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Shelley, "Intellectual Beauty"

パーシー・B・シェリー (1792-1822)
「存在しない美の讃歌」

何か、おそれ多くも見えない力の影が、
見えないながらも、わたしたちのあいだに流れている--この
うつろいの世界に、うつろいの羽にのって、やってきている。
花から花へ、静かに、こっそり流れてまわる夏の風のように。
--松のしげる山の向こうに降りそそぐ月の光のように、
それは、うつろう一瞬の光のようにやってきて、
人々ひとりひとりの心と顔を照らす。
まるで夕暮れの色と音楽のように--
遠くまで照らす星あかりのなかの雲のように--
消えてしまったが、耳に残っている音楽のように--
すべてのもの、美しいがゆえに愛され、
でも、不思議であるがゆえにさらに愛される、そんなすべてのもののように。
(1-12)

〈美〉の精、あなたは神聖なものにする、
あなたの輝きを浴びたものすべてをあなた自身の色で、
人の思考も、姿もすべて。あなたはどこに行ってしまった?
どうしてあなたは去ってしまう? わたしたちの世界、
この広く暗い涙の谷を、虚ろなまま見捨てて?
なぜ、日の光はいつも
向こうの山の川の上に虹を織りなしていてくれない?
なぜ一度見えたものが、消えたり、色あせたりする?
なぜ恐れ、夢、死、誕生が、
大地を照らす日の明かりに、
このような影を投げかける? なぜ人は、これほど強く
愛し、また憎む? なぜこれほど深い絶望に沈み、また強い希望を抱く?
(13-24)

あったためしがない、どこか高いところにある世界からの声が、
これらの問いへの答えを、賢者や詩人に与えたことなど。
だから「神」、「天使たち」、そして「天国」という言葉がつくられた。
彼らの無駄な試みの記録。
力のない呪文--これらではとり除けない、
わたしたちが聞くことすべて、見るものすべてから、
不確かさ、偶然性、そして変化を。
あなたの光だけが--山の上を流れる霧のように、
夜の風が運んでくれる音楽、
何か静かな楽器の弦の音のように、
真夜中の川を照らす月の光のように--
美と真理を与えてくれる、生という落ち着かない夢に。
(25-36)

愛、希望、自信、これらは雲のように去っていき、
また時にやってくる。ふとした時に与えられる。
人は神のように不死で、全能となれるはず、
もしあなたが、不思議な、しかし威厳ある姿で、
輝く従者たちとともに、人の心のなかに揺るがぬ支配を築いたなら。
共感を伝えるあなた、
恋人たちの瞳に満ち欠けする、そんな共感を--
人の思考を養うあなた--
まるで死にかけた炎を生き返らせる闇のように!
そっと去って行かないで。影のようにそっとやって来たときのように。
去って行かないで--墓、死が、
生や恐れと同じように、暗い現実となってしまうから。
(37-48)

少年だった頃、わたしは霊的存在を探し求め、走りまわった。
見えない誰かがいそうな多くの部屋、洞窟、廃墟を。
それから星あかりの下の森を。恐る恐る、
死に去った者たちとの深遠なる対話を求めて。
若い頃飽きるほど聞かされていた、有害なものたちの名を呼んでみた。
返事はなかった--彼らはあらわれなかった--
そして、この世における運命について
思いを深くめぐらしていたとき、あの心地よい時間、風が
生きているものすべてに求愛し、つぼみや
咲きはじめている花たちについて知らせてくれる時間に--
突然、あなたの影が降りてきた!
わたしは高く大きな叫びをあげ、そしてわれを忘れて手と手を握しめた!
(49-60)

わたしは誓った、自分の力を捧げることを、
あなたと、あなたのまわりの者たちに--この誓いをわたしは破っていないはず?
胸の鼓動を高ぶらせ、川のように涙を流しながら、今でも
わたしは、はるかかなたの霊たちを
ひとりひとり声なき墓から呼び出し、そして彼らと
熱き学び、あるいは愛のよろこびに満ちた幻の部屋で、
夜よりも夜ふかししたりする。夜が嫉妬するくらいに--
彼らは知っている。わたしの目がよろこびに輝くとき、
それはいつも、あなたが与えてくれる希望のためだと。あなたが
この世界を隷属の暗闇から解放してくれるという希望、
あなたが--ああ、おそれ多き〈美〉よ!--
これらの言葉であらわせないものを与えてくれるという希望のためだと。
(61-72)

日の光はより神聖に、より澄んで静かに輝く、
真昼を過ぎた後に。きれいな音楽が
秋にはある。空に反射する光の輝きも。
夏のあいだには聞こえない音楽、見えない輝きが。
まるで夏にはありえなかったような、まるで本当になかったかのような音楽と輝きが!
ちょうどそのように、力あるあなた、自然の真理のように
若い頃のわたしに降りてきた
あなたに、わたしのこれからの生を静かで澄んだものに
してほしい--あなたと、
あなたを垣間見せるすべてのものを信仰する者として。
あなた、美しき〈精〉の不思議な力にしばられ、
みずからをおそれ敬い、そして人類すべてを愛するようになった者として。
(73-84)

* * *

Percy Bysshe Shelley
"Hymn to Intellectual Beauty"

1.
The awful shadow of some unseen Power
Floats though unseen amongst us,---visiting
This various world with as inconstant wing
As summer winds that creep from flower to flower.---
Like moonbeams that behind some piny mountain shower, _5
It visits with inconstant glance
Each human heart and countenance;
Like hues and harmonies of evening,---
Like clouds in starlight widely spread,---
Like memory of music fled,--- _10
Like aught that for its grace may be
Dear, and yet dearer for its mystery.

2.
Spirit of BEAUTY, that dost consecrate
With thine own hues all thou dost shine upon
Of human thought or form,---where art thou gone? _15
Why dost thou pass away and leave our state,
This dim vast vale of tears, vacant and desolate?
Ask why the sunlight not forever
Weaves rainbows o'er yon mountain river,
Why aught should fail and fade that once is shown, _20
Why fear and dream and death and birth
Cast on the daylight of this earth
Such gloom,---why man has such a scope
For love and hate, despondency and hope?

3.
No voice from some sublimer world hath ever _25
To sage or poet these responses given---
Therefore the names of God, and ghosts, and Heaven,
Remain the records of their vain endeavour,
Frail spells---whose uttered charm might not avail to sever,
From all we hear and all we see, _30
Doubt, chance, and mutability.
Thy light alone―like mist o'er mountains driven,
Or music by the night wind sent
Through strings of some still instrument,
Or moonlight on a midnight stream, _35
Gives grace and truth to life's unquiet dream.

4.
Love, Hope, and Self-esteem, like clouds depart
And come, for some uncertain moments lent.
Man were immortal, and omnipotent,
Didst thou, unknown and awful as thou art, _40
Keep with thy glorious train firm state within his heart.
Thou messenger of sympathies,
That wax and wane in lovers' eyes---
Thou---that to human thought art nourishment,
Like darkness to a dying flame! _45
Depart not as thy shadow came
Depart not---lest the grave should be,
Like life and fear, a dark reality.

5.
While yet a boy I sought for ghosts, and sped
Through many a listening chamber, cave and ruin, _50
And starlight wood, with fearful steps pursuing
Hopes of high talk with the departed dead.
I called on poisonous names with which our youth is fed;
I was not heard---I saw them not---
When musing deeply on the lot _55
Of life, at that sweet time when winds are wooing
All vital things that wake to bring
News of buds and blossoming,---
Sudden, thy shadow fell on me;
I shrieked, and clasped my hands in ecstasy! _60

6.
I vowed that I would dedicate my powers
To thee and thine---have I not kept the vow?
With beating heart and streaming eyes, even now
I call the phantoms of a thousand hours
Each from his voiceless grave: they have in visioned bowers _65
Of studious zeal or love's delight
Outwatched with me the envious night---
They know that never joy illumed my brow
Unlinked with hope that thou wouldst free
This world from its dark slavery, _70
That thou―O awful LOVELINESS,
Wouldst give whate'er these words cannot express.

