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自分とカミさんの板と…ビンディング取り付けを待つ板。
今年は雪が多いためか、その期待の大きさも相まってビンディング取り付け依頼が続々と来ます。この作業は利益度外視で趣味でやってます。作業の一連の流れは、建具を作っている職人の感じです。木工の技術が有れば誰でも出来ます。但し、取り付けに多くの時間がかかるため、ヒマな人間しかやらないのかも知れません。
ただ、今まで山でトラブル発生したことも無いことや、この拙いブログを見て共感してくれた方からの依頼。又は、仲間から譲ってもらったビンをヤフオクとかメルカリで手に入れた板に付けたいとか、様々な懐事情の寒い山屋さんから依頼が来ます。
今回も職人の技で完璧に仕上げさせてもらいました。
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長軸方向の中心線とブーツセンターを毛書きます。 その中心線をもとにビンディングのビスの位置を毛書きます。
毎回言ってることは一つ!正確さの追求です。先ずはスキーのトップシート上に文字の記入が可能なテープを貼り長軸方向の中心線を毛書きます。スキーの板はトップーセンターテールとカーブしているので、ノギスで計測して中心が出やすい所を印して、専用の器具(手作り)で中心を書きます。そして長さ1mの定規で中心線を書きます。この際、ブーツセンターの所はその位置が分かるようにしておきます。
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ボール盤で正確に開けます(先行穴を開けた後に) ヒールセンターが中心に来るようにトゥーピースを取り付けます。
次にビンディングのビスの中心線を毛書きます。これは様々なビンディングの位置を計測したものを予め保管してあるのでそれに基づき、毛書いた後も確認して行います。また、この際ビンにブーツを装着してそれぞれのブーツセンターが合うようにして(要望に応じオフセット対応します)ビスの中心線を決めます。左右の板が同じ位置に来るよう何度も確認しながらやります。一発勝負なので!!
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出来上がりです。
そして中心線にポンチングして、ボール盤にて2㎜の先行穴、3.6㎜の専用キリで開けます。その後、ビンの位置のトップシート上のテープを剥がし、ビスを手締めで打ち冷間圧造でタッピング。そして一旦ビスを抜きトップシートの表面の盛り上がりを鑿やカッター、専用バリ取り用のドリルで表面を平滑にして穴の中の掃除をした後、2液混合性エポキシ接着剤を打ってビンディングを取り付けます(もちろん手締め!機械締めは絶対NG)
その際、いつも言ってることだけど、木ねじは真っすぐに入っていかないので、締める各ビスの占める順番やトルクを調整しながら、ブーツを付けブーツのヒールのセンターがトップシート上の中心線に来るように調整しながら締め、決まった後は確実に締めます。同様の手順でヒールピースを付けて出来上がり。出来上がった時は感無量。この一発勝負の緊張感がたまらない!
次はTLT SPEEDのインビス化にかかる作業です。
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次にロシニョールのSUPER7という板です。依頼主はあのみさごさんです。
取り付けの工程は殆ど前述と同じ。
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いつものように正確に中心線、ビンの位置を毛書きポンチングした後はΦ2㎜の先行穴を開けます
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Φ8.3㎜のキリにストッパー付けて開けます。 何度も確認しながら緊張の作業。そう一発勝負の世界(;'∀')
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タッピングしてから、2液混合性エポキシを打ってインビスを封入します。トップシートより約0.5㎜深く入れます。
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後日、トップシートに出てきたエポキシをカッターや鑿で削り取り、ビンを付けてみて確認し出来上がり。
自分の命を託す大事な山スキー!不慣れなショップに任せ残念な結果になったと、先日Facebookに投稿がありました。高いお金をはたいて買った大事な道具。取り付けの工程を見ることなく、家に届いたスキー。信頼のおけるショップだと知っていれば不安にならないけど、ここはヤッパシ!DIYでしょうか。自分で取り付けたとなると、更に愛着が湧いてくるような!?
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