山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

山登り専用の空調服

2024年07月15日 | 山の道具たち
梅雨が続き、なかなかタイミングが合わなかったり、国家資格試験(甲種第5類)を受験したりと、中々山に行けない日々を過ごし悶々としていましたが、漸く今日はカミさんと地元の銀杏峯に登りました。

 背中のメッシュパッド(厚さ約2㎝)が通気性が高く快適!

 モンベルの空調服にBURTLE AIRCRUFTをインストール!

先日、大野市のモンベルショップで登山用空調服を購入し、いつもの作業用空調服(BURTLE社 AIRCRUFT)のファンとバッテリーを移植しました。
モンベルの空調服にBURTLEのタグが付いていたので、両社で共同開発したと思ひます。モンベルの空調服の背面には通気性の高いパッドが有り(取り外し可能)、ザックを担いでいても背中にファンからの送気により汗をかくことなく快適。なかなかの優れものだった。
因みにボクは冷房の効いたコンビニ内で空調服を着るのが好きです。
 
 山頂の涼しい風が更に強制換気されて気持ちイイ!   ラーメンタイム!

それと、登っているときに、登山道整備をしていた銀爺さんに久しぶりにお会いしました。キャンプ場が閉鎖されても銀杏峯の登山道整備に汗する姿に感謝です。ちなみに今年(令和6年10月19、20日)福井県で開催される第47回全国育樹祭にて長年の功績から銀爺さんが表彰されます。おめでとうございます!!
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山スキービンディング取付け! ZED12

2024年03月18日 | 山の道具たち
今日は最近カミさんを通じて山友達となったTaizoさんの山スキーのビンディング取付けを行いました。
 源工房にて。K2 センター104 177㎝の板です。使い勝手の良い板です

板はK2のCoombaという板にG3ZED12です。この板にはDynafit Beastが付いていたのでそれを外し取付けです。
 
 ノギスで正確に板の幅を測り中心線を決めます   ビスの位置を毛描きます。

元有った穴をP栓で埋めて施工開始ですが、スキーセンターとブーツセンターの位置合わせに、元有った埋めた後の穴に干渉しないように、調整する事が必要と成ります。この辺はいつもの職人技で位置決めをして施工します。
 
 ポンチングした後はボール盤で専用キリで開けます   孔開け完了!

メタルが入っていない板なので、剛性を担保できるやう、ビス孔の位置や、ドリルの穴とか色々考えて施工します。これも長年の経験とか、SKIの構造や素材を仔細に見分して行います。一発勝負の施工ですが、この緊張感がたまりません。そして、ボクとしてはこれらのマテリアルや構造を直に触れる事が出来、面白いです。ただ単に滑るだけの道具として使うのではなく、実際に素材や構造を手に取ってみると、これら製品に携わってきたエンジニアの気持ちが少し分かります。
 
そして、ショップでは専用の治具を使って簡便に取付けするところですが、ボクは今回も取付けに関しては正確かつ頑強に取付けしました。(その工程は過去のアーカイブを参照してください)
 
 ビス孔を冷間圧造した後は漏れあがった所を平滑に   2液混合性エポキシをネジ孔に封入


 トゥーピースのネジ取付けしながらブーツのヒールがセンターに来るように、ネジ締め順やトルク配分を調整し、本締めします。この工程は、職人の技が必要と成ります。(ネジは真っすぐ入らない!その機械的性質を知る必要が有ります)

山スキーといえば、極限の環境や行程で色々やっている方が居ます。その記録も大事ですが、一度、足元の道具についてどんなんだったのかを検証し改善事項等を教えて頂けると有難いです。ボクが山スキーを始めた28年ほど前は良く道具のトラブルとかが有って、それを解消するのに皆、独自にDIYで対応していたので…。
 山の道具とか、いろいろ自分でDIYできるところが面白いですね。
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テレマークスキー ビンディング取付け

2024年03月06日 | 山の道具たち
今回はテレマークスキーのビンディング取付けです。
依頼主は北部白山管理人の泰山さんと、その友人の村イさんです。

 今回取付けた板とビンディング(左がM井さん、右が泰山さんのもの)

特に泰山さんのものはROSSIGNOLのウロコ板!スキーが可成り反っていて加工に難儀しましたが、春山でシール貼らずにテクテク歩くのが楽しそうな板で欲しくなりました。
そして村イさんの板はG3の板にswitchbackです。こちらは細板ながらメタルの入っている悪雪をガンガン攻めるといった板のやうです。
これら其々の板の用途や板の性質を考慮し、本人の滑りのスタイルを聞いて3ピンセンターをセットフロント又はバックを検討し取付けました。
 
 マスキング貼ってビスの位置を毛描きます。  ポンチングの後はボール盤で

 
 一旦ビスを打ってネジ孔を冷間圧造    次はROSSIGNOL!反りまくり

取付方法については過去のアーカイブを見て頂けるとお分かりだと思ひますが、今回も確実に取り付けさせていただきました。色んな板やビンディングを見て、取り付ける事が出来、それぞれのメーカーの道具開発に係る理念というか技術的なものが、取付け作業をする中で見て触れる事が出来、今回も面白かったです。
 ATスキーも良いけど、踵の浮くテレマークは山スキーの自由感に、それが更に付加されます。

この板で、皆が色んな山々で色んな思ひ出を作ってくれることを楽しみにしています。こうして山の道具を通じて色々な山屋さんと仲良くなれるのも、この、ほとんどボランティア(利益を求めていない)的な作業をしていて良かったと思っています。

テレマークスキーはとても楽しいです!普通のATスキーに飽きた方は是非とも!
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山スキービンディング取付け!と、クトー固定パーツ取付け!

2024年02月26日 | 山の道具たち
今回は珍しいビンディングを取付けました。
 MAKERといえば、ボクらの世代ではTWINCAMが懐かしい!ヒールがバネのやつ。

MARKER KINGPINという滑り重視のビンディングです。
こんな特殊なビンディングの取付け依頼してきたのは、この界隈の著名な山屋さんです。そんな方から、こんなボクへ依頼が来るとはとても光栄です。なので、いつも通りの正確かつ確実なビンディング取付け作業を行いました。
この板で超エクストリーム的な滑りをやるとかなんとか・・・。事故や怪我に気を付けて下さい!これを期に是非とも一緒に山スキーに行きたいです。
 
 トップシートにマスキングテープ貼って位置決め   ボール盤を使って正確に!

