山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

小白水谷~お花松原~白山!

2023年07月30日 | 沢登り4
今日は山岳会の仲間と沢登りです。というか、山岳会の例会山行(7月)に指名されていたので、白山系の素晴らしい沢にと選定したつもりが、いつもの面々のみの山行と成りました。次回は是非ともよろしくお願いします。
 コバルトブルーの澄んだ淵。冷たくて泳げません・・・(写真カミさん)

当初、今まで2回訪れている大白水谷なら、初心者でもと計画していましたが、今日のメンバーはO橋さん、S江さん、カミさん、ボクの4名ということもあり、O橋さんのリクエストも有り、小白水谷からお花松原(高山植物を堪能)のオプションも取り入れ、白山山頂も登ることにしました。結果、4人で丁度良かった。
 
 雪解け水なのか、予想に反して水量が多く嬉しかった 快適・・・

朝、2:30に大野市の道の駅に集合し、カミさんのV40CCで一路、大白川ダムを目指します。コンビニで糧食等を調達して駐車場着。混んでいると思いきや、意外にすんなり駐車出来、準備後5:30入渓。大白水谷と同じく水はキレイで、温泉成分の為か岩肌は白く爽快な沢。最近雨が降ってないので水は少ないと思っていたけど、多い。やはり、雪渓の残る沢は渇水期でも水は豊富。
 ゴルジュの先のキレイな滝。冷たくて浸かる気にならなかった。

ゴーロを暫く歩くと、ゴルジュを擁し廊下の先に3m程の滝が。水流は早く登れないと早々に判断して右を巻く。そして暫くゴーロや小滝を進む。O橋さんやS江さんとは山スキー以来。近況報告が楽しかった。
 20m直瀑!右の草付きからコンパクトに巻く。川床に降りる際、懸垂。

暫くすると20m程の直瀑。これも右から巻いて懸垂で沢床に降りる。白山の沢らしく、豪放な流れに感動。地元の地味な沢と違って、流程も長いことはもちろん、見上げる沢は広くダイナミック!これぞ白山!
 溶岩が迫っている豪快な滝!左から巻く!コンパクトに巻けない。

硫化水素の臭いが鼻腔を擽る。飲んでみると温泉の味!力量の揃ったメンバー!くだらない話が楽しい。振り返ると乗鞍御岳が良く見える。そして暫くすると7:50これも登れそうにも無い30mの直瀑。これは左から巻くも、岩盤が発達していてトラバース気味に登り、支稜線を藪漕ぎして沢の音に導かれ本流に戻る。
 
 30m滝を横目に巻く。足元は安定!   藪漕ぎの後、身体を洗う。

 
 小滝は全て快適に登れる    日が差してきて温かく、快適になってきた

このあとも先程と同じように広い沢を、小滝、ゴーロを進むと9:45多段80m滝が姿を現す。地形図で標高1870mの滝マークの所。
 下部はフリーで快適に。そしてロープを出して、バンドを右に水流を渡り登る

 
 下部をフリーで登る。快適&高度感有る     凹状の20m滝を確保しているところ

下から仰ぎ見るとスラブの右に水流。そんなに大きくないなと思い、1段目スラブはフリーで20m程登り、その上は水流を伴った凹状の20m滝。難しそう。ロープを出し流芯を登ることにする。水流は強く高度差が有るので中々怖い登り。しかも側壁の岩は握ると剥がれ落ち、緊張を強いられる。ハーケンは無理なのでカムを効かしてロープを延ばし、最後の一手!岩を左に水流に負けじと登る。
 凹状の20m滝。高度感の有る登り!最後に写真右の水流を登るのが少し厳しかった。カミさんが登ってくる!

腹部に水流が当たり引き剝がされそうになるけど、左足の水流の中にスタンスが有り登りあがることが出来た。漸く落ち着き流木で支点をとり皆をビレー!S江さんは合羽装着で攻めてました。
 水流を渡り、10mカンテを登る!高度感が有る。

ひと息つく暇も無く、振り返ると更に10mカンテ状の岩の左に滝。でも此処は水流を跨いでカンテをフリーで簡単に登ることが出来た。
 最後の30m大滝!開けた視界に岩壁から注ぐそれは、白山の渓らしい風情!

