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Smith, C, "The Glow Worm"

シャーロット・スミス
「蛍」

芳香を放つ夏の夜、
まだ新しい世界のなか、幸せな子は
蛾を追いかける。粉を散らして羽ばたく蛾。
ブルーベルを揺らす。きらめく露が滴る花。
知らないことばかりのこの子の目にふと入る、
輝く蛍。流れ星のように光っている、
草の川岸に。驚いて、嬉しそうに、大きな声で彼は言う、
「露の草に星がある! つかまえて帰る!」
こうして、寝る前に彼は露に濡れた花を摘み、
柔らかな花で光の贈りものを包む。
そして夢見る、妖精のランプでお部屋がきれい……
でも朝がきて、彼は愕然とする。
光の宝もの? 黒いゴミじゃん。
そう、輝く世界の幸せは続かない。冷たく色を失って、
吐き気をもよおす屑となる。

*****
Charlotte Smith (1749-1806)
"The Glow Worm"

WHEN, on some balmy breathing night of Spring,
The happy child, to whom the world is new,
Pursues the evening moth, of mealy wing,
Or from the heathbell beats the sparkling dew;
He sees before his inexperienc'd eyes,
The brilliant Glow Worm, like a meteor, shine
On the turf bank; --- amaz'd and pleas'd he cries
'Star of the dewy grass! --- I make thee mine!'.
Then, ere he sleep, collects 'the moisten'd' flow'r,
And bids soft leaves his glittering prize enfold,
And dreams that fairy lamps illume his bow'r:
Yet with the morning, shudders to behold
His lucid treasure, rayless as the dust;
So turn the world's bright joys, to cold and blank disgust.

https://www.eighteenthcenturypoetry.org/works/n22cs-w0580.shtml

*****
最後の行だけ12音節。訳は2行。

*****
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Smith, "At Middleton in Sussex"

シャーロット・スミス
「ソネット--サセックス・ミドルトンの教会のお墓で」

無言の月に支配され、
彼岸の暴風と一緒になって、
自制を忘れた高波が
怯える陸に襲いかかって圧倒する。
西の洞穴から立ちのぼる荒い突風で
巨大な波が目覚め、うねり、押し寄せる。
そして草むらから村人の死体をほじり出す、
墓場の沈黙と安らぎを打ち破って。
岸では貝殻・海藻と入りまじった
骨が、あああ! 何度も波に打たれて白くてきれい!
唸る風も海の音も死体には聞こえない。
風土火水の戦争は、もう彼らに関係ない。
惨めなわたし、長い人生の嵐に潰れそうなわたしは、
そんな死体の安らぎが羨ましくて、見つめる目が離せない。

*****
Charlotte Smith
"Sonnet Written in the Church Yard at Middleton in Sussex"

Pressed by the moon, mute arbitress of tides,
While the loud equinox its power combines,
The sea no more its swelling surge confines,
But o'er the shrinking land sublimely rides.
The wild blast, rising from the western cave,
Drives the huge billows from their heaving bed,
Tears from their grassy tombs the village dead,
And breaks the silent sabbath of the grave!
With shells and sea-weed mingled, on the shore
Lo! their bones whiten in the frequent wave;
But vain to them the winds and waters rave;
They hear the warring elements no more:
While I am doomed--by life's long storm oppressed,
To gaze with envy on their gloomy rest.

http://english.unl.edu/sbehrendt/courses/4802/
Smith%20Church-yard.htm

*****
キーワード:
感受性 sensibility
心の安らぎ ataraxia
エピクロス Epicurus
ホラティウス Horace
ルクレティウス Lucretius
無感情 apathy
美徳 virtue
ストア派 the Stoics
セネカ Seneca

*****
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Smith, ("Poor melancholy bird")

シャーロット・スミス
(「かわいそうな憂鬱の鳥」)

かわいそうな憂鬱の鳥、あなたは一晩中、
月に、自分にあったつらいことを話してる。
どうしてそんな美しく悲しい声で歌うの?
どうしてあなたの歌はそんなに悲しいの?

もの思いと空想に耽って、考えてみる、
あなたの小さな胸からあふれる歌の意味を。
いつも、露の降りる夕暮れ時に巣から出てきて、
〈夜〉にむかってあなたが歌う破滅の歌の意味を。

昔、あなたは、血の気のない〈悲しみ〉に襲われてしまったのよね。
今は自由に森を飛んでいられるようになったけど。
それとも、友だちからひどい目にあったのかしら。
恋に破れて死んでしまったのかしら。
ああ! 悲しい歌を歌うあなた! あたしも同じ運命なの。
ため息をつきながら、歌うしかないの。あなたみたいに!

* * *
Charlotte Smith
("Poor melancholy bird")

Poor melancholy bird, that all night long
Tell'st to the moon thy tale of tender woe;
From what sad cause can such sweet sorrow flow,
And whence this mournful melody of song?

Thy poet's musing fancy would translate
What mean the sounds that swell thy little breast,
When still at dewy eve thou leav'st thy nest,
Thus to the listening night to sing thy fate.

Pale Sorrow's victims wert thou once among,
Tho' now releas'd in woodlands wild to rove,
Or hast thou felt from friends some cruel wrong,
Or diedst thou martyr of disastrous love?
Ah! songstress sad! that such my lot might be,
To sigh and sing at liberty--like thee!

* * *
夜にきれいな声で歌う鳥、ナイティンゲールのこと。

オウィディウスの『変身物語』にあるピロメラの話かと
思わせておいて実は違う、という。

* * *
英語テクストは次のページより。
http://www.theotherpages.org/poems/smith01.html

* * *
(あくまで私の理解と好みによるものですが)
内容と雰囲気をわかりやすく伝えるために、
自由に日本語訳をつくっています。
逐語訳的ではありませんのであしからず。

使用している辞書はOxford English Dictionary(のみ)。

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