 
 18箇所ビス孔を開けました。    いつもの冷間圧造でタッピング

いつものDYNAFITと違って構造が違うので、SKIモードとWALKモードを確認して取付位置(ブーツセンターからセットバック・フロントの要望どおりに、いろいろ注文が多かった)を決めて、いつも通り正確に取り付ける事が出来ました。


 インビス化したので他の板と共用するそうです。

その後は山岳会の仲間S田くんの板にクトー(スキーアイゼン)固定具を取付けました。これはLOCKとFREEの切り替えが出来るので便利!VOILE製のクトーは完全に固定され、ここぞという時は安心感が有りますが、そうでもない時は進む抵抗になるので、これらを簡単に切り替えられるので良いパーツだと思ひます。しかもインビス化での取付けでした。
 
 位置決めが一番重要!   ハンドタップでネジ切り!下穴はΦ6

 エポキシ打ってからインビスを締め込みます。

DIYビンディング取付け歴は10年以上の実績が有ります。技術的な事について分からないところが有りましたら何でも聞いてください!
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山スキー ビンディング 取付け

2024年01月18日 | 山の道具たち
今回は、懐かしのビンディングsilvretta 500の取付けです。
ボクが山スキーを初任給で購入したのは26年前。当時はFRITSCH ディアミールが殆どの山屋さんンが使っていたのに対し、ボクはsilvretta 505(Easy Go)を使っていました。その後、TLTとかテレマークに移行しましたが。そんな事も有り、silvretta社のビンディングは当時404とか300とか、回想するととても懐かしいです。

 silvretta 500取付け完了!404よりだいぶ軽くなりました。

更に言うと、大学生の頃初めて使った山スキーは長細板のブラックダイヤモンドの板にEMERY ALTITUDE CHRONO LIGHTという、今では考えられない解放値の調整は幅広の輪ゴムだった。そして今はクライミングギヤのメーカーのPETZL社も山スキーのビンディングをラインナップしていた。
カミさんは当時NAXO社(今は無い)のビンディングを使っていたりと、混沌とした山スキービンディングを目の当たりにして、ようやく落ち着いたのはDYNAFIT TLT。これを使い始めたのは2000年。とても軽く今では地雷専用の板として現役で使用している。
 
 古い穴を掃除してエポキシ打ってP栓打った後、鑿で表面をキレイ(平滑)にします。

そんな中、今回は懐かしのsilvretta 500。いつも通り気合を入れて取り付けさせてもらいました。依頼主は青森県のYさん。このビンディングは冬用登山靴にも対応できるため、山岳警備隊でも使われているとか(今は分からないけど)そんなマニアックなビンディング取付け依頼です。

板はアトミックのBC板に404が付いていたので、それを外して穴埋め後、500を取付けしました。
 
 古い穴と近づかないようにビンディングの位置を決めます   その後正確に毛描きます。老眼鏡に感謝!

 
 ビスの位置決めをしてポンチング!   先行穴など3本のドリルを使ってボール盤でビス孔を打ちます

 
 正確にビス孔を開けました    一旦ビスを打って雌ネジの冷間圧造。そしてトップシートを平滑化

 
 ビンディングの後端が中心に来るよう調整して締めます。 出来上がり!ヒールリフターは2段階!(昔はクライミングサポートと言っていた)

工程はいつも通りで行い本日、東北の地へ発送しました。南は大阪から滋賀、岐阜、福井、石川、富山、長野、青森と全国からビンディング取付けに困った方々から最後の砦として、我が工房に依頼が有ったり、取り付け方法について質問などの問い合わせが有ったりと、DIYで取り付けている方々からのメールが有ったり、ブログで公開していて良かったなと思っています。
でも・・・最近老眼が進んできて、細かい作業が出来なくなり、老眼鏡を新調しました。これが素晴らしく、細かい作業の効率が上がりました。視力は昔から両眼とも2.0(公称)あるのですが・・・。
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山スキー(テレマーク)ビンディングのインビス取付け

2023年12月29日 | 山の道具たち
 いちばん左端の板が今回施工したブリザードにRottefella NTN Freedom!カッコいい。

先月の施工と成りますが、今回は岐阜県からIさんからのご依頼です。
板はブリザード.ゼロGに、ビンディングはロッテフェラNTNです。板には元々付いていたビンディングのビス孔が有るものだったので、それをP栓してからのインビス化の作業と成りました。
 
 マスキング貼って長軸方向の中心線を毛描きます   実際にビンディングを置いて位置を決めます。

送られてきた板は中古、ビンディングは新品。そしてインビスということで、今回もいつも通り気合を入れての作業です。
 
 左右正確に取り付けるよう慎重に位置決め   古い穴を掃除してP栓を打ちます

先ずは古い穴の中を掃除して、2液混合性エポキシを打ってP栓で穴埋めです。水等が入り込み、母材の劣化を防ぐためにも確実に行い、数日後に硬化した後は鑿(ノミ)等を用いトップシートを平滑化させて、やっと施工の本番スタート。
 
 ボール盤で垂直に、深さを正確に掘ります   インビス孔を22か所掘りました(^^;)

もちろん、ここからは普段通りトップシート上にマスキングテープを貼り、長軸方向の中心線を専用治具を用い毛描き、ブーツセンターというか、3ピンセンターについて依頼主から要望を聞いて、ビンディング位置を決めます。
 
 面取りしてタッピングの仕上がりや施工性を高めます   垂直にタッピングします。

この後は、取説に従い位置決めの中心を毛描きとなりますが、その寸法がコンマ0.5mmだったりするので細心の正確を要するものと成りました。(そこまで正確を求めなくても公差範囲内に入るのだろうけど、ボク的にはそこまで求めたい性分)

そしてポンチングして、Φ2の先行ドリルで、トップシート下にはメタルが入っていることを確認。そしてΦ3.5で中間ドリル、そしてΦ6.0で本穴を開けます。このインビスの規格はメートルネジで無くはW5/16-18 というインチ規格。そして下穴はΦ6.5~6.8となっているが、山スキーでのシビアコンディションで使用する事を考慮し、下穴Φ6.0で専用のキリでタッピング(雌ネジを彫る)しました。今までΦ6.2で施工してきたが、インビスを入れる際に6.0でも大丈夫だったというか、遊びが無く剛性感が高まると実感。更に、メタルが入っているので更に安心感が高まる。そしてタッピングで注意したいのが、垂直に入れてやる必要が有る事。下穴掘りはボール盤で行うので良いが、タッピングは完全手作業なので、随時垂直を確認しながら行う。

そして掘り進める深さはインビスの頭が、トップシートより約1mm深く入れてやることが重要。(深いほど剛性UP)

そして、下穴の掃除をして、いつもの2液混合性エポキシを穴に打って、インビスを締め込む。この際もM5のビスにナットを装着して締め込む(インビス取付け後に共廻りせずに締め付けM5ビスが抜けるように)。そうして片側11か所の計22か所のインビス施工終了。かなりヘロヘロになった。
 
 インビスをネジ込んでいます。   トップシートよりも約1mm程深めに入れて周囲は接着剤で覆いトップシートにフラットにします

その後、数日間の硬化を終え、トップシートにはみ出た接着剤と、汚れを取り除き、ビンディング締め込みビス(SUS製 M5×12)に「ネジロック」という定番のネジ緩み止め剤を塗って締め付けしました。その際も、ビンディングのヒールがスキーの中心に来ていることを確認。我ながら良い仕事をしたなと自己満足にふけました。
 完成!今日もいい仕事が出来ました。ヤッパシ完璧に仕上がると感動!

