今日は平湯の金山岩という山に行ってきました。
メンバーは福井山岳会、山スキー同好会、K尾、敏さん、金沢のネー、ボクの4人です
大野市を朝3:15出発し、平湯に向かいます。目的地に近付くに従い雪の降りは強くなってきます。平湯に着いたときにはかなりの雪!!今日はパウダー頂き~と思いながら、いつものアカンダナ駐車場に向かうと前方に一台の除雪車が道を除雪しており、遅いし、積雪量も20センチ程だったので、抜きにかかったら、急に進路をガードして塞ぎます。慌ててブレーキを踏むと、バックライトを照らしこちらをにらんでいる模様。暫くすると除雪するために進んで行き、ボク達はその場でじっと待っていると、次はバックでこちらに猛進してくるではないか。あわててバックギアに入れ後退するも勢いを増しながら突進・・・かなり青ざめました。「おめぇら来んじゃねぇ!!」という意思表示だったのでしょう。そこで、側道に入り除雪を終えるのを待つこと暫し、除雪の終ったブルはまたもやボク達のところに来て停車。このまま睨めっこしていてはラチがあかないし、無理やり突進して駐車したものなら、ボクの車に危害を加えられたり、雪で埋められると思い、ビビッて、そこに行くのはもう諦めて平湯キャンプ場の駐車場に入ります。マジメに仕事している人にとって、遊びで来ているボク達はやっぱ、仕事の邪魔になるようなことしてはいけないなと実感しました。「この場を借りてごめんなさい」「でもあんなやり方はヒドイな~と思うのはボクだけかな!?」まぁ今度からは気をつけますね。
みんなで相談した結果、当初計画していた山を諦め、平湯大滝から派生する支尾根から金山岩に登ろうということになりました。雪が深々と降り続く中パッキングをし、いざ出発!暫くで青氷に覆われた平湯大滝が目の前に現れます。壮観!
これが氷瀑、青氷の平湯大滝!
右岸の痩せ尾根に取り付き、かなりショッパイ登りとなりますが、スキーを脱がずに登れました。キックターンを失敗したら谷に落っこちる~と思いながら難しいラッセルとなります。
その後は快適な尾根に取り付き、帰りの滑りが楽しみな状況になり、皆に笑顔が!その間も断続的に雪は降り続きラッセルラッセルで汗をかきます。今日は意外と気温が高いみたい。
疎林の続く気持ちの良い尾根はラッセルの疲れを忘れさせてくれます。
ラッセル交替!ガンバ! 山頂は吹雪・・・視界が利けば色んな山見えただろうな~
左のスキー場から続く尾根を見ると、1パーティー、4名程の山ヤが登っています。負けないぞ!その尾根の合流地点に到着します。この辺りの地形は面白い形をしていて地形図と照合します。この時がけっこう楽しい!山頂基部にスキーをデポし、ピッケルアイゼンで最後の登りです。ここは吹きさらしの為か、雪は硬いです。もちろん風は強く一気に体感気温は下がります。そして12:45山頂着です。7:00発だったから6時間弱かかった。周りの展望は全く望めないが、イイ気分。写真をとって下ります。
さて滑るよ~!
そしてスキーを履いて元来たトレースが消えないうちに滑ることになります。出発してすぐ、敏さんが「雷鳥発見せり」の言葉を聞き振り返ると、ボクのすぐ傍3m程のところに雷鳥の親子が7羽いました。白い衣を羽織っていたので雪に同化していて全然気がつかなかった。黒い瞳が雪面をチョコチョコ動き、「グエェ~グエェ~」と鳴く声を聞き分かった。子供とおぼしきそれは、親の後を追って縦列行進していました。こんな寒空の中、大して食糧が無いのに、生き生きとしたその親子を見て物凄く元気がでました。そして感動しました。人に恐れない習性を持つ彼らは、人間なんてどおっって事無い!みたいな風情で、山と一体化していました。こんな場面に遭遇できてまたもや幸せでした。
雷鳥くん、頑張って生きていって下さい!ボクも頑張るよ~!
さて、滑りのほうはというと、疎林でパウダー!どこ滑っても快適といった斜面が続きます。そういえばさっきのパーティーは何処?と思うと、例の尾根を滑っていました。どうも山頂は断念したみたいです。
お腹も空いたことだし、やっと昼食にありつけます。重いガスや水を担ぎ上げたのだからラーメン食わなきゃ損!皆で降り続く雪の中、温まりました。
やっぱ滑りの楽しさも重要です。 今日もパウダーごつっぉさん!
さて懸案の痩せ尾根の滑りです。尾根上は雪が少なく、露岩も少なくなく悩みますが、平湯大滝手前に落ち込む斜面は滑れそうだぞ!ということで、斜滑降+ターンできわどい滑りになります。後続のメンバーが起こす小さい雪崩に足を掬われそうになりながら、慎重に滑り降りました。そして大滝の観光遊歩道に到着しました。フゥ~!恐かった~!
買ったばかりの板がぁ~傷つくぅ~!でも下りなきゃ・・・
そして、こんなに降り続いている雪の中でも大滝を見に来る観光客がいるもんだな~と感心しつつ、雪の降り積もった道を快適にぶっ飛ばし、車のところに到着しました。(ちなみに車は無事でした)
帰りは、冷えた身体を温めに、いつもの温泉に浸かり、帰路に向かいました。が・・・またここでもアクシデント!平湯峠を越し、続く下り道を走っていると、5~6台前方の車がカーブ前で急停車。何だ?と滑るアイスバーンの道を歩いて先を見ると、2台の観光バスが絡む交通事故で完全に道は塞がれ通行不能に。またそのバスの1台は、車両の右前方が壁にぶつかって、腹下の雪により動けない状況。乗客は皆無事だったけど、バスなんか牽引できないしと待つこと30分程度、別のバスは後退でき、やっと進路は確保できました。これでやっと帰れることになりました。運転も疲れた~の山行となりました。