しかし、ホッとする間もなく、更に幅広の30m大滝。ここは左からスラブの溝に沿って草付きを束ねて支点を取り登り11:15落ち口に到着。漸く安定のゴーロ地帯となる。地形図通りの側壁に囲まれた滝だった。白山の懐に感動!!
 
 30m滝を登ってくる仲間を待つ    此処から先は小滝のみ!平和になる。

この後はゴーロや小滝を進み、火照った身体を水に浸けながら登り、2020mの御前峰と剣ヶ峰のコルへ続く二俣に出る。もちろんボク達のこの後の目的は高山植物の堪能であり、二俣を右に進みお花松原を目指す。
 小白水谷のハクサンコザクラの群落。このやうな所はたくさん有りました。

所々、ハクサンコザクラの群落が有り、感動しきり!特にお花大好きのO橋さんは感激していた。カミさんも。でも、S江さんは特に興味を示すことなく、スマホで撮影していました。更に沢を詰めていくと標高2320m付近で中宮道を歩く登山者が見え、登山道が近いことを知る。
 
 お花松原の黒百合の群落。今年はお花イマイチ!?    お花松原を後にする。

そして登山道に出た後、靴を履き替え荷物をデポして、お花松原方向へ下る。せっかく登ってきたのに、お花を見るために下るの!?(S江さんの気持ち)3人で高山植物を堪能。生ゴミ臭がする…黒百合のお花畑だった。2年ぶりに訪れることが出来た。お花を堪能したらS江さんの待つところまで再び登り返し、大汝への登りに大汗をかく(^^;)。ここで室堂へショートカットしたいところだけど、翠ヶ池を堪能して最後の登りで14:30白山山頂に到着。お疲れさまでした。
 
 やっと大汝のコルに出た!ヘロヘロ・・・    翠ヶ池の雪は少し残っていた。

 山頂で今日のメンバーと記念撮影!この時間になると山頂の登山者は疎ら。

記念撮影を撮った後は、ダッシュで室堂へGO!もちろんアレ🍺が目当て。小汚い格好で小走りに下り、売店で生ビールを調達して皆で乾杯しました(飲んだ人は運転してません)。この一杯の為に登ったんだなぁと実感。適当に糧食を摂って、15:30平瀬道を下山開始。
 この一杯の為に「キターー!」このひと時が大好き!

もちろん駆け降りる感じで・・・。振り返る白山を拝みながら、眼下には白水湖。そういえば、この道を下山するのは11年前に自転車で白山縦断した時以来。よくもこんなに長い登山道を、そして下道を自転車で走ったなぁと懐かしく思ひました。
 
 奥三方岳と白水湖を眺めながら下山    下界に近づくと段々暑くなってきた。

S江さんとダッシュしながら下り、17:25平瀬登山口駐車場に到着しました。帰路はいつもの山岳会談話での楽しい車内。そして20:05に自宅に到着しました。
 平瀬道登山口にて!お疲れさまでした!!
今日の例会山行はヤッパシ白山の懐に抱かれた感じがする、素晴らしいものと成りました。約12時間行動と成りましたが、充実の山行となり、付き合ってくれた仲間とカミさんに感謝です。


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焼岳にGO!

2023年07月22日 | 山登り2
今日は、山仲間の皆と焼岳に登りました。この山は、大学1年時代に、高校山岳部の恩師K島先生と二人で飛騨中尾温泉から焼岳~西穂高山荘テント泊~奥穂高~南岳(テント泊)~槍ヶ岳~新穂高温泉と縦走して以来。その後も、山スキーで釜トンネルから新穂高温泉経由で下堀沢経由で山スキーで焼岳南峰から滑降したのみ。思ひ出の詰まった山です。ボク的には中尾温泉からは初めてです。
 山頂からは、遠くは西穂から槍ヶ岳まで望めました!

朝、大野市の某所に3時集合し、テッちゃんの車に皆乗車し進みます。高速をブッ飛ばし、安房トンネルを通過後、焼岳登山口の道路駐車スペースに車を停め出発。この道は、まだボクが高校時代はトンネルが無く、上高地に行くには九十九折れの道をマイクロバスで通った懐かしの道。
 
 噴煙がもくもく上がっていていかにも火山といった風情!   旧噴火口かな

朝早いので涼しく気持ちよく登れ、南峰と北方のコルに出てから、目の前の噴煙の吐き出し口で暫し観察。地球は生きているのだと改めて実感しました。
 活火山は生きているのだと実感です。地面は温かかったです。

 
 硫黄もそこら中に!   中部縦貫自動車道の建設の要である西松建設のエンジニアてっちゃんです!

 今日の山仲間!山はいつ来ても楽しい!!

下山後は中部縦貫道の現場をてっちゃんの案内で勉強会です。様々な地盤を掘削するなど工事して穿つ道の姿を見て一同感動。早く開通してくれないかなと思ひました。そして、夜は・・・大野市の桃太郎という居酒屋でてっちゃんと飲んで楽しいひと時を過ごしました。
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鈴鹿 蛇谷再訪

2023年07月15日 | 沢登り4
今日は、カミさんとBossさん、所長、てっちゃんの5人で蛇谷です。この沢はボクが沢登りを始めたころ26年前にBossさんに連れてもらった思ひ出の沢。そしてカミさんとは19年前に訪れた思ひ出の沢。とっても素晴らしい思ひ出の詰まった沢なのです。
朝4:30起床して、鯖江のPAでBossさんと合流し、大野から来た所長さん、てっちゃんの車に乗って一路、宇賀渓へ。駐車場で準備をして遅いスタート8:15。いつもの沢沿いの道を歩き、ホダガ谷の出合から入渓。そして、8:45に魚止滝に到着。まだ沢に慣れていないメンバーが居るとの事なので、ロープを出して滝の右を登る。その後も、滝は巻かずに、積極的にロープを出して登りました。
鈴鹿の沢は明るい花崗岩で北陸には無い美しさが有ります。

 まずは魚止滝を登ります。難しくないです。

 
 久しぶりの魚止滝。へつって取付く   ロープ出さなくても行けそうですが安全に行きます

 
 燕滝の二俣を右に進むと   花崗岩のゴルジュに滝がたくさん(*^^*)

鈴鹿は花崗岩が主体でヌメリが無いのでラバーソールが優勢!てっちゃん以外は皆フェルト!最初は花崗岩が主体だが、終盤は泥岩に変わり、玄武岩には石白い帯が貫入する面白い岩質だった。
 さすがにこの滝は左から巻き。見応えがあります。

 この滝は右から容易に登れる。フリクションは良好。蛇を3匹目撃

 
 この滝は左から。上部が嫌らしかったが、沢慣れしているパーティーならロープは不要。

所々で滝で遊びながら、常にヒル(蛭)チェックしながら登る。途中滝を登っている際に際どい所でヒルが細い身体をくゆらし、獲物を探しているのを発見。沢に落とす。
 
 滝が多く、そして美しい!     てっちゃんのポテンシャルの高さを実感。

 
 岩質も変わり、北陸とよく似た黒い岩肌に成ってきました。

等高線の急傾斜は連瀑で、フリーで登ることが容易で一気に標高を稼ぐと、いつの間にか平和なせせらぎに成ります。アラクラ谷の天の川のやうです。
 
 天の川に出ると一気に平和な様相   所長さんとカミさん。鹿の群れを眺めてます

二俣を左にとり、最後は丈の低い笹を進み山頂に至ります。昔来た時は鹿は目撃する事も無く、背丈ほどの笹藪を漕いで山頂に至った記憶が有りますが、繁殖しまくった鹿により、笹は膝下、所々斜面が崩れているところも。そして動物の糞尿の臭いの山頂、鹿の糞で足の踏み場が無い山頂で着替え、14:30下山です。

 
 竜ヶ岳山頂で昼飯です。鹿の糞尿の臭いが漂います   今日のメンバー!


 金山尾根で下山です。ヒルの存在より鹿の糞が残念な山。昔はこんなんじゃなかった。

下山路もヒルに怯えつつ(Bossさんとカミさんが餌食に成りました)、沢で涼んで16:30に駐車場所に到着しました。着替えした後は、飛ばし屋のてっちゃんの高級車で、鯖江からはカミさんの運転で19:45自宅着。
19年ぶりに訪れた「蛇谷」。昔と変わらず、とても素敵な沢だったのと対照的に獣(鹿)臭い、野生動物による自然破壊を垣間見ることの出来た何とも言い難い山行と成りました。そして新しいメンバーとの山行はとても楽しかったし、勉強になりました。
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