7.
The day becomes more solemn and serene
When noon is past---there is a harmony
In autumn, and a lustre in its sky, _75
Which through the summer is not heard or seen,
As if it could not be, as if it had not been!
Thus let thy power, which like the truth
Of nature on my passive youth
Descended, to my onward life supply _80
Its calm---to one who worships thee,
And every form containing thee,
Whom, SPIRIT fair, thy spells did bind
To fear himself, and love all human kind.

* * *

タイトル
Intellectual
(五感ではなく)知性や精神でしかとらえることが
できない、物質的に存在しない(OED 2)。

Intellectual Beauty
詩自体にも出てくるように、「神や霊的存在や天国」に
とってかわるべきであるような、人間の感覚、知覚、
思考を超越したもの。神的なものだから「讃美歌」(hymn)。

ワーズワースの「オード」にも見られる、このような
超越論的な思考・志向は、従来「ロマン派的」とされてきた
もののひとつ。

6 glance
一瞬光をきらめかせるような突然の動き。一瞬きらめく光(OED 3)。

27
スタンザ2の後半の、誰にも答えられない問いに答えを
与えるものとして、神などの存在が捏造されてきた、ということ。
この詩が最初にExaminer誌上で発表されたときには、
"God, and ghosts, and Heaven" は
"Demon, Ghost, and Heaven" となっていた。
(あからさまなキリスト教批判に見えないように。おそらく、
シェリーの意に反するかたちで。) これをシェリーが自筆で
修正。

27 ghosts
肉体をもたない霊的存在(OED 5)。単数形のGodと
Heavenで、ここの思考の枠がキリスト教であることが
示されているので、ここでは天使たち。

27-28
神や天使などに頼る宗教的な思考では、スタンザ2の後半に
あるような人知を超える問いに対して、説得力のある答えが
与えられない、ということ。

構文は、以下の通りだが、流れをとって上のように意訳。
主語: the names of Demon, Ghost, and Heaven
動詞: Remain
補語: the records of their vain endeavour

29 Frail spells
"God, and ghosts, and Heaven" という、実を
ともなわない言葉のこと。

30-36
いいかえると、次のような内容--

この世における人の生は不確かで、偶然に支配され、
変化に富み、それゆえ人は常に不安を抱えているが、
「存在しない美」の輝きが、そんな生を美しく
(なんらかの意味で)正しいものにしてくれる。
たとえば、流れる霧や月に照らされた川の光景など
美しいものを見たり、静かな弦楽器の音楽など
美しいものを聴いたりすると心が落ち着くのと同じように。

37 Love, Hope, and Self-esteem
キリスト教の三大美徳であるLove, Hope, and Faithの
パロディ。神に対する信仰ではなく、自分への信頼が
大切、ということ。

38 uncertain
いつおこるかわからない(OED 1a)。
おこるかどうか確かでない、偶然に依存する(OED 2a)。

38
分詞構文: lent for some uncertain moments.
(Love, Hope, and Self-esteem が come するときの
状態を説明。)

38 lend
「貸す」、という英和辞書にある訳語より、「一時的に与える」という
英英辞典の定義で考えたほうが、正確なニュアンスで理解できる。
どのようなものであれ、英語を用いる、あるいは英語に関わる職を
考えている学生の方などは、ぜひ。

学部生や、現代英語だけでいい方:
『オックスフォード現代英英辞典』
『ロングマン現代英英辞典』
『コウビルド英英辞典』 など。

院生や、より専門的な文章を扱う方:
OED(Oxford English Dictionary)が必須。
(CD-ROM版で以前は70,000円ほどしたが、今では25,000円ほど。)

39-41
仮定法過去の文。いいかえると、たとえば--
If thou kept firm state within his [= man's] heart
with thy glorious train, Man would be immortal and
omnipotent.

[U]nknown and awful as thou art は譲歩(文法書などで
こういうはず)の表現。= Though thou art unknown and awful.