そして、NTNの作動状況を仔細に観察し、依頼主のIさんに発送する事に成りました。今回も正確かつ高剛性を目指し施工となり、仕事や遊びの合間に時間を見つけての作業と成り、発送と2週間ほどかかりましたが、ご依頼主もとても喜んでもらえたので良かったです。

次は青森県からのご依頼主のビンディング取付けです。頑張るぞ~。

写真等は後程
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山スキー ビンディング取付け

2023年12月16日 | 山の道具たち
 カミさんの板が左。Kさんの板が右です。Pon2oonの新品を入手したそうです。

仕事やら試験勉強やらで最近忙しく、山に登るモチベーションも下がりつつなる中、今シーズンも山スキーのビンディング取付け依頼が舞い込んでいます。今回ご依頼頂いたのは、滋賀県のKさん(インスタのフォロワーさん)です。先日の忘年会の時に会場が敦賀市の民宿だったので、そこでスキーとビンディング、取付け手数料として地ビールを頂きました。
 
 ジグを用い長軸方向の中心線とブーツセンターを毛描きます   ブーツとビンディングを置いてビスの位置を決めます。

板はカミさんの板と同じK2 Pon2oon169、ビンディングはG3 ZED9です。カラーリングも黒に緑と板とビン共に同じ配色でカッコいいです。しかし、合わせる兼用靴のサイズがそれぞれ違うので、何処にセンターをもっていくか、ヒールピースの調整幅の中に収めるかとか、考えさせられましたが、何時もながらの職人の技!でいつも通りとても正確に取り付ける事が出来ました。そして、先日、雪の中22時頃に遥々我が家まで引き取りに来てくださいました。
 
 毛描線に来ているか確認    ドリルで穴を開ける前にポンチング!(刃先が中心に来るように)

 
 スキーアイゼンのアタッチメントは緩み止め剤で   ボール盤で先行孔、専用キリで掘ります

 ボール盤で直角に正確に穿つことが出来ました。

この板で雪山を思う存分楽しんでいただけたらと。興味のある方は連絡ください!只今岐阜県のIさんからNTNビンディングのインビス加工をしています。これもなかなか取付けには手ごたえが有ります(難易度が高い)
 
 一旦ビスを空打ちして冷間圧造タッピング   その後ビスを抜いてトップシート上に盛り上がった部分を鑿で削り表面をフラットにします(重要)

 
 2液混合エポキシを打って本締め!   トゥーピースに靴を付け、ヒールセンターがスキーの中心に来るよう本締めします(職人技要する、重要)

 出来上がりました!カッコいいね!

ビンディングのDIY取付けに興味のある方は是非ともボクのブログのアーカイブを見て下さい!きっと自分で出来るようになる筈です!

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ビンディング取付け(テレマーク)

2023年03月31日 | 山の道具たち

 我が工房で手仕事でビンディングを取付けています。

職場の移動や、配置換えなど、3月に入ると忙しい日々を過ごしており、なかなか山に行けません。また中国武漢肺炎の蔓延も収束!?もあり、今は様々な制限が緩和されつつあります。そんな中でも山登りの方々は変わりなく山に登ってますが、同様に山スキーのビンディング取付けの要請も有ります。
今回は白山北部管理人の泰山さんからの要請です。師は同郷の先輩です。どんな依頼も頑張って承っています。今回もテレマークのビンディング取付け依頼です。
 
 スキーのトップシートにマスキングテープを貼って、長軸方向の中心線を毛書き、3ピンセンターから、それぞれのビス中心線を毛書きます

山スキーのブーツセンターと異なり、テレマークスキーは3ピンセンターに合わせてビンディングを取付ける必要が有ります。しかも、最近では山スキー(山テレマーク)のライダーの嗜好が様々で、センターからのセットバック+/-の要望も有ったりと、昔は登る為の手段として山スキーが有ったのに対し、現在は滑る為の手段としての山スキーとあってか、取付けに関する注文が多いです。
 
 マスキングテープ上にビス中心位置を毛書きその中心を正確にポンチング!そしてボール盤を用いビス孔を開けます(専用ドリル刃)

 ビス孔を開けました!我が工房です。バイクの駐車場でもありますTW225

そんな時代的な背景もあってか、我が工房に問い合わせもあったりと著名な山屋さんと繋がりも有ったりっと嬉しく思ひます。
 
 ビスを打ち、雌ネジの冷間圧造します    その後トップシートの盛り上がりを鑿で平滑化

 
 面取りして更に平滑化   ビスを打つ前に2液混合性エポキシを封入

 
 ビンディングを取付けます。もちろん正確に    DPSという高価な板だったので正確に!!

そして、更には更に、我が日本でも最近盛んに認知度が上がりつつ競技人口が増え、今度の冬季五輪で正式種目となったSKIMO競技の選手からも問い合わせや取付け依頼が有るなど、ボクの企画する源工房の、山スキー他ビンディング取付けについて、有名なライダー/クライマーから問い合わせや依頼が有り嬉しい限りです。
我が国代表の選手になるべく山屋さんに少しでも協力できるよう、これからも微力ですが頑張って行く所存です。
 マニアックな山屋さんからの取付け依頼で仕事が増えますが、同じ山が大好きな仲間として頑張って仕事しています。

皆さんからの応援に感謝しつつ、採算度除外しでお役に立てるやう頑張ります。
取付けに関する細かい工程に関しては過去のアーカイブを参考にして頂けると嬉しいです。職人の手仕事の詳細が議理解いただけると思ひます。
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山スキー ビンディング取付け

2023年03月13日 | 山の道具たち
今回は、カミさんのビンディング取付け依頼です。
 手前の板がカミさんの新しい春用の山スキーです。

これからの春用の板です。K2 Wayback88という丁度良い板にビンディングはTECビン!しかもマニアックなPlum社製です。アルミ削り出しの作りにディナフィットと違ったカッコ良さを感じます(機能性も含め)。
 
 トップシートにマスキングテープを貼ってビンディングビスの中心位置を毛書きます。ここが重要!

 
 中心位置にポンチングして専用キリでドリリング!  ビスを打って冷間圧造中

トップシートにマスキングテープを貼って、長軸方向の中心線を毛書き(自作専用工具を用います)、ブーツセンターからセットFT、BCを依頼主の要請で調整します。その後、これら中心にポンチングして、先行孔、二番目、本穴を穿ち、ビスを打って雌ネジの冷間圧造します。

 トゥーピースに靴を取付けてネジを締めます。この際、靴の踵の中心線が板のセンターに来るように調整します。

冷間圧造後、ネジを抜いて、、トップシートの盛り上がりを鑿と面取りドリルで表面を平滑化(板とビンが面と面で密着するために必要な工程)して、ビス孔に2液混合性エポキシを封入して、まずはトゥーピースに靴を付けて、靴のヒールセンターが板の中心に来るように締め付けます。この辺りが職人の技が発揮されるところです。何度も言ってますが、いくら専用の治具等でネジ孔を穿ったとしても、ネジの特性上中心に向かわないため、締め付け順やトルクのかけ具合で、ヒールセンターを調整して締め付けます。
 
 カミさんの新しい靴で!調整中    ヒールピースも完了!LOOKだけど、製造はPULM

 完成しました!昔ながらの回転式ヒールリフター!

