hate is outworn, far and strange:
A transitory shame of long ago,
It dies into the sand from which it sprang;
But thine, Love's rock-built Tower, shall fear no change:
God's self laid stable earth's foundations so,
When all the morning-stars together sang.

http://www.sonnets.org/browninr.htm#300

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Browning, EB, "How Do I Love Thee?"

エリザベス・バレット・ブラウニング
ソネット43
「わたしはどれくらいあなたが好き?」

わたしはどれくらいあなたが好き? ちょっと考えてみる。
わたしの魂の届く深さと広さと高さいっぱいに
あなたが好き。目に見えない生きる目的と
最高の幸せを手探りしながら、いつもあなたが好き。
毎日あたりまえに必要なものと
同じくらい好き。太陽やろうそくの光みたいに。
自由にあなたを求めてる。人が権利を求めるように。
嘘偽りなく好き。褒められるのが嫌いな人のように。
昔、悲しいことが嫌だったのと同じくらい好き。
こどもの頃神さまを信じてたのと同じくらい好き。
昔好きだった聖人さまと同じくらい好き。
こういう気持ちを思い出すくらい好き。わたしの命と
笑いと涙をみんな捧げたくなるくらいあなたが好き。そして、
できれば、死んだ後、もっとあなたを好きになりたい。

*****
Elizabeth Barrett Browning (1806-61)
Sonnet 43
"How Do I Love Thee?"

How do I love thee? Let me count the ways.
I love thee to the depth and breadth and height
My soul can reach, when feeling out of sight
For the ends of being and ideal grace.
I love thee to the level of every day’s
Most quiet need, by sun and candle-light.
I love thee freely, as men strive for right.
I love thee purely, as they turn from praise.
I love thee with the passion put to use
In my old griefs, and with my childhood’s faith.
I love thee with a love I seemed to lose
With my lost saints. I love thee with the breath,
Smiles, tears, of all my life; and, if God choose,
I shall but love thee better after death.

https://www.poets.org/poetsorg/poem/how-do-i-love-thee-sonnet-43

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Symonds, JA, "The Vanishing Point"

ジョン・アディントン・シモンズ
「消失点」

蝙蝠(こうもり)が暗い湖を舞う。
そのかすかな声が
聞こえる人はごくわずか。
天地の幸せの歌、最後の声、
それが聞こえる人もごくわずか。
それは、誰にでも聞こえる神への歌に
心の耳が溺れていない人。むしろ
最高の美と呪いの槍に耳を貫かれた人。
そんな人には、結婚の歌も勝利の歌も、
神の賛歌も交響曲も、みな途切れて死ぬ。
彼らが求めるのは高く震える響き。張り詰めた、姿のない、
この世を超える、人の歌ならぬ歌。
鋭い、繊細な、天の、最高に美しい本物の歌。
震える星の光のように聞こえない歌。

*****
John Addington Symonds (1840–93)
"The Vanishing Point"

There are who, when the bat on wing transverse
Skims the swart surface of some neighbouring mere,
Catch that thin cry too fine for common ear:
Thus the last joy-note of the universe
Is borne to those few listners who immerse
Their intellectual hearing in no clear
Paean, but pierce it with the thin-edged spear
Of utmost beauty which contains a curse.
Dead on their sense fall marches hymeneal,
Triumphal odes, hymns, symphonies sonorous;
They crave one shrill vibration, tense, ideal,
Transcending and surpassing the world's chorus;
Keen, fine, ethereal, exquisitely real,
Intangible as star's light quivering o'er us.

http://www.sonnets.org/symonds.htm#300

*****
ロマン派以降の、神抜きで理想を描こうと試みるタイプの詩。
シェリー、キーツからの流れ。

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Shakespeare, Sonnet 129

ウィリアム・シェイクスピア
ソネット 129

恥ずかしいことをして男の精を浪費する、
それが性行為。行為にありつくため性欲は
詐欺をはたらき、人を殺し、血を流し、罪を犯す。
野獣のように抑制を知らず、不躾で無慈悲で、義に背く。
だが充たされたらただの塵(ごみ)。
理不尽に獲物を求め、獲物を手にしたら
理不尽に憎まれる。まるで針のついた餌、
呑みこむ者に対する嫌がらせ。
狂ったように追いかけて、そして手に入れて気が狂う。
行為の後、行為のなか、行為を求め、理性を失う。
行為中は天国、行為の後は地獄。
するまで幸せ、終わったら夢の泡。
以上は誰もが知っている。それでも誰もが
この地獄行きの天国に堕ちていく。

*****
William Shakespeare
Sonnet 129

The expense of spirit in a waste of shame
Is lust in action; and till action, lust
Is perjured, murderous, bloody, full of blame,
Savage, extreme, rude, cruel, not to trust,
Enjoy'd no sooner but despised straight,
Past reason hunted, and no sooner had
Past reason hated, as a swallow'd bait
On purpose laid to make the taker mad;
Mad in pursuit and in possession so;
Had, having, and in quest to have, extreme;
A bliss in proof, and proved, a very woe;
Before, a joy proposed; behind, a dream.
All this the world well knows; yet none knows well
To shun the heaven that leads men to this hell.

