山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

洗面台の造作

2012年06月21日 | DIY

 手荒い台の天板にキッチリ入ったアリの軸。 釘や接着剤は一切使用していません。(天板:銀杏材  軸:栗材)

今日は大工さんです。
朝からポツポッツ雨が降る変な天気。こんな日は大工さんになるボク。自宅裏の材料保管場所へ赴き、浴室の手洗い場の洗面器を置く台の材料の選定。工房の材料置き場でいろいろ迷ったあげく、銀杏の木でつくる事に決定。これは10数年前にバンコにして乾燥しておいた材料です。程良く乾燥しているものの、虫に喰われていたのでそこを外しチェンソーで材料取り。
次は電気鉋で反りを荒削り、そして手鉋で平に製材してここからが本番。

ボクのポリシー!?としては建材モノを使わない主義!!だからこういった無垢材を使用する場合、この材料は生きているので、湿気の呼吸や経年により材は反りが発生します。だから反りが発生しないように力でねじ伏せる必要が有ります。(この反りをこの業界では「あばれ」と言います)
無垢材を使わない集成材や積層材等の建材は数十年は持ちますが、いずれは接着剤で付けているだけ。剥がれるでしょうが、
今日ボクが加工したやり方をすれば、無垢材では反りを防げる他、何十年も持ってくれます。歴史に裏付けられた技術はとても大事なのです。
前置きはさておき(ウザい)今日の工程は次の通り。
 
 銀杏のバンコ!10年も経てば良く乾燥してます。(本来なら、まな板の材料です)      反りは電気鉋でガンガン荒削り!

 
 ガンガン削って行こう。雨ざらし部分の灰色の素地の下からは白い材が出てきた!   ルーターを使わず丸鋸に定規をあてアリ溝を刻む。

  
 アリ溝を2条刻んで(手彫り)次は溝に差しこむアリ軸を刻む(もちろん手彫り)      そして生鎚で叩きこんで挿入!出来上がり!!

ログハウスの手洗い場も同様の手法で仕上げましたが、あばれの強い欅材であるものの、今もイイ感じです。昔の人は良く考えたなと実感。翻って昨今の住宅に見られる建材モノ使用の過多を見ると残念に思いつつ、
こういった木の特性を駆使して仕上げる匠の技術は何年経っても良いものだなと思いました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mechanical Advantage System

2012年06月20日 | 訓練
救助活動において、人的資源の乏しい現場ではマンパワーを有効かつ効果的に使わなくちゃならない。
低所救助での要救助者を引き上げや、ロープを展張してブリッヂを作ったりするにしても、ロープを「引く」という作業が必要です。
そこで、プルージックに代表されるオートブロックや滑車を用いてロープを何倍もの力に増強して引き込む事が出来ます。
原理さえ理解していれば2倍3倍・・・・と引く力を倍増させる事が出来ます。
でもきちんと理解して運用しないと事故る。訓練を重ね完璧にしないといけません。現場で試してみようと言うのは絶対だめ!!


 なかなか良い仕上がりです!  左から2倍力、3倍力、5倍力(complex)、5倍力(simple)ダブルプーリー使用、9倍力(確保ロープ付き)

ということで、後輩たち救助隊にも完璧に理解してもらう為に作りました。
赤色の錘には同じバネ係数のバネを付けて、細引きを引いた時の負荷のかかり具合が体感できます。
原理的には2・・・3・・・5・・・と力は倍加されますが、実際は滑車の摩擦などのロスがあります。
でも引く時の力加減が如実に分かり楽しいです・・・。

この利点は引き上げなどの際に負荷となる物体から1本のロープで張り込み、引き手側にこのシステムを構築してやれば、プルージックをリセットしながら何回も短いストロークで引きこむ事が出来ます。

なかなか良い仕上がりとなり、教材としてではなくディスプレイとして飾っておいても良い感じだと思ひました。

もちろんこの技術は登山の技術から生まれたものです。たぶん!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

濡れ縁2

2012年06月15日 | DIY

 和の趣 濡れ縁には心地よい風が吹き抜けます。

山に行きたいのも山々・・・でもボクには仕事が有る。やらなくっちゃ・・・
濡れ縁の工事も終盤にかかり、軒天も羽目板を貼り、壁も羽目板を貼り、段々と家らしくなってきました。屋根は板金屋さんにガリバリウム鋼板を貼ってもらいました。もうこれで雨の日も大丈夫!
塗装は父親に頼み、キシラデコールを塗ってもらっています。ボクは大工道具を操り家の中の造作、そして濡れ縁作り。
 
