山ヤのゲンゴロウ

山登りと自転車、ログハウスなど趣味にいつて

山スキー ビンディング取付け

2023年03月13日 | 山の道具たち
今回は、カミさんのビンディング取付け依頼です。
 手前の板がカミさんの新しい春用の山スキーです。

これからの春用の板です。K2 Wayback88という丁度良い板にビンディングはTECビン!しかもマニアックなPlum社製です。アルミ削り出しの作りにディナフィットと違ったカッコ良さを感じます(機能性も含め)。
 
 トップシートにマスキングテープを貼ってビンディングビスの中心位置を毛書きます。ここが重要!

 
 中心位置にポンチングして専用キリでドリリング!  ビスを打って冷間圧造中

トップシートにマスキングテープを貼って、長軸方向の中心線を毛書き(自作専用工具を用います)、ブーツセンターからセットFT、BCを依頼主の要請で調整します。その後、これら中心にポンチングして、先行孔、二番目、本穴を穿ち、ビスを打って雌ネジの冷間圧造します。

 トゥーピースに靴を取付けてネジを締めます。この際、靴の踵の中心線が板のセンターに来るように調整します。

冷間圧造後、ネジを抜いて、、トップシートの盛り上がりを鑿と面取りドリルで表面を平滑化(板とビンが面と面で密着するために必要な工程)して、ビス孔に2液混合性エポキシを封入して、まずはトゥーピースに靴を付けて、靴のヒールセンターが板の中心に来るように締め付けます。この辺りが職人の技が発揮されるところです。何度も言ってますが、いくら専用の治具等でネジ孔を穿ったとしても、ネジの特性上中心に向かわないため、締め付け順やトルクのかけ具合で、ヒールセンターを調整して締め付けます。
 
 カミさんの新しい靴で!調整中    ヒールピースも完了!LOOKだけど、製造はPULM

 完成しました!昔ながらの回転式ヒールリフター!

この様な工程を経て、板とビンディングが合体します。
滑降モードにしたときに、靴のヒールとビンのピンのみで固定されている状態(浮いている状態)となるので、靴の踵がヒールピースのプレート上に圧着出来る(滑りのダイレクト感が増すと思ひます)様に、ゴムブッシュを取付ける予定。

山スキーは素人ながら、自分で色々カスタマイズできるところが面白い。
普段からいろいろ問い合わせが有りますが、取付け(1セット)に係る費用については3000円相当の現物(お酒とか、お菓子とか)で!それが出来ないときは、材料費として3000円を頂いています。
でも、興味をお持ちの方は是非とも、ご自身でやってみてください!!面白いですよ!(取付けの助言も出来ます)
 雪がだいぶ減って、杉花粉の季節になってきた。これからはストップスノー
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