この様な工程を経て、板とビンディングが合体します。
滑降モードにしたときに、靴のヒールとビンのピンのみで固定されている状態(浮いている状態)となるので、靴の踵がヒールピースのプレート上に圧着出来る(滑りのダイレクト感が増すと思ひます)様に、ゴムブッシュを取付ける予定。

山スキーは素人ながら、自分で色々カスタマイズできるところが面白い。
普段からいろいろ問い合わせが有りますが、取付け(1セット)に係る費用については3000円相当の現物(お酒とか、お菓子とか)で!それが出来ないときは、材料費として3000円を頂いています。
でも、興味をお持ちの方は是非とも、ご自身でやってみてください!!面白いですよ!(取付けの助言も出来ます)
 雪がだいぶ減って、杉花粉の季節になってきた。これからはストップスノー
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ビンディング取付け!長野県松本市のOさんから

2023年01月26日 | 山の道具たち
今日も(というか1月19日から準備して・・・)山スキーのビンディング取付け依頼です。山スキー・バックカントリーの本場、長野県からの依頼で何故かなと思い聞いてみると、可成りマニアックなビンディングであることから、取付け依頼した白馬の某山スキーショップ等々からは治具(ジグ)が無いからと断られた為、どうしようかとネット検索したところ、ボクのブログに辿り着き、取付け依頼が有りました。そんな山スキーの本場でボクなんかよりも山で滑りまくっている方々に、今まで培ってきた技術の粋を見せんべく、快くお受けしました。

 ATK FT14のビンディング。軽量高剛性であり、しかもビスは何と「チタン製」でビックリ!

今回ご依頼いただいた板はAtomic Bent Chetler 120 176㎝にATK FR14というマニアックなもの。板は10万円、ビンディングは14万円する超高価なもの。特にビンディングはNC工作機械で作られた精巧なもの。ボクとしては初めてのビンディングです・・・。それでは、いつもの様に落ち着いて、正確に、何度も確認して、計測、毛描き、ドリル、締め付けなど手作業の職人の技で行ってみませう!!

先ずは、宅配便で送られたこれら梱包を解いて、作業台に載せます。ヤッパシ!ゲレンデで使うものと違って、何となくオーラが出ています。手に取って仔細に観察するとその作りに感動。剛性や軽量、デザインなど機能美を感じます。
それと、材料費の他に、ご依頼主の地元名産の「川辺ワイナリー」のワイン赤と白を頂きました。本当にありがとうございます。
 
 スキーセンター(オフセット-30㎜)とブーツセンターを合わせてビス位置を決める    マスキングテープ上に毛描いた中心線とビス位置

先ずは、スキーのトップシートにマスキングテープを貼ります。今回のご依頼ではスキーセンターを3㎝セットバックとの要請により、その部分が分かるよう、一部切り抜き貼ります。次にそのトップシート上に自作のジグを用いスキーの長軸方向の中心線を毛描きます(スキーはトップ~センター~テールとカーブしているので、中心線を毛描くのは難しいし、この正確さがこの後に重要になってきます)。次に、スキーセンターに小さなマスキングテープを貼り、長軸方向の中心線に対し直交するスキーセンターを毛描きます。これら直交する二つの中心線を基準にこれから取付けるビンディングの位置、所謂ビンディングのビスの中心線を毛描くことになります。
 
 一通り、ビンディングビスの位置(中心線)を毛描きました     ポンチングしてやります。正確に!!

次に、取り付けるビンディングを手に取り、ビスの取付中心位置を計測します。今回のビンディングの左右ビス中心からの距離はコンマ5㎜単位でなく助かりました。更に驚くことに、ATK FR14の前後ビンディングの左右それぞれのビス間の距離は45㎜と広いことに驚かされました。ディナフィットRADICALだとトゥーピースで30㎜、ヒールで最大36㎜となっており、この45㎜は幅広の板に対する剛性の高さを得ることはもちろん、踏み込んだ際の力の伝達力が違うなと素人のボクでも分かりました。設計した人の理念がこの寸法をみても分かり、感動。

次は、計測したビンディングのビスの位置を紙に記し、実際に兼用靴(ソールサイズ297㎜:偶然Oさんの靴と同じサイズだった)にビンディングを取付け、兼用靴のブーツセンターが先程毛描いたスキーセンターに来るように合わせて、ビスの位置を決めます(ここでは正確性を求めない)。そして、ビンディングと靴を一旦下ろして、決めた位置について、スキーセンターからの距離を決定します(これをすることにより、左右のそれぞれの板に毛描くビンディングビスの中心線の位置が定まります)。再度、その位置にビンディングと靴を置き再度確認!OK!

次にこのビスの位置に針先様のもので窪みを付け、次いでポンチングしてやります。これはドリルで穿つ際に、ドリル刃の性質上、低い所へ掘り進む性質が有るので、正確に穿つには重要な作業です。

次に我が家の工房のボール盤でΦ1.5の先行穴、次いでΦ2.8、そして専用ドリル刃Φ3.6×9で本穴を穿ちます。ハンドドリルでもある程度垂直に穿つことが出来ますが、正確性を求めるのはもちろん、中にメタルシートが入っている場合、固いので刃先が逃げてしまうので、ボール盤を使用します。今回の板にもメタルがサンドイッチされていました(先行穴の際に確認する事が出来ます)。
 
 車庫兼工房のボール盤でビス孔を開けてやります     16か所ビス孔が開けられました。後ろはランクル70ピックアップ!

スキーにビス取付け穴が出来た後は・・・これからはボクのオリジナルのやり方で作業を続けます。トップシートの表示マニュアルでは、下穴径は3.9とか4.0とか記載されていますが、ボクは敢えて3.6ときつめの穴にしています(旧規格のビスでは4.2とか大きいものも有りますが)。そして更にタッピング(雌ネジを作る)してから取付けるようになっています。ここでボクとしては、いつものとおり、この穴に一旦ビスを打ち込み(空打ち)、板(母材)に対し冷間圧造により雌ネジ山を作ってやります。これは工業系の大学とかで学んだ方もいると思いますが、ネジのタッピングをする時は、切削でネジを切ることよりも、転造(圧造)加工でネジを作った方が、ファイバーフローが切断されずに残ります。ファイバーフローが表面に沿っていると衝撃値や疲労強度が高くなるとともに、表面に生じる引張応力に対して強靭となることから、この理論をウッドとメタルで出来たスキー板に無理やり理論付け行っています。その為、狭い穴に大きいものが入るとトップシートが盛り上がり、トップシートの平滑性が失われる。いわゆるビンディングの裏面がトップシートに対し面ー対ー面で密着しないことから滑った際のダイレクト感がスポイルされることが予想されます。よって、この盛り上がりを大工道具の鑿(ノミ)そして専用工具でテーパー座グリ(小)してやり、ビンディング裏面と、スキー板のトップシートが面どうしで密着するように取付けてやります。
 
