山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

安房山から小船へシュート滑降そして滑落事故

2023年02月26日 | 山スキー!R05
今日は乗鞍方面に遠征です。この界隈でまだ登った事の無い「安房山」を登り、その北西面に位置するシュートを滑降しました。

 出だしは急峻な地形だが、無木立パウダーを満喫。雪が軽い!

メンバーはK永さん、しゅんぺーさん、カミさん、ボクです。
朝、2:50に目覚まし時計が鳴り、身支度をして、愛車KIXに荷物を積んで出発です。今日は3:30大野市の道の駅に集合し、しゅんぺーさんの水平対向マシンに乗り込み出発です。低重心のマシーンは曲がりくねった道路もブッ飛ばし、6:10にアカンダナ駐車場手前の除雪終了場所のゲートに到着。ボク達の他に2PTが居ました。慌てて準備をして6:20出発です。此処からの出発はアナコンダ山や、十石山に登って以来。
 
 しゅんぺーさんの水平対向マシンで現地入り    ショートカットして国道158号線に出る

雪で閉ざされた国道158をショートカットして登り、標高1480mの所で先行PT(東京大学ワンゲル部)を抜き先頭に立ちます。これからの日本の将来を背負う彼たちにエールを送りつつ。そして標高1590mの分岐を左にとり、安房平の西側を通り、安房峠に向かいます。この峠は高校山岳部の時、当時は安房トンネルが無く、九十九折の狭い道をマイクロバスで通った懐かしの道。今は冬季閉鎖してますが・・・。
そして、8:15安房山北西端の尾根に取付きました。
 
 安房平を進みます。背後には四ツ岳が!風強そう    安房峠への斜面を登ります

 
 最初は薮っぽい尾根も徐々に快適に    振り返ると前穂高吊尾根もバッチシ!

安房峠手前の尾根に取付きますが、とても乾いた雪に急斜面なので登りにくいため、少し北側に巻いて支尾根に取付き、稜線に出ます。最初は薮っぽい尾根も次第に疎林へと変わりの登りやすくなりますが、非常に乾いた雪が積もり、スリップして登りにくい。さすがは北陸の雪質とは違うなと実感。
 前穂高岳吊尾根が一瞬晴れて望めた!!

来る途中、平湯温泉で氷点下9度。登るにつれ気温は低くなり、普段から寒さや指先の冷たさに強いボクも堪らずアウターの下に一着、手袋もフリースからテムレスに替えて登るも寒かった。山頂では氷点下20度位はあったと。そしてエントリーポイントを確認して平坦な尾根を進み、10:25に安房山山頂に到着。山頂には豪壮な電波塔が立っていた。更に一瞬ガスから晴れ望む事の出来る北アルプスの雄姿に一同感動。
 山頂で記念撮影!今日はテレマーク3台(うちNTN2台)、山スキー(TLT)1台

今日の天気予報は、乗鞍岳周辺は晴れ、風速は20m/sとの事だが、その通りで、四ツ岳上空を抜ける雲の流れは凄まじかった。比較的低い2200mの山にして正解だったようだ。風は強いものの、気温が低いだけ。山頂では各々シールを剥がしエントリーポイントへ向かいます10:40。
 
 山頂の電波塔を後にします   安房山北端のエントリーポイントからコースを俯瞰

 出だしの雪庇に注意してフカフカのパウダーにドロップ!

ドロップポイントは新雪が吹き溜まっており、快適に谷に入ることが出来た。この後も無木立の快適斜面が続いて行く。この時はあの痛ましい事故が起こることなど考えられなく、延々とパウダーを滑っていくことになる。
 
 しゅんぺーさんの華麗なテレマーク    K永さんの安定した滑りのテレマーク

滑降は流石は北アルプス!乾いたパウダーで咽るほどの粉雪を堪能できました。北陸の雪とは違うねと言いながら、発狂しながら滑る面々。
 
 カミさんの滑り!上部はフカフカの新雪   テレマークに最適な所もたくさん有りました


 粉雪を撒き散らし滑る。この浮遊感はテレマークならでは

 シュート状の地形はパウダーたっぷりだが、風の通り道はガリが露見されてきた。

 
 それでも続々滑り降りてくる。条件さえもっと合えば更に素晴らしいことは分かるが、雪崩の危険性のあるシュートだと実感しながら滑り降りてきた。
 
 小船の窪地が見えてきた   徐々に底付き新雪に成りだす


 この辺りでガリガリの上に薄い雪が付き、その後はキラリと光るような氷の斜面が露見する。ヤバい雰囲気に・・・。

傾斜は強く、凍ったモナカや氷化したアイスクラスト斜面が斑になり、遂にはアイスクラストの危ない無木立斜面になり、一時停止して足元を見極めながら、横滑りするなどして危険地帯をかわそうと各々必死の状態になる。そして2名が滑落する事故を招いてしまいました。
ボクが一番下にいたところ、上方から雪面を削らす音とともに叫ぶような声とともにしゅんぺーさんが滑落してきた。目で追いやりその状況を仔細に見分できたが、落ちる速度は徐々に加速していき、頭が下になり落ちていく。片方のスキーが雪面に刺さるとともに、その勢いは減殺され藪の中に落ちていき、滑落時の雪との摩擦音が聞こえなくなるとともに、その茂みに雪煙が舞い上がった。どうにか速度は落ち、藪に当たるなどして止まったようだ。最初は呼びかけに何も反応が無かったが、その後、彼の発する声を聞き、取りあえずは無事だと知る。少し経ち「大丈夫か!?」との問いに反応が有り一応は無事を知り、ボクはカリカリ氷斜面を横滑りで慎重に降り、リーシュのブチ切れたスキーを回収して彼の元に。全身打撲で特に左脚が痛いという。アドレナリンの分泌により痛みは感じないだろうが、立つことが出来るそうで少し安心。【滑落した距離は走路:約50m、標高差約30m】

そしてしゅんぺーさんが無事だと一応安心していると、しゅんぺーさんが落ちた位置の下方で身動きできない状態でK永さんが何やら態勢を崩し、立ち上がれないようで、その介助をしているカミさんと共に氷化した斜面で何やらしていると思った瞬間、K永さんも落ちてきた。しゅんぺーさん程では無いが、スキーが片方外れ落ちてきた。K永さんは無事止まり事なきを得た。普段から冷静なK永さんがパニクった程、危険な状態だったらしくこの程度で済んで良かった。【滑落した距離は走路:約10m、標高差約10m】

その状況を目撃していたカミさんは足下ガクガクでビビりまくっていたが、無事降りることが出来た。此処まで来ると何故か雪は新雪になりホッとする事が出来た。そして、最初は救助要請もと考えていたが、二人と接触し何とか滑れるとの事で、そのままゆっくり小船に滑り降りました。
滑落時のお二人の述懐については次の通り(山岳会への第1報事故報告メールにて。)、今後の山スキーの事故を防ぐためにもその時の状況を公開させて頂きます(この後消去するかもしれません)以下原文(名前など一部修正)。

①K永さんより
K永です。
本日全員無事下山はできましたが、滑走中に滑落事故がありましたので報告します。添付地形図のログの通り、安房山から北西に延びるシュートを滑走しました。
上部はクラストの上に新雪が数十センチたまっている状況で楽しいパウダー滑走となりましたが、降るにつれ新雪が減少していき、標高1800m辺りで新雪が消え、カリカリの氷化斜面になりました。
(しゅんぺーさん)が滑走中に氷化斜面で転倒しましたが、ウィペットは全く効かず距離50m、高度30m程滑落し、立木に衝突して停止しました。
その様子を見て他のメンバーもアイスクラストに気づき斜滑降で降りましたが、私のスキーのエッジが氷から外れ転倒、ウィペットで停止することができましたが、凍った斜面の上で体勢を立て直すことはできず、数分後力尽きて滑落。ウィペット打ちこむが効かず、距離10m程滑った所で雪が少し柔らかくなり停止しました(その後はアイゼンに履き替え雪が柔らかくなる場所まで下降)。
(しゅんぺーさん)も自分も大事には至りませんでしたが、大変怖い思いをしましたし、(ゲンゴロウ)夫妻にご心配おかけしました。
ドロップ地点がクラストしていて下部ほど雪が柔らかくなるケースは多く、その様な場合は、滑らなければ良いのですが、今回のように途中から氷化斜面が出てくると対処が難しいと感じました。
ウィペットもウインドクラスト程度なら効きますが、アイスクラストには効かない事がよくわかりました。また、ウィペットはピッケルに比べ長く取り回しが悪く、水落ち部分に押し当てることもできませんし、スキーを履いていると滑落停止姿勢はとても取れません(これは仮にピッケルを使っても同様)。
ウィペットは元々ピッケルのように落停止用の信頼性高い道具ではないことは周知の事ですが、お守り程度と思っておくことが大事だと改めて認識しました。
アイスクラストにいち早く気付き、避ける事が肝要ですが、氷化していても決して転けないよう横滑りを鍛えることやエッジをしっかり研いでおくことが当たり前ですが大事だと感じました。
また降雪や気温の条件によっては今回のようなシチュエーションもあると肝に銘じておきたいと思います。
長々と失礼しました。

②しゅんぺーさんより
事故報告の詳細は、K永さんが記載された通りです。
滑落開始直後、ウィペットで停止を試みましたが止まらず、加速。
もう一度雪面を殴りつけましたが変わらず、さらに加速。
生きていた時のことを考え、頭と首を守りつつ、エッジを立てて減速を試みて、たまたま板が雪面に突き刺さり、やや減速。
刺さった側の板はブーツから外れて、リーシュが引きちぎれ、そのまま自分はさらに5mほど落ち、藪にぶつかり雪の柔らかいところで停止しました。
下から事故現場をみると、日当たりがよくやや起伏?があって、そもそも雪も薄くクラストしやすい場所だったのかもしれません。(地図では確認できない範囲の地形)
ただ、行ってみないとそこまで把握するのは困難だと思うので、K永さんが仰る通り困難な雪に出くわしたときに、なるべく早く避けて通るルートを考えることが大切だと思いました。
ウィペット、滑走時のピッケル使用についてもK永さんの記載の通りです。
リーシュに関して、千切れてしまいましたが、そのまま板が付いてこれば自分に直撃していたことも考えられます。強度が強すぎても、足に負担がかかり最悪自力歩行不可になることも考えられると思います。
道具選びや手入れなど、今一度考えたいと思います。また、ターンの練習ばかりせず、もしものときのクラスト斜面やモナカ雪を安全に降りる術を改めて練習したいと思います。
同じような状況がないとは言い切れないと思うので、山スキーをされる方はお気をつけてm(._.)m
長文、失礼しました。
 しゅんぺーさんの元に付き、滑落場所を見上げる。赤丸の場所がしゅんぺーさんが滑落した場所、そしてその走路(ゲンゴロウ撮影)

特に加速しながら滑落するのを目の当たりにして、もうダメかもと思うほどの恐ろしい光景を目の当たりにしました。奇跡的に新雪、藪(ブッシュ)の中にて減速し、軽傷で済みましたが・・・この事故の原因を検証し、今後同様の事故が無いようにしていきたいと思ひます。
 事故現場からは藪斜面を滑降し小船ボトムに到着。ここで怪我の部位等を確認する。この後何とか安房峠に登り返すことが出来ると判断

 小船でマッタリできました。負傷者は痛みをこらえています(^^;)

11:50小船のボトムの雪原に全員到着し、滑落した二人の負傷箇所を見分します。今はアドレナリンの作用により痛みは感じないところも有るが、頚椎や関節は大丈夫そう。(しゅんぺーさんは左脚が痛くて上げられない)概ね全身打撲程度か!?重くて挫創程度で、裂創など大量出血に至るものは無し。自力下山できると判断し、小船の雪原で昼食を摂り気持ちを落ち着かせる。幸いスキーもリーシュが切断するのみで、ダメージは無い。K永さんのストックは曲がった程度。暖かいラーメンを食べると気分が和らぐ。そして12:25安房峠目指し登り返し。12:55安房峠に到着。思ひ出の峠!高校山岳部の時、夏の合宿で上高地に行ったことを思い出す。昔は此処に茶屋が有ったのが懐かしい。
 
 安房峠へ登り返し!しゅんぺーさん登るの辛そうです    安房峠の向こうは四ツ岳

峠でシールを剥がし、平湯温泉に向かうのだけど、朝来たコースは避け、緩い傾斜の国道158号線をオートクルーズで滑り降りることにする。まだまだ気温が低く雪は生きており快適に滑り降りることが出来た。また、朝のショートカットも国道を忠実に滑り13:55車の元に到着しました。
 
 ストップスノーで無く快適に滑ることが出来た    一部手漕ぎが有るが総じてオートクルーズで

 
 除雪終了地点ゲートに到着K永さん!     そしてカミさん!今でもあの光景が目に焼き付いてるそうです。

今日は滑落事故を起こしてしまいましたが、皆軽傷(多分)無事、何とか下山する事が出来ました。そして16:40頃には大野市に到着する事が出来ました。
北アルプスの素晴らしい光景とは裏腹に、このやうな事故が内在するアクティビティーを行っていることを再認識することに成りました!
常に事故が無いように気を付けているつもりですが、山スキーはパウダーなどの魅惑によりその危険性を軽んじてしまう傾向にあります。もちろん雪崩に対する警戒も怠ってはいけません。
再度事故を起こしてしまった事を大いに反省し、この様な事故を起こさない様に山に登りたいと思ひます。そして、この様な事故を起こさない様にスキルを磨いていきたいです。
 青丸の位置が滑落事故現場です。安房山から此処までは快適powerでした。
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銀杏峯~部子山~西割谷滑降

2023年02月23日 | 山スキー!R05
今日はカミさんと二人で山スキーです。5:40にキャンプ場入り口に来るが、既に多くの車でいつものところに停められないので、逡巡しつつ少し下がったところに駐車。そして5:50出発です。
 
 今日は軽トラで来ました。新雪若干積もってます     小雨が降り、ザックや合羽はベタベタに

 
 標高が上がってくると、濡れたザックや合羽はバリバリに    もうすぐ山頂!視界は良くない

登っている途中、昨年転法輪の窟でご一緒したN内さんにお会いする。お久しぶり!途中まで一緒に登り、前山からは先行者を抜いていつの間にか先頭ラッセルになります。視界が悪いけど行くしかない。今日は山スキーはボク達だけ。グイグイ登ると、銀杏峯にはいつの間にかボク達が一番で到着8:40。

 ツボ足パーティーを抜きつつラッセルしたり登ると今日は銀杏峯一番乗りだった。

ここで志目木谷とか小葉谷に滑ろうかなと迷うが、時間が早いし、風も弱く視界が悪いだけなのでこのまま部子山を目指します。本来なら銀杏峯から部子山への尾根がとても気持ちイイのだけど。また天気の良い3月にでも来てみたい。
 
 銀杏峯の祠は粉砂糖をふりかけられたお菓子みたいです    部子山に向けGO!

 
 視界が悪く突然雪庇が出てきてビックリしたり     部子山山頂の祠に到着しました。

部子山への登りは氷化した斜面に薄く新雪が積もっていたりと気が抜けない登りでした。スキーアイゼン付けて登ります。見覚えのある地形、最後の平坦を登ると10:20部子山に到着しました。視界が悪いのでスピード出せなかった。山頂はもちろん誰も居ないので、ここで風防を作りテーブルを作り昼飯とします。風防内は無風で快適。その後、金沢から来られた4人パーティーに風防を拡張して場所をお譲りして滑降の準備

 部子山の山頂でいつものラーメンタイム!このひと時がホッとする瞬間!


 上下左右が分からない無重力の感覚を楽しみながらテレマークターンでブッ飛ばすが、何度か転びました


 西割谷で重いパウダーを滑るカミさん。上部は快適なパウダーを堪能できました。

最初は視界が悪く滑りは楽しめなかったけど、徐々に周囲の斜面の起伏が分かり攻めることが出来ますが、雪質も段々と重くなってきました。
 
 ヤッパシ谷は障害物が無く快適    視界も良くなってきた


 視界が良くなると同時に雪は重くなってくる。でも板は良く走った。

12:05いつもの登り返し地点に着く。昨年3月はそのまま右岸を滑り林道まで滑ることが出来たが、沢の状態を見て早々に割れているので断念して851m目指してシールで登り返す。
 
 際どい(大したことない)滝の左岸を巻く     851m目指して登り返す

その後は林道目指しひと滑り、そして林道をオートクルーズと言いたいところだけど、沢からの水で林道上の雪は切れているので4回ほど板を脱着したりして滑り、13:20養魚場、そして市道を歩き13:30に軽トラに到着しました。
 
 スキーのままドロドロの林道を渡る     林道は何度かスキーを外して越すが、カミさん滑って尻がドロドロに


 軽トラに到着しました。まだまだ多くの登山者の方の車が残っていました

今日の山行は視界が悪く、絶景を楽しむことが出来なかったけど、カミさんと楽しむことが出来ました。前回カミさんと行った部子山~西割谷の時は天気雪質ともに最高だったのになぁと思い返しながら帰路につきました。
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三ヶ辻山から岩長谷POWDER!

2023年02月11日 | 山スキー!R05
今日はYAMAさん、みっちゃん、S江さん、J地さん、カミさん、ボクの6人で三ヶ辻山に登ってきました。
目的は岩長谷パウダーです。もちろん目論見通りPOWDER満喫できたのはもちろん、雪崩を発生させてしまい、ボクが約5m程流されました。そのくらいの脆弱さと新雪との中でしたが、無事思いっきし楽しむことが出来ました。

 三ヶ辻山の東面!1670mのピークから。空が蒼い!!

朝、2:50に起床し、カミさんのV40ccで出発。3:30勝山の集合場所でJ地さんと待ち合わせ、4:00に丸岡ICでYAMAさん、みっちゃん、S江さんと合流し2台で福光インターに向かいます。五箇山トンネル、新山の神トンネルを越えて奥大勘場に到着です。ちょうど単独行の方が登り始めました。ボク達も準備して6:20出発です
 
 運転中は雨が降っていたけどいつの間にか雪になっていました      いつもの掲示板から出発です

先ずは長い林道を黙々と進みます。春になると何か所も雪が切れていますが、今日は出だしの1ヶ所のみ。ボクのテレマーク板を対岸に投げた際に、ヒールのスプリングやら一式が紛失してしまいました。探しても見つからない・・・今日は車に戻り留守番かなと思っていたところ、カミさんが見つけてくれました。感謝!!

 この渡渉の後、ビンディングのパーツが無いことに気づく。カミさん見つけてくれたありがとう。

この後は快適な林道を進むこと8:00に橋を通過し尾根に取付きます。主稜線に登り上げるまでは急傾斜ですが、S江さんがラッセルしてくれ、後続は楽ちん。そして主稜線に出ると朝の単独行のトレースが有ったのでそれに乗っかり霧氷を楽しみつつ、さらに高度を上げると背後には金剛堂山、遠くには北アルプスの秀峰が望め皆の歓喜がこだましました。今日は快晴!
 
 S江さんラッセルで重い新雪を突き進んでくれました      主稜線に出ると疎林に霧氷が出迎えてくれました


 その後はずっとこんな感じで気持ち良く登れます。

 
 正面は三ヶ辻山では無く手前の1670mのピーク    振り返ると雲海の中に金剛堂山


 1670mのピークを越えると、三ヶ辻山の左端には白山が!いつもと違う見え方に何処が本峰ののだろうかと迷いました

1670mのピークを越えた瞬間、目の前にはホイップクリームで作られたケーキみたいな山が見えました。そう、これが三ヶ辻山。前回3月に来た時はクラックが入りまくっていたけど今日は真っ白!背景の紺碧に映ったその姿に一同感嘆。ラストスパートです。そして朝の単独行の方の姿を此処で漸く捉えました。
 
 山頂目指して最後のラストスパートするS江さん     登りながら岩長谷の様子を窺う。仕上がっています


 一歩一歩確実に進みます。この無木立の大斜面を登るときの雰囲気がたまらない!!

雪はパックされた新雪なので登りやすい。ジグを切って登るとき、この後滑る岩長谷を覗くとイイ感じ。北面なので更にイイ感じ。
山頂下は雪庇が一部張り出していたが難なく山頂稜線に出る。振り返ると真っ白な人形山も望める。そして10:45三ヶ辻山に到着。YAMAさんを待つ間周りの景色を楽しんだりしながら、風が強いのでブロックを切り出し積み上げて巨大な風防を作って、その中で昼飯とします。穏やかな気候に、目の前の素晴らしい景色に癒されとても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
 
 山頂稜線に出るところ      カミさんとJ地さんの後には人形山が


 今回も気合入れて作った風防とテーブルで昼飯です。

楽しかった昼飯も終わり、準備を整え11:40山頂からGO!山頂の北端から一気に岩長谷に向け滑り込みます。出だしは45度位あるんじゃないかなと思うような急斜面でも、パウダーなので気にすることなく滑り込むことが出来る。スラフを落としながら、冷や冷やしながら滑る。
 
 飯食った後は滑降準備      山頂から北端のエントリーポイントへ移動


 エントリーポイントから岩長谷を覗く。YAMAさんが動画撮影のため最初にエントリー!年齢を感じさせない滑りにビビる。

 
 S江さんもGO!      みっちゃんもGO!


 岩永谷にエントリー!POWDER 今シーズンは何かと新雪に恵まれたと実感。今日も素晴らしかった


 エントリーしてすぐの急斜面!新雪だったので良かった(写真:YAMAさん)


 カミさんも!板の性能が良いのか!?上手く滑っています(写真:YAMAさん)


 急斜面も終わり、やっと落ち着くことが出来た。(写真:YAMAさん)

出だしの急斜面を滑っているときはスラフや小さな雪崩を発生させながら、それらと共に滑っていましたが、ボクが止まって休んでいたところの上方にカミさんが滑って来て、これが面発生の雪崩を誘発させてしまい、約5m程流されてしまった。何とも無くて良かった。
その後もしばらくは、柔らかいデブリの上に新雪が積もった斜面から、段々とデブリランド、そしてモナカと雪質は目まぐるしく変わり、1020mの林道に出てからは快適に滑り、橋のたもとに到着しました。
 
 YAMAさんの雪質を選ばない安定の滑り!      段々とモナカっぽくなってきました

 
 とても広く滑りやすい谷です。デブリとか無ければ     堰堤が見えてきたら右岸林道はすぐ

橋を渡ったら最後は朝来た林道トレースをオートクルーズです。日の当たる所は手漕ぎで進まなければいけないけど、日陰の林道はカリカリに成っており良く滑る。最後の橋を渡った後は、スキーのまま登り返して、そして渡渉して車の元に到着しました。13:45
 
 アスレチッキーな林道を進む       何人かはドボンしてました

 
 車の元に到着。お疲れさまでした      今日の山行で使った皆のスキー!

【YAMAさん編集の動画も是非見て下さい!】←クリック

今日の山行はボクとS江さん以外の方にとって初めての山だったそうで、その山が最高のロケーションや新雪滑降を楽しめる事が出来た。普段から良く登るホームゲレンデの山も良いけど、ヤッパシ初めて登る山は不安や期待など様々な要素が有り様々な経験が出来る。もっと探せば素晴らしいところが有るはず。そうやりながら皆と山に向かい合って行けたらなと思ひました。
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シッタカ谷POWDER

2023年02月05日 | 山スキー!R05
今日は皈雲山からシッタカ谷を滑りました。
メンバーはモンタナ君、S田さん、J地さん、カミさん、ボクの5名。モンタナ君は可成りスキーが上手く、ビビりました。
今日の山はボク達の他に2名1パーティーのみで静かな山だった。そして、ボク達が先頭ラッセルだったので、もちろん1stトラックを頂きました。

 三方崩山の方向!切れ立った稜線がカッコイイです。ヤッパシ・・・白山系の山は素晴らしいです。

朝3:30、大野のいつもの場所に集合で、モンタナ君とS田さんとは現地集合と思っていましたが、早とちり。S田さんは昨日、野谷荘司山で滑っていたのでまさか、帰宅しているとは思わず、J地さんと3人で出発し、現地に向かっているとS田さんから電話が。大野の集合場所に誰も居ない(J地さんの車が有るのみ)ということで、ビックリ!大野市の道の駅で再度集合し、S田さんの車に皆の荷物を詰め込み再出発しました。5:35にシッタカ橋付近の駐車場に停めて準備。その時に滋賀ナンバーのD5の山屋さんが到着。どうも同じ所を目指すみたい。急いで身支度して出発!5:50
 
 昨日は福井は雨だったけど、こちらは雪が降ってたようです     いつもより低い雪壁を乗り越え山に入ります。

最初は重い新雪を登ります。昨日のトレースも新雪で埋まり、自分たちのトレースを拓きながら登ります。最初は杉林の中を登りますが、次第にブナ林になり、朝日も射しゼブラ斜面を登ります。感動の光景を堪能できました。
 
 最初はラッセルは踝程度だけど段々深くなってきます    ブナ疎林の稜線を快適に進む

8:10に1400mの小ピークに到着。見上げる皈雲山の方向。以前来た時の雰囲気と同じ!一旦下り此処から大斜面と痩せ尾根の核心部に向かいます。モンタナ君がガンガンラッセルをしてくれ、後続は高規格道路で、物見遊山状態で素晴らしい山々の風景を楽しみながら登りました。切れ立った稜線も素晴らしく、日当たりの良い尾根斜面なので新雪はグリップが良く効き安心。

 標高1400mの小ピークに到着。ここから登りの核心部が始まります。

 
 バックは1400mの小ピーク。藪も無く登りやすい       モンタナ君のラッセルに追随して。途中真っ白なウサギがラッセルしてた

時々ガスったり晴れたりと稜線の状況が仔細に分かりづらいですが、何回か登っている稜線なのでそのまま進みます。雪の状態も良く安心できる。でも、誤って右に落ちたらサヨナラです。先頭を進む者は後続のことを考え効率の良いルートを作りながら登ります。
 
 見上げる稜線。雪質とか色々見ながらルートを見出します     視界0の時は登りたくない尾根


 山頂まであと少しの痩せ尾根+急登!でも素晴らしい眺めと登りを堪能できた。セカンドで登ってくるカミさんカッコいいよ!

この高度感のある稜線を進むのが楽しい。そして目の前には最後のポコ!(1790m地点)を登ると後は山頂まで平和な稜線が続く。でも新雪が深くヘロヘロに成りながらラッセルして山頂を目指す。

 少しラスボス感が有った1790mの小ピーク。

 
 新雪が有り、無難に稜線を登れました。    振り返ると猿ヶ馬場山とか北アルプスも望めました

そして10:10に山頂に到着。後続パーティーが居るので前回同様休憩は殆ど取らず、モンタナ君とボクとでラッセルし(カミさんも少し)て登り続けた。青空の下、最高のロケーション。そして白山も拝めた。今日のやうな日は色んな所に山屋さんが居るのだろうと周りを見渡しました。

 滑降準備を整え皈雲山の山頂で記念撮影!皆の道具をここでチェック!

山頂で滑降準備して、いざ滑ろうとするところで、朝の滋賀の後続パーティーが丁度登って来られました。またどこかの山で!

10:25シッタカ谷にエントリーです。最初は広い斜面から一気に狭くなり、何だか在りそうな雰囲気。そして目の前には石門(ゴルジュ)が立ち塞がります。幅2m程の間の下は滝が有るのでゆっくり滑ると落ちるかもしれないので、皆一斉にブッ飛ばしクリア!その後は東北面の大斜面を堪能。まだ時間が早いので谷には日が差しておらずパウダー!
 
 山頂から最初は広い斜面を滑るカミさん      J地さんも新しい板になって滑りが変わりました。

 
 新雪はずっと林道まで続いた   徐々に谷地形になり石門へ導かれる


 カッ飛ぶモンタナ君!スキーの腕前凄かった。ゲレンデじゃなく山でこんなに攻める人は居ないと実感


 深い新雪に軽いパウダー!皆、絶叫してました。もちろんテレマークも滑りやすかったです。


 石門(ゴルジュ)に飛び込むカミさん!滑りは上手くないけど、往年の山スキー技術有ってか不安は無いように感じますが

石門(ゴルジュ)を過ぎると広大バーンがずっと続きます。本来なら、左岸尾根に登り返し発電所の方に滑り込もうと計画していましたが、この雪質の良さに、このまま最後まで滑ろう的な意見が多くあり、そのまま最高のパウダーを味わいながら滑りました。
 
 皆、絶叫しながらパウダーを楽しんでいました      何処までも(国道まで)続くパウダー

 
 朝早いうちに来るとほぼ新雪    もちろん北斜面なので新雪が期待できます


 ずっとパウダーでした。しかも林道終点までパウダーだった。

縦横無尽に広い谷を5人で滑りまくるとヘロヘロになります。美味しいところは滑った事なので、谷が狭く成って来たところで何時もの昼飯としました。モンタナ君もボクのブログを見てくれ、一緒にラーメンタイム(糖質50%OFF)としてくれました。こういった落ち着く時間に皆と色々話す事は実に興味深く楽しいひと時。色々と情報交換する事が出来ました。また、次回も山行よろしくお願いします。めっこ山岳会の面白い話など、いつもながらの山岳会の話は飽きない。

 昼飯食っているときに、先程の滋賀メンバーが降りてこられた。また何処かでお会いできることを!

昼飯で盛り上がった後は、最後は徐々に谷割れする中を慎重に滑りスノーブリッヂを2ヶ所かわして林道に接続。ここで渡渉する際S田さんが崩れたスノーブリッジにより、沢に転落!事を無くするものの濡れてしまい、這い上がり林道へ。
 
 スノーブリッジは慎重に!      林道もカリカリの上に新雪が乗っており楽しめました

そして12:00シッタカ橋の国道に到着しました。今日の山行は新たな出会いの山行でした。前回来た時よりも雪質が素晴らしくパウダーを楽しめることが出来ました。昨日は下界(勝山)では雨でしたが、この界隈は新雪、しかも可成り乾いた新雪が30~50㎝以上積もっており、山は行ってみないと分からないなぁと思ひました。今日の山行に付き合ってくれた仲間に感謝!

 今日のメンバーの板。ここから路上を歩き車の元に。来週は何処に行こうか悩みます・・・。
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