山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

白山!春スキー

2023年04月22日 | 山スキー!R05
今日は久しぶりに山スキーに行ってきました。子供の進学や送迎やら寮生活の買い出しとか色々忙しいですが、成長したなぁと思う事が多く、有難いです。
ヤッパシ・・・白山に行かないと!という事で、行ってきました。
 例年だと鳥居の笠木が雪面に出てる状態ですが、今年は雪が少ないようです

例年だとカミさんと一緒に行く白山での山スキーだけど、今日は所要が有るので一人で行くことになりました。朝3:00起床してMTBやらを軽トラに積んで自宅発。閉鎖された風嵐ゲート前に車を停め4:00出発です。
 
 風嵐ゲートはまだ閉じられています。    板は重いのでMTB直付けで漕ぎます。

 
 MTBの登りから解放されるけど、ここから背負います    変速機のアームは曲がりギアは半分欠損していた

でも、MTBの調子が良くない。先日の北部白山に行った時に藪を後ろの変速機に巻き込んだのが原因。騙し騙し進むが、市ノ瀬を過ぎた後の別当の登りで変速機はスポークに巻き込まれ壊れました。無理やり腕力で直したところ、ギアプーリーが真っ二つに割れペダルを漕げなくなり、押し歩き別当出合に6:10到着。
 
 踏み板は敷かれスリルが無くなり残念    雪は少なく薮も多く引っ掛かった。

ザックにスキーを付けたりとして6:25別当出合を出発。吊り橋には早くも踏み板が取付けられ少し残念。階段を登ってから先も雪が無い。漸く林道の交差する最後の地点で雪は繋がり、標高1600mから漸く重荷から解放される。今日は単独だったので時間の制約も無いので、山スキーで良く言われる「鉄下駄」仕様で登る。今日ももちろんARMADAの重板にテレマークビンにテレマークブーツ。でも、登りが辛くても滑りが楽しければOK!(多分)
 甚之助避難小屋は明らかに雪が少ない・・・ベンチが出ているなんてこの時期初めて

 
 甚之助から室堂まではスキーアイゼン必要無し。    ゼブラ別山も素晴らしい!

途中、石川県の若い2人に追いつき甚之助避難小屋の雪融けで現われたベンチで談笑。そして出発。エコー下の斜面への繋ぎは雪切れしていたが笹藪をスキーで越え登り返し振り返ると9:25背後にはゼブラ模様の別山が。雪融けは凄まじい。更に弥陀ヶ原に出ると風が強くなり、気温も低くなる。そのまま進む。
 雪面も縦溝なく快適に進む。ただ板が重いだけ。

10:00室堂到着。気温も低く風も強くなるので合羽を着込み、スキーアイゼン装着。目前には山スキーの先行者が。逆くの字は雪が切れており、いつもの向かって左の大斜面を登る。肩に出たところで先行山スキー屋さんに「ゲンゴロウさんですか!?」とお声をかけてもらう。誰か分からず、その屈強な山スキー屋の風貌。「すみません、どちら様?」と訊くと「皆からコーエーと呼ばれてます」と。あぁ・・・登りの早さや、その所作を遠目に眺めておりやはり普通の山スキー屋じゃないなと思っていた。「初めまして」と挨拶すると、どうも初めましてではなく、繋がりのある方でした。暫く談笑し、彼は颯爽とカリカリ斜面を去って行った。ボクは強風の中この後最後の登りで10:55山頂着。
 
 肩に出て暫く。もうすぐ山頂!風が強い    山頂祠で近況報告と感謝の気持ちを伝える。

誰も居ない静かな山。一人で来る山は静かで重い耽ることが出来大好き。もちろんカミさんと二人で来るのも良いけど。山頂祠で近況報告や、源次郎の進学の事などお礼を伝え、下山(滑降開始)とします。
 山頂より室堂を見下ろす。雪が少ないけど白山はヤッパシ素晴らしい!!

風が強くカリカリなのでシール剥がしたりと大変。そして11:30室堂目掛け一気に滑り込む。普段だと滑降する被写体が居るので、それを楽しむことが出来るが今日は独りなので適当に滑る。面ツルの超快適斜面で室堂着。ここで、先月、火打山で一緒になった「はいまつ」さんが登ってきていた。風貌防に見覚えが有ったので何となく分かった。少し喋って滑る。
 
 山頂は爆風だけど展望最高    激重のARMADAと。滑りは最高

 山頂肩から室堂への大斜面。最初はカリカリだったけど、徐々に緩み素晴らしい面ツル!

もちろん雪質は最高で室堂から弥陀ヶ原、甚之助上まではフィルムクラストでぶっ飛ばせ、しかも柔らかいのでテレマークに最適!ヤッパシ・・・鉄下駄仕様で来た甲斐があった。12:10に甚之助避難小屋に到着。雪融けで顕れたテーブルベンチで少し汚れた雪をコンロで沸かしラーメンタイム(糖質OFF)。周囲の景色を楽しみながらのんびり出来るひと時。12:45出発。
 
 まだまだ続く大斜面!面ツル最高です    昼になると雪も程好く緩み滑りやすかった。

 汚れた雪を除き溶かして湯を沸かしラーメンタイム!周りの景色と相まって美味しい!

甚之助避難小屋から始めは面ツルも徐々に縦溝になり、標高1600mで藪が煩くなり、ここでスキーを背負い下る。周囲の木々は様々な彩色の萌え色に染まり見ていて楽しい。落葉し次の年に再び芽を膨らませ新葉を広げ秋には紅く染まり落葉するこの循環が素晴らしいなと。そして春の木々から発せられる匂いも大好き!とそんな感傷に浸れたいけど兼用靴での登山道は歩きにくくストックでバランスをとりながら下ること13:35市ノ瀬に到着。
 
 限界まで滑る!例年の5月初旬の雪の量   自転車が4台増えていました

最後は壊れたMTBで下るだけ。殆ど下りだけど、登り傾斜は押し歩いたりして進み14:20風嵐ゲートに到着。お疲れさまでした。帰宅後は今日部活動の練習が終わり、JRとえちぜん鉄道で帰省する源次郎のお迎えに行きました。夜は少し遅れたけど4月20日の誕生日の源次郎の誕生日パーティー。寮生活は自室にはTVは無し、Wi-Fiは特定の場所でしか使用できない環境で、やることは部活動と勉強しかないといった、今までとは全く違った生活を親から離れて頑張っている姿を垣間見れました。子は親の鏡というけど、これからボク達はどうしたら良いのかと、源次郎の真っすぐな生き方!?に戸惑いました。
 風嵐ゲートに到着!愛車の軽トラも白山ナンバー!軽トラは農業にも山登りにも、色々便利!

そして、23日の日曜日YASUHIROさんが脛骨・腓骨骨折の術後35日で白山に登ったことを知りました。物凄い精神力はもちろん、白山に懸ける思ひはだだならぬものだと実感。祈るという事に全身全霊挑でむ姿に感動。そして嬉しかった。ボクがYASUHIROさんと初めて知り合って山行にご一緒させてもらったのが19年前の「奥三方岳 2150m 3ヶの谷巡り」だ。あの時はF澤さんもみんな若かった。でもみんな今でも若くエネルギッシュさは色褪せていない。その姿に尊敬します。
そして・・・「早く完治して、いつかまた!!」
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北部白山…楽々新道から山スキー

2023年04月10日 | 山スキー!R05
今日は久しぶりに山スキーに行ってきました。
 小桜平避難小屋で昼飯です。

先日まで、源次郎が中学を卒業し、次なる進学先について、寮での生活になるため、引っ越しやら入学式など忙しく山に行けませんでしたが、漸く今日の山行と成りました。
 
 最初は快適だったけど所々崩壊してました   真新しい落石痕が有り、ガードレールも無いし、怖かった

今日は、北部白山管理人の泰山さんから山行のお誘いが有り、沢登りではこの界隈は昔から訪れてきましたが、普段なかなか行くことの無い北部白山の山スキーを楽しんできました。朝、2:00起床し3:30白山ホワイトロードの入り口手前の岩間温泉へのゲートに集合し出発です。ゲートの門扉は閉められているので此処から岩間温泉の楽々新道登山口までMTBを漕いで進むことになります。三又発電所の導水管は辿らず、山崎旅館へ続く林道をMTBで走ります。
 
 山崎旅館を過ぎると安心して進める    楽々新道登山口までMTBで来れました。(所々担ぐところ有ります)

深夜の林道(岩間一里野線)は崩壊していたり、落石、道が水没(川になっていた)、ガードレールも無くハンドル操作を誤ると中ノ川にGOです。土砂崩れで道を塞いでいるところをMTB担いで通過したりと、この林道が核心部でした。5:30に楽々新道登山口に到着し、ここでMTBをデポして、スキーを担いで登山道又は雪面を登っていきます。泰山さんの白山愛に溢れんばかりの歴史や地質、最近起こった崩壊や事故、風俗、逸話など様々に及び、一緒に登っていて勉強になることばかり。これだけ白山の事を後世に伝えていかなくてはと思ふ事ばかり。同じ郷里出身の大先輩として誇らしい。
 
 標高1100mから山スキーで登る。快適な稜線   振り返ると笈ヶ岳や大笠山

 ボクの大好きな妙法山は泰山さんは「あれはオッパイ山や!どこから見てもそうやで」と言ってたのが印象的でした(^^;)

9:00標高1776m地点に出ると進路を左の岩間道に進路を変え「薬師山」に向かいます。何でも、この山は標高2023mの高さにあり、今年(西暦2023年)の山だそうです。我が国でもこの高さの山は3座有り、山の雑誌からその情報について問い合わせが有ったそうです。この辺りの地形が面白く谷や尾根、雪を楽しみながら薬師山を目指します。ボクは今日も修行系の激重のテレマーク板と靴で参戦。滑りの楽しさをと思へば気にしない(ようにしています)。山頂から、火の御子峰もバッチリ!
 
 10:00に薬師山(今年の山)に到着しました。     周囲360°パノラマの絶景を堪能。笈ヶ岳と大笠山

 
 山頂から一旦谷に降りて登り返します   樅ヶ丘目指し新雪大斜面を登ります。

11:00樅ヶ丘に到着。素晴らしい景色に蒼い空!今日は焼ける…何度も日焼け止めクリームを塗り重ねて到着です。加賀禅定道の稜線は白く本峰へ続く。一昨日降った新雪のお蔭で滑りは良さそうです。ここでシールを剥いで滑降準備。
 
 樅ヶ丘の雰囲気がとても良かったです。   小桜平目指しエントリーポイントへ進みます。

 
 小桜平避難小屋目指し広大斜面を滑ります    新雪も良く滑り快適!!


 気持ちイイ!この時期に巡り合えた新雪に感謝

小桜平へは夏は笹原だけど冬は大斜面!素晴らしいです。そしてあっという間に避難小屋に到着です。ボクは昼飯の準備、泰山さんは避難小屋の開口部を開けて、小屋の点検や写真撮影。流石は北部白山の管理人といった感じです。最近山小屋(営業小屋)の宿泊料の高騰有ってか、無人避難小屋の利用が増えていくと予想され、これら避難小屋の維持管理に尽力されている姿に頭が下がります。小屋内の点検や空気の入れ替え、黒板に注意事項を記入し戸締り。そして小屋前で周囲の絶景を楽しみながらラーメンを啜りました。
 
 大斜面を堪能して小屋へ向かいます    新雪は思いの外良く滑りました

 11:45小屋の外周や内部の点検を行った後、周囲の景色を堪能しながらラーメンタイム!

ラーメン食った後はその後も続く大斜面を堪能しながら滑ります。楽々新道の尾根は北面に位置するので雪質が良くとても快適。(でもアプローチが大変)
 
 小桜平の下も大斜面は続く    日本海目指し滑る

 
 どこまでもシュプールで!登り返しも僅かで朝の尾根に   新雪(湿った)の滑りもワックスのお蔭で快適。

朝の標高1776mのピークを越したら後は痩せたり滑りやすかったりする尾根を、テクニカルに滑ります。
 
 此処からは痩せ尾根滑降もあるけど・・・   1687mからは意外に快適斜面も・・・

そして徐々に雪切れも出だし、何度も板を履いたりツボ足で下りたりすること、標高1100mで断念。此処で潔くスキーを背負い900mの登山口までスキーを担いで降りる。数年前の大崩落で岩間温泉への道が寸断された所へのルートを教えてもらいながら、13:55MTBデポ地に到着
 
 ここでスキーを背負って下山する。    登山口に到着。此処からは林道ダウンヒル

登山口でMTBに跨り一気に林道を駆け下りたいけど、林道には朝来た時には無かった真新しい落石の痕や、暗くて見えなかった危険個所がいっぱい!崩壊して林道を埋めた後に谷からの水で水中を進んだり(小谷)など気が抜けない。もちろんガードレールが無いのでハンドル操作を誤ったら一気に中ノ川へGO!となる危険個所ばかり。なので慎重かつ、景色を堪能しながら林道を下りました。
 
 雪崩の痕もMTBなら担いで通過可能    今は営業していない山崎旅館を過ぎる。

 
 崩壊箇所もMTBなら通過可能   小谷から谷水が溢れ水流突破するところも


 下りてきた林道を振り返る。楽々新道への尾根に続く林道が望めるスリリングな路でした。もうあまり行きたくないと思ひました。(怖かった)


 泰山さんの軽トラも、ボクの軽トラも同じHIJETでしかも、2702ナンバーです。白山の駐車場に来ると必ず同じ番号の車両が有るのも、白山が大好きな人々が居る事の証左なのだといつも思っています。

今日は北部白山管理人の泰山さんの案内で、とても静かな白山を堪能できました。アプローチは激悪でしたが、尾根から上は最高の山を堪能できました。このやうな山を堪能できるのも山仲間(先輩)のお蔭です。感謝です。
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