シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

最高の槍ヶ岳!(二日目)

2017年09月06日 01時01分28秒 | 山遊び
9月3日(日)

4時起床。
長い一日となるので、ピラフと卵スープでガッツリ朝食を摂る。
5時、まだ薄暗い中ヘッドランプを付けて出発。


程なく夜が明け、奥穂高の頂稜が朝日で赤く染まる。右にジャンダルム、西穂高と続く岩稜は3年前に登りました。


6:40 千丈乗越の分岐に到着。
なかなか良いペース。


飛騨沢カールを見上げると、その先に槍の穂先が見えた。
こんなに近い距離で見るのは初めてだ。


山をかじり始めた十代の頃、あまりにも遠い存在だった北アルプスの山々。
数十年経って、一つ一つ夢の扉を開けているようだ。

稜線から太陽が顔を出す。


後ろを見ると、影槍!


高山植物帯からハイマツ帯、そして岩の世界へと、どんどん高度を上げてゆく。
カール地形のまっただ中を上り詰めてゆく、なんとダイナミックなルートだろう。


8:10 飛騨乗越に到達。
ついに北アの主稜線へ出た!


ジャーン!
槍ヶ岳の穂先登場!!  ついに来たぜー!

頂上直下に建つ槍ヶ岳山荘と、槍の穂先。


頂上アタック開始します。
殆どの人は荷物を山小屋にデポして空身で頂上へ向かうが、僕はアルパインスタイルっぽく荷物をすべて背負って頂上アタックすることにした。チョットした拘りです。(笑)

岩場自体はぜんぜん難しくありません。
ホールドとスタンスが豊富だし、難しい箇所にはクサリやハシゴが設置されてて、普通の運動神経があれば登れるでしょう。ただし高所恐怖症の人はどうかな?






8:55 槍ヶ岳登頂!

なんと晴れやかで、気持ちの良い登頂でしょう!



標高 3180m 日本で第5位の高峰です。



これぞまさに360°の大絶景!
この素晴らしさを言葉で表すことは僕には不可能。
この景色が見たかったんだよ。

東側:東鎌尾根、大天井岳、常念岳。表銀座コース


南側:北ア主稜線、北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳、西穂高岳。岩の殿堂穂高オールスターズの面々


西側:西鎌尾根、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳。いつかは縦走したい黒部源流部。


北側:北鎌尾根、鹿島槍ヶ岳、立山、劒岳。北鎌尾根をこの目で見たかったのだ。


快晴無風、3千メートルでは非常に珍しい安定した天候だ。
頂上は10畳あるかないかの狭さで、たまたま僕が登頂した時は2、3人しか居なかった。こんな静かな槍の穂先も珍しいだろう。
僕は10分ぐらい頂上で絶景を眺めた後、頂上を後にした。

無事肩の小屋まで降りてきました。
フィリピンから来たクライマーが撮ってくれた一枚。


さて、ベースキャンプへ向けて下山しましょう。
下りは西鎌尾根を伝い、千丈乗り越しから飛騨沢へ下降するルートを取る。


西鎌尾根は殆ど人が居ません。
いつかはこの稜線を延々と歩いて行きたいですね。


振り返ると、槍ヶ岳と北鎌尾根。


千丈乗越から下降し飛騨沢トラバースはお花畑の中。


槍ヶ岳登頂後の緊張と満足感の余韻に浸り、この下山タイムは天国を歩く心地でした。
またねー



12:30 槍平のベースキャンプに無事帰着。
予定より1時間ほど早く戻れました。
テントを撤収し、小屋でラーメンを食べて人心地付きました。


13:30 槍平を出発。後は、新穂高温泉目指して10kmの長い長い山道をテクテク下るだけ。
まあ、すでに8時間の槍の往復をこなした後なので、結構足に来てますが・・・

白出沢の水場まで辿り着けばあと一息。。。


17:30 新穂高温泉に無事下山!
疲れた~


最後はだいぶ足に来たけど、何とか明るいうちに帰ってこられました。
新穂高温泉の標高が1090m、槍の頂上が3180m。12時間の連続行動で2000mの標高差を登って下れば、そりゃあ疲れるわ。。。

下山後、平湯温泉の「平湯の森」で温泉に浸かって筋肉をほぐす。
生き返りました。
でも、まだ岐阜県なんだよな・・・
あとはヒタスラ車を走らせ、帰宅したのは0時半。

北アの雄大な景色を堪能できた、なかなか良い登山でした。

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