http://www.shakespeare-online.com/sonnets/129.html

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Meredith, Modern Love 26

ジョージ・メレディス
『今時の恋愛』26

傷を負っていない〈愛〉は空高く飛ぶ鷲のよう、
大地の上を羽ばたき、赤い夕暮れから
薔薇色の夜明けに向かって舞い上がる。捕まえようと
網をつくっても無駄。はるか遠くを彼は飛ぶ。
でも、矢に撃たれたら話は別。
痛みと疲れに自由を奪われる。
赤い血が滴って、鎖のように
大地に縛る。もう彼は遠くに行けない。
こうして〈愛〉は、ずる賢い蛇になる。
かつてぼくの胸には鷲がいた。
今は呪いの蛇がいる。
だから何もいわない君の心が読める。
真実を話す君の嘘が聞こえる。
ぼく自身は君のしたことを許すかもしれないけど、
でも我慢して。君は〈愛〉を傷つけたから、
その牙に噛まれて毒を注がれることになる。

*****
George Meredith
Modern Love 26

Love ere he bleeds, an eagle in high skies,
Has earth beneath his wings: from reddened eve
He views the rosy dawn. In vain they weave
The fatal web below while far he flies.
But when the arrow strikes him, there's a change.
He moves but in the track of his spent pain,
Whose red drops are the links of a harsh chain,
Binding him to the ground, with narrow range.
A subtle serpent then has Love become.
I had the eagle in my bosom erst:
Henceforward with the serpent I am cursed.
I can interpret where the mouth is dumb.
Speak, and I see the side-lie of a truth.
Perchance my heart may pardon you this deed:
But be no coward:--you that made Love bleed,
You must bear all the venom of his tooth!

http://www.sonnets.org/modern.htm#026

*****
16行の変則ソネット。
テーマは妻の浮気、結婚の破綻。
メレディスの最初の結婚を扱う詩集といわれる。

個人的には、恋愛・結婚について、こう熱くなる
感覚があまりわからない。訳していて刺激的、
とは思うが。

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。

ウェブ上での引用などでしたら、リンクなどのみで
かまいません。

商用、盗用、悪用などはないようお願いします。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Meredith, Modern Love 30

ジョージ・メレディス
『今時の恋愛』30

人とは何? 最初、人は動物で、次に
知恵ある存在に跳ね上がり、そして
いつか来る死の影、
墓碑銘の影のなか生きるようになる。
そんな人のところに〈愛〉がやってくる。まるで太陽王、
その光のなかで影は消える。
ぼくたちは支配者となり、命はあたたかく、
知恵と本能が一体となる。
でも、〈自然〉は考える--「人がわたしにいちばん
似ているのは、わたしについていちばん無知な時。だから
罰してやらないと」。こうして若い〈愛〉はどこか消え、
ぼくたちは目を覚ます。夢から醒めた恐怖に震えが止まらない。
賢い人とは〈自然〉を学ぶ人、
目を開けて生きるわずかな人、
科学的な動物になれる人。
このソネットを君の目に捧げよう。

*****
George Meredith
Modern Love 30

What are we first? First, animals; and next
Intelligences at a leap; on whom
Pale lies the distant shadow of the tomb,
And all that draweth on the tomb for text.
Into which state comes Love, the crowning sun:
Beneath whose light the shadow loses form.
We are the lords of life, and life is warm.
Intelligence and instinct now are one.
But nature says: 'My children most they seem
When they least know me: therefore I decree
That they shall suffer.' Swift doth young Love flee,
And we stand wakened, shivering from our dream.
Then if we study Nature we are wise.
Thus do the few who live but with the day:
The scientific animals are they.
Lady, this is my sonnet to your eyes.

http://www.sonnets.org/modern.htm#030

*****
16行の変則ソネット。
テーマは妻の浮気、結婚の破綻。

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

Coleridge, "Work without Hope"

サミュエル・テイラー・コールリッジ
「希望がなければ何をしても」

自然のなか、何かしていないものはない。なめくじでも
起きて出かけ、蜂はぶんぶん集まり、鳥は飛ぶ。
〈冬〉も外で居眠りしながら、
〈春〉の夢を見てにやにやしている。
ぼくだけ、ひとり何もしていない。
蜜もつくらず、恋もせず、巣もつくらず、歌わない。

岸にアマラントスが咲き誇り、
泉から神の酒があふれて川になる。
そう、アマラントスは咲く。みんなのために、
ぼく以外の人のために! 川も大きく流れ、そしてぼくから逃げていく!
色のない唇で、つやのない顔で、ぼくはただうろうろ歩く。
呪われたぼくの魂は重く鈍く眠ったまま。
希望がなければ何をしても、いわば、ざるに神の酒。
何も望まない、そんな希望は死ぬしかない。

*****
Samuel Taylor Coleridge
"Work without Hope"

All Nature seems at work. Slugs leave their lair—
The bees are stirring—birds are on the wing—
And Winter, slumbering in the open air,
Wears on his smiling face a dream of Spring!
And I, the while, the sole unbusy thing,
Nor honey make, nor pair, nor build, nor sing.

Yet well I ken the banks where amaranths blow,
Have traced the fount whence streams of nectar flow.
Bloom, O ye amaranths! bloom for whom ye may,
For me ye bloom not! Glide, rich streams, away!
With lips unbrighten’d, wreathless brow, I stroll:
And would you learn the spells that drowse my soul?
Work without Hope draws nectar in a sieve,
And Hope without an object cannot live.

https://www.poets.org/poetsorg/poem/work-without-hope

*****
変形ソネット。

*****
学生の方など、自分の研究/発表のために上記を
参照する際には、このサイトの作者、タイトル、URL,
閲覧日など必要な事項を必ず記し、剽窃行為のないように
してください。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )