今日は山岳会の仲間と沢登りです。というか、山岳会の例会山行(7月)に指名されていたので、白山系の素晴らしい沢にと選定したつもりが、いつもの面々のみの山行と成りました。次回は是非ともよろしくお願いします。
コバルトブルーの澄んだ淵。冷たくて泳げません・・・(写真カミさん)
当初、今まで2回訪れている大白水谷なら、初心者でもと計画していましたが、今日のメンバーはO橋さん、S江さん、カミさん、ボクの4名ということもあり、O橋さんのリクエストも有り、小白水谷からお花松原(高山植物を堪能)のオプションも取り入れ、白山山頂も登ることにしました。結果、4人で丁度良かった。
雪解け水なのか、予想に反して水量が多く嬉しかった 快適・・・
朝、2:30に大野市の道の駅に集合し、カミさんのV40CCで一路、大白川ダムを目指します。コンビニで糧食等を調達して駐車場着。混んでいると思いきや、意外にすんなり駐車出来、準備後5:30入渓。大白水谷と同じく水はキレイで、温泉成分の為か岩肌は白く爽快な沢。最近雨が降ってないので水は少ないと思っていたけど、多い。やはり、雪渓の残る沢は渇水期でも水は豊富。
ゴルジュの先のキレイな滝。冷たくて浸かる気にならなかった。
ゴーロを暫く歩くと、ゴルジュを擁し廊下の先に3m程の滝が。水流は早く登れないと早々に判断して右を巻く。そして暫くゴーロや小滝を進む。O橋さんやS江さんとは山スキー以来。近況報告が楽しかった。
20m直瀑!右の草付きからコンパクトに巻く。川床に降りる際、懸垂。
暫くすると20m程の直瀑。これも右から巻いて懸垂で沢床に降りる。白山の沢らしく、豪放な流れに感動。地元の地味な沢と違って、流程も長いことはもちろん、見上げる沢は広くダイナミック!これぞ白山!
溶岩が迫っている豪快な滝!左から巻く!コンパクトに巻けない。
硫化水素の臭いが鼻腔を擽る。飲んでみると温泉の味!力量の揃ったメンバー!くだらない話が楽しい。振り返ると乗鞍御岳が良く見える。そして暫くすると7:50これも登れそうにも無い30mの直瀑。これは左から巻くも、岩盤が発達していてトラバース気味に登り、支稜線を藪漕ぎして沢の音に導かれ本流に戻る。
30m滝を横目に巻く。足元は安定! 藪漕ぎの後、身体を洗う。
小滝は全て快適に登れる 日が差してきて温かく、快適になってきた
このあとも先程と同じように広い沢を、小滝、ゴーロを進むと9:45多段80m滝が姿を現す。地形図で標高1870mの滝マークの所。
下部はフリーで快適に。そしてロープを出して、バンドを右に水流を渡り登る
下部をフリーで登る。快適&高度感有る 凹状の20m滝を確保しているところ
下から仰ぎ見るとスラブの右に水流。そんなに大きくないなと思い、1段目スラブはフリーで20m程登り、その上は水流を伴った凹状の20m滝。難しそう。ロープを出し流芯を登ることにする。水流は強く高度差が有るので中々怖い登り。しかも側壁の岩は握ると剥がれ落ち、緊張を強いられる。ハーケンは無理なのでカムを効かしてロープを延ばし、最後の一手!岩を左に水流に負けじと登る。
凹状の20m滝。高度感の有る登り!最後に写真右の水流を登るのが少し厳しかった。カミさんが登ってくる!
腹部に水流が当たり引き剝がされそうになるけど、左足の水流の中にスタンスが有り登りあがることが出来た。漸く落ち着き流木で支点をとり皆をビレー!S江さんは合羽装着で攻めてました。
水流を渡り、10mカンテを登る!高度感が有る。
ひと息つく暇も無く、振り返ると更に10mカンテ状の岩の左に滝。でも此処は水流を跨いでカンテをフリーで簡単に登ることが出来た。
最後の30m大滝!開けた視界に岩壁から注ぐそれは、白山の渓らしい風情!
しかし、ホッとする間もなく、更に幅広の30m大滝。ここは左からスラブの溝に沿って草付きを束ねて支点を取り登り11:15落ち口に到着。漸く安定のゴーロ地帯となる。地形図通りの側壁に囲まれた滝だった。白山の懐に感動!!
30m滝を登ってくる仲間を待つ 此処から先は小滝のみ!平和になる。
この後はゴーロや小滝を進み、火照った身体を水に浸けながら登り、2020mの御前峰と剣ヶ峰のコルへ続く二俣に出る。もちろんボク達のこの後の目的は高山植物の堪能であり、二俣を右に進みお花松原を目指す。
小白水谷のハクサンコザクラの群落。このやうな所はたくさん有りました。
所々、ハクサンコザクラの群落が有り、感動しきり!特にお花大好きのO橋さんは感激していた。カミさんも。でも、S江さんは特に興味を示すことなく、スマホで撮影していました。更に沢を詰めていくと標高2320m付近で中宮道を歩く登山者が見え、登山道が近いことを知る。
お花松原の黒百合の群落。今年はお花イマイチ!? お花松原を後にする。
そして登山道に出た後、靴を履き替え荷物をデポして、お花松原方向へ下る。せっかく登ってきたのに、お花を見るために下るの!?(S江さんの気持ち)3人で高山植物を堪能。生ゴミ臭がする…黒百合のお花畑だった。2年ぶりに訪れることが出来た。お花を堪能したらS江さんの待つところまで再び登り返し、大汝への登りに大汗をかく(^^;)。ここで室堂へショートカットしたいところだけど、翠ヶ池を堪能して最後の登りで14:30白山山頂に到着。お疲れさまでした。
やっと大汝のコルに出た!ヘロヘロ・・・ 翠ヶ池の雪は少し残っていた。
山頂で今日のメンバーと記念撮影!この時間になると山頂の登山者は疎ら。
記念撮影を撮った後は、ダッシュで室堂へGO!もちろんアレ🍺が目当て。小汚い格好で小走りに下り、売店で生ビールを調達して皆で乾杯しました(飲んだ人は運転してません)。この一杯の為に登ったんだなぁと実感。適当に糧食を摂って、15:30平瀬道を下山開始。
この一杯の為に「キターー!」このひと時が大好き!
もちろん駆け降りる感じで・・・。振り返る白山を拝みながら、眼下には白水湖。そういえば、この道を下山するのは11年前に自転車で白山縦断した時以来。よくもこんなに長い登山道を、そして下道を自転車で走ったなぁと懐かしく思ひました。
奥三方岳と白水湖を眺めながら下山 下界に近づくと段々暑くなってきた。
S江さんとダッシュしながら下り、17:25平瀬登山口駐車場に到着しました。帰路はいつもの山岳会談話での楽しい車内。そして20:05に自宅に到着しました。
平瀬道登山口にて!お疲れさまでした!!
今日の例会山行はヤッパシ白山の懐に抱かれた感じがする、素晴らしいものと成りました。約12時間行動と成りましたが、充実の山行となり、付き合ってくれた仲間とカミさんに感謝です。