 ビスを空打ちした後盛り上がったトップシートを平滑にする行程    その孔に接着剤を詰める工程(表面まで来るように封入)

次にビンディングをビスにより取り付けます。ここで重要なのは接着剤の封入です。様々な接着剤が有りますがボクはこれまで一貫して2液混合性エポキシを用いています。これは、母材とネジの間には僅かな隙間が有りそれを埋め、強度を高めるために接着剤を用いるのですが、普通の接着剤では溶剤が揮発する際に硬化するため、溶剤が揮発する際に減肉作用が生じます。よって母材とビスの間に隙間が生じることにより、水などの異物が入る余地が生まれることです。このことから、2液混合による化学反応で硬化する接着剤は体積変化が無いので、このような場合にはとても都合が良いです。しかも硬化時間が長いのも特徴で、のちに述べるトゥーピースのセンター調整に時間をかけじっくりと作業できるのが利点です。
 
 調整しながらトゥーピースを締める(難しい作業)    そうして靴のヒールセンターが、板の中心線に来ると合格!

ビス孔に接着剤を封入した後は、最も大事な作業・・・トゥーピースの取付け(ネジで締める)です。いくら正確にビス孔を穿っても、しょせん木ネジであることから、ネジの中心は母材に掘られた穴の中心に進まないのは基本。だから、4個あるネジの締め付け順や締め付けトルクを色々試しながら、トゥーピースに取付けた兼用靴のヒールの中心(予め油性ペンで書いておく)が板の長軸方向の中心線にピッタリ来るように調整しながら締め付けます。(この辺は長年の勘も重要かなと)そしてこのビンディングは幅45㎜とあり、いつものDYNAFITとは調整が格段にやりやすかった様に思ひます。こうやって、それぞれ左右の板のトゥーピースを仕上げます。此処まで出来たらもう、ほとんど終りに近いです。
 
 トゥーピースが終わったら同じ手順でヒールピースを仕上げます    マスキングテープを剥がし完成です!頂いたワイン(赤・白)

次は、ヒールピースを同じ手順で、ブーツ固定ピンが兼用靴のキャッチポイントに来るかを調整して前項同様に取り付けてやり完成となります。もちろん、ネジの締め付け作業は必ず手締めです。人間の手の感覚により、入っていくネジの状況を仔細に感じ取りながら締め付けることを忘れてはいけません。

 ボール盤以外は全て手仕事でやっています。この取り付け作業に興味を持たれた方は連絡ください。

この様な細かく緻密な作業を行うことにより、スキーのビンディングの取り付け作業は終わります。一部ショップの治具(ジグ)を用い、取り付けるのとは違い(このようなショップでは講習とか資格が必要らしい)、一枚一枚と板と触れ合いながら、その感触やビンディングの機能を感じつつ、時間はかかるけど丁寧な仕事で仕上がったSKIを見ると何となく感動を覚えつつ、この板でどんな山を滑るのかな!?と想像しながら作業するのも楽しいです。そして、この仕事ぶりを知って頂いたオーナーさんが喜んでくれることがボクにとっての最大の喜びなのかな!?と思ひつつ、今日も良い仕事をさせていただきました。
来月はボクの誕生日なので、家族で頂いたワインを飲みたいと思ひます。

 Oさんの板とボクとカミさんの板を並べて記念撮影

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ビンディング取付け!青森県からYさんから

2023年01月25日 | 山の道具たち
漸く雪が本格的に降る中、山に行きたいとソワソワする日々を過ごしていますが、先日は大阪のAさんから、そして今日は青森県弘前市のYさんからのご依頼です。

 いつもの源工房の作業台で今日も仕事です。トップシートにマスキングテープを貼ってから中心線等を描きます

 
 スキーの長軸方向の中心線を描きます(専用治具を使用)。    ブーツセンターを描きます。これを基準にブーツの取り付けた状態にしてビンディングの位置を決めます。

冬山用の登山靴で滑ることのできる山スキーの取付け依頼といった、先日のAさんによく似たご依頼です。今回のビンディングは、あの名機Sirvletta404を最新の山スキー板に付けて欲しいとの事です。404は今まで何度も取付け実績が有るので何ともない。
我が家には山スキー板と、ビンディングの入った大きな段ボール箱には材料費と地元青森のリンゴやニンニクなどのお土産が入っていました。こういった温かい心遣いが嬉しく、同じ山屋さんとして頑張らなと気合が入ります。

 各個体のビンディングのビス位置を測定したテンプレートは保管してあります。これに基づきビス中心位置を毛書きます。

 
 先ずは針先ポンチの後でポンチング。中心線に確実に!     先行穴Φ1.5~Φ2.8~Φ3.6(本穴)をボール盤用い専用の刃を用い開けます

但しここで注意する事が、もちろんトゥーピースを確実に取り付ける事です。昔のビンディングはトゥーピースから伸びたヒールのビンディングの固定バーの中心がやはりスキーの長軸方向の中心線に正確に来ないといけない。(構造上トゥーのヒンジ部に若干の遊びの有るビンディングでもありますが)そしてヒール固定ピースの固定金具の前後方向と、ヒールリフターがキッチリ、トゥーピースから伸びたヒールのビンディングの固定バーのスィートスポットに来なければいけないので、その辺の位置関係を読み取り付ける必要が有ります。
 
 ビスが1本無かったのでテレ用ビスを加工します。    グラインダーでビス頭径や首のところを削り、ビス長を削り、ネジをヤスリで鋭く磨きます。

 
 仕上がった代用のビス。冷間加工により完成      穴もにビスを打つ際もいつもの様ビンディングが中心に来るよう狙い取付け

更に今回、ビンディングのトゥーピースのビス1本が欠品だったので、昔使っていたBD O1のビスの頭径をグラインダーで削って加工したりしてビスを作る必要が有りました。(強度はバッチリです)
 
 トゥーピースのビンディングは完了です。この後はほぼ同じ手順でヒールピースを取付けます

(メーカー専用の穴開け取付け治具が有れば、何も考えずに取付けられますが、今は廃盤となったこのビンディングにはそのような便利なものが無いから計測、や経験からくる何らかにより取り付ける必要が有ります)
失敗は許されないので確実に取り付けなくてはなりません。

 完成しました歴代の名機404に最新のATOMIC BACKLANDの板を組み合わせました。

ご依頼してくれる方々は、口伝に、そしてボクのブログを見て依頼される方が殆ど。そして、工程をブログにアップすることにより、依頼主の大事な道具がどうやって取り付けられているのかを見ることが出来る楽しさもあるのだという。だから、全身全霊で頑張らないと。
という事で、今回も正確確実、堅牢に取り付けることが出来ました。もし興味を持たれて方は過去の記録をご覧になってください。
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ビンディング取付け! sirvretta300