 家事室は道具でいっぱい!              和室も良い感じになりました。栗の木目は美しいです。

 
 貫を刺す柱に穴を開けました。手作業でこれだけの穴を開けるとさすがに疲れました。      貫を固定する木栓。栗材でクサビ状に作りました。

和の趣を大事にしたいので、耐力壁は筋交いを入れず、貫を刺しました。強度は筋交いほど得られませんが、直角が織り成す意匠は見た目も良い。なるべくビスやボルト等の金物は使わず木栓等を多用しています。
濡れ縁を裸足で歩くと木の温もりや木の肌が心地よく寝っ転がって庭を眺める。

 
 両側から木栓を刺します。       整然と並んだ貫!強度も見た目もイイ感じ。 イイ仕事をしてます。(自己陶酔)


やっぱし自然に囲まれたところに住めて幸せと思う今日この頃。木を刻むのってとっても気持ちイイです。特に檜材の芳香そして刻み心地、快感を覚えます。


 良い仕事をするにはヤッパシ、道具の手入れが大事です。鑿の研ぎはとっても難しい・・・。
 でも良く切れる道具は使っていて気持ちイイ~!快感です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々のロングライド

2012年06月03日 | 自転車2

 松原公園の砂浜にて愛車のcommencal 100°

今日はYAMAさんに誘われ敦賀発着で敦賀~塩津~マキノ高原~今津~熊川~小浜~三方五湖~水晶浜~敦賀の131kmを走りました。
気持ち良い天候のもと最高の自転車でした。
メンバーはYAMAさん、O場さん、Fumiさん、まっちゃん、みっちゃんの6にんです。
5:30鯖江の某所に集合し、みっちゃんのステップワゴンに4台の自転車を分解して積んで4人乗車で敦賀に向かいます。金ヶ崎緑地公園でO場さん、まっちゃんと合流し6:40スタート!
国道8号線を進みます。161号に比べて道幅も広く快適!そして琵琶湖へと下ります。湖岸道路を走り、海津大崎に到着。ここでそのままマキノビーチに行く予定でしたが、マキノ高原のメタセコイヤを見に行こうということで、8号線に入り、追坂峠を登り、メタセコイヤ並木の下を気持ち良く走る事が出来ました。以前車で通った時は何も感じなかったけど、自転車で来ると全然違います。周りの雰囲気と一体化できるのが自転車の良いところかな。
 
 ここを抜けると滋賀県です。               長浜ののんびりした道

 
 メタセコイヤ並木。気持ち良かったです。       今津のフェリー発着場!琵琶湖周航の歌発祥の地です。

再び湖岸道路を走り、今津に到着。ここから若狭街道を走り、福井県に抜けます。微妙な上り坂だけど心地よい。昔走ったグランフォンド福井もここを走ったなぁ~。交通量の多いトンネルを避け、旧道の水坂峠を越え、熊川に向けてブッ飛ばします。スピードが出すぎです。熊川宿でちょっと休憩。小浜に出て、海岸線を走ります。潮風を受け気持ち良い走り。世久見トンネルを抜け三方五湖入り。海岸を離れて再び海岸沿いを走る。気温は高いのだろうけど、自転車は涼しい。
 
 水坂峠越えです。旧道は車が全く通らず、当時の面影を残していてイイです。       熊川宿です。

 
 小浜湾!           寂れた漁村にて。道が整備されなかったら陸の孤島。原発のお蔭で道が整備されたのかな。

 
 日本海を眺め、工作船が来ないか監視しながら走ります。            映画撮影中でした。放映されたら見ようかな。

水晶浜をすぎ美浜原子力発電所方向へ向かいます。いつになったら再稼働するんだろう。馬背峠を抜け敦賀湾入り。ここから気比ノ松原まで頑張りたいところですが、足は売り切れ状態。力が入りませんが必死で付いていきました。気比ノ松原の砂浜では大和田監督率いる映画「恐竜を掘ろう」のスタッフに囲まれ俳優の若いにーちゃん、ネーちゃんが何か演技中。ボクも通行人のふりしてカメラに映ろうとしたが、スタッフに制止されました。
このままあとちょっと走って金ヶ崎緑地公園着。お疲れさまでした。
 
PS202 ほたか とボク達の自転車。中国の領海侵犯許すな!!尖閣諸島を守るぞ!!         ゴール!!!おつかれさまでした。

今日は皆と気持ち良く走る事が出来ました。エイドステーション(コンビニ等)も多く在り快適でした。天気も持ってくれ、いろんな風景を楽しみながら走れました。やっぱし自転車は楽しいなと実感しました。また今度、どっか誘って下さいね。
それと、ボクも自転車のトレーニングしないといけないなと強く実感しました。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする