コース図!ロング36㎞は赤色の線。初トレランだったけど、膝に優しくとても楽しかった。
今日、五箇山で開催された上記トレイルラン大会に参戦してきました。
この大会は今年で4回目!徐々に人気が出てきているのか、年々参戦者が増えているとのことでした。
受付を済ませたあと、競技説明です!タカンボースキー場駐車場にて 続々と選手が集まってきました。なんだか装備がボクと違い立派!ボクは貧相…勉強になりました。
大会の名前の由来となっている「道宗」とは500年前に五箇山の行徳寺から南砺市の瑞泉寺へ月に一度通い続けたらしく、道宗道と呼ばれ、そのアップダウンの道を走る大会が
「第4回 世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン」です。
ボクが走ったコースは当該大会の一番長い36kmのロングコース。トレラン初参戦のボクにとって色々緊張しましたが、出てみると、急勾配の登山道を走ると言うか登って平坦な登山道を走るといった感じで、この程度の距離だったらば難なく完走できるものだと実感。完走してみてちょっとホッとしました。
でも、上位を目指して頑張ったので、周りは早そうな人達なので、彼らに追い付き追い抜くなどの(後半は)デッドヒートしつつ、頑張って走りました。
前日の夜の車中泊の際カミさんと夜遅くまで飲んでいたこともあって、各エイドでトイレに直行するなど、金沢マラソンの時(前日、大学の友達と焼肉大会)もそうだったけど、大会に備え自重することの重要性も認識しました。でもとても楽しい大会で、各エイドでおばちゃんたちと話したりするのも楽しかった。
そのあとスタートの行徳寺に移動します。 行徳寺の前でカミさん源次郎は応援!その後はアウトレットへGO!
前日は福井を18時に出て19時半に道の駅五箇山に到着。ここで車中泊!そして車内はいつもの宴会!遅くまで飲んでいつの間にか就寝…。翌朝4時に起床しそのまま「タカンボースキー場の駐車場に到着し受付を済まし競技説明を受けスタート地点の行徳寺に向かう。そしてゲストランナー(ボクは全く知らない世界なんだけど、有名な人らしいです)を先導に7:00スタートです。
最初の4.5kmはロードを走り、五箇山の合掌造りの里を周回します。登山道に入ると混み合い速く登れないらしいので、ここまでは上位集団に紛れ込みつつ頑張る。
ロードから小倉山登山道に差し掛かるところ。渋滞が始まるけど思っていたよりは空いてた 小倉山を過ぎ下った後の林道(ダブルトラック)!
橋を渡り小倉山登山道に入ります。(7:20)標高350mから一気に1020mまで一気に登る!走れないので悶々登り途中で休んでいる人を抜くといった感じで進む。周囲はガスっていて涼しく気持ちいい急勾配!山頂についてからは緩斜面は走ることに。そして宮谷の頭まで微妙なアップダウン♪こんな感じの尾根が丁度いいけどここから一部ロープが張ってある道を下る。時間短縮のため、今大会は終始ロープは握らず抜群!?のバランス感覚というか登山で培った下りのテクニックで一気に駆け降りる。一部ダブルトラックの林道を走り再び登山道を走り、アスファルトの道に出ると暫くで「たいらスキー場の第1エイド!」(8:40)ここでトイレに直行しスッキリ!!そして補給は水のみなので、水を飲んで高落葉山へ目指す。(標高600m→高落葉山1122m)応援してくれる人たちも疎ら。その声を背に次なる激坂に挑む。
たいらスキー場の第1エイドにて!トイレを済まし気分爽快 高落葉山への登山道!一部快適に走れるとこが有った
歴史の道らしく、その面影を強く残す良い登山道!ここまでくると周りは3~4人で固まって登るようになる。前の人のペースに付いていくといった感じ。朴峠に出ると90度方向を変え激坂に磨きがかかる。抜きつ抜かれつといった感じ。そして9:30に高落葉山に到着。ガスっていて展望は無し。山頂からは登山道を気持ちよく駆け抜ける。周りのランナーに比べ下るスピードが速いように実感する。これも昔から登山で登山道を歩いている慣れというものなのか。それとも靴の性能なのかな!?
流水でツルツルに赤土が磨かれた道や泥が堆積した下りなど多種多様の登山道が面白く、アスファルトと違い衝撃を吸収してくれるので膝にやさしい!トレランの下りって、とっても楽しい!!そして素敵なブナの原生林を抜けるとアスファルト道の下り!!膝に厳しい下りで「縄ヶ池第2エイド」に到着。ここはいろんな食べ物が有り、豚汁やどら焼き、干し柿、梅干しなどたらふく食べる…しかしお腹がぁ…。しばし休憩しスタート
次は(標高800m→高清水山1145m)
高落葉山までは3~4人の集団で走っていたけど…
高清水山に来る頃には一人旅!自分との戦いか!?