2023年01月18日 | 山の道具たち
今日はビンディング取付け作業をしました。

 源工房で、いつもの様に作業です。元、エンジニアを目指していたとあって、精度や誤差、公差範囲など留意して作業します

大阪府のAさんからのご依頼です。マニアックなビンディングは今は何処も取付けが不可能との事で、最後の砦としてご依頼いただきました。
普通のSKIショップとか、山の店で断られた結果、ボクの元にご依頼頂きました。今回もいつもの手順で正確に作業させて頂きました。
実のところ、1セット平均5時間以上くらいかかります(youtube見ながらダラダラしながら仕事してるので)(更に初めて取付けるビンは、ビス孔の寸法やらを計測したりと余計時間がかかります)(オーナーのブーツセンターのセット:+、-等の要望とか細かい注文も有ったり)。でも、山スキーを始める人、山スキーに命を懸けている人、お金が無くメルカリやヤフオクで格安で仕入れた道具の取付けなど様々で、この山屋さん達の熱意に背中を押され、利益なんか全くない、採算度外視で、ある意味意趣味の境地と化した状態やってます。
 
 Silvretta300(ジルブレッタ300)は今でも現役!      グラインダーや鑢(ヤスリ)を用いネジの加工です。なるべく冷間で加工する事を心掛けています。

今回は超マニアックなsirvretta300の取付けをさせて頂きました。今は山で殆どと言ってもいいほど見なくなったビンディングですが、構成するパーツの殆ど全てが金属製であり堅牢で壊れません。だから今でも一部のマニアには使い続けられているのだと手に取って実感しました。でも重いですが・・・。
今回のビンディングは故障も無く機能は保たれているのですが、ビスが1本紛失している様でした。代用できるビスが有ればよいのですが、手元に予備としてあるものは頭部が大きくインサートホールに入らないのと、呼び長さが長いので、頭部を小径にして、長さを切るなど加工して取り付ける必要が有りました。こういった技術も今まで培ったものだと実感。

 完成しました。やはり、山の道具は無駄な造形彩色が無く機能美を感じます。

そして漸く完成しました。その後は宅配便業者へ赴き着払いで発送しました。
これからも山が好きな人々に少しでも協力できたならと、この様な形で応援していきたいと頑張っていきます。Aさんご依頼いただき有難うございました。
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SKIMOビンディング取付け

2022年11月30日 | 山の道具たち
今回は、競技山スキーのビンディング取付けです。いわゆる「SKIMO」の板です。
板やビンディングはとても軽く、最低限の機能を有した作りと成っています。しかも、その兼用靴は普通の登山靴よりも軽く、ビンディングや靴は軽量高剛性なカーボンで作られています。ボク達の様に山スキーで遊ぶ道具と違い、1分1秒を競う競技に用いられる道具は、設計製造など全てその理念が違うことに、これらパーツを手にすると実感出来ます。

 取付け依頼のあった板とビンディング。ヒールピースは前後調整できないので、靴に合わせて取り付けます


 最近のビンディングには珍しい板のトップシートに張り付けるシールが入っていました。

ビンディングの箱には板のトップシートに張り付けるビンディング取付けビスの位置のシールが入っていましたが、これを貼って作業を行えば簡単にできるだろうけど、正確な仕事をするため、そして失敗しないようにも、今まで自分が積み重ねてきた技術を使い取付けます。各ビンディングのビス取り付け部分をノギス等を用い計測し、紙に描きます。このビンディングはトゥーピースの後ろ側の双方のビス中心幅が42.5㎜となることから、それぞれ中心から21.25㎜であることが判明。正確な位置決めが要求されることが判明。ここまでの正確さはビスを打つ際に結局は意味が無いようにも思うかも知れないが、そんな所にも拘るのが、昔…エンジニアを目指していたボクの性分なのかなと、なんともこういう所は逃れられない・・・。

今回の取付け依頼のあった方は石川県在住でSKIMOが日本に根付く前から、この競技に参戦していたAXさんです。彼からは、これまで3回このSKIの取付け依頼を承ってきています。今度お会いした時にダイバータレスインレットについてご教授頂きたいと思っています。

 板の長軸中心線にブーツセンターを描き、靴のセンターを基準にフロント、トゥーピースの穴の位置を決めて仮置きし、最終確認

今回の板に取付けるビンディングはディナフィットのSPEEDUPというビンディングに、それ専用のブレーキです。解放値の調整は無く、カーボンフレーム自体がそれに成っているようで、ヒールピースも前後移動調整できなく、超軽量です。

 ビンディングのビス中心にキリ、ポンチングでドリルの刃が中心に向かうように下地を作ってやります。

取付けの行程は何時もより増して慎重にやる必要が有ります。それだけビンディングの作りも繊細であることから取付けも、それに見合った技術を要求されます。ビンディングの箱内にはトップシートに張り付けるテンプレートが入っていましたが、これでは正確な取付けをすることはできないと判断し、普段と同様にスキーのトップシートにマスキングテープを貼り、長軸方向の中心線とブーツセンターを毛描き、ビンディングのビス位置を決めて取り付けました。
 
 Φ1.5のドリルで先行穴、その後にΦ3.6の専用刃で本穴を穿ちます。    ビスを空打ちしてネジ穴を冷間圧造します。

ビスの穿つ位置を決めたら千枚通しの先で中心を押え、凹みを付け、ポンチングしてやります。これでドリルの刃はこの中心に向け掘り進んでくれます。この後は直角に穿つために自宅工房のボール盤でΦ1.5で先行穴を開け、仕上げのΦ3.6を開けます。この板の場合、メーカー推奨はΦ4.0でしたが、今までの経験上、取付け時のトップシートの平滑化をしてやれば問題ないのでΦ3.6とします。(これは締結力の強化やネジ穴に水分など異物が入らないことを考慮しています。また、今回はトップシートにメタルシートが入っていたので剛性は高いと思ひますが、メタルの入っていないウッドやカーボン、グラスウールのシートが入っている板は、ネジ穴とビスとの締結力を考慮し、若干きつめの幾何公差(穴)が相当マイナスの方が良いと思ひます。その分、仮打ちの際の僅かに盛り上がったトップシートは鑿等で削り平滑にしてやる必要が有ります)
 
 2液混合性エポキシを打ってビスを打ちます     兼用靴のヒールが中心に来るようにビスの締め込み順やトルクを変えて正確に!

穿ち終えた穴には2液混合性エポキシを打ちます。接着剤の種類はたくさん有りますが、2液混合性エポキシは溶剤が含まれない化学反応硬化となるため、硬化時に溶剤が揮発することにより減肉しないため、ネジ穴に水分などの入る余地が無く、かつ強度が強いため今までこれを愛用しています。更に硬化時間の長いものを使用。(瞬間接着剤や木工用ボンドはNGです)
接着剤を打った後は、トゥーピースを取付けますが、これが一番の核心です。これは取付けθが少しでも偏れば、トゥーピースに取付けた靴のヒール(踵)の中心がスキーの長軸方向の中心線とかけ離れてしまうからです。これは仕方がない事象で、いくら正確にビス孔を穿ったとしても、ビスはそもそもネジなので真っすぐ入って行かない性質なので、4か所有るネジの締め付け順や締め付けトルクを調整しながら、何度も靴をはめてヒールが中心に来ていないか確かめつつ本締めします。この際、手締めでトルクを感じながら(この工程は職人の勘が必要です。)そしてヒールが中心に来たことを確認し、靴を付けたまま2日ほど硬化するのを待って放置します。
 
 トゥーピースは無事取付け完了です    次はヒールピースの取付けです

ボクのようなヒマ人でないと、1セットに何日もかけて取り付けてくれる人は居ないと思ひますが、半ば趣味でやっているこの作業。簡単に取り付けることのできる治具を使わなくても、手仕事でやっても正確に出来ます。毛描きに、穴孔け、接着剤、取付け、硬化待ち、次にヒールピース取付けといった長い時間がかかるので、忍耐力も必要になってくるかもしれません。

 ヒールピースの位置を毛描きます。これは前後に移動調整できないので更に慎重な作業が必要と成ります。

やはり、取付けに大事なのは長軸方向の中心線と、ブーツセンターを正確に毛描いてやること。これを絶対基準として位置決めをしてやることです。失敗の許されない大事な板。一発勝負でやるので緊張します。そして最近ボクの眼も老眼に成っているのか近距離の仕事はボヤけて見えないので老眼鏡をはめて作業しています。(でも、目盛りがくっきり見えて作業効率UP!)
 
 トゥーピースと同様の行程で穿ちます     そしてマスキングテープを剥がし同様に取り付けます。

ヒールピース取付けはトゥーピースほど神経質になる必要はありませんが、ここも同様に靴の中心がヒールピースの中心に来るように締め付けます。そして、ヒールとヒールピースのクリアランスを確認して、動作確認して取付完了です。

 ビス孔を穿つ以外は全て手仕事と成ります。長軸方向の中心線を毛描く為の治具はアルミのアングルを切り出し自分で作りました。(写真に写ってません)


 靴を取付けて最終確認。とても軽い板と靴ですが、この軽量化にかけた作りに機能美を感じます。


 ボクとカミさんの板と比べてみました。

右からK2ウェイバック104、ホルクル109、ポンツーン169。細く貧弱そうに見えるSKIMO板ですが、実際に取付けしていると、その作りに感心です。この板を使ってSKIMO競技で良い成績を出して頂けるとボクも嬉しいです。

ちなみに、良く問い合わせのあることですが、このビンディング取付けの行程を見て下さった山屋さんから毎年様々なお問い合わせが有ります。ヤフオクとか、メルカリで購入した板やビンディングについては、ショップでは取付けてくれないので、、、と最後の砦!?として訪ねて来られます。ボクとしては同じ山屋として、皆が山で安全に楽しんでもらえることを念頭に趣味でやっています。よって取付けにかかる工賃・技術料は一律1セット、接着剤やマスキングテープ等の材料費にかかる費用の3000円で行っています(ビール等の現物も大歓迎)(営利目的では有りません)。是非興味のある方は、お問い合わせください。
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Pon2oon159のビンディング取付け

2022年10月25日 | 山の道具たち
今日は、山スキーのビンディング取付けを行いました。
先月、我が家に持ち込み依頼のあったもので、山に行ったり、その辺を走ったりと何だかんだ有ったけど、今日は一日休みだったので、丸一日かけてゆっくりと、正確に、そして確実に仕事をさせていただきました。仕上がった板を眺めて・・・感無量(それだけ取付けするのが楽しい)

 左の板はカミさんのPon2oon169、右の板がボクBMT109(176)、そして今回取付けた(中央)のがPon2oon159

作業はいつものとおり、過去の記録を見て頂くとその詳細が分かります。
まず板のトップシートにマスキングテープを貼って、長軸方向の中心線を描き(トップ~センター~テールとカーブしているので、自作の治具を用いセンターを毛書きます)、更にブーツセンターを書いて、実際に兼用靴にビンディングを取付けた状態で兼用靴のブーツセンターとスキーのブーツセンターを合わせて、トゥーピースとヒールピースのビンディングの位置決めをして、ビス孔の位置決めを行います。
 
 トップシートにマスキングテープを貼って毛書く準備     実際にブーツを当てて寸法出し(要請に応じ±オフセット可能)


 トップシートに毛書いたビンディングのビスの位置。最近老眼鏡を使って細かい仕事・・・

ポンチングして、ボール盤を用い先行孔、本孔を開け、ネジ穴の冷間圧造、トップシートの平滑加工、穴の掃除後接着剤(2液混合性エポキシ)封入しビンディング取付けを行います。特に、TLTはトゥーピースの取付け角度θが少しでもズレると、ヒールピースのセンターが板の中心に来ないので、ここは職人のテクニックで何度も兼用靴を取付け外してと、ズレ幅を見ながら確実に締め、本締めです。(この辺の手仕事は今まで培った技術です。ショップなど治具を用い簡便に取り付けるのとは違い、職人の魂が込められる瞬間です)
 
 正確に板に対し垂直に!専用のドリル刃を用います     正確に16箇所孔けることが出来ました

 
 予めビスを打って冷間圧造、その後トップシートの平滑化    ヒールピースがスキーのセンターに来るように、微調整しながらビスを締めます。

ヒールピースも同様に行い完成です。ちなみに1セット仕上げるのに5時間くらいかかります(YOUTUBE見ながらのんびりやってるので)。
こうして仕上がった今回の板は新品未使用の今ではかなりレアなPon2oon159の旧モデル。ビンディングはTLT Speedfit。軽い板に仕上がりました。
 
 ビスの取付けは手締めが絶対です。トルクは往年の経験で分かります   接着剤封入は体積変化の無い2液混合性エポキシ


 今日も良い仕事させて頂きました。まだまだバックオーダーが有ります。鋭意、真心込めてヤッテマス!みなさんもぜひDIY取付けにチャレンジしてみてください(^^♪

今年も雪が大量に降って、この板で激パウダーを楽しめると良いですね!!
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新しい板を調達!VOLKL BMT109

2022年03月25日 | 山の道具たち
昨年はカミさん用にPon2oon169を購入しましたが、今年は自分用(カミさんも使用)にVOLKL BMT109を購入しました。
いずれも板はメルカリとかヤフオクで安く調達し、ビンディングは個人輸入で調達しました。