上の日本語訳は、雰囲気重視で意訳。40-41行を直訳するなら--
あなたは人知の及ばぬ、おそれ多い存在だが、そんなあなたが
輝く従者たちとともに、人の心のなかに揺るがぬ支配を築いたなら。

41 state
高位、支配的な地位や役職(OED 16a-c)。

42
人の気持ちが伝わるのは「存在しない美」があるから、ということ。

45
消えかけていて、明るい光の下では見えないような炎も、
暗がりのなかでは燃えているのが見える、というたとえ。

つまり、「存在しない美」とは、消えかけの炎のように弱い人の
思考がまだ確かに燃えていることを教えてくれる、あるいは
すこしでも大きく燃えているように見せてくれる、そんな暗がりの
ようなものである、ということ。

47-48
キリスト教において、肉体は死んでも魂は死なない。
(よき信徒の魂は、最後の審判を経て、天に昇って永遠に生きる。)

このような永遠の生を与えるキリスト教的な神に代わるものとして
「存在しない美」を想定しているので、「行かないで」、「死を現実に
しないで」。

49-72
スタンザ5-6のおおまかな流れは、過去の人の霊を呼び出すのに
キリスト教的な神ではダメ、「存在しない美」の力によって
それが可能になった、ということ。

「過去の人の霊を呼び出す」といっても、オカルト的、
降霊術的なものではなく、65行目の studious zeal
(学術的に熱い思い、知への献身、強い欲望)から
うかがわれるように、たとえば古代の哲学者との
時空を超えた対話、まるで著者たちと対話をしているかのように
いきいきとしたかたちで過去の著作を理解すること、
というような意味。

つまり、「存在しない美」のおかげで、自分は知的に
覚醒した、ということ。

(ただ、60行目、64-65行目とオカルト路線でつながるように
なっている。)

53 poisonous names
27行目にあるthe names of God, and ghosts, and Heaven
などのこと。

54 them
49行目のghosts, 52行目のthe departed deadのこと。

60
("I" について、こういうことを平気で書くのがシェリー。)

[S]hriekとは、恐怖や痛みのためにあげる金切り声。
「存在しない美」が霊(ghost)的で、ある意味恐ろしい
ものであるかのような表現。

63 streaming eyes
("I" について、こういうことを平気で書くのがシェリー。)

64 hour[s]
一時間のあいだに進む距離(マイル)(OED 1d)。
1798年からの例文にあるように、1 hour = 3.5 miles で
計算すると、ここでいわれている距離は、1000 x 3.5 = 3,500 miles.
1 mile = 1,609.344m で計算すると、これは
5,632,704m = 5,632.704km.

(参考までに、地図上でざっと見たところ、北海道の北端から
沖縄までだいたい3,000km.)

73-81
真昼=夏=若い頃、午後(夕方?)=秋=現在とこれから、
というかたちで、一日と一年と生涯を重ねて表現。

75 lustre
反射した光の輝き、光沢(OED 1a)。夏はみずから
ギラギラ輝いているが、秋は反射による光で静かに全体的に
輝いている、というような対比。

77
秋の調和した音楽と静かな輝きが、実は夏のなかに
すでにあった、というような表現。つまり、現在および
これからの生涯にほしいといっているような輝きと静けさの
原型のようなものは、若い頃の自分の内にすでにあったはず、
ということ。

78-80
おそらく、56-59の内容をいいかえた表現。どちらも、
かつてどのように「存在しない美」を経験したかの説明。

56-59では、風が生きているものすべてに求愛するような「とき」、
風がつぼみや咲きはじめている花たちについて知らせてくれる「とき」に、
「存在しない美」の影が降りてきた、といっている。

ここでは、風が生きているものすべてに求愛する「こと」、
風がつぼみや咲きはじめている花たちについて知らせる「こと」を
「自然の真理」といいかえ、そしてそのようなものとして
「存在しない美」が降りてきた、といっている。

* * *

英語テクストは、The Complete Poetical Works of
Percy Bysshe Shelley (1914), Vol. 2
(http://www.gutenberg.org/ebooks/4798)のものをベースに、
Romantic Poetry: Blackwell Anthology (2008) のものを
参考に編集。