池の湖畔を少し気持ちよく走るやいなや、一気に激坂!(竜の背中というらしいです)ここでも何人か抜き、暫くで最後の難関の高清水山!意外と早く着いた感じがした。(10:30)ここからは索道峠や大尾峠、新山峠など小さい峠があるアップダウンが続きなかなか標高は下がらないものの気持ち良い登山道!走るのがこんなに気持ちイイとは…目から鱗でした。ところどころインスペクターの係員が居る程度でもう一人旅!一人で走るのって静かで気持ちイイ。たまりません!
何人か抜きつつ赤祖父山を過ぎ大寺山を過ぎ林道走ったり登山道を走ったりしていると遠くからにぎやかな声が聞こえだす。一気に下ると人影が見えてきた!「ロング来たぞ~」と係員が遠くで言っている。もうすぐ「覗口峠第3エイド」そして到着!ここでもコーラをがぶ飲みし梨や梅干し等を食べて、小矢部アウトレットで買い物中のカミさんに電話してゴールに迎えに来てくれるよう連絡し、コースに戻る。ここからはミドルコースのランナーが合流するので賑やかになるが、みんなボクの赤色ゼッケンを見ると「ロング来たぞー道開けて―」と言ってみんなお先にどうぞと進路を譲ってくれた。マナー最高!!
そして一気にペース上げてくと八乙女山峠!沿道の係員に励まされドロドロの登山道、そして滑りやすい階段を一気に走り閑乗寺公園のトップに出ると一気に南砺市が眼下に広がる。気分は高揚し公園の斜面を一気に下るとテント張ってキャンプしている人たちからの声援!そして井波の集落に近づいてくると太鼓を叩いて沿道の住民の応援の声がする。最後の瑞泉寺前の道は微妙に上り坂だけど、足はまだまだ十分残っていて走って最後のロングランナーを抜いて寺前のゲストランナー達とハイタッチして寺門を潜りゴール!時間は12時45分だった。
ヤッタネ!!ゴール。まだまだ行けそうな感じ! 源次郎と記念撮影!親父の頑張る姿を見てどう思ったかな!?
6時間を切りたいと思っていたけど、普通に切ることができとても嬉しかった。
そしてカミさんがくれたビールが最高に美味く昇天する程でした。ヤッパシ山に登った後、そして走った後のビールは最高!!これが有るから頑張れたかも!?
瑞泉寺で完走の感謝を込めお参りした後、ゴールを後にする。続々ゴールする選手を応援
車に戻るとカミさんがクーラーボックスから檄冷えのビールを出してくれた。最高に旨い!エイドのコーラの100倍旨い!?源次郎は大好物の「アケビ」を食ってます。
記録は以下の通りです
第4回 世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会
ロングコース36kmの部
5時間45分12秒
総合順位 33位
年代別順位 9位
(ロングコース参戦者:346人)
この大会に出た感想だけど、そういえばボクは、この手の大会は初めてじゃなかった…。大学時代、愛知県設楽町で行われた「わかしゃち国体」の山岳競技で縦走競技、踏査競技、登はん競技に出場していて(今の国体はクライミングのみになってしまった)その時の「縦走競技」は15㎏担いで山頂まで走って登った(タイムを競う)。そして「踏査競技」は読図してそのポイントを地図上に落としながら8㎏の重さを担いで走った(読図の正確性&タイムを競う)、そして「登はん競技」は人工壁をリードで登る(今のボルダリングは競技に無かった)。そのうちトレランは縦走と踏査に近いように感じた。その時は普通に沢登りとか雪山に登る方が絶対面白いと思っていたけど、トレランは背負う荷物が軽く靴も進化したのかとても走りやすく気持ちよく感じた。ヤッパシモノは試しで体験してみないと分からないなぁと強く実感した。競技人口も増えてきているのも十分頷ける。
そんなこともあり、今まで山の中を走るのって、しょうもないと一方的に思っていた自分の考えが誤りだったと良くわかった。
小さな完走証を貰う。初めてのトレランの大会だったのでこの成績が早いのか遅いのか良く分からない。でも自分これは自分との闘いだと思った。
でも一つ気になることが有り、あんな大勢で登山道を走ることを想像すると、ボクは先頭グループにいてあまり実感しなかったけど、腐葉土で覆われたフカフカの登山道も最後尾を走る人は、特に下りの登山道が泥濘化するなど、スリッピ―で走りにくかったと思う。そういった意味では今後考えていかないといけないと思った。登山道を自転車で走ったことのあるボクがそんな事言っても軽い感じがするけどね。
また、仕事が休みの日に日程が合えば、どこかの大会に出てみたいと思う一日でした。
ボクの走りを支えてくれた靴!感謝をこめて次に買う時もこのメーカーにしようと思う。HOKA one one
そして、装備としては家にある山の服やランニングの服など寄せ集めのもので参戦しましたが、今回、周りのトレランランナーの姿を観察してボクも彼らの様な服やらグッズやらを真似てみようかなぁと思いました。
みんな、山の中を駆ける姿がとてもカッコ良かったです。
南砺市のホームページからトップに載っていた写真を拝借! スタート直後の一瞬だけ1位でした!