9月17日(日) 7:00~13:00 野島崎沖 逸郎
結果から先に書きましょう。
カジキ、ついに完璧ヒットしました! 1時間みっちりファイトしフックアウトです。 大満足!!
前の晩、ネットで水温や潮流の情報を見ていると、土曜に野島崎沖にピンポイントで良い潮が入っている事を発見。翌日西に移動すると読んだ。この潮にはカジキが絶対に居ると確信。
天候と船のコンディションを慎重に見極め、午前中勝負でカジキにチャレンジすることにする。出船予告していなかったので逸郎と二人だけのスクランブル出船だ。
北東の風7m/s。洲崎沖は潮波と風波でグシャグシャだが、洲崎を回り込むと波は大きいものの何とかなりそう。
布良瀬の東端を目指す。
目論見通り28℃の透明感のある潮に出くわす。
空はどんより雲が垂れこめている。
9:00ポイント海域に到着。大型のボートが何艘も周辺に展開している。数えると11艘。
同じ読みで集まった船達だ。水深は100~150mと浅い。
無線ではすでに4発ヒットさせた船も居る。活性は高い。今までと違う本物の緊張と不安が錯綜する。
二人なので流すルアーは3セットに減らす。完全に実戦モードだ。
ロング2本にショート1本。
瀬の淵を流し、次に湧昇流を狙って瀬の気持ち内側をトレース。
アドミラルとすれ違い様、アドミラル停船。そしてヒットコール&ファイティングフラッグが上がる。距離約300m。
カジキは本当に近くに居る。
直後、左アウトリガーが跳ねドラグ音が鳴り響く。
9:30 ストライク。
ウソだろ! 信じられない! しかし紛れも無い現実だ。
スロットル全開。 停船。 外に飛び出す。 すでに逸郎はロッドに取り付いている。 掛かっているぞ!と叫んでいる。
私は残り2本のルアー回収に回る。
いきなりカジキが全身を見せ豪快なジャンプ繰り返す。
物凄い水柱。物凄いスピード。物凄い躍動。
そして・・・デ、デカイ。 長さは3mぐらいだろうか、体高がやたらある。 150kgは超えているだろう。
初めてのカジキにしては大き過ぎるよ!と心の中で絶叫する。情けない事に弱気にさえなった。圧倒的な迫力に気圧されたのだ。 一瞬、フックが外れてくれれば助かるのに、といった複雑な感情が頭の中に去来する。
頭とは別に、体は比較的テキパキ動く。ここからはすべて始めての体験、未知の領域に入ったのだ。
アウトリガーを格納し、逸郎にロッドを持たせ船首側へ誘導する。ドラグは出っ放しだ。ファーストランは200mぐらい走られただろうか。
逸郎は必死でロッドを支えている。ドラグ張力は7kgにセットしてあるので暫くは耐えられるであろう。
その間、ファイティングフラッグを揚げヒットコールを入れる。
ギンバルとハーネスを逸郎にセットする。逸郎は必死の形相だが、意外と冷静にやり取りしている。たいしたものだと思った。
こちらの体制が一応整ったので、ギアを前進に入れ反撃に取り掛かる。
カジキは徐々に潜って行き水面に姿を現さない。
暫く後、カジキは真下で殆ど動かなくなった。相手は持久戦を選んだようだ。
水深130m。奴は50mぐらいの深さをキープしてゆっくり泳いでいる。
船をゆっくり進めながら巻き上げに掛かるが、一進一退。
周りではアドミラルともう一艘がファイティングフラックを揚げている。言ってみればトリプルヒット。
30分経過。風が段々強まってきて、波が高まっている。長期戦はマズイと判断。
ドラグ値をやや上げ、二人がかりで強引にリフティングを試みる。5m巻くと3m出される感じ。休み休み続けるがまた一気に走って元の水深まで戻ってしまう。
10:30。1時間が経過した。
膠着状態は依然続いている。
波がだいぶ大きくなっている。船の位置を風下側に修正し、再度二人でリフティングに掛かろうとした。
その時、何の前触れも無くフッと軽くなった。
フックアウト。
意外なほど簡単に幕は降りた。一方的な終演。 我々はその場に放置された。
ルアーを回収するべくリールを巻く。カリカリと空虚な音とともに軽やかに巻けるじゃないか。さっきまでとえらい違いだ。
すぐにリーダーが入る。本当に40~50m下に居たのを実感する。
ヒットしたルアーはモールドクラフト、ピンク・ブルー。無傷で帰って来た。フックはワイヤーを束ねていたナイロンチューブが引きちぎられていたが、これはそういうもの。単にフックが口から外れただけだ。
リーダーは表面が白く濁りザラザラになっていた。
二人してあっけに取られると同時に、笑いしか出てこなかった。
物凄い満足感。
二人で握手した。お互い良くやったよ。
海は荒れてきている。
長居は出来ない。まだ流せばヒットしそうな雰囲気だったが、海況的にも体力的にも限界。
厳しい向かい波の中、15ノットでドタンバタン走って12時半に無事帰港。
10時半時点で船は11艘。ヒット9発。ランディング3匹まで確認。大型艇はまだ残っていたので凄い事になっているかも。
本当に今日は大満足。
カジキに感謝です。海が荒れてきたからもう帰れよ、っていう感じでカジキが我々を開放してくれたようなもの。
まだまだ、ランディングできる自信はありません。甘い相手では無いことが今日改めて分かった次第です。
PS.
ファイティングチェアーが無いので船首に座って船べりファイト。
ラインは真下。
どう見ても、泳がせでカンナギでも釣っている様にしか見えませんでしたわ。
結果から先に書きましょう。
カジキ、ついに完璧ヒットしました! 1時間みっちりファイトしフックアウトです。 大満足!!
前の晩、ネットで水温や潮流の情報を見ていると、土曜に野島崎沖にピンポイントで良い潮が入っている事を発見。翌日西に移動すると読んだ。この潮にはカジキが絶対に居ると確信。
天候と船のコンディションを慎重に見極め、午前中勝負でカジキにチャレンジすることにする。出船予告していなかったので逸郎と二人だけのスクランブル出船だ。
北東の風7m/s。洲崎沖は潮波と風波でグシャグシャだが、洲崎を回り込むと波は大きいものの何とかなりそう。
布良瀬の東端を目指す。
目論見通り28℃の透明感のある潮に出くわす。
空はどんより雲が垂れこめている。
9:00ポイント海域に到着。大型のボートが何艘も周辺に展開している。数えると11艘。
同じ読みで集まった船達だ。水深は100~150mと浅い。
無線ではすでに4発ヒットさせた船も居る。活性は高い。今までと違う本物の緊張と不安が錯綜する。
二人なので流すルアーは3セットに減らす。完全に実戦モードだ。
ロング2本にショート1本。
瀬の淵を流し、次に湧昇流を狙って瀬の気持ち内側をトレース。
アドミラルとすれ違い様、アドミラル停船。そしてヒットコール&ファイティングフラッグが上がる。距離約300m。
カジキは本当に近くに居る。
直後、左アウトリガーが跳ねドラグ音が鳴り響く。
9:30 ストライク。
ウソだろ! 信じられない! しかし紛れも無い現実だ。
スロットル全開。 停船。 外に飛び出す。 すでに逸郎はロッドに取り付いている。 掛かっているぞ!と叫んでいる。
私は残り2本のルアー回収に回る。
いきなりカジキが全身を見せ豪快なジャンプ繰り返す。
物凄い水柱。物凄いスピード。物凄い躍動。
そして・・・デ、デカイ。 長さは3mぐらいだろうか、体高がやたらある。 150kgは超えているだろう。
初めてのカジキにしては大き過ぎるよ!と心の中で絶叫する。情けない事に弱気にさえなった。圧倒的な迫力に気圧されたのだ。 一瞬、フックが外れてくれれば助かるのに、といった複雑な感情が頭の中に去来する。
頭とは別に、体は比較的テキパキ動く。ここからはすべて始めての体験、未知の領域に入ったのだ。
アウトリガーを格納し、逸郎にロッドを持たせ船首側へ誘導する。ドラグは出っ放しだ。ファーストランは200mぐらい走られただろうか。
逸郎は必死でロッドを支えている。ドラグ張力は7kgにセットしてあるので暫くは耐えられるであろう。
その間、ファイティングフラッグを揚げヒットコールを入れる。
ギンバルとハーネスを逸郎にセットする。逸郎は必死の形相だが、意外と冷静にやり取りしている。たいしたものだと思った。
こちらの体制が一応整ったので、ギアを前進に入れ反撃に取り掛かる。
カジキは徐々に潜って行き水面に姿を現さない。
暫く後、カジキは真下で殆ど動かなくなった。相手は持久戦を選んだようだ。
水深130m。奴は50mぐらいの深さをキープしてゆっくり泳いでいる。
船をゆっくり進めながら巻き上げに掛かるが、一進一退。
周りではアドミラルともう一艘がファイティングフラックを揚げている。言ってみればトリプルヒット。
30分経過。風が段々強まってきて、波が高まっている。長期戦はマズイと判断。
ドラグ値をやや上げ、二人がかりで強引にリフティングを試みる。5m巻くと3m出される感じ。休み休み続けるがまた一気に走って元の水深まで戻ってしまう。
10:30。1時間が経過した。
膠着状態は依然続いている。
波がだいぶ大きくなっている。船の位置を風下側に修正し、再度二人でリフティングに掛かろうとした。
その時、何の前触れも無くフッと軽くなった。
フックアウト。
意外なほど簡単に幕は降りた。一方的な終演。 我々はその場に放置された。
ルアーを回収するべくリールを巻く。カリカリと空虚な音とともに軽やかに巻けるじゃないか。さっきまでとえらい違いだ。
すぐにリーダーが入る。本当に40~50m下に居たのを実感する。
ヒットしたルアーはモールドクラフト、ピンク・ブルー。無傷で帰って来た。フックはワイヤーを束ねていたナイロンチューブが引きちぎられていたが、これはそういうもの。単にフックが口から外れただけだ。
リーダーは表面が白く濁りザラザラになっていた。
二人してあっけに取られると同時に、笑いしか出てこなかった。
物凄い満足感。
二人で握手した。お互い良くやったよ。
海は荒れてきている。
長居は出来ない。まだ流せばヒットしそうな雰囲気だったが、海況的にも体力的にも限界。
厳しい向かい波の中、15ノットでドタンバタン走って12時半に無事帰港。
10時半時点で船は11艘。ヒット9発。ランディング3匹まで確認。大型艇はまだ残っていたので凄い事になっているかも。
本当に今日は大満足。
カジキに感謝です。海が荒れてきたからもう帰れよ、っていう感じでカジキが我々を開放してくれたようなもの。
まだまだ、ランディングできる自信はありません。甘い相手では無いことが今日改めて分かった次第です。
PS.
ファイティングチェアーが無いので船首に座って船べりファイト。
ラインは真下。
どう見ても、泳がせでカンナギでも釣っている様にしか見えませんでしたわ。
次はリーダータッチ。
今度はぜひ。
土曜日私はメカジキ(約80キロ)
と格闘(解体販売)してました。
次回も頑張ってください!
カジキとのファイトの凄さが伝わってきました!
カジキとの勝負に勝ったレポートが読みたいです!
がんばってください!
まだ痺れてますぅ~
>Hamさん
ありがとうございます。
リーダータッチすればキャッチと見なされるんでしたっけ。
次はIGFAルール度外視で、リーダー50mぐらい入れようかな。
>佐藤さん
出来れば、佐藤さんが解体した80kgぐらいから始めたかったです。
なにも、いきなりあんなデカイの来なくても・・・
>カジキ男さん
始めまして。
私と殆ど同じ海域で、同じ様な感じでやっておられるようですね。
お互い怪我をしないように、頑張りましょう!
いつか必ず、絶対に釣りましょうね!!
間違ってもシーブレ家ではバットで殴られたり火を付けられたりする事は有り得ませんね。
大海原で親子でカジキと格闘!
格好良過ぎです。
息子さんも良い思い出が出来た事でしょう。
今度は是非キャッチして下さい。
いますね、あの写真の状態でのファイト
大変そうです(^^; 生で見たかったです
凄い迫力なんんでしょうね
次に繋げなければ!
>H/Hさん
そんな格好良いものではありませんよ。
息子なので、遠慮なくコキ使えるのが良いところ。
>KCSさん
ジャンプシーンが撮れたら最高なんですが、そんな余裕全然有りませんでした。
迫力はもう最高です。というより怖かったです。
イルカショーとは桁違いでした。(笑)
>らばぁさん
らばぁさんに借りたハーネス、助かりました。ハーネスが無かったら10分が限界です。
カジキのサイズを選べないのが怖い所ですが、そうそう大型は来ないと思いますので、次はチョット精神的に余裕があるかも。
明らかにらばぁさん好みのファイトですよ。
早く帰ってきてくださいな。