 左の板はPon2oon169 右の板はBMT109 176です。

ウクライナで戦争が勃発した原因なのか、フランスから航空便で届くのが、いつもなら1週間程度で来るはずが、3週間ほどかかりました。
ウクライナにはこの戦争に勝ってほしいが、ロシアの生物化学兵器や核の使用など、今後が恐ろしく、わが子供たちの将来がとても不安です。憲法第9条が有れば戦争を防げるとか言っている人達の能天気ぶりに、今こそ国民が目を覚まし、日本国民による新たな憲法制定が出来る日を願っています。それが出来ないと、我が国は滅んでしまうと切実に感じています。ウクライナの人たちが祖国のために銃を持って戦前に赴く姿を見て「愛国心」「愛郷心」とは。と言う事を考えさせられました。
我が国の領土、領海、領空を守るということは、どういうものなのかと、つくづく考えさせられ、外交を行う上で、その後ろ盾になるものは強大な軍事力が有ることが大事だと思ひます。TVのコメンテーターは今、他国に逃げて、プーチンが死ねば戻ってくればいいと言う人がいるが、一度、領土を奪われたら交渉では帰ってこない。その良い例が北方領土だ。占守島の戦いにより武装解除せず最後まで戦ってくれた樋口中将以下軍人の方々が南下するロシアが、我が国の領土を蹂躙せしめようとする中、戦ってくれたお蔭で、北方四島は奪われてはしまったが、今の北海道が有る。戦後、アメリカが我が国を占領したのが幸いで、今に至るが、もしソ連が支配するような状況であれば、多くの無辜の国民が殺されただろうと思う。婦女は凌辱され、男子は殺されまたは、シベリア抑留(これば拉致)で多くの日本人がソ連で強制労働させられた。そして極寒の地で多くの方々が死んだ。このような過去が、今に至るロシアの行いが何であるかの証左である。この現代における戦争を目の当たりにして、今後この豊かな日本を子供たち、そしてこれからの後世に残していかなくてはならない。ただ傍観するのではなく、ウクライナの現実を見て、背筋が寒くなるのと同時に、我が国でも同じようなことが起こった際は、国連は機能不全に陥る。ましてや常任理事国ではない我が国の立ち位置から、何も解決してくれないだろうし、同盟国のアメリカも、同国の若者が他国の為に血を流して戦ってくれるとは到底思えない。やはり、自分の国は自分で守るという気概を持つことが重要なんだと。
憲法の前文にはこのようなことが書かれている。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と。よく考えてほしい。我が国のEEZにミサイルをぶち込んでくる国や、様々な国際条約を無視してくる国や、国同士の条約を平然と破る国など、どう考えても信義に信頼できる国などない。
やはり、アメリカが作った憲法など破棄し、日本人が自らの手でつくり、いかなる災禍にも耐え万世一系の我が国が永代続いてほしい。現実に目をそらさず、我が国が強く国体を維持し安寧を維持できる素晴らしい国になることを願っているし、その一助になりたいと思っている・・・。そんな事をこの個人輸入で遅延した山の道具を見て実感した次第。
 
 箱を開けるとビンディング!   超軽量なSalomon MTN binding 300ℊを切る軽さ

まずは、スキーのトップシートに幅50㎜のマスキングテープを貼ります。そして専用の計測治具(自作)を用いスキーの長軸方向の中心線の位置を書きます。

 ビンディングを置いてみて、どんな感じか確認。ブーツセンターとスキーのブーツセンターを合わせてみます

 
 中心を何か所もとり、1mの定規で中心線を書きます     その後、ブーツセンターの直交する線を描きます。

カミさんとボクも使えるようにヒールピースのスライド量を計算してビンディングのビス位置を毛書きます。
その中心にポンチングします。その凹み目がけて先行穴Φ1.5で深さ3㎜ほど掘ります
 
 ポンチングも正確に!     先行穴を開けます。(ボール盤でもハンドドリルでもOK)

我が家の工房のボール盤で、専用のキリでビス孔を開けます。先行穴に向かって正確に掘り進んでくれます。その後は、掃除機で穴の中の木くず等を吸い込みます。その後ビスを打ち込み冷間圧造でタッピングを行います。半日程度、ビスを付けたまま放置。ここで注意することは、あまり締めすぎると滑走面が盛り上がってしまうので注意が必要。シビアな作業です。

 ボール盤が有れば垂直に掘ってくれるので、とても楽に作業できます

 
 前後、左右16個所ビス孔を開けました。    冷間圧造中です。ウッドの塑性変形に期待します。

冷間圧造すると、トップシートが盛り上がってくるので、鑿を使って表面を平滑にしてやります。これがとても大事で、盛り上がったトップシートの上にビンディングを付けると、スキーとビンディングが4つの点と面とで接地することになり剛性が出ません。面と面で接地するようにトップシートを平滑にしてやる必要が有ります。これにより、スキーを踏み込んだ際のダイレクト感。荷重の伝達性能が変わるそうです。(プロスキーヤーが仰ってました)。
 
 鑿で表面を平滑に。その後はビス孔の面取り     2液混合性エポキシを封入してビンディング取付け。

穴を開けた後、平滑にした後は、再度穴の中を掃除機かけて綺麗にして、エポキシボンド封入。エポキシは2液混合性の化学反応による硬化なので、接着剤の硬化痩せが無いのでガッチリ接着し、水等の侵入が有りません。溶剤系の接着剤はNGです。
次に大事なのは、正確にビス孔を開けても、ネジの性質上(詳しくは専門書を読んでください)真っすぐに正確に入っていかないので、トゥーピースに兼用靴を取付け、そのヒールセンターがトップシートに毛書いた中心線に来るようにビスの締め付け順と、締め付けトルクを調整し、最後に中心に来たところで徐々に締め付け、本締めします。この作業が最も大事です。ちょっとのズレが、ヒールセンターに大きな影響を及ぼすので。この辺の作業は既に職人の域に達してきたように実感。

 ちょうど、スキーセンターにブーツセンターが来ました。この時がとても快感を覚えます。

今回のビンディングのヒールリフターを延長(急な登りでも快適にするため)するべく、少しカスタマイズしてみましたので、興味がある方は、実践してみてください。(失敗しても責任取れませんので)
ヒールリフターの2段目の兼用靴の底が当たるところが水平になるよう、木で治具を作り、Φ3.5の穴を開け、M4ネジをタッピングします。

 垂直にボール盤で穿孔できるよう木材で治具を作ります

 
 ポンチング、先行穴、そして本穴を開けてやります     その後はM4のネジを切ります(タッピング)


 ヒールリフターを延長してみました。アルミパーツとゴムパーツ何方が良さそうか思案中。

ヒールリフターの延長により、10~12㎜高くなりました。M4のネジを切ってもヒールリフターの剛性は保たれそうな感じ。

 なかなかカッコ良く出来た。

 
 Pon2oon169に付けたDynafit Speedのヒールリフター     BMT109 に付けたヒールリフター


 比較した感じです。MTNの方がヒールパーツが小さく華奢な感じ。

 
 アルミパーツとゴムパーツとの比較      ゴムの方がクッション性が有って良いかも。

実際に山で使ってみたいけど、もう春スキーの様相…今シーズンは出番が無いかも。

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