後者は、1817年版に、さらにシェリー自身が加えた修正を
反映させたものとのこと。

* * *

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Lovelace, "Her Reserved Looks"

リチャード・ラヴレイス (1618-1657)
「どっちつかずのまなざし」

ルーカスタ、不機嫌にぼくをにらんでください。ぼくを処刑してください。
それとも、ほほえんで、ぼくを生きさせてください。
困ったことに、どちらともいえないあなたのまなざしは、
ぼくを処刑しそうで、でも、赦してくれそうだったりもします。
あなたは、ぼくたちの運命を幕の向こうに隠していて、
でもぼくたちは、判決を聞く前に、それをうっすら感じています。
ちょうど一枚の絵のなか、
天使がここに、悪魔がそこに、いるようにです。

* * *

Richard Lovelace
"Her Reserved Looks"

Lucasta frown and let me die,
But smile and see I live;
The sad indifference of your Eye
Both kills, and doth reprieve.
You hide our fate within its screen,
We feel our judgment ere we hear:
So in one Picture I have seen
An Angel here, the Divel there.

* * *

恋愛のはじまりのときにごくありがちなことを、
とてつもなく大げさに、生死のかかった問題として。

(もちろん、当事者にとっては、ある意味、
比喩的にそうかもしれないわけだが。)

* * *

2 But
逆に、そうではなく(OED 23)。

7 So
= As(OED 17aだと思うが、14世紀までの例しかない)。

* * *

英語テクストは、Lucasta (1659, Wing L3241)より。

* * *

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Crashaw, "On the Water of Our Lord's Baptism"

リチャード・クラショー (1613-1649)
「われらが主を洗礼した水について」

一滴一滴の幸せな水が、主の手足にふれて
洗礼されている。彼を洗礼しながら。
主の手足にふれているとき、ひとつひとつの水滴は宝石のよう。
そこから落ちるとき、それは涙のよう。

* * *

Richard Crashaw
"Divine Epigrams: On the Water of Our Lords Baptisme"

Each blest drop, on each blest limme,
Is washt it selfe, in washing him:
Tis a Gemme while it stayes here,
While it falls hence 'tis a Teare.

* * *

4
水滴が涙のように落ちるという比喩に加え、
キリストのからだから離れて、それが悲しんでいる
ということ。

* * *

実際にそんな作品がぱっと浮かぶわけではないが、
ラヴ・ソングにもありそうなネタ。

(タイトルと、1行目の二つ目のblestをfairなどに
変えたら、そのままいける。)

* * *

英語テクストは、Steps to the Temple: Sacred Poems, with Other Delights
of the Muses (1646, Wing C6836) より。

* * *

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道端アート/素人アート (10)

道端アート/素人アート (10)



白と緑の空間



こどもの国の落書き(無断掲載にて失礼)
末はミロかカンディンスキーか。


* * *

画像は私が撮影したもの。

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Burns, "Ae Fond Kiss"

ロバート・バーンズ (1759-1796)
「やさしいキスを一回」

やさしいキスを一回、そして別れよう。
さよならを一回、そして永遠に別れよう。
心臓からしぼりとられた涙で乾杯して、君に愛を誓うよ。
ため息とうめき声を武器にして君を攻めるよ。
不運で悲しい、なんていわせない。
希望の星が残されている人には。
ぼくには、楽しげにキラキラ輝いて照らしてくれる星なんてない。
暗い絶望で、ぼくのまわりは夜のように暗い。

ぼくが彼女だけを好きなのはしかたがない。
ナンシーは最強だから。
あの子を見たら、愛さずにはいられない。
あの子だけを、しかも永遠に、愛さずにはいられない。
ぼくたちがこんなに深く愛しあっていなかったなら、
ぼくたちがこんなに盲目に愛しあっていなかったなら、
出会っていなかったなら--別れていなかったなら、
心破れることなどなかったのに。

さよなら、最高の人、いちばん美しい人。
さよなら、最高の人、いちばん愛しい人。
すべて君のものとなるように、よろこびと富が。
安らぎと、うれしさと、愛と、楽しみが。
やさしいキスを一回、そしてさよなら。
さよならを一回、そして永遠にさよなら。
心臓からしぼりとられた涙で乾杯して、君に愛を誓うよ。
ため息とうめき声を武器にして君を攻めるよ。

* * *

Robert Burns
"Ae Fond Kiss"

I.
Ae fond kiss, and then we sever;
Ae fareweel, and then for ever!
Deep in heart-wrung tears I’ll pledge thee,
Warring sighs and groans I’ll wage thee.
Who shall say that fortune grieves him
While the star of hope she leaves him?
Me, nae cheerfu’ twinkle lights me;
Dark despair around benights me.

II.
I’ll ne’er blame my partial fancy,
Naething could resist my Nancy;
But to see her, was to love her;
Love but her, and love for ever.---
Had we never lov’d sae kindly,
Had we never lov’d sae blindly,
Never met---or never parted,
We had ne’er been broken hearted.

III.
Fare thee weel, thou first and fairest!
Fare thee weel, thou best and dearest!
Thine be ilka joy and treasure,
Peace, enjoyment, love, and pleasure!
Ae fond kiss, and then we sever;
Ae farewell, alas! for ever!
Deep in heart-wrung tears I’ll pledge thee,
Warring sighs and groans I’ll wage thee!

* * *

(スコットランド語: 英語)

Ae: One
Naething: nothing
Sae: so
Ilka: each, every

* * *

3 pledge
乾杯して友情や忠誠を・・・・・・に誓う(OED 5)。

4 wage
質、抵当として(約束などを保証するものとして)預ける(OED 1)。
Wage war: 戦争をする(OED 10)。

これらが混ざって、「戦うため息とうめき声を君においていくよ」
I’ll wage thee Warring sighs and groans

9 partial
一方の側を支持する、えこひいきする、不公平な(OED A.I.1)。

9 fancy
好きという根拠のない気持ち(OED 8a-b)。

* * *

英語(スコットランド語)テクストはThe Complete Works of
Robert Burns (1855) より。
http://www.gutenberg.org/ebooks/18500

* * *

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de la Mare, "Bunches of Grapes"

ウォルター・デ・ラ・メア (1873-1956)
「ブドウをたくさん」

「ブドウをたくさん」、とティモシー。
「ピンクのザクロ」、とエレイン。
「わたし、ミルクのデザートとクランベリー・タルトが
いい」、とジェイン。

「クロタネソウ」、とティモシー。
「白いサクラソウ」、とエレイン。
「わたし、ナデシコとモクセイソウの花束が
いい」、とジェイン。

「金の戦車」、とティモシー。
「銀の羽」、とエレイン。
「わたし、干し草を運ぶ車にのってデコボコ道を
いきたい」、とジェイン。

* * *

Walter de la Mare
"Bunches of Grapes"

'Bunches of grapes,' says Timothy;
'Pomegranates pink,' says Elaine;
'A junket of cream and a cranberry tart
For me,' says Jane.

'Love-in-a-mist,' says Timothy;
'Primroses pale,' says Elaine;
'A nosegay of pinks and mignonette
For me,' says Jane.

'Chariots of gold,' says Timothy;
'Silvery wings,' says Elaine;
'A bumpity ride in a wagon of hay
For me,' says Jane.

* * *

英語テクストはSongs of Childhood (1902) より。
http://www.gutenberg.org/ebooks/23545

* * *

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道端アート/素人アート (9)

道端アート/素人アート (9)



日光東照宮のどこかの門



近所の公園の何か



近所の体育館の壁



身内のアーティストS



空飛ぶイルカ

* * *

画像は私が撮影したもの。

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こどもの国(神奈川・東京)

こどもの国
Children's Land
http://www.kodomonokuni.org/
20120909/1007



花壇と空



きゅうり自転車



おり(?)が回転する自転車











トンネル



ボート



いかだ



アスファルトに落書き

* * *

写真は私が撮影したもの。

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